2018年6月25日月曜日

Stanage Popular End

夕刻からニックとトラッドクライミングに行って来た。

ジムで会ったニックはまだリードしたことはないトラッドクライミング初心者。僕もUKでは一度しかトラッドクライミングはやったことない初心者。ということで、やさしいのからやろうということになった。

Heather Wall VS 4c

ジャムも交えつつのフェース登りで楽しい。クラックが途切れ途切れでプロテクションを受け付けるところが限られるので、初心者のリードには向かないか。

Crack and Corner S 4b

Heather Wallのすぐ隣。出だしの100万人ホールドがガラスのよう。そこさえ超えてしまえば楽ちん、と思いきや最上部が厳しかった。ラインどりを間違ったか?

Castle Crack HS 4b

コーナークラック。中間部にワイドクラックがあってプロテクションはどうなるかと不安があった。キャメ4がほぼほぼ開ききっていたけどすぐ脇に水平クラックがあって問題なし。初心者のリードにもいいかも。

ちなみに、グレードは、S (Severe)、HS (Hard Severe)、VS (Very Severe)の順に難しくなる。となると、 Crack and Cornerはやはり上部で難しい方に行ってしまったかもしれない。この中では、Castle Crackは一番良かったということで、ニックと意見が一致した。グレードではない。この辺りの感覚を共有できると、一緒にクライミングを楽しめるような気がして、嬉しかった。

全部オンサイト。


Millstone Area

Millstone Edgeの一段上のエリアに行って来た。

Mother CapとOver Owler Tor。

Blue Cap Start V0+ 5a、Jowbone V2 5c、The Eye Socket V2 5cを登った。

Conan the Librarianは敗退。Goden Aretも敗退。厳しい!

帰りにMillstone Edgeによって、Technical Master Leftをやったけど、midgiesに襲われて逃げ帰って来た。

Millstone Edge

夕暮れピクニックでMillstone Edgeへ行って来た。

Technical Biater V1 5bを登った。トポには、下降路として使われると書かれているが、ここをクライムダウンするという選択肢は僕にはない。上まで登って、ぐるっと回って降りて来た。

隣のTechnical Mater V4 6Bも登った。トポには、One of the Peak's great problemsとある。苦手のカンテ登りの歴史あるルートを登れて、超嬉しい。

Green Death Start V5 6Cは敗退。ムーブがわからん。

かの有名なMaster's Edgeを見た。London Wallも見た。Elm Streetも見た。すごいところだ。

Not to be Taken Awayを登った

曇り空で、風が強い。前回は雨の後でぬめっていたNot to be Taken Awayも、コンディションがよさそうだ。この風なら、midgiesも出てこないだろう。

ということで、朝の用事を済ませたのちに、Stanage Plantationへ向かった。

Stanage Plantationはだんだんと緑が濃くなってきている。足元ではシダ植物が背を伸ばしている。Grit stoneのシーズンは終わったと皆言うけれど、まだまだもりもり登りたい。

Not to be Take Away. 前回は、出だしの地ジャンに面くらって苦労したけど、もうそこは分かっている。あとはコンディションの良さを利用して、上部をを繋げるだけ。そこは難しくないと信じたい。

狙い通りにコンディションは上々だ。数度のジャンプを試みて、出だしのムーブを成功させた。あとは上まで確実に登ろう。と思ったけど、ジャリジャリのgrit stoneに飛びついた瞬間に指先がわずかにずれて削られた。アップも不十分で、指先が岩に慣れていないのもあり、感覚がなくなった。

飛び降りる。

これで指先の血行が良くなって、もう感覚がなくなることはない。ゆっくり休んで回復を待って、また数度のジャンプののちにジャリジャリのスローパーに飛びつくことに成功した。そして、そのまま岩の上に立った。

高さがある上に斜めに登るので上部ではマットがなくて、超怖かった。二度とやりたくない。


この課題のことを知ったのはいつだったか。僕はUKのクライミングは好きだけど、ボルダリングには疎い。たしか、ダイバーさんがLife on Holdがなんちゃらって言った時に、ボルダリング動画をいくつか見て、その時にはじめて見たんじゃないかと思う。それ以来、なんとなく気になっていた課題。

初登は1976年、John Allen。Technical Masterの時にも出てきた名前。クライミングの歴史を感じながら登ることができることは、なんて幸せなことなんだろう。

ちなみに、温まった身体を利用して前に敗退したGreen Traverseを登ろうとしたけど、あえなく敗退した。また行かないと。

2018年6月12日火曜日

3度目のStanege Plantation

午後から雨が降りそうということで、朝だけボルダリング。

西向きのStanage Plantationを選んだけど、結構暑かった。


まずは、名作の誉れ高いNot to be Taken Away V5。出だしがあんな厳しいなんて聞いてない。そして、上の方は滑る。出だし以外にチョークが付いてないところを見ると、完全にシーズンを外しているようだ。でも僕は酷暑の東京から来たクライマー。近々登るよ。

次に、Crescent Arete V2。高い。落ちた時に膝にかかる衝撃がすごい。そして、微妙に斜めでゴツゴツした下地ゆえに、膝への衝撃を緩和する着地方法も取りにくい。マットも一枚のみ。ここで勇気を出して右手を出せば終わる(に違いない、と思いたい)地点で敗退を繰り返した。また今度。

帰りに、前回敗退したNortheast Face V5を登って、終了。

2年ぶり2度目のStanage Plantation

サイモンさんに誘われて、ふた家族合同のファミリーボルダリング。

ピークディストリクトでクライミングといえばスタニッジ。スタニッジでボルダリングといえば、Stanage Plantation。超有名課題であるDeliveranceのあるThe Pebbleを擁するこのエリアは大人気。終始賑やかだった。

ピクニックが主眼で、赤ちゃんもいたし、ボルダリングはほどほど。

The Green Traverse V6は遠い一手が止まらず敗退。頑張れば行けそうな気がする。

Thin Slab V4は手に足の足上げができず敗退。筋肉を伸ばしてから挑めば行けそうな気がする。

North West Face V5も遠い一手が止まらず敗退。これも頑張れは行けそうな気がして、後日登った。


帰りは、Hope Valley Ice Creamでアイスを食べて終了。ここはめちゃうまい。車を動かした途端に大雨という、ベストなタイミングだった。

はじめてのBaldstones

Little Moreton Hallで観光の帰り、Baldstonesに立ち寄った。RoachesやRamshawの近く。Staffordshire Gritと呼ばれる大きな地域の中の小さなエリア。

Staffordshire Gritといえば、日本にいた時に何度も見たこの動画。イギリスでのクライミングの魅力が満載されている。

Against the Grain: A Film about Staffordshire Gritstone from David H on Vimeo.

ちょっと遠いけど、Elephant's Ear Buttressまで歩いて、ボルダリング。

Elephant's Ear V0+ 5aは、象の耳みたいなフレークを登る弱点を突くライン。やさしいけれども高さがあって素晴らしい。トポ通りの三ツ星。ちなみに5aはUKテクニカルグレード。


Fielders Indirect V1 5bも、難しくはないけれど、下地が岩で安全なランディングの保証はなし。トポには、羽が生えたハートのマーク(昇天)がついている。とてもいい。

その右のFielders Cornerもやったけど、ラインどりがIndirectの方により過ぎたかもしれない。


Clever Skin V7もやって見たけど、苦手のカンテは離陸から苦しい。


読書する娘にマットを取られて終了。

Elephant's Eyeを登り損ねたのが痛恨。次に行く機会があるのかどうかわからない岩場では、気合を入れて登っておくべき。


はじめてのBrimham Rocks

ちょっと足を伸ばしてFountains Abbeyで観光したついでに、近くのもう一つのナショナル・トラストであるBrimham Rocksに立ち寄った。ピークディストリクトを離れて、この辺りはYorkshireという括りのようだ。


これはPommel。僕の持っているBoulder Britainというトポでは、6C+というグレードになっている。フォンテーヌブロー・グレード。アルファベットが小文字だと、ブリティッシュ・テクニカル・グレード。換算表によると、1級から2級くらいっぽい。小粒ながら超面白かった。


これは、Corner 6B+。コーナーにはまり込むムーブが超面白い。


これはJoker's Wall。ここから左に行くLeftと右に行くRightがある。いずれも、ルートの下部のみをボルダーとして登る課題。ルート自体は大変歴史的価値のあるものだと、このおじちゃんが教えてください。

ルートの名前もJoker's Wall、グレードはE4 6a。初登は1971年、初登者はJohn Syrett。1970年代にとても活躍したけれど、パーティーの最中に割れたビール瓶で腱をを切ってうまく登れなくなって、自殺したそうだ。

https://www.ukclimbing.com/articles/features/anthracite_eyes_-_a_tribute_to_john_syrett-8199

https://www.ukclimbing.com/forums/rocktalk/john_syrett_-_who_is_he-102218

70年代初めに今のようなスティッキーラバーのシューズもマットもなしにこれを登るのはものすごい。体験した下部のムーブは、ダイナミックなジムの課題みたい。ぜひ上まで登りたい。