久々に帰ってきました、奥多摩トラッド。長い長い花崗岩のシーズンがあけ、日当たりの良い岩場でヌクヌクとクライミングを楽しむべく、帰ってきました。
昨年6月にエイドルートをトラッドでフリー化し、SOLIDARITYというルートを作った数馬の岩場。そこにもう一本のルートを拓こうという算段です。半年前に続いて2日目。
まずは松氏がトップロープで試登。巨大なフレークを抱えたまま落っこちて来て大笑いでした。この岩は表面が風化していて、まだ安定していないところがあります。
さて僕の番。テラスから離陸して、まずはクラックからはみ出た木の根にデッド。それをマッチして、次のプロテクションをセット。
離陸時のプロテクションは、こんな感じでした。
マスターカム紫と、ストッパー#3。不安です。
次のプロテクションは、手前に引いたら飛び出しそうなマスターカム黄。とても不安なので、ナッツを一本入れたいところです。入れてる間に木の根が折れないかが不安です。
あとで前回の記録を確認したら、「核心部のプロテクションはマスターカム紫&C3赤でなんとかなりそう」と書かれてました。これは離陸時のプロテクションの話なのか、それとも次のプロテクションの話なのか、すっかり忘却の彼方です。次回はC3を持っていきましょう。
ムーブ的な核心部は、両足を壁面スメアで右手のデッド。それが決まればしばらく安心。
休めそうで休めない中間部をこなした後、上部はリップまで4mのランナウト。カンテを絡めてヒールフック、トーフック、ニーバーなどを駆使してのバランシーなムーブが続きます。最後の最後のエッジを握る力が残っているか否かが、歓喜の瞬間と恐怖の数秒間の分かれ道です。笑が止まりません。
期待通りに暖かい日差しの中で楽しいクライミングでした。2人で2回ずつ試登して、終了。
あとは締めのボルダー。
フィンガージャムからランジです。ここに着いた時点ですでにヨレヨレでしたが、だんだん調子が出てきて、ランジには成功しました。しかし、それで終わりではなく、また次回。
2017年1月30日月曜日
2017年1月18日水曜日
2017年1月17日火曜日
シンクラック偵察と魂魄
ちょっと足を伸ばして、シンクラックPを見てきました。
濡れてはいません。しかし、足元に残る雪のサラサラ具合が、この場所の寒さを教えてくれます。
登るには寒すぎるかもしれません。
帰りに魂魄。
手が出る前に右足が切れて安全に着地。この傾斜でフットホールドが悪いと、全然対応できません。
寒すぎ、手が乾きすぎ。このコンディションにも対応できません。
濡れてはいません。しかし、足元に残る雪のサラサラ具合が、この場所の寒さを教えてくれます。
登るには寒すぎるかもしれません。
帰りに魂魄。
手が出る前に右足が切れて安全に着地。この傾斜でフットホールドが悪いと、全然対応できません。
寒すぎ、手が乾きすぎ。このコンディションにも対応できません。
2017年1月6日金曜日
スチャダラ通信第7号「ふりだしに戻る」
一人で神戸ボルダー、スチャダラです。
御殿場方面に居を移した強い若者と会いました。ここで会うのは2度目です。
さて、年末に娘と「すごろく」をやりまして、10コマくらい進んだところに「ふりだしに戻る」があって、そこに8回くらいハマりまして、娘1号がゴールしたころになっても僕はスタート付近にいました。
2週間ほどあいたスチャダラもふりだしに戻りました。
なんだか何もできなくなっていて、初手も、トーフックも、ヒールフックもできなくなってました。
体が重いのは、キャンプ生活で力が落ちているからか、ここのところジムをお休みしていて強傾斜を登っていなかったので弱くなっているからか。
ホールドを保持している感触を得られなかったのは、岩が乾燥しているからか、湿っているからか。指先が乾燥しすぎているのか、ぬめっているのかも分かりません。この手のツルツルの石灰岩がキンキンに冷えたものをどう扱っていいのか、経験がありません。
若者によると、お昼頃の方がコンディションがいいんだとか。
最後は気合を入れてヒールフックからの一手だけはできるようにして、終了です。粒踏みは遠い。
今のところヒールフックからの一手が最も負荷が低いムーブなので、毎度ここから始めて体を温めるのがいいのかもしれません。
慣れれば登れるというものではないようで、しっかりジムで鍛え続ける必要がありそうです。
また行きます。
御殿場方面に居を移した強い若者と会いました。ここで会うのは2度目です。
さて、年末に娘と「すごろく」をやりまして、10コマくらい進んだところに「ふりだしに戻る」があって、そこに8回くらいハマりまして、娘1号がゴールしたころになっても僕はスタート付近にいました。
2週間ほどあいたスチャダラもふりだしに戻りました。
なんだか何もできなくなっていて、初手も、トーフックも、ヒールフックもできなくなってました。
体が重いのは、キャンプ生活で力が落ちているからか、ここのところジムをお休みしていて強傾斜を登っていなかったので弱くなっているからか。
ホールドを保持している感触を得られなかったのは、岩が乾燥しているからか、湿っているからか。指先が乾燥しすぎているのか、ぬめっているのかも分かりません。この手のツルツルの石灰岩がキンキンに冷えたものをどう扱っていいのか、経験がありません。
若者によると、お昼頃の方がコンディションがいいんだとか。
最後は気合を入れてヒールフックからの一手だけはできるようにして、終了です。粒踏みは遠い。
今のところヒールフックからの一手が最も負荷が低いムーブなので、毎度ここから始めて体を温めるのがいいのかもしれません。
慣れれば登れるというものではないようで、しっかりジムで鍛え続ける必要がありそうです。
また行きます。
2017年1月4日水曜日
2017年の目標
2017年は、スラブのRPグレードの追求と、トラッドルートの数の追求です。
これまでに登ったスポーツルートは約100本、最高グレードは12b(だけど、グレードがおかしく激辛という話も)。スラブは約60本、最高グレードは11c(と言っても、ライン取りが怪しいやつ)。トラッドルートは約30本、最高グレードは12b。トラッドルートの中でも、まともなクラックは25本ほど。
ボルダリングもやりたいですね。ボルダリングのグレードは2011年12月以来、変化がありません。
と、目標を積み上げていくと、結局いろいろやりたいってことで。
これまでに登ったスポーツルートは約100本、最高グレードは12b(だけど、グレードがおかしく激辛という話も)。スラブは約60本、最高グレードは11c(と言っても、ライン取りが怪しいやつ)。トラッドルートは約30本、最高グレードは12b。トラッドルートの中でも、まともなクラックは25本ほど。
これだけ見たときに目立つのは、スラブのグレードの低さと、トラッドルートの数の少なさ。ここを補っていきましょう。ついでに、スラブについてはオンサイトも大事にしたいので、確実にオンサイトできるグレードの向上も目指しましょう。トラッドルートはひたすらオンサイトトライ。2回目などありません。
ボルダリングもやりたいですね。ボルダリングのグレードは2011年12月以来、変化がありません。
と、目標を積み上げていくと、結局いろいろやりたいってことで。
2016年のまとめ
遅くなりましたが、2016年をまとめときます。
2016年に新しく登ったルート。☆は個人的なお楽しみ度。
○スポーツルート
○スラブ
○マルチピッチ
○ボルダー
2016年は多くの時間をトラッドルートのために過ごしました。最大の成果は、「センチュリー・フォー・カラーズ」。今年の梅雨入りまではほぼこれだけに全ての時間を捧げたと言ってよいでしょう。梅雨入りから夏は天気の巡り合わせも悪く、ほとんど登れず、秋以降はシンクラック・プロジェクトに取り組んでいます。登ったルートの少なさはこの2本のルートが原因です。
そんな中でも、「小さな親切大きなお世話」というスラブ、「アイスドール」というクラックの2本をオンサイトできたのは、素晴らしい体験でした。
それから、ズリズリ有志の会の活動の成果も、嬉しいことです。
スポーツルートは他のジャンルに比べて進んでいるので、2016年に進展がなかったことは問題ではありません。スラブの成果が少ないのが気になるところです。いつまでも変わらないボルダーのグレードも。
2017年はちょっと方向性を変えてみましょう。
2016年に新しく登ったルート。☆は個人的なお楽しみ度。
○スポーツルート
ルート名 | グレード | 岩場 | RP日 | コメント |
---|---|---|---|---|
ワイルドハート | 5.11a | 障子岩 南西面 | 2016年 1月 | ☆☆☆ 上部ムーブの緊張感が素晴らしい。 2日。 |
○スラブ
ルート名 | グレード | 岩場 | RP日 | コメント |
---|---|---|---|---|
小さな親切 大きなお世話 | 5.10b | 小川山 プチロック | 2016年 7月 | ☆☆☆ 緊張感とムーブの面白さを兼ね備えた素晴らしいグラウンドアップのルート。 マスターOS。 |
ウィスキー・キャット | 5.10a | 小川山 ガマスラブ周辺 | 2016年 7月 | ☆ 長くてオンサイト・トライにはいい。 OS。 |
KC’S Banana Cake | 5.10a | 小川山 ガマスラブ周辺 | 2016年 7月 | 下部は面白い。 マスターOS。 |
ぶんぶく | 5.10a | 小川山 続おじさん岩 | 2016年 7月 | ☆ 短く厳しいムーブでいい。 マスターOS。 |
○トラッド
ルート名 | グレード | 岩場 | RP日 | コメント |
---|---|---|---|---|
センチュリー・フォー・カラーズ | 5.12b | 昇仙峡 | 2016年 5月 | ☆☆☆ 何もかも最高。 |
走れメゴズ | 5.11? | 昇仙峡 | 2016年 2月 | ☆ フィンガージャムの練習に最適。 |
走れメゴス・ライト | 5.11? | 昇仙峡 | 2016年 5月 | ☆ フィンガージャムの練習に最適。 |
SOLIDARITY | 5.10? | Zの岩場 | 2016年 6月 | ☆☆ たぶん初登。小さいプロテクションが楽しめる。 |
アイスドール | 5.10? | KB岩 | 2016年 7月 | ☆☆☆ 全長30mで、ずっと楽しい。ロケーションも最高。 オンサイト。 |
仰げばみ空に きらめく明星(あかぼし) | 5.9 | KB岩 | 2016年 12月 | ☆ 勉強になりました。 1日。 |
○マルチピッチ
ルート名 | グレード | 岩場 | コメント |
---|---|---|---|
トキオ83'(2P) | 5.10b、5.9 | 小川山 屋根岩4峰 | ☆ 1P目コーナーが緊張感あっていい。2P目見えないところに突っ込むのが楽しい。 2016年7月(1Pをフォロー、2Pをリード)。 |
○ボルダー
課題名 | グレード | エリア | 完登日 | コメント |
---|---|---|---|---|
閻魔帳 | ? | 山梨 | 2016年1月 | ☆☆☆ 見た目もクライムも極上の隙間。 2日。 |
遥 | ? | 山梨 | 2016年3月 | ☆つるつるの花崗岩に張り付くのが楽しい。 初登。1日。 |
遥近くのフィンガー | ? | 山梨 | 2016年3月 | ☆ ルーフのフィンガージャムが楽しい。 1日。 |
大丹波ワイド | ? | 大丹波ボルダー | 2016年3月 | ☆ 立派なワイドクラック。 初登。1日。 |
傷心物語 | ? | 山梨 | 2016年4月 | 面白い見た目。 1日。 |
正統派 | ? | 山梨 | 2016年4月 | 正統派ワイド登り。 初登。1日。 |
パックマン | ? | 山梨 | 2016年4月 | 不思議な形状のワイド。 初登。1日。 |
ルーフ隙間 | ? | 山梨 | 2016年4月 | ☆ ハンドジャムでのルーフのムーブが最高。 1日。 |
まきびとひつじを 守れるその宵 | ? | KB岩 | 2016年11月 | 奮闘的なワイド。 1日。 |
たえなるみ歌は 天(あめ)よりひびきぬ | ? | KB岩 | 2016年12月 | ☆☆ ドスラブ 初登。6日。 |
ドンキーカンテ | 1級 | 小川山 | 2016年8月 | ☆ 緊張感がとてもいい。 2日。 |
カバくん | 2級? | 北秋川ボルダー | 2016年1月 | ☆ 奥多摩で最も低い課題?個性的なムーブが最高に面白い。 |
カンテ右 | 3級? | 昇仙峡 | 2016年5月 | ☆ 影絵エリア。カンテ登りは面白い。 |
カンテ左 | 3級? | 昇仙峡 | 2016年5月 | 影絵エリア。カンテ登りは面白い。 |
2016年は多くの時間をトラッドルートのために過ごしました。最大の成果は、「センチュリー・フォー・カラーズ」。今年の梅雨入りまではほぼこれだけに全ての時間を捧げたと言ってよいでしょう。梅雨入りから夏は天気の巡り合わせも悪く、ほとんど登れず、秋以降はシンクラック・プロジェクトに取り組んでいます。登ったルートの少なさはこの2本のルートが原因です。
そんな中でも、「小さな親切大きなお世話」というスラブ、「アイスドール」というクラックの2本をオンサイトできたのは、素晴らしい体験でした。
それから、ズリズリ有志の会の活動の成果も、嬉しいことです。
スポーツルートは他のジャンルに比べて進んでいるので、2016年に進展がなかったことは問題ではありません。スラブの成果が少ないのが気になるところです。いつまでも変わらないボルダーのグレードも。
2017年はちょっと方向性を変えてみましょう。
年末年始キャンプ・7日目「センチュリー・バレーから地獄へ」
キャンプ7日目。
「いつもの場所」は、2日に1度の頻度で、ドリフト族が現れるようです。
午前中はロジャーさんとセンチュリーバレーでボルダリングです。
まずは、入り口のすぐ上で、先日ロジャーさんが登った「魂魄(こんぱく)」。
この岩はかっこいいです。先っぽが尖ってます。前から言ってますが、かっこいい岩の条件の一つは、先っぽが尖ってることです。
そして、課題も素晴らしい。今日傾斜をダイナミックムーブでバシンバシンと登ります(登れれば)。瑞牆あたりにあったら超人気課題になること間違いなし。僕はそういうのが苦手なので、登れません。飛び出す勇気を持てるようになる前に、左手の小指の皮がベロっといって、終了です。左手の持ちどころにコツがあることに早く気づくべきだった。連日のクライミングで、体も重いです。
ロジャーさんは、岩の右から回り込んでくるリップトラバース。
かなり厳しそう。一部ホールドがガビガビだし。ロジャーさんもやはり体が重そうで、深追いはせず移動しました。
次は、これまたロジャーさんが先日登った「グレートフルdead」。
離陸はできるけど、初手が出ません。ホールドはガビガビだし。ボル中さんがブログにロジャーさんはガビガビのホールドをものともしないというようなことを書かれてました。あれ、本当ですね。コンクリートのブロック塀を登ると鍛えられるようです。
ロジャーさんは右のラインをやってました。こちらも厳しく、また今度。ダイナミックムーブが楽しそうです。ホールドはガビガビですけど。
で、午後は移動して、地獄です。
前回は迷いに迷って1時間ちょっとかかったアプローチを、今回は岩の基部まで15分。上に回って懸垂で降りました。ロジャーさんは、下りながらお掃除。夢中になって掃除してました。クラックの掃除道具各種が腰の巾着から飛び出てきて、勉強になりました。
で、トップロープでやってみると、これは厳しい。登る価値ありです。
一回ずつやって、日没とともに下山して、解散となりました。また行きましょう。
年末年始キャンプはこれにて終了。
年末年始キャンプ・6日目「金色森周辺」
キャンプ6日目。2日。
この日はのりさんを甲府でピックアッップして、金色森周辺へ。
まずは下の谷でボルダリング。
「隕石ロケット」を登り、ヒレスタートで登っていた左上のクラックを下のシンハンド・フィンガー・スタートで登り、ワイド・ボルダーの「まきびとひつじを 守れるその宵」を登り、その左下に、なかなかの岩を見つけました。
岩茸まみれのフレーク状のクラックが上に伸びています。これだけだったらわざわざ登ることもないかという感じだったのですが、左の顕著なフレークから、縦に伸びるクラックまで、綺麗にホールドが繋がっています。右にトラバースして、上に登るライン。楽しそうです。
スタート付近の倒木を盛大に整理し、トラバースのホールドを掃除し、準備万端。トラバースの手のあたりにツツジの小枝が、足元にモミ(?)の小枝が出ていますが、これは残しました。のりさんはあの草野さんの薫陶を受けていて、生きた木を取り除くことは許してくれないのです。縦クラックの岩茸は、登りながらブラシでこすってなんとかする予定。
トラバース部分は、意外とホールドのかかりもよく、問題なし。縦クラックに入ると、なかなかシビアでした。安定した体制にはならず、ブラシを受け取る体制にも、ブラシをかける体制にもなれません。不安定な体勢でバシバシとデッドをかまして登っていくしかありません。時折手のひらで岩茸をこすり落としつつ、両腕をパンパンに張らせて、両足をジャリジャリ言わせて、完登しました。
持てる力を出し切ったいいクライミングでした。「くすしき光の 導くまにまに」。
お昼は、黄金森、ナメクジの前でコーヒータイムでした。僕はこの森が本当に気に入っています。陽の光が明るく溢れていて、鳥の鳴き声がにぎやかに響いて、暖かくて。下のエリアはちょっと薄暗いです。シンクラックPは寒々しく厳しいです。
午後は、上のフィストからワイド。これは勉強が必要なので、トップロープを張って何度も登りました。やはり、カムが邪魔、カムを踏む。ダメですね。最後に、右肘を入れると実は楽、ということに気づきました。そのあと、ロジャーさんに聞いたら、「あれは右肘を入れるとロックが効きそうな形状だ」と言われ、やはり何が有効なのかを見抜く目を身につけなければならないのだと、学びました。
薄暗い中を撤収していたら、ナメクジに人が。じゅんさん、西條さん、ロジャーさんでした。
ロジャーさんはナメクジ、じゃなかった、「たえなるみ歌は 天(あめ)よりひびきぬ」を完登されたそうで、「いい課題」と褒められちゃいました。嬉しい限りです。
夜は皆さんと一緒に丸亀でうどんを食べ、楽しいお話を聞き、ロジャーさんと翌日の約束をして、解散しました。
「いつもの場所」にキャンプイン。
この日はのりさんを甲府でピックアッップして、金色森周辺へ。
まずは下の谷でボルダリング。
「隕石ロケット」を登り、ヒレスタートで登っていた左上のクラックを下のシンハンド・フィンガー・スタートで登り、ワイド・ボルダーの「まきびとひつじを 守れるその宵」を登り、その左下に、なかなかの岩を見つけました。
岩茸まみれのフレーク状のクラックが上に伸びています。これだけだったらわざわざ登ることもないかという感じだったのですが、左の顕著なフレークから、縦に伸びるクラックまで、綺麗にホールドが繋がっています。右にトラバースして、上に登るライン。楽しそうです。
スタート付近の倒木を盛大に整理し、トラバースのホールドを掃除し、準備万端。トラバースの手のあたりにツツジの小枝が、足元にモミ(?)の小枝が出ていますが、これは残しました。のりさんはあの草野さんの薫陶を受けていて、生きた木を取り除くことは許してくれないのです。縦クラックの岩茸は、登りながらブラシでこすってなんとかする予定。
トラバース部分は、意外とホールドのかかりもよく、問題なし。縦クラックに入ると、なかなかシビアでした。安定した体制にはならず、ブラシを受け取る体制にも、ブラシをかける体制にもなれません。不安定な体勢でバシバシとデッドをかまして登っていくしかありません。時折手のひらで岩茸をこすり落としつつ、両腕をパンパンに張らせて、両足をジャリジャリ言わせて、完登しました。
持てる力を出し切ったいいクライミングでした。「くすしき光の 導くまにまに」。
お昼は、黄金森、ナメクジの前でコーヒータイムでした。僕はこの森が本当に気に入っています。陽の光が明るく溢れていて、鳥の鳴き声がにぎやかに響いて、暖かくて。下のエリアはちょっと薄暗いです。シンクラックPは寒々しく厳しいです。
午後は、上のフィストからワイド。これは勉強が必要なので、トップロープを張って何度も登りました。やはり、カムが邪魔、カムを踏む。ダメですね。最後に、右肘を入れると実は楽、ということに気づきました。そのあと、ロジャーさんに聞いたら、「あれは右肘を入れるとロックが効きそうな形状だ」と言われ、やはり何が有効なのかを見抜く目を身につけなければならないのだと、学びました。
薄暗い中を撤収していたら、ナメクジに人が。じゅんさん、西條さん、ロジャーさんでした。
ロジャーさんはナメクジ、じゃなかった、「たえなるみ歌は 天(あめ)よりひびきぬ」を完登されたそうで、「いい課題」と褒められちゃいました。嬉しい限りです。
夜は皆さんと一緒に丸亀でうどんを食べ、楽しいお話を聞き、ロジャーさんと翌日の約束をして、解散しました。
「いつもの場所」にキャンプイン。
年末年始キャンプ・5日目「末端壁周辺散策」
キャンプ5日目。2017年1月1日。
いつもの場所は、初日の出を観に来る人々で賑わっていました。
早々に出発し、末端壁周辺を散策。
末端壁を一通り見た後、エレファント・エリアへ。
一目で惹かれるクラックはなく、登ってみないとわかりませんね。
一度末端壁に戻り、デイドリームの下でお昼ご飯。キャンプ中のお昼ご飯は、豆乳とカロリーメイト・チーズ味のパチもんです。そういえば、吉田さんも同じものを食べていました。
見上げるデイドリームは、果てしなく厳しそうです。いったい誰がこのプロジェクトを完成させるのでしょうか?
吉田さんが挑み続けたこの場所でひと時を過ごし、僕は僕のシンクラックへの意欲を高めました。
そのあと、オレンジフェースを見に行こうかと考えましたが、あっちは人も入っているようなので、逆方向に上がってみたら、ルンゼを詰めに詰めてロープウェイ駅近くの遊歩道に出ちゃいました。そこから、弥三郎岳の頂上に立ち、尾根を下ってロープウェイ駅(下)の方まで歩いて下山。頂上から25分。
またも「いつもの場所」にキャンプイン。
いつもの場所は、初日の出を観に来る人々で賑わっていました。
早々に出発し、末端壁周辺を散策。
末端壁を一通り見た後、エレファント・エリアへ。
一目で惹かれるクラックはなく、登ってみないとわかりませんね。
一度末端壁に戻り、デイドリームの下でお昼ご飯。キャンプ中のお昼ご飯は、豆乳とカロリーメイト・チーズ味のパチもんです。そういえば、吉田さんも同じものを食べていました。
見上げるデイドリームは、果てしなく厳しそうです。いったい誰がこのプロジェクトを完成させるのでしょうか?
吉田さんが挑み続けたこの場所でひと時を過ごし、僕は僕のシンクラックへの意欲を高めました。
そのあと、オレンジフェースを見に行こうかと考えましたが、あっちは人も入っているようなので、逆方向に上がってみたら、ルンゼを詰めに詰めてロープウェイ駅近くの遊歩道に出ちゃいました。そこから、弥三郎岳の頂上に立ち、尾根を下ってロープウェイ駅(下)の方まで歩いて下山。頂上から25分。
またも「いつもの場所」にキャンプイン。
年末年始キャンプ・4日目「金色森周辺とシンクラックP」
キャンプ4日目、31日。「いつもの場所」は、初めて静かな夜でした。
朝からkonさんと金色森周辺へ。
まずは下の谷で、konさんがワイドボルダーを登りました。
何度登っても学びのある、なかなかの隙間です。これも、下のワイドボルダーでは分かりにくいので、名前をつけておきましょう。
「まきびとひつじを 守れるその宵」
それから、その下の方で、割れ目を少し。
これはkonさんが一抜け。「隕石ロケット」だそうです。
その左上のこれ。
SDスタートでギリギリのところでヒレに届いたので、ヒレスタートで登りました。が、ちょっと強引だったので、後日、下のシンハンド・フィンガースタートで登りました。
お昼、シンクラックPへ。
いい感じです。2つ目の右手第一関節ジャムがうまくはまるかがキーになりそうです。初手も厳しいですが。
夕刻は上のフィストからワイド。全然ダメでした。ロジャーさんは5.8とか言ってましたが、僕には難しい。トップロープだったら5.8なんでしょう。そして、トップロープで登るのと同じようにリードできる技術が必要なのでしょう。それがあればリードでも5.8なのでしょう。
頑張ります。
夜は1人で「いつもの場所」にキャンプイン。
年末年始キャンプ・3日目「地獄からズリズリ」
キャンプ3日目。30日。
いつもの場所は強風で、外は風の音でうるさく休まりません。
午前中は岩探索。30年前の案内図を片手に、谷をさまよい1時間ちょっと。右から回り込むはずの岩の左からたどり着きました。下部岩壁のルートは木が生えているものの、面白そう。
メインの上部岩壁のクラックとスラブはなかなかのものでした。クラックは大掃除が必要そうですが、その価値はありそう。
下りは正面の谷を真っ直ぐ降りて、15分。30年の年月は、沢の流れも変えてしまっているようです。
お昼前、のりさん&松氏のいる渓谷の狩人で見学。
午後は山森さんからお誘いを受けて、某所の谷でズリズリ活動。
これはすごかった。典型的なinvertのオフウィズス。ダブルフィストのリービでズリズリ上がります。
全員揃って敗退。惜しいところまで行っていた山森さんは、翌日の朝に完登したそう。
この日も見た日「いつもの場所」にキャンプイン。konさんも一緒でした。
いつもの場所は強風で、外は風の音でうるさく休まりません。
午前中は岩探索。30年前の案内図を片手に、谷をさまよい1時間ちょっと。右から回り込むはずの岩の左からたどり着きました。下部岩壁のルートは木が生えているものの、面白そう。
メインの上部岩壁のクラックとスラブはなかなかのものでした。クラックは大掃除が必要そうですが、その価値はありそう。
下りは正面の谷を真っ直ぐ降りて、15分。30年の年月は、沢の流れも変えてしまっているようです。
お昼前、のりさん&松氏のいる渓谷の狩人で見学。
午後は山森さんからお誘いを受けて、某所の谷でズリズリ活動。
これはすごかった。典型的なinvertのオフウィズス。ダブルフィストのリービでズリズリ上がります。
全員揃って敗退。惜しいところまで行っていた山森さんは、翌日の朝に完登したそう。
この日も見た日「いつもの場所」にキャンプイン。konさんも一緒でした。
年末年始キャンプ・2日目「金色森とシンクラックP」
キャンプ2日目、29日。
いつもの場所は人の出入りが多く、落ち着きません。ドリフト走行もうるさい。
キャンプの予定は、2日に1度シンクラックPを探りつつ、あとは岩探しと岩掃除。
まずは、シンクラックPのアップということで、ナメクジスラブのある金色森で、ボルダリング。
ナメクジの右上を上がったところの優しく楽しいカンテを登りました。最後がちょっと緊張感があっていい感じ。それから、その右上のルンゼ正面のスラブとフェースの間。直上は難しく、斜面を上って右カンテを持ってリップに飛びついて登りました。斜面の上で怖いじゃりじゃりマントルです。
といったところで、シンクラックP。
なかなかいい感じです。
もしかして、リードするときはProはナッツ3本?
夜はいつもの場所に再度キャンプイン。
いつもの場所は人の出入りが多く、落ち着きません。ドリフト走行もうるさい。
キャンプの予定は、2日に1度シンクラックPを探りつつ、あとは岩探しと岩掃除。
まずは、シンクラックPのアップということで、ナメクジスラブのある金色森で、ボルダリング。
ナメクジの右上を上がったところの優しく楽しいカンテを登りました。最後がちょっと緊張感があっていい感じ。それから、その右上のルンゼ正面のスラブとフェースの間。直上は難しく、斜面を上って右カンテを持ってリップに飛びついて登りました。斜面の上で怖いじゃりじゃりマントルです。
といったところで、シンクラックP。
なかなかいい感じです。
シンクラックP |
もしかして、リードするときはProはナッツ3本?
夜はいつもの場所に再度キャンプイン。