パタゴニアでのクライミングの厳しさを知りました。
全6Pのマルチピッチ・クライミングの予定でしたが、あまりの吹き荒れる風に身の危険を感じ、2P目途中で敗退しました。
どんな環境でも力を発揮する強さが欲しいです。
そのあとは、下部のショートルート。トポを持たなかったので、おしのさんに案内されるがままに。
ハートルートというルートを登りました。ハートの形の真ん中を突っ切るルートです。
家に帰って調べて知ったことですが、1981に戸田直樹さんによって初登されています。このあたりは國分さんの縄張りというイメージしかありませんでしたが、歴史があるのですね。
ハートルートといえば、Heart Route。ヨセミテはEl Capitanに引かれたビッグウォールのルートです。Heart Routeは2015年にメイソン・アール氏によってフリー化されたことでちょっとだけ話題になりました。
http://blog.eddiebauer.com/2015/07/10/mason-earle-breaks-down-his-first-free-ascent-of-el-caps-heart-route/
ルートの初登は1970年。1970年台後半にヨセミテを訪れ、日本にフリークライミングの風をもたらした戸田直樹さんは、ヨセミテのハートルートも登ったのでしょうか。記録を読み返したいと思います。
僕の登りはというと、下部のハングの乗っ越しでオブザベを誤ったものの、仕切り直して突破。上部は、下から眺めただけではホールドが見えません。アンダーホールドを使うのはわかったので、一か八かで体を引き上げると、ありました。ナイスなクラック状ホールド。オンサイト成功。5.11aのオンサイトは、自分にとっては最高のグレード。小川山のパズルに続いて2度目、2年半ぶりでした。最近全然やってないスポーツルートでいい登りができてとても嬉しい。
そのあとは、2つのハング越えからスラブを登るルート。仰げば尊しというルートでした。こちらもハング越えのオブザベを間違ったけどなんとか修正して、オンサイト。
この日はスラブが多く、最近よく話題にしている人差し指問題についてまた考えました。この手のちょっと悪いホールドが続くクライミングでは、人差し指が使えるようになるともっと楽に登れるような気がします。検討は続く。
マルチの練習はあまりできなかったけれど、いい1日でした。
ところで、この日の本来の目的地は強風のパタゴニアではなく、ぽかぽかと暖かい伊豆はずでした。ところが着いてみればそこはパタゴニア。ここと湯河原を合わせて暖かいと言われる伊豆方面には6度行きましたが、強風極寒と雪で、6戦5敗。騙されてはいけません。あ、日蓮崎は暖かかった。7戦5敗。
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