2025年1月9日木曜日

甲府の岩場にはじめまして

陽当たりが良くて暖かいともっぱらの評判の甲府の岩場に行った。山森さんと村井さんとキビちゃんと一緒。

ここはスラブが多いらしい。《アラベスク》に備えてスクワマビーガンを買ったので、スラブで試してみようというのが今回の趣旨。

駐車スペースから徒歩10分の至近でアクセス良好。前回の御前山砦とは大違いだ。

まずは、たぶんCエリアの真ん中あたりの複合カンテ状スラブ。なんだけど、ここで早速トラブル発生。スクワマビーガンが片方見つからない。しょうがないからTNプロで登った。ルートは、カンテをどう使うかが悩ましくて面白い。たぶん5.9くらい。FL。TNプロは柔らかすぎて極小エッジに負ける。

それから、その左のリングボルトをトップロープ。たぶん5.10くらい。

で、たぶんDエリアの馬の背状ルート。背を越えるラインの採り方が悩ましくて面白い。たぶん5.10くらい。FL

ここで、一旦車にもどってスクワマビーガンを持ってきた。

そのあとは、たぶん馬の背の左にあったRCCボルトのルートをトップロープ。二本目の左ボルト直上は無理だった。右のボルトに寄って登った。二本目の左ボルトは打ってはみたものの不可能だったということじゃないかと、山森さんの弁。

次は、村井さんが《デザイア》(だっけ?表記は知らない)をやってた。スカスカフィストとの格闘がめちゃくちゃ面白そうだった。僕は今回はスラブのつもりで来てたので触らなかったけど、次に来たらやりたい。

ここで、山森さんは行方不明になったキビちゃんを探しに行った。

さいごは《ミ・アモーレ》(だっけ?表記は知らない)。人気のルートらしいけど、その理由を容易に理解できる面白さだった。たぶん5.10くらい。OS。

スクワマビーガンは硬くて最初は違和感があったけど、履きなれるといいんじゃないかと思う。1サイズ小さいスクワマと違って、スラブを登っても足が痛くならない。

なお、岩場はちゃんと寒かった。気づいたんだけど、陽当りがいいと言っても、体の半分は必ず日陰。



2025年1月1日水曜日

第三回・御前山砦ボルダー

 初回は一人で岩探し。手前の小ピークの小ぶりなボルダーを登ったのだった。

小ピークボルダー

左は結構いい課題。右の課題は石にノーハンドスタート。


第二回はiwa-rockさん&ジョシュ君と。

ここでトラブル発生。手前の小ピークの小ぶりボルダーの左課題のフットホールドがスコンと抜けて、顎を岩に強打した。左課題はこれで大幅に難易度が上昇した。

消えたフットホールド

メインのエリアでは、ルーフの左手の岩の左寄りの課題と、その右のビーストメーカーみたいなカチスタートの課題を登った。なんかしらんけど、初手を右手で出すか左手で出すか、僕とiwa-rockさんで逆だった。

ビーストメーカー

そして第三回、山森さんと。

まずは手前小ピーク小ボルダー。山森さんは左課題を右抜けで登っていた。確かにそのラインも良い。勉強になった。僕は登らなかったので、左抜けはまた今度。この小ピークボルダーはアプローチの休憩にちょうどいい。

小ピークボルダー左・右抜け

で、メインエリア。

まずは手前のハイボル壁から。左の方の課題は難しいみたい。で、右寄りの課題をやった。前回まで上に木が乗ってたけど、今回はそれがなくなっていた。ありがたい。しかし木が乗っていたところにたまった砂が流れ落ちてきていて、ホールドはジャリジャリで、トップアウトは不可能だった。

なくなった木

とりあえず、途中のガバまで山森さんが登った。僕は敗退。右足のひねりで膝が痛むので、ひねらない登り方を習得しないといけない。またこんど。次回はロープを持っていく。

なくなった木の下課題

それにしても、陽当り最高で、最高だった。

それから、更に上へ。山森さんはビーストメーカーをさらっと登ってた。強い。僕は本題のルーフ。ああでもないこうでもないとホールドをこねくり回して、やっと下部のムーブを発見した。初手はキャンパ、それから右足を添えて右手寄せ。多分ここで落ちる。落ちなかったら、右足ヒールを右手のスタートホールドにかけて、右手クロス。そのまま左手を先に。右足ヒールをかけかえて、左手をとばし。右足でフットホールドを踏んで、左足トーをかけて、右手を寄せる。みたいなかんじ。

このプロジェクトを大筒ルーフPと呼ぼう。


大筒ルーフP

なお、大筒ルーフPは北向きで陽が当たらない。そして爆風の抜け道になっていて超寒い。上部は掃除が必要。次回はロープを持っていく。またこんど。

白岩滝ボルダー・上の岩とか

某日、山森さん、飯塚さんと白岩滝ボルダー。山森さんと飯塚さんはサンライズ・クリスタル・フェイス右下スタートをやってた。盛大にホールドをぶっ壊してた。僕はサンライズ・クリスタルフェイス・左下スタート。めちゃくちゃ難しかった。あとでビデオを確認したら、動き出しで脇が開く弱点が思いっきり出てた。


また某日、山森さん、村田さんと白岩滝ボルダー。

山森さんはサンライズ・クリスタル・フェイス右下スタート、村田さんは麻生バルジをやってた。僕はちょっと応援したあとで、上のボルダーへ。

上のボルダーの本題はカンテなんだけど、まずは易しいほうからということで、4本登った。あとから山森さん&村田さんも合流。さらに飯塚さんも登場。賑やかでよい。山森さんはサンライズ・クリスタル・フェイス右下スタートを完登したそうだ。すばらしい。村田さんは麻生バルジに敗退したそうだ。強かったけど。

山森さんと村田さんは上の岩の左面右側のSD課題をやってた。惜しくも敗退でまた今度。本題のカンテは最後にちょっと触っただけ。

上の岩をヘンプ・ボルダーと呼ぶことにしょう。


さらに某日、山森さんと白岩滝ボルダー。

まずはヘンプ・ボルダー。山森さんは左面右側SD課題を完成させていた。下部の核心を越えるとあとは易しそうだけど、結構高い。ナイスクライミングでした。


僕は本題のカンテ。上部まで到達したけど、リップに手が出ず、敗退。上部左手取りは左足の乗り込みで、リップ取りは右足で同じことか?またこんど。

帰り際にサンライズ・ボルダー。麻生グルーブをやったけど、やっぱりピンチが強烈。山森さんは左手穴&右ピンチからリップに手をかけてた。すごい。


山森さんが麻生グルーブのかっこいい写真を撮ってくれた。遺影にしたい。


とりあえず、ヘンプ・ボルダーの裏面&左面の課題。




A 《裏面スラブ左》 裏面スラブの左のカンテ状ホールドを使って登る。Font 3くらい

B 《裏面スラブ右》 裏面スラブの右のカンテ状ホールドを使って登る。4くらい。

AとBの間の狭いスラブは掃除不足。

C 《グレートルーフ》 左面左のクロワールからグレートルーフに向かう。結構面白い。5くらい。

D 《第一バルジ》 グレートルーフ右のバルジを登る。結構面白い。

E SDスタート。

DとEの間のバルジもあるかも。



2024年5月27日月曜日

瑞牆・しじま谷《KOU+》・スラブの《トラベルチャンス》・チムニーの《トラベルチャンス》・《プケプケ途中から》

 瑞牆

土曜日は思ったより早めに着いたので、アルパインクライミング推進協議会のクライミング集会に途中から参加した。ボルトの話は途中から入ったのでよくわからんけど、その後の山岸さんのレスキュー講習がとても良かった。終了後ちょっと登る時間があったので、奥平さんと近場のワイド。前回もやった右は、奥のハンドを使わずに登ってみたら、できた。このくらいの傾斜だと、奥のハンドとかフィストとかはなくても頑張れば登れることがわかった。プロテクションをセットする動きを作れるかは別問題。左のハンドからワイドもやった。

日曜日は、西條さん、ロジャーさん、石井さん、奥平さんと、二度目のしじま谷。

《KOU+》はめちゃくちゃ面白い。下部は優しいスラブで、上部は溝。浅いフットジャムを信じて歩けばいいだけなんだけど、最初の一歩の場所を間違ったらドボン。ボルトにかかったヌンチャクに感謝した。マスターだとまた厳しさが変わる。機会があればRPトライするかも。

その右のスラブの《トラベルチャンス》。ちなみに、トラベルチャンスっていう名前のルートはいっぱいあってわけがわからないんだけど、これについては中尾さんのブログ。

https://gecko2005.exblog.jp/23398085/

このスラブの《トラベルチャンス》は、下部は小カンテが見た目以上に難しくて怖くて面白い。そこを抜けると優しいスラブがちょっとあって、上部がわかりにくい。これまた中尾さんのブログにあるように、右に行きすぎないっていうルート設定。ロジャーさんは、右手でブラインドのスローパーを押さえて小ハングの上に左足を上げるラインで登ってた。それでもボルトより右だけど、多分正解だろう。ボルト正面ラインには左手のいかにもなホールドがあるんだけど、その上はホールドが乏しい。

https://gecko2005.exblog.jp/23289722/

ちょっと移動して、チムニーの《トラベルチャンス》。一番下はなんとでもなる、その上は右のフットホールドを使う左差し、その上の一見してメインのパートは左のフレア面のフットホールドを広いつつ右の垂直面に背中を預ける右差し、と予想して取り付いたら、ぜんぜん違うことになった。一段上は使えそうと思ってたフットホールドはずいぶん高くて、右差しでずり上がった。その上のメインパートは、右のガバに誘われて左差しになっちゃって、バック&フットの背中を左のハングに押さえつけられて、奮闘的なクライミングになった。這々の体でオンサイト。勘違いしててオフウィズスだと思ってたんだけど、チムニーの《トラベルチャンス》。ここ最近のオフウィズスの練習で学んだ技術はほとんど使えなかったけど、奥のハンドとかフィストとかが効かなくても頑張ればなんとかなるという学びは大いに活きた。今度行ったら、右差しもやってみたい(できればトップロープで気楽に)。

最後は下山中に《プケプケ途中から》でセッション。これはめちゃくちゃ楽しかった。インバージョンで足が抜けなくなって救助される人が続出。前回はさっぱりわからなかったけど、完登。賑やかに登って、日没をむかえつつ完登者が続出した。インバージョンは、骨の可動域の計算が大事なんじゃないか、という話。最後に奥からの《プケプケ》をやってみた。また今度。


2024年5月20日月曜日

瑞牆・近場のワイドと《ピカソ》

 西條さんと瑞牆。

そんなはずじゃなかったんだけど早々に雨が降りそうということで、近場でワイドの練習をして、雨でも登れそうな《ピカソ》に行くことにした。

近場のワイド。左挿しで行こうと思ったけど、下からの流れで右挿しになっちゃった。で、途中の奥にハンドが決まるところで左挿しに挿し換えるムーブを作った。挿し替える動きが大変。挿し替えてしまえばあとは頑張るだけ。足がなかなか決まらないけど、頑張るだけ。最後に右挿しで通しでやってみたら、なんかしらんけど全然頑張らなくてよかった。右挿しのまま一歩上がるところだけ大変。結局どっち挿しが正解なのか分からずじまい。ここから学ぶべきことは、多分だけど、この傾斜とこのグレードだったら右だろうと左だろうとどっちでも登れるから、落ちそうでもとにかくがんばれってことじゃないだろうか?

予報通りに雨がぱらつく午後は《ピカソ》。インバージョンなんだけど、チョックストーンが邪魔で足がキマらなくなるのが難しい課題。色々考えて、足が一本だけ奥まで入るスポットに下足の左足を突っ込んで、先足の右足を抜いて反転するムーブを思いついて、やってみたら正解だった。ワイドポニーからの反転においては、股関節の構造上、先足を残すとうまくいかないみたい。せっかく先に伸ばした先足を抜くのはもったいない気もするけど、下足が正解(たぶん)。で、下足を残して反転して上に伸びるためには、先足を先に伸ばして下足を上げていかないといけない。伸ばした先足を抜くのがなおさらやっぱりもったいない。でも下足が正解(たぶん)。

ということで、終了。翌日は全身筋肉痛だった。回復を促そうと思ってランニングしたらふくらはぎを傷めた。

瑞牆・熊岩《露天掘り》

 西條さん、奥平さんと瑞牆・熊岩。

《露天掘り》(5.10b)は、右壁に背中を預ける右挿しが絶対正解と思ったら、右壁を左足で拾える左挿しが正解だったっぽい。難しい。


西條さんがやってた右の《争いの河》(5.10c)も一瞬試させてもらった。プロテクションが悪そう。最近やってた河又の洞窟プロジェクトの成果か、ノーハンドでレストできるところが二箇所。


最後は植樹祭PとチップPの間で挟まリングして終了。中村文哉さんの動画のところ、結構楽しいです。

https://youtu.be/IaaMPXGQDYQ?si=lOTWsgAPpFmqfHHC

https://youtu.be/jUIhyh-nNU4?si=LjGP2D3ChlMoZkIp

https://youtu.be/EHDXXuVmpnE?si=wzYJkck5LeKyN1W1


センチュリーバレー・ジョーズ岩・右上の岩

 随分前になっちゃったけど、センチュリーバレーのシーズンはほぼ終わりなので、書いておかないと。

ジョーズはセンター、レフトに続いてライトを登った。右の薄かぶりの凹角から入って、左のカンテに出るライン。あと、レフトの左のジャミングのボルダリング課題が残ってて、これは結構難しい。

ジョーズの一段上の岩の右上するクラックを奥平さんが登って、《猫ジャム》と名付けた。5.8か5.9くらい。クラックが複雑な形状でかつ浅く、プロテクションが厳しい。僕の再登時はあわよくば右カンテにつなげようと思ったけど、プロテクションがうまくとれなくて断念した。中央スラブはめちゃくちゃ難しい。