Australia
最初に行ったのは、Australiaというエリア。スレートを輸出していた先の地名がエリアの名前になっているそうだ。ここだけでルートが250本以上ある。
https://www.ukclimbing.com/logbook/crag.php?id=10#maps
Looning the Tube E1 5a
最初にやったのは、かつての送水管からトラバースするルート。以前はこの錆びた送水管がずっと奥まで繋がっていたそうだ。途中に残された錆びたチェーンにスリングを巻いたら、クラックを上がる。
スレートの石切り場でのクライミングの面白いところの一つは、こういう産業遺構が残っていて、時としてそれをクライミングに使うところだった。
オンサイト。
Exhuming the Tube E3 5c
次は、ニールさんが同じスタートからさらに右にトラバースするルートをやった。僕はフォロー。こっちはラインどりがいまいち分からず、消化不良。
Turn of the Century E2 5c
それから、顕著なコーナーを登るルート。15mか、もう少しあるくらいだろうか。ボルトが2本打たれている。加えて、下部にカムを1本。プロテクションはそれだけなので、かなりランナウトするんだけど、それほど難しくはなく、怖くもない。
スレートの岩場は、スポーツ・ルートとトラッド・ルートが混在している。それも、エリアごとに分かれているわけでもなく、すぐ脇に隣り合っていることも多い。さらに、トラッド・ルートとして形容詞グレードがついていてもボルトが打たれているものもあって、グリット・ストーンとは全く異なる規範が通用しているようだ。
Turn of the Centuryも、E2とはなっているけれど、登った感触としてはスポーツルートの5.10+と言った方がしっくりくる。初めてのE2なのにそんな気にはならない。面白いけどね。
オンサイト。
Serengeti
場所を変えて、途中でかの有名なThe Quarrymanを見学して、たどり着いたのはSerengeti。
https://www.ukclimbing.com/logbook/crag.php?id=633#maps
Seams the Same E1 5b
この日は暑かった。とても気温が高い上に、黒いスレートは直射日光を浴びると火傷しそうなほど熱くなる。日陰の岩場を探したいねと言って歩いたのに、僕にとって面白そうな岩は、思い切り日向にあった。時間はお昼すぎ。対岸の日陰の岩で陽気なイタリア人集団が初手核心のスポーツルートを賑やかに楽しんでいるのを眺めながら、熱々のスラブに走ったクラックを登った。
これは超いいルートだった。オンサイト。
Bus Stop Quarry
いよいよ暑すぎてもう無理ということで、日陰の岩へ移動。ニールさんが気になっていたというスラブを見に言ったけど、ちょっとイメージと違ったようだ。さらに移動。バス停から丸見え、徒歩3分のエリア。
https://www.ukclimbing.com/logbook/crag.php?id=5
Fool's Gold E1 5c
日が傾き、ちょうど日陰に入ったスラブのクラックを登った。下部はグルーブを辿るんだけど、プロテクションはその右のフェースのクラックで、半分ブラインドでスモールカムを突っ込むことになる。それと、あやしいワイヤー。で、その状態でハング下のグルーブから右に飛び出すところが、ムーブがわかりにくくて、ちょっと難しかった。
これはいいルート。オンサイト。
初日はこれでおしまい。
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