若手一流B面クライマー奥平さんと、昇仙峡。かねてより懸案であったセンチュリーバレーの鏡餅スラブを登りに行った。前回はちょうど1年前、1本目のボルトに決死の覚悟でクリップして、立ち上がったところで断念したのだった。
今回は、トップロープで確認することにした(妥協してゴメンナサイ。ほうぼうに宿題を大量に抱えていて、そろそろ解消していかないと)。左から岩の上に回って、終了点に最適な木からロープの切れ端で支点を下ろすこと8mくらいか。そこから60mロープで懸垂して、地面まであと1m。ということは、地面から木まで39mくらい?
地面から12mほどのところの松の木の一段下の右のテラスをビレー点とした。1本目のボルトがビレー点から8mくらい上なので、間にカム。奥平さんがZ4(だっけ?)の青いのを入れといてくれた。フレアしたクラックで、ちょっと不安。もう一つ小さいサイズでもいいかもしれないなんて話をした。2本目のボルトの左にはキャメ赤が入る。なお、ボルトはいにしえのRCCなので、できるだけカムでバックアップを取りたい。
一回目、一本目のボルトのところに立ち上がって、このルートに特徴的なダイクをこねくり回していたら、薄いダイクが吹き飛んだ。トップロープで良かった。その後も、テンション混じりで、ムーブが可能であることを確認した。
二回目、迷ったけど、奥平さんがもうやらないというので、じゃあこの際ということでリードした。久々にめちゃくちゃ緊張したけど、完登。なお、Z4の青はプリプレースで登った。キャメ赤は登りながらセットした。どうせボルトを使うんだから、カムはプリプレースでいいんじゃないかと思う。登りはすこぶる面白い。小川山あたりに出しても恥ずかしくない。ビレー点までの12m程はブッシュまみれだけど、そこから先は車道から見上げる通りのスッキリしたスラブになって、素晴らしい。
残る課題はボルトレスのオールNPでの完登だけど、我々はしばらくやらないので誰かやってください。
なお、アプローチは、センチュリーバレーに入ってすぐ左に上って、メゴスの左のルンゼを上がる。木に残した白テープが目印。
ということで首尾よく鏡餅スラブを登ったので、次は右裏のワイドを登った。こちらは優しすぎたようで、奥平さんがアプローチシューズでオンサイトしてた。終始8番サイズ。
最後は移動してナメクジスラブ。行くたびに苦労するし敗退したりもする課題で、何歳まで登れるかチャレンジ中なので、いつ行っても何度行っても楽しい。今回は1時間位で登れた。左足のいかにも使いたくなる凹みの右上のL字型の凹みを発見できたのが良かった。ここはいつ行ってもどこを踏むかわからなくなるので、メモしとく。たぶん次行ってもわからなくなるけど。あと、右足を上げるときに結晶をおさえる左手の中指が破けたので人差し指(だっけ?薬指だっけ?)に変えたのも良かった。ともかく、ナメクジスラブ自己最高齢記録を44歳と5ヶ月に更新して、最高だった。