2014年7月29日火曜日

《ダウンはいらない》完登@2014年6回目の小川山

日曜日に小川山でスラブの予定で、急遽土曜日からキャンプすることになって、いつものパートナー松氏には日曜日にお一人で来ていただくお願いをして、日曜日の朝合流予定が、松氏カーのパンクにより松氏は小川山まで到達できず、僕は一瞬だけボルダリングやりました。急な変更の結果大変な事態になって、ご迷惑をおかけしました。

午前中、ジャックの新ボルダーの《ダウンはいらない》(1級)へ。

前回の様子はこちら。セレクションの後に行ったんでした。すっかり忘れてた。

右足の乗り込みの顕著なフットホールド以外はほとんど忘れていて、一からムーブを考えて、だんだんと極小ホールドに乗れるようになってきて、ついに乗り込みの顕著なフットホールドを捉えた。

右足に立ち込んで、左足を上げて...あれ?どこに上げるの?ってことでフォール。身体を斜めにしてうまく落ちないと、斜面を走ることになって、辛い。

次のトライで、無事完登。あ〜、面白かった。

スラブらしいスラブ課題でした。でも、両手のエッジの保持とプッシュで悪いスメアリングをごまかす感じかな。これができても、保持できるホールドがない《アルピニスト》は登れるようにはならない気がする。

お昼過ぎの一雨を挟んで、午後も一瞬だけボルダリング。いつでもキャンプサイトに戻れるよう、駐車場から30秒の苔苔の寝たスラブを磨いて登ってみた。

右と中央のラインを登ったら、手で持つホールドが皆無で意外と難しくて、スメアリングだけで登るのがとても面白かった。グレードは不明。次回、松氏に登ってもらうことにしましょう(ノコギリをもって、取り付きの切り株を除去する準備をして)

2014年7月23日水曜日

水平クラックday1@奥多摩の岩場その11

3連休の最終日、混雑を避けて小川山は自粛し、奥多摩へ向かった。

前日の大雨もあり、ルートはびしょびしょ。予定通り、いつものパートナー松氏と僕は、以前から目をつけていた水平クラックに挑んだ。


ほぼ間違いなく未登のこのクラックは、薄暗く、短く、地味で、厳しい、奥多摩らしいクラックだ。

最奥からスタート。岩は前傾しているが、スタートにはぴったりのガバがあった。足をクラックに差し込んで、クライムダウン気味に数手。そこから先が厳しかった。フリクションのないチャートのクラックの縁は外傾していてうまく持つことができず、かといってフィストはすかすかでジャムも決まらない。さらにその先、バチ効きのフィストは決まり、視界の隅にはガバが見えるが、ガバに到達するムーブがなかなか見つからない。

長時間の格闘の末に、なんとかムーブは発見した。しかし、フィストの圧痛に堪えかね、敗退。数日経ったいまなお、拳には痛みが残っている。

両足をクラックに突っ込んでクラックの縁をパーミングで耐えたり、右足をクラックに突っ込んで両手それぞれにフィストジャムをきめて身体を真反対に振って左足をクラックに突っ込んで次の手を出したり、短い中に楽しいムーブが満載だった。

プロテクションも問題なく、持って行ったキャメの5番までとテクニカルフレンズの5番が大当たり。ただし、片手フィストでカムをセットするのは結構つらい。

また行きます。

2014年7月14日月曜日

《ホップ・ステップ・ジャンプ》day1@小川山

久々に真面目にスラブに取り組むべく、小川山。いつものパートナー松氏と。

目指すは、オーバーヒート下の岩の《ホップ・ステップ・ジャンプ》(5.11c)。吉川・室井ペア初登の美しいスラブです。意外とすんなり発見できました。

《ホップ・ステップ・ジャンプ》

厳しい厳しい。まず離陸が厳しい。その後の左トラバースが厳しい。松氏は右足で離陸してて、それだとトラバースはノープロブレムだけど、僕は右足離陸が出来なくて、左足離陸だと、左トラバースがなかなか厳しい右足クロス・ムーブになった。

カンテを左に回って、ポケットをマッチしての右足上げが厳しい。右足を上げたとして、立ち込みが厳しい。さらに左足上げが激しく厳しい。

その後の左フレークと右カンテの挟み込みも厳しい。

全部厳しい。

ヒーヒー言いながら楽しんでいたら、雨脚が強まってきて、撤収。すぐに止んだので、待てば乾きそうではあったものの、なんだか虫が多くて、長居したくなかったので、下山。次回は虫対策を万全にして臨みます。

午後はボルダー。

まずは、数日前に「汚い大岩の裏手のとても地味な4級くらいのスラブ課題」が厳しいとの情報を頂いていたので、そこへ。yokoyamanさん、アフロンさんらjetメンバーがいた。ワイドクラックの情報を提供いただいているポキさん、もびさんにも、初めましてのご挨拶。

件のスラブ、確かに厳しかった。離陸から最後まで超難しい。特に離陸のムーブは厳しくて、とても勉強になりました。打ち込んで完登。

それから、スラブのボルダーに目覚めた松氏と「グロバッツスラブでも行こうか」ってことで、林の中へ。で、気付いた。《潮吹き穴》の左のマントル(4級)をまだ登ってなかった。昨年ちょっと触って、全く可能性を感じなかった課題。

今回もやはり難しくて、はまった。しかし、ここ最近のマントル修行の成果が出たのか、打ち込んで何とか完登。これはいいマントル課題だった。

《ホップ・ステップ・ジャンプ》は消化不良だったので、また行きます。

2014年7月9日水曜日

Inti from TENAYA

テナヤのインティが1足、お亡くなりになった。とても良い靴でした。

生前のお姿

ベルクロを留める金具がとれた

右足の裏とつま先に大穴

左足のつま先も穴

前から興味があったので、この機会にクライミングシューズの解体。

まずはアッパー。ベルクロにさようなら。

中央の2枚(名前は不明)もさようなら。

縁取りもさようなら。

正面から大胆にカット。

中の側面と底の継ぎ目は糸が切れていた。

横幅が広い足なので、この部分にかかる負担が大きかったのかもしれない。

底は3層構造

ラバーと、馬蹄形のシャンクと、内張り

このシャンクが絶妙な柔らかさとエッジを提供してくれてたんですね。合掌。

クライミングシューズの3枚下ろし、完成。

残った皮(アッパー)

勉強になりました。残るIntiはあと3足。

2014年7月8日火曜日

《予期せぬプレゼント》RP&《黒豆》完登@小川山

雨予報が好転し、午前中は晴れ予報の小川山へ。いつものパートナー松氏と。

まずは1ヶ月前の宿題《予期せぬプレゼント》トンネルに入ると5.9+?)をやっつけに、お殿様岩へ。

予期せぬプレゼント

前日の雨で一部濡れているのが見て取れたものの、まあ大丈夫でしょってことで、トライ開始。っていう、前回と同じような流れ。

一カ所、フットホールドが濡れていたけど、シャツの裾で拭きフキして、無事完登。フィンガークラックには今のところ関心が低いのと、初登と同じライン取りをと思って、トンネルに入りました。

景色が最高

オフウィズスとして名高いルートですけど、典型的なオフウィズスムーブは最初の数メートルしか使わなかった。数メートルずりずりしたら、身体を出してバックアンドフット。一旦チムニーに滑り込んだら、チムニー内でマントル。上部はレイバック。前回の《陽の当たる場所》の方がワイドっぽかったし厳しかったですね。

いつものパートナー松氏も完登。

一旦林の中のボルダーに降りて、ボルダー観戦をしながら午後のプランを検討し、スラブをやりに行く方向は確認できたものの、なんだかすごい疲労感。とりわけ下半身。てことで、厳しいスラブをトライするのは避けて、左岸スラブの《アルピニスト》で遊びに行くことにした。ちなみに、この疲労感は、おそらくエネルギー不足。朝食が豆乳2杯では辛いようです。

クライマーはどこに行っても少なくて、左岸スラブも貸し切り。《アルピニスト》の核心ムーブをあれこれ考えて、終了。右足はエッジの効く靴が必要です。

核心ムーブが何ともならないことを確認したので、あとはテンプレ通り《黒豆》(1級)へ。

黒豆岩

テンプレ通り敗退の予定が、なんだか岩のコンディションが良い。自分の調子も良くて、予想外の完登。あーうれしい。何日かっただろう?次回の敗退テンプレをどれにするか考えないと。《タートルマントル》かな?

そういえば、結局雨は降らなかった。