2014年3月29日土曜日

《エゴイスト》day2の御岳と、ギアの話し

数年前に離陸に失敗した《エゴイスト》(初段)。

今回は離陸に成功して、2手でた。

また行きます。



○買って良かったギア

・プッシャーのサック


今年の小川山では荷物が増えそうなので、大容量と聞いて買ってみた。すでに大満足。岩場のお昼寝が快適なこと、ベッドのごとし。

・屋外専用カイロ「熱々」


「屋内で使わないで下さい」の警告付きの、強力カイロ。寒い岩場でも威力を失わない優れもの。ポケットに2つ、チョークバッグに2つ。焼石いらず。

・ペツルのハーネス、アジャマ

ループも丈夫

ワイルドカントリーのブーストの失敗を経て、購入。ありゃまあ、快適。ウェストの細さのわりに腿が太い僕の身体には、レッグループが調節できるものではないといけないことが判明。前に使っていたカンプのハーネスはレッグループが太めだから、例外だったようだ。ループが縫い付けられていて、強度は十分。

・登山用のスパッツ

もう何年も前に山に登ってみようかと思って買ってみたスパッツ。ずっと使われずにいたものが、大雪の後の岩場のアプローチでようやく日の目を見た。

・頭部を覆えるネックウォーマー


ヘルメットをかぶった時に耳を隠せるネックウォーマー。表面積の大きい耳が出てると、冷えますからね。

・ズボンの上に履くズボン


ワークマンで購入した、ズボンの上に履くズボン。ビレー中の冷え防止に効果覿面。内側がツルツルなところがとても大事なポイント。

・テントのグラウンドシート

これまた数年前に買って、小川山で年に数度使われるだけのテントのグラウンドシート。岩場で使うにはとてもいい。ビニールシートより遥かに使いやすい。


○買わなきゃ良かったギア

・ワイルドカントリーのハーネス、ブースト

ここここで書いたとおりお亡くなりになった。短い命だった。

・エマージェンシーシート(封筒型)

岩場で敷く&くるまってお昼寝の為に買ってみたけど、大きすぎて使いづらかった。クッション性がないから、快適性が低すぎ。その上、今期はお昼寝の機会も意外と少なかった。プッシャーのサックが登場して以来、活躍の機会はなし。


○番外編

・チョークボール詰め替え袋


チョークボールの詰め替えを楽にするために自作した。ジップロックとペットボトルの頭部を連結しただけ。超ラクチン。

・お下がりのレッグウォーマー

足下を守るだけで随分と冷えを防止できる。ビレー時に重宝しています。

2014年3月24日月曜日

《スパイダーマン》day3@湯河原幕岩

随分前の話。

最終便。中間部のマッチの後でフォール。左足の位置を変えたらムーブができた。カンテのフェース側の足はカンテ寄りが一般論としては正解なのか?奥多摩にはカンテが少ないからムーブのセオリーが分かりません。

以下、ムーブメモ。

右のガバを右で持って、右足を右のガバ足に置いて、クリップ。左手でアンダーマッチで、右足に乗り込んで、右手を上のカチへ。左手でカンテをピンチして、左足をフェースのガバ足に置いて、乗り込んでデッドでフェースのサイドカチを左手でとる。右足を左足のすぐ右上に置いて、左足を左に。ここは、横長のホールドの右寄り。右手をマッチして、クリップ。

右手でカンテをプッシュして、右足をカンテの膨らみに上げて、右手でカンテを持って、左手で左上のポケットを持って、強引に左足を上げる。この時、股の間からフットホールドを探すと良い。足はアウトサイド。クリップ。

左手を上のカチに伸ばして、左足を一歩上げて、右手でナナメホールドを持って、左足をマッチしたカチの上のエッジ、右足をカンテの切れ目に置いて、右手をカンテの逆L字
下。右足をフェースのエッジに移して、左足をナナメホールドに上げて、左手を並びホールドに大きく伸ばす。右足に置きかえて、右手をつまみホールドに出して、左足を左手で持ったエッジに移して、左手でクリップ。

左手を体の中心当たりのエッジに移して、右手をカンテに出して、左足をナナメホールドに置きかえ。右足を逆L字の上のシワに置いて、左足をその上真上のエッジに。この左足の場所は大事。左寄りじゃなくて、カンテ近く。右足トーフックで、右手を飛ばし。飛ばす先は、カンテ奥のアンダーのエッジでも、その下のポケットでもなく、さらに上の丸いところ。この時に左足がカンテ沿いじゃないと、上に届かない。右足をフェースのエッジに置いて、左手をカンテへ。右手を出して、クリップ。左手を上のカンテの切れ目の水平部へ上げて、右手をマッチでピンチ。右足をカンテのシワに上げて、左足をその上のエッジに上げる。この左足の位置は大事。フェースの左寄りじゃなくて、カンテ沿い。左手を上の方の遠いガストンに出す。ここは小指と薬指がかがるくらい。右足をカンテ右の膨らみにあげて、少し乗り込んで、股フリクションを意識して、右手を上のカンテのカチ。先ほどの左足の位置がカンテの沿いじゃないと、右足に乗り込めなくて、右手が出ない。カチを持ったら、強引に右足をカンテの切れ目にハイステップ。クリップ。右足に立ち込んだら、左手をカンテに出して、右手も出して、次は右手でカンテ奥のエッジ。

カンテ奥のエッジを持ったら、左手でフェースのクラックを持って、挟み込んで、左足でフェースの高めのエッジに立ち上がる。右手、左手をカンテに出す。左手カンテガストン、同じところを右手でマッチ。左足のボルト左下のエッジを使ってクリップ。

マッチした状態で、右足をフェースの何もないところにスメア、左足をカンテ寄りの特徴的なフットホールドにアウトサイドで置いて、左手をカンテに出す。

この辺りから覚えてないけど、右足でカンテの切れ目に立ち込んだような気が。左手を出す前に右足に立ちこみだっけ?右手も上げたら、そろそろフェースのクラック。クラックは、意外と低い左の見にくいのと、その上の二つを使う。カンテとの挟み込み。二個目のクラックを持って、右手を上げたら、右足を壁の膨らみの上に上げて、乗り込んで、左手をフレーク。このあたりも右足の立ちこみがあったような。もう一個上のフレークを取ったら、次は上のカチ。足は下がいい。この時、右手はカンテの左に親指がかかるところに上げてもよい。左手をエッジに上げたら、右上のガバをとって、実質終了。

すでにいろいろ忘れてる。





2014年3月17日月曜日

障子岩染み出し敗退から、《ステルス》RPの天王岩。

初めて《ステルス》に触れたのは2年前か。そのときの最高RPグレードは《八月革命》の5.11bだったから、5.12bってのは分不相応なルートだったんだけど、何となくやってみたかった。それがきっかけで松氏と毎週末岩場に通うようになるとは。

5日ほどやってみて、その後放置していたこのルート。今年に入って一度一人でムーブ探りに行ってモチベーションが上がっていた。

この日《ステルス》を完登するまでの過程は何だか面白かった。

指先がホールドを断固拒否する最初の数便。冷たさと、ガビガビの痛さ。

指が慣れてきて、リップを叩いて落ちたら、地面まで50cm。これで闘争心に火がついた。

うれしいですね。

そうそう、左端のスラブ《冥土の土産》(5.10d)はいつも通り敗退でした。


○障子岩メモ

大雪の後、初めての障子岩。

小さな橋を渡った先のアプローチの道路はかなりの積雪。手前の駐車スペースまで雪かきをして到達。

駐車スペースから登り口までは雪崩と倒木多数。

登りは、一部で積雪が膝より上。はまります。倒木も多数。いつものアプローチの踏み後は見えません。結構大変でした。

南西面は全面びしょびしょ。南面の《パワー&ストレッチ》、《ボディウェイト》、《ウッシー》は、登れるか登れないかの境目。

三ツ池ロックは、左端の2本とおぼしきルートだけカラカラ。他はびしょびしょ。


《スパイダーマン》day2@湯河原幕岩

《スパイダーマン》(5.12a)をやっつけに、湯河原幕岩へ。

3便出して、敗退でした。いつもならゆっくり休んで4便目でRPトライと行くところだけど、この日は後ろにお客さんがいたのでここで終了。

3便目はRP体勢のつもりだったものの、ムーブを思い出せなくて、どはまり。テンションかけて上に抜けるのも危うかった。長くて同じようなカンテムーブが続くこのルート、ムーブ思い出し核心です。

1便目と2便目はヌンチャクがけ&ムーブ思い出し。

アップは《コンケスタドール》(5.12a)。リーチがかかった48さんにほとんどのムーブを教えてもらって、一カ所だけ自分でムーブを考えて、これは登れる。

いつも雪が降って寒いはずの湯河原は、この日は何故か暖かくて、異常気象のようでした。

スパイダーマン・メモ

長いので既にムーブを覚えていない。以下、淡い記憶。

出だし、左の方の水平クラックに赤いスリングを巻いて支点作成。長めのヌンチャクがベター。右のガバで1本目のクリップ。ガバをマッチして、右手をカンテ右のカチ&左手でカンテをピンチ。左足をカンテ左のガバ・フットホールドに上げて、乗り込んで、左手でフェースのカチ。右足を左足のすぐ右上の良いエッジに置いて、左足を左のガバフットホールド。この左足は、横長のフットホールドの右の方。フェースのカチをマッチして、2本目のクリップ。右手でカンテをプッシュして、右足をカンテの高めの膨らみに上げて、右手でカンテを引いて、左手でフェース左上のポケットを引いて、左足を上げる。3本目のクリップ。左足を一歩上げて、左手で右上のカチを持って、右手で斜めホールドを持って、左足をマッチしたカチの上のエッジにおいて、右足をカンテ沿いに上げて、右手を逆L字のカンテの一番上を持って、左足を右手で持った斜めホールドに上げて、左手を上の遠い並びホールドへ。右足に踏み替えて、右手を並びホールドのおつまみ。左足を良いところに置いて、4本目のクリップ。左手で身体の中心あたりのサイドプルを持って、右手をカンテに出して、斜めフットホールドを左足に踏み替えて、右足を逆L字の上のしわに置いて、左足をその左上のエッジに置いて、右足をカンテにトーフックして、右手をカンテ上に飛ばし。そこから、右足を一歩上げて、左手をカンテに出すのが悪いムーブ。両手をカンテに出したら、カンテを数手で(覚えてない)、カンテの上の切れ目を左手で下引き、右手でピンチのマッチ。右足を強引に大きく上げて、左足をエッジに上げて、左手をカンテのエッジにガストン。左足をカンテ際にクロス気味に上げて、右足をカンテ際右寄りの粒に出してかき込んで股フリクションで身体を押さえて、右手をカンテのエッジ。この一連のムーブが悪い。カチを保持したら、左手でフェースの薄いエッジを軽く押さえて、左足エッジ(だっけ?左足はそのまま?)で、右足ハイステップ。で、ここからよく覚えてなくて、カンテ右のふくらみのところで、左のクラックと挟み込みでフェースムーブ。またカンテに戻って、しばらくカンテ。よく覚えてないんだけど、要注意箇所は、カンテの切れ目をマッチしたところ。右手が右、左手が左のガストンのふくらみ。右足を何もないフェースにスメアで、左足を2つあるフェースのフットホールドの右の凹みに差し込む。ここは覚えてないとできない。またカンテを登ったら、右手カンテのパーミングで、左手をフェースのクラック。2つのクラックをつないで、2つのフレークをつないで、左足を悪いフットホールドに大きめに上げて、左手をフェースのカチへ。このムーブが疲れてると厳しい。右手でガバを取ったらおわり。

後半のホールドを全然覚えてない。

次回も思い出しから。次回のヌンチャクがけのために、右のケミカルボルトのルートを登ってみたらめちゃ意味不明だった。居合わせた人は5.10aとか行ってたんだけど、これはアップで取り付いてどハマりするやつ。回避。

その左のクラックをトップロープを借りて登ったら、まあ登れた。5.9と聞いた。フィンガー、ハンド、フィスト、ワイドといろいろあって、面白かった。次回はカム持参でこれでアップ?

《安近短》day2の池田フェイス

前回から1週間後の池田フェイス。アプローチの雪は脛くらい。乾いていたのはトントンから左だけ。右はしみ出しだらけ。

一番左の《安近短》(5.11b/c)に挑んでムーブの解明に至らず、敗退。

以下、メモ。

・中間部から
右手をサイドプル、左手をクラックで挟み込み。右足を丸の右下に上げて、左手をクラックにガストン。右手をガビガビエッジに出すムーブに可能性を感じた。でも上部にはつながらず。

・上部から
右手を穴サイドプル、左手をクラックサイドプルから、左手をアンダーで、右足をクロスして、左足を下の方のエッジ。左手を左上のサイドプル。左足に立って、右足を右の豆に置いて、右で大きくて甘いホールド。右足で立って、左足でクラックを挟み込んで、左手をリップへ。

中間部と上部のつなぎ、あと1、2手がつながればなー。

また行きます。

2014年3月8日土曜日

冬に寒い岩場

オーナーに誘われて、急遽岩場へ行ってきた。

冬の寒さに定評がある岩場

寒い寒いとよく聞くので覚悟はしていたけれど、あんなに雪が降るとは。フットホールドに雪がつもってビショビショでしたよ。岩も冷たくて、指先の感覚は失われました。

でも、ルートは素晴らしかった。

歴史的な価値のある名ルートだそうです。

今回はトップロープでムーブ探りに終始しました。普段はやらないんだけど、一本目までが濡れてるのが明らかだったので安全策を志向したのが半分、メガ・クラシックの威圧感にびびってリードする勇気がなかったのが半分。

厳しいですね。回収便の4本目で、テンションなしで上まで行きました。次回行くことがあればリードで挑みたい。

ほんとにいいルートだった。スメアリングとエッジングの練習って感じ。

ルートの名前はなんだっけ?

あ、そうそう、《スパイダーマン》だ。


○スパイダーマン・メモ

榛名黒岩の《ロックダンサー》(5.11c)を縦に二つ並べて、間に両手をカンテに添えるセクションを足したようなルート。

レストポイントはエッジング。登るのはスメアリング。靴は薄くなったステルスHFで登った。エッジングにはフレッシュなオニキスの方が良さそうだけど、スメアリングにはこれが良さそう。悩みどころ。

ルートが長くてムーブは覚えられない。以下、淡い記憶。

出だしは右から入った。右のガバをマッチ。右手を右のカチ。左足を上げて左手でカンテにをピンチ。フェイスのカチを左手。右足を左足の右上に置いて、左足を左に移す。横長のフットホールドの右寄りに。左寄りだとこの後がない。リードのときは、ロープに足を絡めないよう注意。右手マッチして、クリップ。右手でカンテをプッシュして、右足をカンテの高い丸いところ。左手を左上のポケットにだして、挟み込みで強引に左足を上げ。左手を上のカチ、右手をナナメホールドで、フェイスを歩いて、右手をカンテの逆L字の下。右足をナナメホールドに置いて、左手を上の並びホールドへ。右手も。左足をさっきのカチに上げたら、左手は体の真ん中当たりのかかりのいいサイド、右手はカンテ。右足のナナメホールドを左足に譲って、右足は逆L字の上のしわ、左足をさらに上、左手をカンテに出して、右足をカンテにヒールして、右手も出す。ここからしばらく、両手をカンテに添えて、尺取虫。右手のカンテ奥の膨らみに到達したら、左手をフェースのホールドで挟み込んで、一旦フェースへ。またカンテに戻って、尺取虫。左手のフェースのかかりのいいサイドプルで、またフェースへ。ここがどこかは忘れた。右手がカンテのカチのところだっけ?そこからまたカンテに戻って、尺取虫で、左のフェースの水平ホールドまで。そこから直上。次の水平ホールドは、右手で右の方のガバ。