2016年12月25日日曜日

スチャダラ通信第6号「トーフック、できた!!」

恒例の家族でクリスマスプレゼント交換会を済ませ、一人で神戸ボルダー、スチャダラです。

前回、右手の引きという気づきを得て、さらにニポナポさんからのアドバイスで、それが間違っていないらしいということで、期待膨らむトーフックです。

ダメです。

抜ける抜けるで、全然ダメです。あまりにできないので、粒踏みに浮気したりしながら、抜ける抜ける。

これは何かかが足りないということでいろいろ考えて、右足の踏みを意識してみると、なんだかそれまでと違う感触を得ました。で、思い返してみると、ニポナポさんのムーブメモには、右足で「おす!」と盛大に書かれてました。
それを激しく意識すると、できました。



前回はたまたまできた感じでしたが、今回は再現できる気がします。

右足で押して、骨盤を回して、左足を引いて、オポジション。そうすると、上体が外に出てきて、次のホールドは目の前です。あらかじめ体が外に出ているので、左手を離しても外に吐き出される具合が少ないです。

おす!

そして、体が進行方向に上がって、左足が横向きに引かれます。

オス!

さらに、これまで落ちていた左半身が上がって、左足がさらに横向きに引かれます。

押忍!

で、横向きに引かれると、トーにガバのエッジが食い込んで、抜けない。

抜けない!

ここのトーフックは面ではなく、エッジの意識。ようやく理解できました。ニポナポさんの足だけの斬新な絵のおかげです。今後はニポナポ師匠と呼ばせていただきます。

今回、初めて休みの日に神戸ボルダーに行きました。朝早くから人がいるんですね。この岩場には、僕より弱い人間はいません。トーフックを理解するのに5日もかかる人間はいないようです。なかなかシンドイですが、スチャダラの岩は先っぽが尖っててかっこいいので、気持ちを高めて頑張ります。僕は強い人に混じって登るという経験をしたことがほとんどありません。たまにはこういうのもいいでしょう。

2016年12月21日水曜日

スチャダラ通信第5号「トーフック、できた?」

1人で神戸ボルダー、スチャダラです。

珍しく先客が1人。後からもう一人いらっしゃいました。

前回、トーフックのできなさに意気消沈していたところ、大変貴重なアドバイスをいただきました。

・靴が悪い
・右手を軸に、外向きに回って吐き出されている

まず、靴はアナサジ・ピンクとヒールフックで脱げるクラック用のスクワマしかないので、試しに穴の開いた古いアナサジピンクをレースごとアナサジ・黒にしてみました。これでうまくいったら、新しいアナサジ・ピンクもアナサジ・黒にするつもり。クラック対策としても必要性を感じていたので、一石二鳥。

アナサジ・黒、キタナイ

吐き出される問題については、右足の蹴りが原因ではないかという話し。右ひざを内側に入れてキョン気味に踏んでいるので、体が変な方向に向いているとうことか?吉田さんブログによると、トーフックは内股のひねりがキーらしいです。右ひざが内側に入ると、左膝は外向きのガニ股になって、トーはかからないということではないかと考えました。右ひざを入れずに、正面もしくは気持ちガニ股でやってみましょう。

http://blog.livedoor.jp/hardlucktome/archives/1710806.html

それで、やってみると、無理。

右足のフットホールドが斜めなので、どうしても右ひざが内側に入ってしまいます。何度やっても無理。この日は進歩なしの気配が漂ってきました。しょうがないので、他を工夫しようということで、試しに右手の引きを意識したら、一回だけトーが抜けなかった。


なんかぎこちないし、再現性ないから怪しいんですけど、右手の引きがキー?

脇を締めて右を引くと、体が上がって、右によって、外に吐き出される力が弱くなる?トーの角度がついて、抜けにくくなる?ってことでしょうか?

右の引き?

ついでに、脇をしめると水平方向でも体が頭に向かって上がるので、右足と腰の距離が離れて、膝を内側に入れる度合いが減るんじゃないかと。どうでしょう?

一回しかできなかったので、次回再現を試みます。しかし、これって、右を引く力が必要なので、非力で重い僕にはかなり厳しいです。フロントレバーができるようになれば登れるかも。

あと、骨盤が立たないといけない気がする。

あ、アナサジ・黒は成功でした。全然すべらない。

帰り際に、ニーバーっぽいところもやってみようと試みました。しかし、左のヒールフックを解除して極小エッジを踏むところがうまくいきません。居合わせた強い人に教えてもらったら、右手を出すときは体を左に寄せていくらしく、そのためにはスメアじゃダメで、エッジを下向きに踏まないといけないっぽいんですけど、できませんでした。エッジの上にスメアまでは行くのに、そこから後数センチを下げることができません。体勢がうまく作れていないのか、右足に何かあるのか、あるいは半月板が割れた左膝が拒否しているのか。次回の課題です。

○コンディション
7日前午前9時まで通算32ミリの雨。手で持つホールドにかかる染み出しはなし。全体的にしっとり。右足はビショビショ。気温1度くらい?10時30分まで陽だまりがあり、暖かい。

2016年12月18日日曜日

ズリズリ仲間とズリズリ@KB岩

山森さん&じゅんさんとクライミング。

まずは、そもそも山森さんに教えていただき、僕とじゅんさんは先に登ってしまったKB岩の「アイスドール」。

いつもより下に車を置いて、歩くこと10分。いつものポイントから40分。空気はキンと冷えているけれど、岩は日を浴びて白く輝いていて、この時期でもいいクライミングができそうです。

山森さんのクライミングは、とても勉強になりました。いいところにカムを決めたら、思い切って大胆にランナウト。簡単すぎたかな?と思ったけれど、核心部ではちゃんと苦しんでいただき、楽しんでもらえたようです。オンサイト。

この岩は周囲も気になるところで、松氏が回復したらまた来るでしょう。

後は、林道エリアに移動。

入り口下の隙間はみんないい感じ。

それからナメクジスラブ。二人とも苦労してました。コツがわかれば簡単に感じます。でも結構難しいのかも。なかなか楽しいスラブ。いつまでも「ナメクジスラブ」と呼ばれるのではかわいそうなので、いい名前をつけておきましょう。


「たえなるみ歌は 天(あめ)よりひびきぬ」。

最後は、前回敗退した隙間。1回目は、出だしで敗退。1本目のカムのキャメ4を入れる場所が悪いと、フィストをきめる場所を潰してしまうようです。難しい。

2回目、2本目のカムのキャメ5を入れた後、テンション。キャメ5を上に入れると、左のアームバーをきめる場所を潰してしまうようです。

山森さんが見事RPした後の、3回目。3本目のカムのキャメ6を入れた後に、カムをつかみました。ロープを踏んでしまって手繰れませんでした。


結局、2日目の敗退。山森さんの勝因は、思い切って体を出して、カムやロープとの干渉の問題を回避できたこと。「アイスドール」に続いて、思い切りの良さを見ました。

どこに行っても、僕が登れないのは思い切り良く動けないから。どうして思い切り良く動けないかというと、先が読めないから。ランナウトして登って、この先どうなるかが読めない。次にプロテクションをセットできるポイントまで落ちずに登れるかが読めない。だから短い間隔でプロテクションをセットしてしまう。セットできないとテンション。先を読むトレーニングが必要です。今はまだ短い間隔でセットしてしまうのは仕方がない。しかし、短い間隔でセットするにしても、仮にランナウトして登るとしたらどこに次のプロテクションをセットできるか、どこまでなら落ちずに登れるか、この辺りを意識的に読みながら登るようにした方がいいのだと思いました。

ただ、クラックの経験が少なすぎるというのが根本的な問題です。これまでに登ったスポーツルートは約100本、スラブは約60本、トラッドルートは約30本。トラッドルートの中でも、まともなクラックは25本ほど。圧倒的に登った本数が少ないです。オンサイトできるかできないかのグレードのクラックを大量に登る経験が必要です。

来年のクライミングの方向性が少し見えてきました。

久々のズリズリ仲間とのクライミングで、ズリズリの会らしい隙間も登れて、小さな手でフィストがきまらないフィストクラックを登ったのりさんにも会えて、楽しい1日でした。

2016年12月15日木曜日

ROCK & SNOW #73 追悼・吉田和正

ロクスノ74号(2016年冬)。



○追悼・吉田和正
今回のメインはこれ。山野井泰史、杉野保、佐藤祐介、山村学、中根穂高、榎戸雄一、小檜山茂。城ヶ崎・MARS・岩と雪134号再掲。公表された初登ルートはそう多くはありません。それだけ難しいルートに時間をかけて挑み続けたということでしょう。

その他、なんだか盛りだくさんでした。

○御来光ノ滝左岸岸壁オールフリー「憑き物落とし」5.13a 阿部史明
バッタ先生の素晴らしい記録。5.13a、5ピッチ、130m。2008年から取り組み始め、8年間をかけて完成させた一つのルート。最終ピッチ、13aのルーフクラック。記録はこちら

○瑞牆山・文殊岩「BUM WAGON」高橋昭彦
5.11a 2ピッチ 40m。1ピッチ目が本題で、5.11aの25m。ワイド、ハンドからフィンガー?こうやって一つのルートを完成させることは、素晴らしいことです。岩の上まで抜けるために1ピッチ目の完成後に再訪して5.7の実質5mの2ピッチ目を登りに行ったっていうもの、とてもいい。記録はこちら

○トラッドで行こう
・The Millennium Arch 5.14, Canyonlandes, USA
Wide Boyz。UKCの翻訳記事。記事ではWide Boysになってるけど、Boyz。全長100mのルーフクラック。スケールがおかしい。しかも、これは彼らにとっては本題ではなく、本当の狙いはThe Crucifix Projectという別のルーフクラック。彼らの取り組みは登れたルートの記事も面白いけど、ルートを探すところから面白い。なんならこっちを紹介して欲しかった。
Hunting for The Unknown - The Holy Grail of Crack Climbing
The Millennium Archは、1ピッチで登るためには45個のカムが必要ということで、プリセットして登ってます。いつかこれをカムをセットしながら登る人が現れるでしょうか?

・Pure Pressure 5.14R, Escalante Canyon, USA
Ben Rueck。フォールのたびに3つ固め取りしたカムの2つが壊れるルートって、どういうことでしょう?ボルトルートをナチュプロで登るレトロトラッド。

・Blackbeard's Tears 5.14c, Promontory, USA
Ethan Pringle。

・Honeycomb Dome 5.13d, Liming, China
Logan Barber。

・Am I Evil? 5.13-, Boab Desert, USA
Pamela Shanti Pack。

・Thai Boxing 5.12c-5.13b, Le Couteray, France
Sean Villanueva O'Driscoll。スポーツルート全盛と思われるフランスにも、こんなワイドクラックが。やはり大陸はすごい。

・Lapoterapia 8c/5.14b, Osso, Italy
Jacopo Larcher。Prinzip HoffnungとかRhapsodyとかで話題のヤコポ・ラルケルさん。ボルトルートをナチュプロで登るレトロトラッド。

・Achemine E9 6c, Dumbarton Rock, Scotland
Barbara Zangerl。バーバラさん、Prinzip Hoffnungも登ってます。



○厳島 清盛クラック マルボーさん
西日本災難のワイド。5.11c、10m。

○ワイドクライマー返し 船山和志
松平林道のトラバースのワイドクラック。5.11b。興味アリアリ。

○三倉岳 パーフェクトスカイ 5.10d R マルボーさん
全13ピッチ中10ピッチがワイド。すごすぎる。

○僕らは考える石ころである 植田幹也 
とても面白いですね。問題は、このデータを受けて、個々のクライマーがどうすべきかですよ。縦軸に保持力、横軸に最高グレードをプロットしたグラフと、縦軸に岩場日数、横軸に最高グレードをプロットしたグラフを別々に用意した方が、わかりやすいと思います。


左が保持力、右が岩場日数。ラインは適当に引きましたけど、だいたい標準的なライン。

左のグラフでラインよりも左にいる人は、岩場日数を増やしたほうがいい。ちなみに、保持力10kgで2段の人たちは標準以上の成果を出していることがわかります。だから、岩場不足ではなさそう。

右のグラフでラインより左にいる人は、保持力を上げたほうがいい。本当は統計的な処理が必要なんでしょうけど、僕には能力ないです。

岩場日数を増やしてもグレードは上がるし、保持力を上げてのグレードは上がるとしたら、そのどちらを上げることがより効率的かを、この調査は教えてくれるのだと思います。

ただし、これはとても大事なことですが、岩場日数を上げたほうが良いと言われても、仕事が忙しくて行けない人もいます。保持力を上げたほうがいいと言われても、食が細くて上がらない人もいます。もっと言うと、岩場日数、保持力を規定する別の要素があるかもしれません。例えば、子供を持って、配偶者にも愛されまくっている人は岩場にも行きにくいし、保持力も上げにくいでしょう。他の要素も調べると、実は「独身男性は強い」が結論かもしれません。「収入が多い人が強い」かもしれません。

そのあたり、今後の調査が待たれるところです。

○インタビュー・楢崎智亜 植田幹也
とても面白い。クライマーの動きの個性とか、身体感覚とか。

○小川山・東俣沢ボルダー 青島賢一
「愛しのジョリエッタ」3段など。

○瑞牆山・宝冠岩「アショーカの樹」 福田宗一郎
5.13d 3ピッチ 100m。

○スーパー赤蜘蛛・フリーソロ 佐藤祐介

○錫杖岳・アニバーサリー、フリー化 神林裕

○たまにはマルチ 調和の幻想

○スコーミッシュ Pipeline 5.10d マルボーさん

○辺くら第6弾=佐渡島・大ザレの滝 小坂健一郎

○称名川単独完全遡行 大西良治

○フランケンユーラ Corona 小山田大

○ナーレ・フッカタイバル、Burden of Dreams 9Aを初登
UKCの記事の翻訳

○ギア・ベスト3
いまいち興味なし。

○武庫川・Chilled Out Midnight V4 一宮大介



参考に

クライミング ダイアリー
「吉田和正のこと 1 出会った時のこと」
http://stonefree47.dreamlog.jp/archives/5263051.html
「吉田和正のこと2 「40で死んでも」」
「吉田和正のこと3 後悔」
「吉田和正のこと4 一緒に登った20代」
http://stonefree47.dreamlog.jp/archives/5264650.html
「吉田和正のこと5 ローリング30」
http://stonefree47.dreamlog.jp/archives/5265182.html

Meditation Climbing~岩登りから道を見出す~「鬼才の死に捧ぐ」
http://iwaazuki.blog.fc2.com/blog-entry-201.html

岩にバッタ「吉田さん」

サルモネラ登攀日記「灯し火」
http://saruzaemon.exblog.jp/23273051/

こーどれす らいふ「デイドリーム」

雪山大好きっ子。+「吉田和正、肺ガンで死去」
http://yukiyama.co.jp/mountain/2016/09/kazumasa-yoshida-rip.php

mickipedia「眠れぬ夜に吉田和正さんの過去記事を読み返す」
http://mickipedia.blog113.fc2.com/blog-entry-154.html

さちのひとりごと「追悼:吉田和正さん」

日記 - プロヴァンス滞在記「吉田和正さん」

わたしのBlog_家族と山の日々:「追悼 吉田和正」

2016年12月12日月曜日

下のフィストクラック・RP、上のフィストクラック・ド敗退

クライミング日和、のりさんとクライミング。

まずはメゴスですが、寒くて無理。

午後はエリアを移動し、まずは下のフィストクラックを登りました。前に一度トライして早々にテンションが入ったルート。ムーブは確認していたので、今回はスムーズにRP。多分初登です。なんだかやけに嬉しいと思ったら、トラッドルートをRPしたのは、7月のトキオ83'の2P目以来でした。

僕はやっぱりこう言う小さな成果を積み上げていくことでクライミングを楽しむタイプなのかもしれないと思いました。難しいプロジェクトが目の前に立ちはだかっていますけれど、岩の上に立つ小さな充実感も大切にしたいですね。


写真は前回の使い回し。鬱蒼として暗く寒いかと思ったら、お昼過ぎは陽だまりになっていて暖かいです。上部、僕がフィストでズリ上がったところは、のりさんは「リービしかきかない」そうで、羨ましい限りです。RP後、下部のノープロのいやらしいセクションで、三角形のドガバが出てきたので、少しだけ安心して登れるようになりました。

なんだかいい岩が多いので、そろそろこのエリアのルートや課題にも名前をつけていきましょう。これは、「仰げばみ空に きらめく明星(あかぼし)」。

それから、上の岩を見に行って、立派なフィストからオフウィズスと思しきクラックをやりました。


ここは日没直前まで陽だまりになってとても暖かいです。登りの方は、大失敗。トップロープをセットして、後から登場したkonさんとhndさんに登ってもらったら、するすると登って行きました。特にhndさんの足の使い方は素晴らしく、とても勉強になりました。フットジャムには広い、ヒールアンドトーには狭いクラックでの足の使い方に悩んでいたところ、いいものを見せてもらいました。

次回はこの技を使って、こいつを登ってしまいたい。

帰りはピラニアに寄ってフリーファンとDVDを入手しようとしたけど、失敗。石和温泉近くのマハラニというインド料理屋でご飯を食べて帰りました。マトンマサラがとても美味しかった。


スチャダラ通信第4号「誰か僕にトーフックのかけ方を教えてください、まじで」

一人で神戸ボルダー、スチャダラです。

前回に続いてトーフックの練習。左手を出して落ちるだけ。動画を撮って確認したら、トーフックは1ミリもかかっていません。



なにこれ?

あと、確認してなかったトーフックの前の右足のセット。頑張れば最初から右足を右でスタートできるかもしれない。左手の譲り合いができないけど。

それから、ヒールフックからの左手ピンチを確認。ヒールをかける前、トーフックから右足でガバフットホールドのちょっと右を踏んだ方が、ヒールをかけるのは楽かもしれない。そのあと置き直すのが面倒だけど。

最後は、粒を踏んでの右手出しを練習しようと思って脳震盪落ちして意気消沈で終了。

マシンガントライすると指先の皮膚が温まってしまってぬめる。コーヒーを飲みながら休み休み登るのがいいのかもしれない。

結局、何の進展もなし。また今度。

○コンディション
雨なし、カラカラ。気温0度で暖かい。岩の前に10時すぎまで陽だまり。

2016年12月7日水曜日

スチャダラ通信第3号「誰か僕にトーフックのかけ方を教えてください」

アッキー&やまとと神戸ボルダー、スチャダラです。


岩は染み出しもなく、曇りではあるものの時々日も差し、程よい気候。

前回やった1手目とヒールフックからの1手を確認したのち、トーフック。

トーフック、きまりません。ひたすらポトポト落ちるばかり。左手でホールドを舐めて、落ちるばかり。動画を撮って確認したら、体が右に開いて左手が十分に届かず、いや、届く前に左足のトーフックが外れて先に落ちてます。

やまとがやると、体がホールドに向かって動き出す。その力を生み出すのは、多分右足。右足の力を活かすのは胸?

靴のせいか?と思ってスクワマを履いてみても、変わらず。しかも、クラック用のブカブカのスクワマは、その後のヒールフックで確実に靴ごと脱げます。やっぱりアナサジ・ピンク。

最後はちょっとだけ体が動いたけど、やっぱりトーは抜ける。結局、なんとなく正解に近づいている感触は得つつも、失敗。

なお、アッキーはヒールの感触が悪いようで、電池切れに失敗。やまとは電池切れを軽々と登ったのちに、フルチャージをこれまた軽々と登ってました。

誰か、僕にトーフックのかけ方を教えてください。

○条件
2日前の午前1時まで通算4.5ミリの雨。その後、曇りと晴れ。当日朝は曇り時々太陽。ホールドにかかる染み出しはなし。寒くもなし。

2016年12月6日火曜日

ナメクジスラブ完登

岩の感触を求めて、KB岩。

前夜の強い雨に当日朝の濃い霧でどうなることかと思いきや、このエリアは快晴、カラカラ。前にも感じたことだけれども、このエリアの岩の乾きは異様に早い。まるでここだけ雨が降っていないかのようです。しかし、雪で閉ざされる時も迫っているような気もします。

ナメクジスラブ

ナメクジスラブはやはり苦労しつつ、最後は流れるように体が動き、あっけなく右足で立ち上がることができました。トータルで6日。時間はかかったけれど、わかってしまえば&ホールドが綺麗になれば、さほど難しくはないのかもしれません。大変勉強になった、記憶に残る課題であることは間違いありません。

そのあとは、ちょっと上のカンテ。一度やってみたかったので、地ジャンスタートにしてみた。下地が斜面で、上のスラブから落ちたら転げ落ちて行きそうで、緊張しました。



スタートはピンピンに伸びてエッジを握っているので、ちょっと不自然かもしれません。目の前の手頃なホールドからスタートして完成させられるとよいでしょう。

さらに岩探しでいくつか発見。

クラックとカンテの挟み込み?

ワイドクラック

フィンガークラック

最後は、入り口下のワイドボルダーを3回登って練習して、終了。だんだん楽に登れるようになってきた気がする。薄かぶりとはいえ、上が広がった形状だから、そんなに難しいものではないはず。鼻歌交じりに登れるようにならないと。

2016年12月3日土曜日

ROCK & SNOW #32

神戸ボルダーが発表されたロクスノ32号を読んでみた。2006年夏。

○神戸ボルダー

ワールドカップに出場し、そこでボルダリング能力を高める必要性を感じた平山ユージさんが修行の場として選んだのが、神戸ボルダーでした。最初に登ったのがスチャダラ(2段)。さらにルーフの奥からつなげるムタンテを6日間のトライで完成させます。ボルダリングの能力を高め、クライマーとして進化することを求めたことから、ムタンテ(=突然変異)と名付けたようです。

○裏御岳
松島暁人さんによる紹介。

○川井ボルダー
今はなき川井ボルダー。キャンプ場内のボルダーということでキャンプ場に利用料を払って登っていたが、実はキャンプ場の敷地外であったことがのちに発覚し、利用できなくなってしまったという、不遇のエリア。

○Riders on the Storm
ギュリッヒが残したルートを、ニコラ・ファブレスが第3登。

○OLD BUT GOLD第14回「グレートテール」杉野保
東北・大日岩のグレートテール。グレートテールを初登した小野巳年男さんと、不動明王を初冬した渡辺能久さん。10台しか登れないクライマーが岩を発見し、岩がクライマーを強くし、強くなったクライマーが岩に光をあてる。素晴らしいことですね。僕はそんな岩と出会うことができるでしょうか。

○幕岩の中心で愛を叫ぶ 馬目弘仁
唐沢岳幕岩・正面壁「幕岩の中心で愛を叫ぶ」
馬目弘仁、乃村昌弘、黒田誠、花谷泰広、横山勝丘、佐藤祐介、佐藤映志

○北沢デラックス 小野寺賢治
錫杖岳前衛壁「北沢デラックス」
横山勝丘、佐藤祐介、小野寺賢治

今を輝くクライマーたちの10年以上間の記録。

○バダミのサンドストーン 南裏健康
インドのクライミング。コウモリの狂犬病の話し。

○A DAY IN THE LIFE 真達朋子・慶次郎

○モロッコ・トドラ渓谷

○大分・宇目ボルダー
砂岩のボルダー

○ニュージーランド・キャッスルヒル
草原の中の石灰岩のボルダー。美しい。

○鹿児島・金峯山ボルダー

○クロニクル
榛名黒岩、ガラメキ、エンド・オブ・ア・ギャラクシー、アプサイダー。
小川山、仏壇岩、Electric Lady Land(エレクトリック・レディー・ランド)。仏壇岩前衛壁、Voodoo Child、Stone Free。
中嶋徹、瑞牆大橋のルーフクラック(3段)を再登、3日間のトライ。小川山・転がる大根(12c)をRP。

○備中・羽山

2016年11月30日水曜日

スチャダラ通信第2号「どんなもんでしょ?」

アッキーという強力な助っ人を得て、行ってきました神戸ボルダー。スチャダラです。

月曜朝までの雨の影響が残っているようで、1手目のホールドに水流があったけど、時々拭けば大丈夫。

スチャダラ

ということで、早速初手を……出せません。

というトラブルがありつつも、先に右足をセットすることで解決。左足を先に置くと伸びない左肘が、右足を先に置くと伸びるんです。勉強になるなー。

それから、左のトーフックを……きまりません。かけて、落ちるだけ。

しょうがないので、左ピンチが取れたとしての練習。ヒールフックも苦手ですが、ここは助っ人アッキーが完璧なバランスを発見してくれて、解決。左手ピンチを取りました。カエル状態の右足が超重要。

というところで終了。初日にして2手もムーブを解決するという快調な滑り出しです。

他方アッキーは電池切れ。2年ぶり、くらいらしい。

電池切れ

見ていて気持ちのいい落ちっぷりを披露しつつ惜しいところまで行ったけれど、登れず。次回いけそうだね。

神戸のボルダーエリアは日が当たらず極寒のイメージでしたが、この日はさほど寒くありませんでした。気温は1℃くらい。実は朝は日が当たるのでした。

○気象条件
2日前の午前2時までトータル10ミリの雨。その後曇りと晴れ。当日は晴れ。ところどころ染み出し。

2016年11月28日月曜日

スチャダラ通信第1号「とりあえず見に行った」

前置きは後回しにするとして、スチャラダを登ることにしました。

で、早速見学。

前夜まで降った雨で、予想通り岩はビッショビショでした。ホールドを確認して、終わり。1手目のホールドが水の通り道になっているので、雨の後に登るためにはそれなりの努力が必要ですね。

2手目を取るときのムーブがトーフックっぽいんですけど、大丈夫でしょうか?僕、トーフックほとんどやったことないんですけど、大丈夫でしょうか?

はなはだ不安です。


○気象条件
午前2時までトータル10ミリの雨。当日朝は雲8割。風はそれなり。

2016年11月26日土曜日

ロックビーンズ

二週間ぶりの、二時間だけのトレーニング。

赤テープ全部を鼻歌まじりの目標にはだんだん近づいている。

ちょっと強度を上げましょうということで、青テープを一つ混ぜてみたり。

肩エキセントリックは2回成功。

調子が良かったのはレストのおかげ?

2016年11月20日日曜日

シンクラックday5 - 後退

のりさんと、いつものパートナー松氏とクライミング。

まずは恒例の朝メゴスです。僕は近くのボルダーを登るつもりでしたが、前日までの雨でビッショビショ。せっかくマットを2枚も運んだのに、ただただ見学です。

前に一緒に来た時にはメゴスに泣きが入っていた松氏でしたが、この日はなんだかビシバシと厳しいフットジャムを決めて登っていました。前回のりさんと一緒に来た時に受けた指摘で開眼したそうで、素晴らしいことです。フットジャムが決まらないことに対するあらん限りの言い訳を聞けなくなったことは寂しいことでもありますが。

のりさんもフィンガージャムが決まるようになっています。できないことができるようになるのって、楽しいですよね。

午後は移動して、僕にとっては本題のシンクラック。今回は全然ダメでした。前回、ソロでやった時にはできたムーブが全くできない。原因はいろいろとありますが、一番はアップ不足です。次回は先にメゴスかナメクジスラブか。

3段クライマー女子苦戦

いくらやっても話にならない上に、ジャムで指の皮も破けたので、早々に諦めて下山しました。このクラックは皮に厳しいです。岩はガビガビというわけではないのですが、右手の一手に結晶があって、関節部の皮が破けます。かといってテーピングを巻くと、厳しい第一関節ジャムはテープ一枚で感触が全然違って、ダメです。破けを覚悟で正面突破しかないか。

あとはナメクジスラブ。こちらは最初から調子よく。一回目で前回の最高到達点を再び記録しました。そこからさらに右手を伸ばすことに成功。なんだか完登のビジョンが見えてきた気がします。

僕のナメクジの間、松氏とのりさんはフィストクラック。のりさんはサイズ的にフィストがきまらず苦労したようです。

帰りの車中で話したのですが、フィストクラックでフィストがきまらないことは、幸せなことです。フィストがきまらないってことは、オフウィズス。楽しい楽しいワイドクラックの領域です。僕は、見つけたクラックにフィストが決まると、ちょっと残念な気持ちになります。フィストががっちり決まってしまえば、あとは何とでもなりますから。当然ながら、小柄な人がすっぽり入ってチムニー登りできる幅が、僕にとって厳しいオフウィズスで嬉しいってことも、もちろんあるのですが。

2016年11月17日木曜日

完登ルート&ボルダーのリスト - 2016年版

忘れないうちにメモ。ルートとボルダーの記録。☆は個人的なお楽しみ度。

2016年最終版。

○スポーツルート


2016年11月14日月曜日

金色の森〜シンクラックday4 & センチュリーバレー

またまた来ました、シンクラックP。4日目はソロ。


朝のアップはナメクジスラブ。あれやこれやとシューズをいじり、入念な準備で一歩二歩。最高高度を更新です。それでもまだまだ先は長い。

温まったところでシンクラックP。まずはプロテクションの確認です。期待を込めたC3赤は見事空振りに終わり、頼りは怪しげなセットのマスターカム紫。試しに衝撃荷重をかけてみましょう。すぽんっ...

ムーブの解析はなかなか好調。全容が明かされつつあります。最大の難関は左の一手、フレアした複雑なフィンガーロック。これが決まるかどうかが分かれ道。

それにしても美しい、昼下がりのナメクジスラブの森。

上を見ても黄金色、下を見ても黄金色、右を見ても黄金色、左を見ても黄金色。森を包む空気そのものが黄金色です。

午後は久々センチュリーバレー。センチュリーに挑む皆さんに合流し、おしゃべりしたり、登ったり。トップロープでセンチュリー。やはり鬼門の屈曲部の上、ジャムポイントを忘れドボン。これでもかというフィンガージャム。このクラックの素晴らしさを再確認しました。挑戦の対象として、道場として、誰にとっても価値のあるクラックです。

ロジャーさん初登のカラコルム。じゃりじゃり言わせつつ第2登。僕の狙いは向かいの礫岩。ホールド崩壊の恐怖に耐えつつ初登に成功しました。

暗くなるまでワークアウトするkonさんを見守り、素晴らしい1日は過ぎて行きました。

2016年11月10日木曜日

ロックビーンズ

週に2時間のトレーニング。

赤テープを鼻歌まじりに…とはいかず。

珍しく出てきた新しいのでドボン。

登れるけれども、登れない。

正しい姿勢では登れない。

アンダーとクロスが苦手です。

またまた取り組む肩エキセントリック。

これまたイマイチうまくいかず。

来週以降は2時間ないかも。


2016年11月7日月曜日

近場でボルダリング2日目。

出勤前の1時間。行ってきました、2度目のH沢。


クラッシュパッドをよいしょと背負い、怖いデッドもなんのその。



狙いの課題をさらりと登り、日差しはなくともよい岩場。

Yorkshire Bouldering

ヨークシャーのボルダリングを紹介する動画が公開されています。美しい景色の中でのボルダリングが素晴らしいです。



景色の美しさで言えば、ヨセミテより、ビショップより、フォンテーヌブローより、ヨークシャー。

動画に登場するLord's Seatという岩場の隣にはSimon's Seatという岩場があり、アプローチは長いものの、草原に引かれたfoot pathを歩み進めると折り重なった岩が忽然と立ち現れ、えも言われぬ美しさ(のはず)です。行きたかったけれども、狩猟実施日で行けなかった岩場。こんな感じです。

© Copyright John Slater and licensed for reuse under this Creative Commons Licence
美しい岩場といえば、ヨークシャーと並び立つのはCastle Hill。ニュージランドも一度は訪れたいものです。

2016年11月6日日曜日

シンクラックday3 & ワイドボルダー & フィストクラック

いつものパートナー松氏とクライミング。

三日目のシンクラック。離陸から、初手のガストンがとまり、奥に突っ込んでジャミング。うまい場所に入らず、その後動けず。一歩前進です。その上のムーブも探り、調子は上々です。


入り口下のワイドボルダー。奮闘的でとてもいい。


ちょっと奥の下のフィストクラックは以前発見し、今回初めて手をつけた。松氏がオンサイトトライ。盛大に落ちてきました。僕はあえなくテンション。勉強になった。次回はRP。


ナメクジスラブも一歩前進。可能性が見えてきた。

2016年11月3日木曜日

ロックビーンズ

週に一度の2時間トレーニング。

赤テープまで全部。今の目標は、赤テープ全部を鼻歌まじりに登れるようになること。あと一息。

長ものはルーフの出口からゴールまで成功。

肩エキセントリックはイマイチ。最後で力が抜けてカクっと。最後までコントロールしたい。

強くなる。

2016年11月1日火曜日

Tomさん、家族とクライミングを語る。

Wide Boyzの一員として有名なTom Randallさんが、人生と家族とクライミングについて話しています。家族を持つクライマーは必見です。

https://rab.equipment/uk/basecamp/periodicals/commitment/tom-randall-obsession/


ロンドンでの証券トレーダー(?)としての非人間的な生活を切り上げ、シェフィールドに戻ったこと。奥さんと二人の娘さんの家族のこと。

「家族とクライミングのどっちが大切かは、人生で一番大きな問題だね。どっちも大切なもので、でもその大切さって違うものなんだよね。家族を持つクライマーだったら分かってくれると思うんだけど、家族とクライミングを完全に切り離して考えることはできないし、いつもどっちを取るか葛藤があるんだよ。正直な話し、僕にとってはクライミングがいつも少しだけ上にあって、毎朝起きた時に心から向き合いたいと思うのは、どっちかというとクライミングなんだよね。で、僕はそのことをいつも申し訳なく思ってる。でも自分にとって家族もクライミングも大切なものだってことはよく分かってるよ。」

そうそう、わかるわかる、と頷きながら聞き入ってしまいました。普段はニコニコのトムさんの悩ましい表情もとてもいいです。

2016年10月31日月曜日

近場でボルダー

ここ最近、ジムでトレーニングできるのは週に1度の2時間だけ。あと1回、ちょっとだけ登りたいってことで、近場のボルダーエリアを検討中。


たかとんさんに、H沢はどう?って示唆をいただき、見学してきました。アプローチはトータルで1時間弱か。


なかなかの傾斜に、ちっちゃいホールド。厳しい1手があって、マットがないと怖いですね。次回、マット持参で挑みます。

それにしても、この岩場はいいところ。正面は日当たりがよく、ポカポカ。小鳥の鳴き声が響き、キツツキが木をつつく音が伝わってきます。

仕事前に朝の1時間ほどを過ごすのに最高の場所です。次回はコーヒーを持って行きましょう。

2016年10月30日日曜日

アイスドール&シン・クラックday2 & ケツday1

いつものパートナー松氏&じゅんさんとクライミング。

紅葉も始まりいいロケーションが楽しめるのではないかと考え、長いクラックを訪れることにしました。午前中にお二人が長いクラックを登り、午後はボルダーのプロジェクト、という算段です。

僕と松氏は二度目の訪問。全長30mのアイスドールはやはり素晴らしいクラックで、じゅんさんは登っている最中に後ろを振り返り、山並みと集落と甲府の街を見下ろし、「最高!」と叫んでいました。紅葉はまだ始まったばかり、黄色と赤が緑の中に点々と、という程度でまだまだでしたが、楽しんでいただいたようで、よかったー。

中間の核心部

僕は登らずビレーだけ。松氏は厚い手が災いして残念ながら敗退。紅葉の盛りにまた行きたいですね。

予定通りにお昼過ぎにボルダーエリアに移動して、クラックをやりました。まずは、以前見つけて触れずにいた岩と岩の隙間。通称「ケツ」です。

僕は足先行で出だしから腹筋全開で、辛いです。


左のホールドに手がかりを求めて、


なんとかジリジリと上昇し、


腹筋が限界を迎えて吊るし上げられます。


どこかで見たことある光景だなーと思ったら、これでした

早々に敗退を決め、最後はシンクラックday2。


前回成功した離陸を再現し、右手を出す体勢を作り、エイヤと出してホールドタッチ。一歩前進です。左足の完全な面のスメアがキー。

もう一つのプロジェクトであるナメクジスラブは、暗くなったのでお預け。夜は、某所に集まったロジャーさん、S條さん、konさんと合流し、会合。最高でした。

2016年10月27日木曜日

ロックビーンズ

お昼過ぎまでお仕事し、夜のお仕事の前にワークアウト。

開店と同時にイン、お仕事に間に合うよう5時にアウト。

月水で夜のお仕事をしていて、火木は早く帰らないと。

子供と話すことも大切です。

登れるのはこの時間、水曜3時から5時。

残念ながら月曜はジムはお休み。

昭島には午前中も開いてるジムがあるけど、どこでもいいわけじゃない。

2時間でも集中してやればいいトレーニングができます。

肩の力を抜かず体を振る。

右肩エキセントリックでゆっくりと。

コントロールされた動き。

強くなる。

2016年10月17日月曜日

シン・クラックday1

いつものパートナー松氏&二度目のノリさんとクライミング。以前見つけたシンクラックの本格的なトライを開始しました。


110度くらいの傾斜で、サイズはマスターカムの紫と青の間、ところどころ第一関節が入るくらいです。クラックの外にはフットホールドが全くありません。45度に切れ込んだオフセットで、右側の岩がわずかに出ています。一手も出なかったらどうしようと、心配していましたが、なんとか離陸に成功しました。全力を出してのレイバックで、浮いて一瞬止まるだけ。初日にしてはよくできた。

この難しさは、障子岩のアドレナリンジャンキーに似ている気がします。あれも最初は絶望的にできなかったけど、結局登れました。これも登れるようになるのだろうか?長い付き合いになりそうですが、なんとしてでも登りたい。

その他いろいろ。

朝はメゴスでフィンガージャムの練習。このクラックは何度やっても難しいです。きまらなかったり、抜けなくなったり。



昼はKB岩でボルダー。前も登ったやさしいクラックと、前回は敗退した右のカンテを登りました。右足を大胆に高く上げると安定するけど、それが怖い。カンテは難しいです。



最後は前回敗退したナメクジスラブ。またも敗退。このスラブは難しいです。



前回に続き、一日中笑いの絶えないクライミングでした。

2016年10月7日金曜日

ナッツがポロリ

Peak DistrictのDovedale CragでJoe Heeley氏がEyes Wide Shutを初登した際の映像を見ました。

Eyes Wide Shut - E9 6c/7a - Joe Heeley from Ace Film and Photography on Vimeo.

9分5秒に注目。最後のナッツがポロリ。

膝で押されたのが原因ではないかと思います。

ナッツはボトミングが効けば落ちても安心ですが、上方向に力がかかるとポロリと行っちゃいます。スリングを伸ばしてカラビナの動きがナッツ本体に伝わらないようにするという手段はありますが、今回のようにワイヤーを膝で押してしまえば、無意味です。

根本的には、ナッツと岩の接地面積を大きくして、外れにくくすることが有効なんだと思いますけど、それにも限界があってこんなことになっちゃったんでしょうね。

バックアップは大事ということで。

ちなみに、Dovedale Cragは、Peak District最南端のエリア。その中でも、Eyes Wide Shutがあるのは、The Watch Blockというエリア、というか岩。この辺り。



なお、Lake DistrictにもDovedaleという岩場があるようで、ややこしいです。

2016年10月5日水曜日

Rhapsody

今年の5月にダンバートンのラプソディーを登ったイタリアのヤコポ・ラルケル氏の動画が公開されました。





初登デイブ・マクロード氏

https://www.youtube.com/watch?v=XmbZHi4E33s

第2登ソニー・トロッター氏
https://www.youtube.com/watch?v=HKPVok8lZ_A

第3登スティーブ・マクルア氏
https://www.youtube.com/watch?v=4uWnE5_Ln5s

第4登ジェームス・ピアソン氏
http://www.ukclimbing.com/news/item/69194/rhapsody_e11_7a_repeat_for_james_pearson
https://www.youtube.com/watch?v=14Y-Amigci0

第5登ヤコポ・ラルケル氏
http://www.ukclimbing.com/news/item/70717/video_-_jacopo_larcher_on_rhapsody_e11_7a

ピアソン氏は楽々と登っているように見えましたが、ヤコポ氏は手に汗握る感じで、いいですね。

ちなみに、ダンバートンってのは、ここです。ヤコポ氏はパートナーのバーバラ・ツァンガールさんと一緒だったそうです。最近はトップクライマーのデートスポットになっているような気がするのは僕だけでしょうか。

2016年10月3日月曜日

クラックエリア

初めて一緒に登るノリさんの参加を得て、クラックエリア。

下り坂で転落、帰りの川で水没と、二度も災難に合わせてしまい、申し訳ございませんでした。

二ヶ月ぶりのクラックは全くダメでしたが、一日中楽しかったです。

初めて登る人と行く岩場選びは真に難しい。多くの地域で天候も悪く、極小カムと極小ナッツで登るフェースムーブの奥多摩トラッドか、ここか。一通り悩んだ結果、ジャミングの練習が出来る方ががいいだろうと踏んでこちらにしたら、アプローチに落とし穴がありました。

しかし、とにかく一日中楽しかったです。


山梨方面、彷徨う。

雨の翌日、久々の岩場へ。

まずはズリズリの聖地。岩はすべからく苔苔、じっとり。



傷心物語に手を出して。

一通り苔を確認したのちに、大移動で裏からKBへ。以前紹介してもらったエリアのカンテは苔苔じっとりであることを確認し、前回登った道路脇のスラブ。期待通り乾いていた。


松氏が完登。僕も再度。リップ取り核心の緊張感が良し。



そこから奥に数歩で、ナメクジスラブ(仮)に挑んだ。ど敗退、また今度。トライの合間にちょっと奥へ岩探し。


出るわ出るわ、ダブルカンテのハイボール。


カンテのハイボール。


うすかぶりフィンガークラック。自分の岩探し史上最高の興奮度上昇でした。


ルーフのオフウィズス。ズリズリ有志の会の開催を呼びかけなければなりません。


UK

Roaches

Roaches. MidgyあるいはMidgiesと呼ばれる虫がすごかった。一度立ち止まると次々に集まってきて、我慢して登るという選択肢はない。風のあるところにはいないらしい。

Roaches

Roachesのスカイライン。歩くだけで満足。

Burbage West

Burbage West. NorthとWestの出会うところから。出会いの岩、Burbage Bridgeはアプローチ5秒。

Burbage North

Burbage North. 子供が多かった。20 Foot Crackという超人気クラックを登った。

マット

今回のスタイル。スーツケースへの収まりが良かったので。

Careless Torque


憧れのCareless Torque in Stanage Plantation.

Stanage Edge

Stanage Edge. Edgeは、幕岩上に横に広がる岩の集合体を指すようだ。Edgeほどの広がりがないのは、Tor.

Sheep

どこに行っても羊がいる。

Sheep

地面は羊の糞だらけ。あと、牛と馬。足元が糞で取り付けない課題もある。

The Sheep

Burbage South. ワイドボーイズのトムさんが苦戦することで有名なThe Sheepと言う課題。

Dyno Wing

こちらもワイドボーイズ関連課題。Dyno wing.

Burbage South

道を間違って辿り着いたquarry. quarryは石切場らしい。切って出されたのが、円盤状のmillstone. millstoneのmillは、windmillとかwatermillのmill.

moon

地元の産品、moon.

Earl Crag

Earl Crag. 乾きは悪い。

Shooting

Simon's Seatは狩猟実施中で、行けず。残念。

Slipstones


Peakdistrictからは北へ1時間30分くらい。Slipstones。クライマーが見えるだろうか?

Sowden
Sowdenと言う課題。Slipstonesはだいたいハイボール。

Original Route

Original Route. そこそこ人気の課題らしい。

Cypher

知らないクライマーはいない、かの有名なCypher.

Real Top Roping

英国式Top Rope. 分散してるけど手前のロープは意味ないねって笑ってた。