2019年9月23日月曜日

Pecomaさんがやってきた

スコットランド旅行帰りのPecomaさんがシェフィールドに立ち寄ってくれたので、一緒にクライミング。

初日


Stanage Popular




断水により学校が休みになった娘(9)を連れて、Stanage Popular。ここは、The most popular section of the most popular crag in UK。外せないエリアです。登ったのは、Flying Buttress HVD 4a、Leaning Buttress Direct HVS 5b、Flying Buttress Direct E1 5b。僕は全部フォロー。この中ではFlying Buttress Directがやはり素晴らしい。どっかぶりで、ホールドは全部ガバで、ヒールフックとか使って、豪快に登る。そんなトラッド。日本にはこんなルートは一本もないと思う。

Raven Tor




お昼ご飯を食べて、娘(9)を町まで戻したのち、雷雨の予報を受けて、雨でも登れる石灰岩ボルダーを選択した。行き先は、石灰岩スポーツルートの総本山であり、石灰岩ボルダーの総本山でもあるRaven Tor。ここではまずChimes Start 6Bを登った。それからPecomaさんがWeed Killer Traverse 7Bを登ったところで、夕日のさすエリアは暑いので別のところに移動することにした。

Lees Bottom




Lees Bottomは比較的新しくてマイナーな石灰岩ボルダー。北向きの岩場はそれなりに涼しい。It Buzz Me 6Bというブラキオポッドの化石をホールドにする超面白い課題を登った。それから、前回きたときに敗退していたGoose Grease 7Bを完登。これは超嬉しい。



晩御飯をパブで食べて解散。

二日目


Millstone Edge




お昼に用事があったので、朝PecomaさんをクラッシュパッドとともにStanage Plantationでドロップ・オフ。子供を学校からピック・アップしたのちに、再度集合してクライミング。石切り場のクライミングをやってみようということで、Millstone Edgeで登ることにした。

晩御飯をOutsideのカフェで食べてから登ろうと思ったけど、食事は終わっていたので、プランBでCalverのSparで買い物をして岩場で食べた。ここのSparは地域の名産品に力を入れているちょっと特別なSparなので、ピークディストリクトを訪れる人にはオススメ。フォカッチャが美味しいのと、サラダバーが栄養補給に最適。



トラッドやろうということで、まずはPecomaさんがThe Mall VS 4cをリード、僕がフォロー。快適なクラックで超いいルート。上部でちょっとしたハングをフィンガージャムをキメて越えるところがあって、ピリッと刺激もあって楽しい。そのあと、Great Portland Road HVS 5bを僕がリード、Pecomaさんフォロー。出だしがひどい。超難しい。しかもプロテクションから脇にそれるからグラウンドの可能性あり。そこを越えたら楽しいコーナーのステミングが続く。最後は僕は左の簡単な方に逃げたけど、Pecomaさんはコーナーを直上で押し通した。さすがである。プロテクションのセットに戸惑ったのが反省点。岩の上でのビレーの構築も手間取った。



あまり時間もないということで、最後はボルダリング。Technical Master 6BをPecomaさんが登って、Green Death Superdirect 7Bに僕は敗退した。

三日目


丸一日予定が空いていた三日目、天気が悪そうってことで、ボルダリング。

Cowperstone




まずはCowperstoneで、僕はThe Bob Marley Extension 7Cを、PecomaさんはZippatrocity 7B+をやった。僕はジャムパートからスローパーパートに移る最後にして唯一のフィンガージャムをキメることができず、敗退。Pecomaさんもスローパーパートが繋がらず敗退。風が止んでミッジーズがやってきたので終了。

Burbage South


お昼をOutsideのカフェで食べながら村のパレードを見学し、午後はBurbage Southでボルダリング。まずはHanging Prow。立ちで6Cでシットで7A+だけど、シットにしても何の強度も加わらない謎設定。ミッジーズも出てきて、敗退。

次はPebble Mill Stem 7A。絶妙なグルーブをトラバース。ムーブがわからなかったけど、打ち込めば面白い気がする。ミッジーズがうるさかったので、移動。

最後にPecomaさんがミッジーズが飛び交う中で7 Ball 6Cを登った。

西からの風がBurbage Valleyを吹き抜けて快適に過ごせると予想してBurbag Southを選んだんだけど、失敗だった。実際には無風でミッジーズがひどかったので、ここでフィニッシュ。

四日目


Stanage Plantation


午前中に家族の用事をすまで、午後集合。お気楽トラッドやろうってことで、Stanage Plantationに向かった。



The Right Unconquerable HVS 5a、The Left Unconquerable E1 5c、Millsom's Minion E1 5b、Goliath's Groove HVS 5aの四本をPecomaさんがリード、僕がフォロー。The Right Unconquerableは1949年ジョー・ブラウン初登のクラシック。リードだったらマントルが怖くてなお面白そう。The Left Unconquerableは不確実な振られるムーブが出てきて、ちょっと難しい。Millsom's Minionはプロテクションが限られ、かつムーブが読めない、次のホールドが見えないスラブで、ピリッとした緊張感を味わってもらえたんじゃないかと思う。Goliath's Grooveは言わずとしれた超爽快なコーナークラック。ちなみにこれ、四本ともイースタン・グリットのTop50である。星の荒稼ぎ。全部超いいルート。

Higgar Tor


Goliath's Grooveでミッジーズが増えてきたので、場所を変えて風を求めてHiggar Tor。The File VS 4cを僕がリード、Pecomaさんフォロー。バチ効きのハンドジャムが終始続く爽快なルート。だが、例によってビビりまくってプロテクションのセットに手間取った。そして、予想に反してミッジーズはとても多かった。

もはやミッジーズを避けるすべはなかろうということで、最後にパブでご飯を食べながら歓談をして、フィニッシュ。

何とも楽しい数日間であった。