2026年9月1日火曜日

《百獣の王》を登った@瑞牆山不動沢屏風岩

《百獣の王》を登った。

前回に引き続いて、瑞牆山不動沢屏風岩。

アップはいつもの《愛好会ルート》。ほどほどに濡れていた。

本題の《百獣の王》は午前中は日陰でありがたい。この日の1回目はマスターだから重いヌンチャクをぶら下げてのクライミングなので、大きな期待は持たずに行けるところまで行ってみようというつもりで登ったら、前回テンションが入った箇所の手前のレストポイントまで到達してしまった。ここはレストポイントなんだけど、意外と休みづらい。フットホールドが高いか低いかで中途半端。この先のトラバースの6手くらいをこなせば次の大レストポイントまで到達できるし、前回クイックドローを掴んだ反省から次のボルトを無視するという戦略を持っていたので、我慢のレスト。で、トラバースの最中のつらいクリップポイントは無視して登った。アンダーポケットのあとのガバアンダーフレークを右手で取って足を上げたら、左手を伸ばしてとばしたボルトにクリップできた。とばすつもりが、クリップできてしまった。このボルトは、無理にトラバースの最中にクリップするより、通過してからクリップが正解なんじゃないかと思う。でも手が短いひとはガバアンダーフレークからは届かないかもしれない。届かなくても、ガバアンダーフレークのすぐ上の斜めガバを右手で持てば(右手で持つにはちょっと工夫が必要なんだけど)次のボルトにクリップできるので、やっぱりトラバースの最中のボルトはクリップする必要はないのかもしれない。でも手の短い人は斜めガバから次のボルトに届かないかもしれない。斜めガバから先に進んでクリップするのはちょっと怖いかも。斜めガバを右手で持ったら、左手サイドプルで左足を大きく挙げたら、ほぼ手に足に近いヒールフックで右手をてっぺんへ。左手で左下の水平エッジをおさえたら、右足を大きく上げて、左足を左の遠いフットホールドに送り、右手をクロスで弓状ガバ。これが持てたら左足を頑張って上げて、ガバに出したら実質終了。

登れたー

秋川と奥多摩で育って短いルートばかりに馴染みのあるクライマーとしては、こういうタイプの持久系ルートを登ることは珍しく、これを比較的少ないトライで登れたことは大変な自信になった。これまでに登った持久系ルートといえば池田フェイスの《スティンガー》くらいだろうか。しかしあれも18mほどで、こちらは5割増の長さ。

とても嬉しい

ところで、《百獣の王》の7本目くらいのボルトのすぐ下には小さな棚があって、17cmのクイックドローをかけたら、下のカラビナのスパインが棚にあたっていた。これは落ちたらカラビナが割れるなと思って、12cmのクイックドローにかけかえた。12cmだと下のカラビナの末端が棚に当たるんだけど、スパインは外しているので割れることはなかろうと判断した。でもよく考えたら、下のカラビナの末端が棚にあたってるってことは、落ちたらロープが棚とカラビナに挟まれて、ロープが傷つく。カラビナが割れても下のクイックドローが止めてくれるけど、ロープが切れたらアウトなので、むしろリスクを増やしてしまったのかもしれない。どっちにしろ嫌な感じなので、ここは思い切り短いクイックドロー(そんなのあるのか知らんけど)か、思い切り長いクイックドローを使うのが正解なのかもしれない。今回は1本だけ持っている25cmドローを5本目のボルトで使ってしまっていたので、どうしようもなかったんだけど。

さて、つぎはいよいよ《JECCルート》だろうか?

また今度。



2026年8月27日木曜日

《百獣の王》に手を出した@瑞牆山不動沢屏風岩

 《百獣の王》に手を出した。

アップはいつもの《愛好会ルート》をやろうとしたら、過去一番にびしょ濡れで、やめといた。

その左の《おしん》。5.8か5.7だと思うんだけど、スタート付近が非常に登りにくかった。

で、本題の《百獣の王》5.11c。

午前中は雨が吹き込んできたりして、寝てた。ここのところ発生する頭痛もあり、登るのはやめておこうかとも思ったけど、寝たら治った。

午後になって、1回目。テンション混じりでトップアウト。とりたてて難しいムーブはなさそう。1本目のボルトの上が強度は一番高いかも。

2回目、マスターになった。上から二本目のボルトにヌンチャクを掛けたところでヌンチャクを掴んでテンション。ここはクリップのホールドが悪い。RPトライのときはスキップしたほうが良いんじゃないかという気もする。

このルート、やっぱり難しいムーブはなくて、ひたすら持久系。この手のルートはもう10年くらいやってないんじゃないかと思うんだけど、初日でここまで進めたことに自信を持った。

また今度。

2026年8月6日木曜日

ギアメモ

クライミングシューズ

スクワマ(黄)(1)38H ボルダー用

    2019年購入;2025年リソール

スクワマ(黄)(2)38H ボルダー用

    2020年2月購入;2025年リソール

スクワマ・ヴィーガン(1)39H リード用

    2025年購入;2026年リソール

スクワマ・ヴィーガン(2)39H リード用

    2026年購入

ジェネレーター・ミッド 40 ワイド用

    2024年購入;2024年リソール

アップモック(1)41.5(US8.5)ジムトレーニング用

アップモック(2)41.5(US8.5)ジムトレーニング用

    2026年購入(左だけ使用開始)


クイックドロー

BDの青いの12cm

    2025年購入

ペツルスピリット17cm

    2026年購入


ロープ

ベーアル・カルマ 9.8 60m

    2026年購入


ハーネス

ブルーアイス・ビスタ

    2026年購入


《黄河》@瑞牆山不動沢屏風岩

瑞牆山不動沢屏風岩へ。

まずは例によってアップで《愛好会ルート》。いつも濡れてて、前回はこれまでで一番濡れてたんだけど、今回はまあまあ濡れてた。上部は左のクラックだけで登ってみようと思ってやってみたけど、上部で効きの悪いサイズと効きの悪いトージャムの組み合わせになって、テンション入った。右のコーナークラックを使ってトップアウト。悪いトージャムで頑張って突破するマインドを獲得するのには最適なルートではないかと思う。次回は頑張りたい。

で、本題は《黄河》(5.10b)。色んな人から話を聞いて、ビレーのポジションとか、下部のプロテクションとか、ロープの流れとか、色々考えて今回は慎重に木でピッチを切ることにした。木までフォローして、そこからメインイベントのワイドをオンサイトトライ。なお、木でピッチを切ってもこのルートを登ったことになるのか、下から続けて登らないといけないのかは知らない。

ガイドブックにはキャメ0.3からキャメ4との記載なんだけど、自信がないからキャメ3とキャメ4は2本持っていった。よーくオブザベして、これは右挿しに違いないと見定めて、スタート。まずはキャメ0.5。そこから後ろの木を頼りにして一歩上がって、キャメ3。なお、この一歩上がるところは早速ちょっと悪くて悩んだ。で、キャメ4を入れるんだけど、ここからクラックは広がり、キャメ5、キャメ6が欲しい。でも持ってきてない。奥の狭くなってるところにキャメ4を入れるんだけど、上部でも使いたいから、キャメ3を入れたらキャメ4を回収して、キャメ4を入れたらキャメ3を回収して、みたいな。でも限界があるのでちょっと不安なキャメ4を最後にランナウトを強いられた。ここはクラックの左の縁が湾曲しているので右のチキンウイングの手のひらがよく効く。下半身は右足を高く挙げてニーを効かせて、左足をカカトから入れてヒップを開くオープンムーブを採用した。この体勢でヒップを開いて、下半身が奥、上半身はクラックの縁のポジションを維持すると、左手のプッシュがよく効く。そのままズリズリと上がって、ワイドが狭まるところが近づいてきたら、左足のヒール&トーがキマって、体が縦に立った。ズリズリ上がって、クラックの形状が変わる所まで来たら、右側の岩が左に傾いて、右の背中を塞がれてしまった。これはまずいので向きを変えようと周囲を見回すと、右のクラックの縁にちょうどいいブロックを発見した。右手でこれを保持して、左手をなんとかして、一旦体を出して、左挿しになってワイドに半身をねじ込むと、ひと安心かとおもいきやさっきまで左のギアラックでクラックの外にいたカムたちが、クラックの奥で岩と体に引っかかって、体が入らない。そして今さらカムを移すこともできない。これは詰んだかと思ったけど、右足のフットホールドを発見して体重をかけたら、左の岩と体の間ににちょっと余裕が出て、ズリズリと上がることができた。ようやくフィスト。そこから広めのハンド。ここでキャメ2。そこから先は傾斜が落ちてあとはハンドジャムとフットジャムをねじ込んで登るのみ、と思ったけど、コンディションは悪くヌメる。その上、最後に残ったキャメ1は開き度98%で、抜けること間違いなし。数手上がったらクラックは狭まるだろうと期待して進んで、キャメ1を差し替えると、開き度95%。その前のキャメ2はとっくに視界の外。これはもうしょうがないということで、ヌメヌメのハンドジャムを叩き込み続け、フットジャムをねじ込み続けて、這々の体でトップアウト。オンサイトを成功させた。つらかった。

大満足だった。

カムはキャメ6とキャメ5を1本づつとキャメ4からキャメ2を2本ほしかった。早く言ってほしかった。

小川山・リバーサイドエリア・《ハーフカクテル》

西條さんと小川山。

朝、キャンプ場で行き先を相談したところ、西條さんがリバーサイドの2階のルートに関心があるということで、リバーサイドに行くことになった。リバーサイドの1階のスラブは過去に一度ひとりで登りに行ったことがあって、2階にはイチゴ農家の河野くんと行ったことがあった。今回で3回目だろうか?

この日のリバーサイドは大人気で、入れ代わり立ち代わりクライマーが現れ、7パーティー15人くらい。取り付きは木陰でそよ風も通りとても快適に登れた。もっとも、昼頃からは岩の上半分は木よりも高く直射日光を浴びており、登ると結構暑い。

《アウト・オブ・バランス》(5.9)、《マダム・バタフライ》(5.10b)、《ブラックシープ》(5.10b)を登った。自分は3本とも登ったことがあって、全部西條さんがオンサイト。なお、《マダム・バタフライ》は、ガイドブックではスタートは《アウト・オブ・バランス》と共通で3本目のボルトから右に移る設定になっている。現状は、2本目のボルトの後の右側にもボルトが設置されていて、2本目で右に移る設定もされているようだ。さらに、そのボルトの下はフレークにカムをセットできるので、地面からダイレクトスタートも可能。というわけで、今後は《マダム・バタフライ・ダイレクトスタート》が標準になっていくのではないかと思う。グレードはたぶん変わらない。カムがない人は従来の《マダム・バタフライ》で。

といったところで、今回取り組んだのが《ハーフカクテル》(5.11c)。短くも厳しそうなルートで、なかなか楽しそうだったので。しかも、ルートは壁の真ん中までの設定で、ルート全体が木陰に入っていて涼しそう。その上、右のルート(5.10d)が終了点をかすめて走っているので、回収にも不安はなし。厳しいルートに挑むには最適な環境だった。

ここでは、シングルピッチのボルトルートのシージング(ハングドッグあり)という自分の大好きな堕落したスタイルのクライミングを楽しんだ。

ボルトはガイドブックでは4本。しかし、現状は3本。地面に近い1本目のボルトはその跡が残るのみで、3本だけ打ち替えられたようだった。今回は、1本目のボルト跡の少し下のポケットに西條さんがトーテム青を入れてくれた。

トップは西條さんが担当し、トーテム青が刺さったポケットを踏んでの大胆なムーブで2本目のボルト(現状は1本目のボルト)に到達した。そこから数歩上がったところでストップ。ナイストライ。

2番手は自分。トーテム青のポケットを踏んだムーブは長リーチが幸いして安定したムーブになった。2本目のボルトにクリップしたらいきなりハングドッグを発動し、あーでもないこーでもないとこねくり回して、リーチーなサイドプルで突破した。3本目のボルト周辺でもまたもやハングドッグを発動し、こねくり回して、トポの記載通りに左に寄って、顕著なフットホールドに乗り込んで、4本目のボルトに到達。クリップしたところでノルマは達成しただろうと判断し、おろしてもらった。

そこから先は二人揃ってハングドッグによるムーブ探り。4本目のボルトから先は右にラインを取ろうとしたらものすごく難しくて、左のカンテを頼りに左のルートにかなり接近すると先に進むことができた。左上の顕著なカチをマッチしたところで行き詰まって、眼の前にあった左のルートのヌンチャクを掴んで、右に戻って、終了点に到達した。あとはトップロープ。

で、4本目のボルトから右寄りのホールドを使って壁の真ん中を突破するムーブを探ったんだけと、これはかなり厳しかった。遠い視界の端にガバポケットを捉えてるんだけど、ひたすら遠い。左手の竜の子どもの背みたいな縦ホールドを左手で保持して、足をなんとかして、遠いガバポケットに飛びつくみたいなムーブを想像したんだけど、この竜の背がヌメヌメなのもあり、フットホールドの向きや位置が絶妙に悪いこともあり、結局無理だった。

ガイドブックの記載によると4本目のボルトからは「やや左のルート寄りにホールドを求めて抜ける」とのことで、おそらくは左上のガバカチを目指すラインで正解なんだろう。最後はトップロープでノーテンで登って、終了。中央突破は現代の強いクライマーなら可能な気がするので、やってみてほしい。

大満足クライミングであった。

なお、《ジョコンダ》(5.10c)がガイドブックでは☆☆になっていて、見上げた感じだと結構面白そうなのだが、出だしの弓形フレークにカムを挿しっぱなしにしてトライしているグループがいて、他のクライマーは迷惑そうだった。あれはやめたほうが良いと思う。

あ、2階には結局いかなかった。

キャンプ場に戻ったら、本題の川泳ぎでフィニッシュ。

クライミングのみにとどまらず大満足の一日であった。

2026年7月24日金曜日

《エンペラー・クラック》@瑞牆

瑞牆山不動沢屏風岩へ。

まずは例によってアップで《愛好会ルート》。いつも濡れてるんだけど、これまでで一番濡れてた。上部は左のクラックだけで登ってみたいと思ってだんだけど、難しかったので早々に右の濡れたコーナークラックに手足を突っ込んだ。

それから《ア・プリオリ》のビレーをして、《エンペラー・クラック》(5.9)。

素晴らしいルートだった。クライマー全員登るべき。いや、クライマーじゃなくても全員登るべき。

ガイドブックにはキャメ3-6を2-3セットと書かれてるんだけど、そのうち一部はオフウィズス手前の怖いところ用と思われる。そこをノープロで登れば、1セットは省ける。オフウィズスはキャメ3から6へ。前回《ア・プリオリ》を登ったときよりスムーズに登れた。やはり、右足のカカトを入れる動きで体を開くことが大事なようだ。ここでキャメ6セーブすれば、キャメ6は1本でいける。オフウィズスを抜けたら、左のポケットにマスターカム赤を入れる。そこから洞穴に潜り込むときに、キャメ6を使った。で、《よろめきクラック》の終了点にトラバースするんだけど、屈曲点のキャメ6とロープが干渉するので、キャメ6は回収した。よろめきの終了点でフォローをビレー。なお、回収したキャメ6は代わりに天井に挿しておいた。これは正解だったような気がする。ロープが上から来るので、ビレーしやすい。チムニーの中でビレーすることになるので、いずれにせよ大変だけど。結局、キャメ3-5はオフウィズスの1セットしか使わず、キャメ6は1本減らせる、というわけで、キャメ3-6を1セットとマスターカム赤で登れそう。ただ、下部の怖いところは怖いので、ビビリの自分はなにかほしいと思った。

下降は《よろめきクラック》の終了点からラペル。

で、ここが問題なんだけど、下降中に、よろめきのチョックストーンが割れていることに気づいた。先に気づいたのは下のチョックストーン。これは人によってはスリングを巻いてプロテクションにするやつ。チョックストーンの上に石が乗っていて、一段下には石が引っかかっていた。どうやら、チョックストーンの上半分が割れたようだ。とういわけで、下のチョックストーンは厚みが半分になっている。もしかしたら、少し前の富士山の自身のときかもしれない。で、見上げると、上の大きいチョックストーンも割れているように見えた。とりあえず下のチョックストーンの破片はかかえて降りたけど、上のチョックストーンの状況は不明だし、下のチョックストーンも不安定になっているかもしれないので、クリーニングするまでは要注意。ビレーヤーはヘルメットを使用してほしい。

てことで、終了。

次は《エンペラー・クラック直上》か《JECCルート》か《黄河》をやりたい。

また今度。

2026年7月16日木曜日

《ア・プリオリ》@瑞牆山不動沢屏風岩

不動沢へ。

例によって《愛好会ルート》でアップ。キャメ3までとマスターカム&DMMトルクナッツで登ってみた。ふと思ったんだけど、上部は右のコーナーに触らず左のシンハンドからオフフィンガーだけで登ったらよいトレーニングになりそう。

終了点のビナ2枚が摩耗していたので交換。

《JECCルート》(5.11a)をやろうかなと思ったけど、ちょうど陽が差し始めてしまったので、パス。

《ア・プリオリ》(5.11a)をやることになった。ビレー中にムーブをじっくり観察して、そのまま再現して、フラッシュ。核心部のフェースムーブは、両足を高く上げるとアンダーホールドが効いてくるやつだった。オンサイトでは覚悟を決めて足を上げることは難しかっただろう。

ワイド、フェースムーブ、ハンド、ちょっとしたフィンガーと、多彩な好ルートであった。

終了点は、ボルト(左)は錆びてボルトヘッドが浮いたカットアンカー、ボルト(右)はナットが緩んだオールアンカー、そこにひ弱な残置スリングが3本。みなさん、気をつけて。

なお、隣の《エンペラークラック直上》?の終了点の残置ロープの出どころの結び目はすごい。気をつけてどころではない気がする。

また今度。