2013年9月28日土曜日

大奥@障子岩

シーズン到来!奥多摩クライミング!

いつものパートナー松氏&"肉体は3段クライマー"ssやんと、久々の障子岩へ。狙いはもちろん、取りかかり中の《大奥》(5.11d)。前回のトライの様子はこちら

朝は気温が低く、駐車スペースでは息が白い。寒いよこれ。フリースを持ってきて良かった。

アプローチを開始して一気に襖岩まで上り詰めると、暑いよこれ。ひと夏と台風をはさんで、アプローチは少々荒れ気味。

取り付きに荷物を下ろしてちょっと落ち着いたら、涼しいよ。最高のコンディション。


まずはアップで《襖の下張り》(5.10b)。松氏はサクサク登る。僕はテンション入った。3便かけてようやく再登。久々の前傾壁に全く対応できていない。特にフットワークが全くダメ。インスピレーションが湧かない。"肉体は3段クライマー"ssやんは見事RP。小川山の《川上小唄》に続く快進撃。強くなるよ。


続いて《大奥》(5.11d)。

前回、核心ムーブは解明していた。上部は既にRP済みの《お局様》と共通。下部も前回ムーブをこなしている。ということで、核心部から《お局様》に合流するパートさえ解明できれば、何とかなるとの読み。5.11dを2日で登ることを狙う。

1便目

核心ムーブへの入り方が分からず、テンション。左手で使うガバポッケと記憶していたポケットは、右手で使う2本指ポッケだった。ちゃんとメモしておかないとダメですね。核心ムーブを確認して、上まで。2本指ポッケを持って、1本目ボルトのすぐ右のエッジに左足。右足を棚上に上げて乗り込んで、左手を上の三角形ガストン。更に乗り込んで、右手で右のエッジ。更に乗り込んで、右手を上のチビコルネにアンダーガストンピンチ。右足で立ち上がって、左手で上のアンダーガストン。クリップ。核心ムーブ後の合流までのムーブも確認。アンダーガストンのすぐうえのエッジを右手でピンチ。アンダーガストンを少し左のアンダーに持ち替え。右足を右のエッジにおいて、右手で右上のポケットへデッド。左足を右足の右上に移して身体を振って、左手でベロの手前のへこみ。上部ムーブは少々修正。ベロを持って右足を上げたら、ベロの右に持ち替え。左手でプッシュして左足を3センチ上に。

2便目

核心ムーブがこなせず、テンション。核心部からクリップ、合流へのムーブ確認。クリップ時に右足を右にあげてしまうと、次のムーブに移れないことが判明。確認して良かった。ここは、右足をコルネの頂点において、左足をあげて、クリップ。ここで右手でアンダーガストンの左上を持って、左手をアンダーに持ち替え。右足を右エッジにあげて、左足を左の平らな面にスメアして、右手で右ポケットへ。

3便目

日が落ちるのも早くて、ぼちぼちラストトライかという雰囲気。登る気満々でトライ開始。

スタートの左手アンダーから、右手まるっこいところ。左手でコルネの上の方を持って、右足を上げて、クリップ。この1本目のクリップが厳しい。左手が悪い。左足をあげて、右手をコルネにアンダーで寄せて、左手で上の遠いサイド。足をちょこちょこ上げて、クリップ&右手を2本指ポケットへ。2本目ボルトのすぐ右のエッジに左足。右足を棚上に上げて乗り込んで、左手を上の三角形ガストン。ここが力を使う。更に乗り込んで、右手で右のエッジ。更に乗り込んで、右手を上のチビコルネにアンダーガストンピンチ。この右手が悪い。悪い右手のアンダーガストンの保持と右足で立ち上がって、左足を強引に棚の上に。この足上げが厳しい。気合いで足上げに成功。そこから、左手で上のアンダーガストンへ。右足をコルネの頂点において、左足をあげて、クリップ。ここで右手でアンダーガストンの左上を持って、左手をアンダーに持ち替え。右足を右エッジにあげて、左足を左の平らな面にスメアして、右手を右ポケットへドーーン。声が出た。左足を右足の右上に移して身体を振って、左手でベロの手前のへこみ。左足をアンダーガストンのガバフットホールドにおいて、右手でベロを正面から。ベロを持った右腕を下に押し付けてテコの力で保持力を生んで、少々強引に右足を右の高い横向きのエッジへ。ここも思い切りが必要。右手をベロの右に持ち替え、左手でプッシュして左足を3センチ上に。ここでクリップして、ちょっとだけレスト。ここがルート中唯一休める場所。それから、目の前のエッジを左手で保持して、強引に右足をねじ込んで、右上の見にくいエッジを右手で。この足上げが厳しく、気合いで成功。足を踏み替えて左上のサイドプルを左手。ここは一番上が正解。もう一回足を右足に踏み替え直して、左足を左の方に張って、左手を上のスローパーポッケへ。さらにもう一回足を左足に踏み替え直して、右足を右の遠いエッジへ。左足を切って、左手と右足だけで身体を上げて、右手を上のスローパーへ。これもよれた状態だとなかなか厳しい。あとは左上のガバが取れれば、実質終了。

気合いを入れまくってのRP成功。これは嬉しい。無駄なところが1つもない、充実した素晴らしいルート。核心部の右足乗り込みは僕の大好物の変態ムーブだった。

松氏は核心ムーブが肌に合わないようで、敗退。前回の《お局様》は松氏の得意、僕の苦手だったから、間逆だ。

さてと、一応5.11dを2日で登ったわけだが、実はこのルートは岩と雪154号に掲載された小林さんのトポでは、5.11c/dとなっている。菊池さんの『関東周辺の岩場』でも5.11c/d。体感の難しさも、《イクイノシシ》、《デザートストーム》に比べるとやさしい。しかも、上部は《お局様》の時に解明済みだった。ということで、5.11dを2日で登れるようになったとは言い難い。さらなるトレーニングが必要です。

障子岩・いい岩場です

次回は《野生の風》(5.11c)を狙ってみたい。未だ果たしていない5.11cを1日で登ることを目標にして。でも《野生の風》はなかなか厳しいとの情報も。そもそも5.11cというグレードも怪しくて、小林さんトポ&菊池さんトポではいずれもグレードは5.11となっていてアルファベットはついてない。5.11だったら、じゃ、cでいっか、ってことで5.11cになった可能性大。あやしい。

2013年9月23日月曜日

セレクション@小川山

ついに《セレクション》をやりに小川山へ。いつものパートナー松氏と。

セレクションの取り付きから

取り付きに着くとすでに先客が10名ほど。長い待ち時間の間に11aのルートでアップしようとして、ド敗退。

さて《セレクション》1、3、4、6の各ピッチをリード。他をフォロー。

・1ピッチ目

1ピッチ目のクラックは難しかった。下半分はハンドジャムがよく効くけど、上は広い。レイバックで強引に突破。

・2ピッチ目

スラブ。この手のホールドが乏しいスラブはグレードに関わらず常に緊張感がある。リードした松氏に感謝。

・3ピッチ目

チョックストーンの奥のチムニー。バックアンドフットでずりずり上がるのが超楽しい。ノープロって話を大昔にどこかで見た気がしたんだけど、プロテクションを取る場所は豊富だった。

・4ピッチ目

4p目テラスから

4ピッチ目取り付きのテラスで大渋滞。右の南稜からのクライマーも合流して、しかも出だしのクラックからスラブがなかなか手強くて、渋滞が生じる様子。でもテラスは広くて景色も良くて快適。蜘蛛の糸をトライするクライマーの姿も真横から見ることが出来た。かっこ良かった〜。

ルートは出だしのオフウィズスが面白い。半身をねじ込んでずりずりが楽しい。クラックを出たらちょっと左にルートを取るとスラブに乗り上がるのがラクチン。そのあとはチムニー状の巨大フレーク。うりうさんがキャメ5があるとよいと書かれていて、持って行ったので使ってみた。あるものは使わないとね。でも小さいのだけでもよかったかも。

・5ピッチ目

有名なトラバース。高度感満点で楽しい。上の岩の淵にはかかりの良いホールドがあって助かった。

抜け口は岩の間に潜り込んで、

セレクション5P目トラバースの抜け口

怖かったから手の指先から足の指先まで全身のフリクションを効かせてずり上がった。

フリクション・クライミング

パックパックがもう少し大きかったらあそこでスタックして動けなくなるところだった。あぶないあぶない。

・6ピッチ目

Y字の左のクラック。思ったより広かった。下部はオフウィズス、上部はフィストかな。出だしは広くてジャムが出来なかったからレイバックで上がってみた。そしたら途中からきつくなって、クラック登りに切り替えた。フィストジャム。抜け口が少々悪くて、プロテクションを取りたかったんだけど、キャメ3が売り切れ。キャメ2サイズだと思って取り付いたから、キャメ3を松氏から借りずに1つしか持ってきてなくて、早々に使ってしまったのだった。しょうがないからそのまま登った。緊張感あったなー。あ、これ、クラックの限界グレードだった。

とういことで、セレクションをノーフォールで登りきった。待ち時間が長くて4時間くらいかかったかな。

気の抜けた部分が何一つない素晴らしいルートだった。1ピッチ目のクラックは僕には厳しかったし、2ピッチ目のスラブは緊張感あったし、3ピッチ目のずりずりは楽しかったし、4ピッチ目のずりずりは少々難しくて、そこからスラブとまたずりずりも楽しかったし、5ピッチ目は高度感満点で怖かったし、6ピッチ目はピリリと辛いアクセントになっている。最高の体験が出来た。

残念だったのは、6ピッチ目のクラックの登りがバタバタしてしまったこと。あれが地上だったら間違いなくもう一回登り直してたな。最初からクラック登りで挑みたかった。


さて、セレクションが終わって、そこからスラブの限界グレードに挑む精神状態ではなかったので、ボルダー。いつもの流れで黒豆にいこうかとも思ったけど、ジャック中根の最新ボルダーを見てみることにした。一番近い灯台もと暗しエリアへ。

まずは、狸岩《素晴らしい4級》(4級)。これは確かに素晴らしい。面白い。

それから、《ポンポコ》(3級)は離陸不能。敗退。次に《狸寝入り》(2級)も離陸不能。敗退。

しょうがないので、スラブ状ボルダーへ行き、《キモサベ》(3級)。これは最高に面白い。最初の2つ以外に手で使えるホールドはほぼないので、完全に立ち上がってから次の手or足を出すスラブ登りを思い出して、なんとか完登。結構苦労した。小川山にも意外とないシビアなほんとのスラブ・ボルダー。

それから、お隣の《ダウンはいらない》(1級)。右足で乗り込むと思われるフットホールド(とも言えないような凸凹)は明瞭で、これにどうやって乗り込むかが悩みどころ。そこまでのフットワークをいろいろ考えた結果、右足でスタートして、《キモサベ》の右足1歩目のエッジに左足をクロス、右足を右の顕著なポケット、左足をそのすぐ左の結晶、で、右足乗り込みというムーブが完成。あとは乗り込んで右足で立ち上がるだけ、というところまで来たものの、タイムオーバー。このスラブは最高に面白かったので、絶対にまた登りに行く


といったところで、終了。シーズンはじめから登ると決めていた《セレクション》を登れて、最高に面白いスラブ・ボルダーを発見できて、大満足であった。そろそろ涼しくなってきたので、奥多摩のシーズン開幕。小川山のシーズンは終わりを迎える。今シーズンはもしかしたらこれで最後かもしれない。気が向いたら1回くらいは行くだろうか?

2013年9月21日土曜日

ひさびさの御岳ボルダーでデッドエンド

連休の初日。子供1人の面倒くらい見ようということで、出掛けてみた。行き先は、御岳。

馬場グラメンバーとまずはほぼ水没したデラシネで戯れて、そのあとはデッドエンド。

終始家族対応だったんだけど、撤収間際に一瞬だけ登らせてもらった。

登ったのは、デッドエンド岩の一番左。厳密に言うと、デッドエンド岩とその左の岩の隙間。

シットスタートだと結構難しかった。足が奥に入るからかぶりをくらう。

数トライで、なんとか完登。



左の岩のフットホールドを発見したことでずいぶん楽になった。チキンウィングががっちり決まってしまえばこっちのもの。チキンウイングを発明したやつにノーベル・チキン賞をあげたい。

あ、ロイヤル・ロビンスか?

2013年9月16日月曜日

てんかちゃんの謎

小川山・マラ岩のてんかちゃん。謎のルート。



謎、グレードが謎。
5.11bというグレードのわりに難しい。ネット上の情報でも難しいという声は多い。先日マラ岩でお話ししたクライマーの方も難しくて登れないと言っていた。どうしてもムーブが分からなくて、右の《届け手のひら》の終了点から回り込んでトップロープをかけてムーブを探ったけど、全てのムーブを解決することは出来なかった。グレードのわりに難しすぎると感じる。

謎、プロテクションが謎。
100岩のトポでは、NP&Bとなっているけれど、カムが挟まる場所がない。上まで抜けて確認しても、クラックはない。あえて言えば、上部の縦模様の下のアンダーフレーク部分に極小カムか?

謎、ライン取りが謎。
オールボルトルートのはずの左バリエーションの《ときめきをありがとう》(5.11c)にはクラックがあってカムがはいりそう。でもボルトが打たれてる。その右のフェースは激ムズ。ほんとに5.11bのルートか?


ということで、考えてみた。まずは岩場に持って行った100岩のトポ。


5番が《てんかちゃん》で、4番がバリエーションの《ときめきをありがとう》。説明には「NP&B」とある。が、カムを挟む場所がないという謎。


それから、以前の反省を活かしてやはり岩場に持って行っていた菊池さんの『関東周辺の岩場』。5番が《てんかちゃん》で、4番が《ときめきをありがとう》。


うーん、ボルトの記載がない。100岩と比べると横向きの皺が1本増えてるけど、何のことなのか謎。

トポの説明には、「4のオリジナルで、途中の垂壁を右から越える」とある。なぜかNPの記載はなし。ちなみに、《ホリデー》には「N・P」の記載があり、《ロッキーロード》には「要N・P」の記載がある。《カシオペア軌道》には「N・P」の記載はない。謎。

それから、《ときめきをありがとう》は、「下部のスラブの左端を直上」となっている。左のクラックは?


次に、帰ってから見たのが、PUMPのトポ。


うーん、『関東周辺の岩場』とは向きが異なる線が2本。N・Pのマークはなし。あと、4本目のボルトの右下の大きな丸は何だ?一瞬、届け手のひらの大穴かと思ったけどこんなに左じゃないし、もしやアンダーフレークが作る弧を丸にしてみたのか?謎。


それから、北山さんの『日本フリークライミングルート図集』。


線も丸もなし。説明には、「中間部右へのトラヴァースが核心。F2 1/2があれば安心」。

「右へのトラヴァース」!今回登ろうとしたラインはトラヴァースというよりは直上。言われてみれば、トポのラインは大きく右に迂回している。ライン取りを誤っていた可能性あり。

そして、「F2 2/1」!フレンズの2.5と言えば、キャメロットの1と2の間くらい?結構でかい。上で書いたアンダーフレークに入るサイズではない。


最後に見たのが、大岩さんの『フリー・クライミング 入門とガイド』。実は後半はトポ。


右に移る部分に5.11bのグレードが付いている。右に出た後で左に戻るクラックに「フレンズ2.5番」。これってもしや、《届け手のひら》の終了点から回り込んだ時に使ったクラック(というか分厚いフレーク?)では?

そして、核心部の右に付けられたボルトマーク。これは《届け手のひら》の大穴の左上に打たれているボルト?アレを目指して登れってこと?ちなみに、大岩さんのトポには、《届け手のひら》はない。てことはやっぱりあのボルトか。しかも、《届け手のひら》のほうが後から追加されたのだとしたら、その終了点をかすめて登ったとしても不自然ではない。


以上の検討の結果たどり着いた目下の結論は以下の通り。

果てしなく難しいというグレードの謎は、登るラインを間違っていたために起きた可能性が高い。途中で右にトラバースするポイントを見逃して直上して《ときめきをありがとう》に入ってしまい、さらに《ときめきをありがとう》と《てんかちゃん》の間のブランクセクションに迷い込んでしまったか?

カムが入らないというプロテクションの謎も、ライン取りの間違いが原因か。《届け手のひら》の終了点をかすめて左に戻るラインだと、確かにフレンズの2.5くらいのサイズだった。

てことで、4本目のボルトの上から右にトラバースして、届け手のひらの終了点をかすめて左のクラックを使って戻ってくるのが《てんかちゃん》のライン取りってことだと、全ての謎は解けたことになる。

さてどうでしょう?今度、矢崎さんにあったら聞いてみよう。

こういうのって岩と雪の初登時の記録(があればそれを)見れば一瞬で分かることなのかもしれないけど、第何号に掲載されてるのか(と、そもそも記録が存在するのか)が分からないんだよね。開拓時期からだいだい推測は可能だけど。やっぱり岩と雪は全部手元においておかないといけないな。

2013年9月15日日曜日

てんかちゃんこんにちは@おがわやま

いつものパートナー松氏、3段クライマーのsghr師、肉体は3段クライマーのssやんと、小川山。

今回は新しいボルダー課題を登った。場所はマラ岩裏。

第一の課題は、川上小唄の取り付きの台座。厳密に言うと、台座の下の隙間。

第一の課題
台座から一段下に下がったところのこの隙間に入って、一番奥にタッチして帰ってくる課題。隙間の幅は身体が横向きにぎりぎり入るくらい。見ての通り真っ暗で、ホールドは(あったとしても)全く見えない。

上と下に巨大なチョックストーンがあって、それをくぐって越えてすすまないといけなくて、パズル的な面白さがある。行きより帰りの方が難しく、2つのチョックストーンの間に身体がチョックしてしまって出れなくなって一生チョック人間として暮らすことになるんじゃないかという恐怖核心

初登者のssやんによるグレードは7級。中が砂埃だらけで全身で岩を掃除しながら登ることになることから、ssやんが《クリーニング》と命名した。

第二の課題は、第一の課題の右となりからスタート。顕著なガバからトラバースして、台座の後ろの隙間から上がってくる課題。

第二の課題

抜け口はチキンウィングがバチ効き。第一の課題の隙間に両足を突っ込むと両手を離せて、楽に上に抜けられる。

抜け口

グレードは7級。ssやんはチキンウィングができなくて大変そうに登っていた。

第三の課題は、レギュラーの後ろの岩とその後ろの岩の間でマントル。一番狭いところでマントルを返すと、レギュラーの後ろの岩の助けを背後から受けることが出来て嬉しい。グレードは7級。

第三の課題

シットスタートの座る位置のすぐ横にシカの糞があって、マントルに失敗するとシカの糞の上に尻餅をつく恐怖核心

といったところで、ssやんの川上小唄の4人待ちの順番が回ってきたので、ボルダー開拓は終了。ssやんは余裕の一撃。待ち時間の方が長かった。


《龍の小太郎》1P目(5.9)

いろいろあって、なにか登って帰りたいということで登った《龍の小太郎》1P目(5.9)。昨年の矢崎さんの講習でトップロープで登ったことがあった。1年越しのリード・トライ。

夕暮れ迫る《龍の小太郎》

出だしでいきなりスリップしてこけそうになったけどなんとか耐えて、あとはバチ効きのハンドジャム。ダイクに立って、広いところは矢崎さんにならってクラック登りしようと思ってたけど、途中で断念してやっぱりレイバック。レイバックの抜け口が悪いって記憶があったんだけど、上手いことガストンカチを捉えることが出来た。完登。

松氏もトップロープで登った。その後僕もトップロープで再度登って、こんどはクラック登り。でも右のフェースのカチを使わないと登れなかった。次回はクラックのみで勝負。


あ、本題の《てんかちゃん》(5.11b)はド敗退。ライン取りも謎だったんだけど、一応ムーブメモ。

核心の始まりは両足ポケットから、左側2つ並びのポケットに両手。右足をポケットの右下のエッジに上げる。右手はポケットを親指プッシュ、左手はポケットをアンダークリングで、右足に立ちこみ。途中から両手を離して、ノーハンドで右足一本で立ち上がる。左足を右手でプッシュしてたポケットへ。右手を右上のアンダーフレークに添えて、右足を右の何もないところにスメア。左手でアンダーフレークを保持して、右手でフレークの右の外傾ポケットをエクステンディッド・グリップで真下に引いて、左足を切って右足一本に。左足を左の結晶に置いて、そのまま右足を右のさらになにもないところへスメア。右手をアンダーフレークに移して体勢を整えて両足で立って正面を向く。右手を右の少々遠い凹みに添えて、左手のアンダーフレークとで挟み込む感じで、右足をちょっと左のさらに何もないところへ移動させて、左足を少々強引に薄いフレーク状の上へスメア。右手を左上の効かないポケットに添えて、少々強引に右足をアンダーフレーク右のふくらみへ。

この先が未解明で、たぶん右のポケットへ右足を一歩上げる。手がなくなるので、もしかしたらほぼノーハンドで右足一本でたちあがるのかも。

そこから、先も未解明で、左足を上げる場所がない。

もう一歩上がったと想定して、その上はまたアンダーフレークで数歩。その先も未解明

という感じでいくつかのパートのムーブは解明したものの、未解明セクションは多い。それから、後から調べてみたら、とちゅうから《ときめきをありがとう》のラインに迷い込んでいた可能性あり。さらにそこから《てんかちゃん》と《ときめきをありがとう》の間のブランクセクションに迷い込んでいた可能性あり。

颯爽と《てんかちゃん》を登るssやん

《てんかちゃん》のライン取りについてはまた改めて。

ということで、終了。勝手に敬愛する池田フェイスのこーたろーさんとブログで奥多摩界隈の情報を提供していただいている鈴木牧えさんにご挨拶できたのが最大の成果であった。

2013年9月13日金曜日

Rock & Snow #61

忘れた頃にやってくるロックアンドスノー。61号の特集は「注目の女性クライマー」。



目を引いたことといえば、アンナ・シュテールが教職課程にいるってことと、クラック・クライマーがITエンジニアってことと、アイスクライミングを始めたのは大学院生のダンナを養うためってこと。山と渓谷社はウムラウトは非対応なんだろうか(21頁)?

ギュリッヒのパンクス・イン・ザ・ジムを登ったMayan Smith Gobat。これは、アディダスによる新手の広告でしょうか?クライミング用ズボンがジャージ化する日は近いのか?

クロニクルには、ニール・ハリソン氏による彗星岩の開拓記録。ゴジラ岩方面は一度は行ってみたい。

それから、瑞牆の前傾ワイドクラック。船山和志氏による《帝王》(5.11c)と《瑞牆ファンクラブ》(5.10a)3Pと《素敵な出会い》(5.10a)。めちゃ楽しそう。

室井登喜男氏の「アクセス問題とは何か」は「第2回」となってるから、連載化されたんだろうか?これは楽しみ。

佐原氏の「全てのギアオタクに贈るこんなの買ってしまいました」。久しぶりに面白かった。レンジでチンするアキュバックをポチッと。でも折角なら1社が販売してる商品だけじゃなくていろいろ比較検討してほしいな〜。

Jack中根のクライミング道場第22回は、マントル。なんだか今回の道場は評判がいいみたい。みんなで目指そう静かの海。しかし、道場は22回も続いてるんだな。これまでのJackの教えがどれだけクライミング界に広まってるのかを調査してほしい。おなじくJackの小川山新ボルダーは是非とも行きたい。

今回はいつも以上に書くことがない。


特集 注目の女性クライマー
メイヤン・スミス・ゴバト、セシル、アベズウ、リヴ・サンゾ、アンナ・シュテール、遠藤由加、平塚信世、田嶋あいか、三上智子、戸田萌希、八木名恵、鈴木宏美、江口かおり

レユニオン島のマルチピッチZambrocal 平山ユージ

世界チャンピオン安間佐千国内ハードルートに挑戦 安間佐千

ペルーアンデス ワイワッシュの夏 プスカントゥルパ東峰南東壁初登攀、トラペシオミナミ壁 山野井泰史

クライミングシューズ2013 山崎岳彦、小澤信太、荒川裕一

登山用具大全 ホールド2

ギリシャ・カリムノス島 篠崎喜信

インタビュー ダーフィット・ラマ 池田常道

まだまだあるぞ!小川山ボルダー 中根穂高

来日記念インタビュー マイク・グラハム

ジュニアオリンピックカップ2013

野口啓代、日高源流エサオマン(5.13b)オンサイト

リード・ワールドカップ2013開幕

K6西峰、北面からついに登られる

クロニクル
・三ツ峠の岩場にフリーの最新ルート 遠藤晴行
・小川山 彗星岩 ニール・ハリソン
・瑞牆の前傾ワイドクラック 船山和志
・楯ヶ崎 海金剛 チョックストーンアタック ちはやふる 道旗秀人
・湯河原幕岩正面岩解禁

アクセス問題とは何か2 常識はどこで生まれるのか 室井登喜男

こんなの買ってしまいました セルフケアグッズ 佐原晴人

たまにはマルチでも登ってみようか 子持獅子岩

クライミングラボ メンテナンスの話 東秀磯

欧州情報局通信 力の向上への欲求には終わりはない 千葉和浩

プロがすすめるスタンダード 結び替え、回収の仕方 日本山岳ガイド協会FCI委員会

クライミングのためのフィジカルトレーニング 力の吸収と力の発揮 千葉啓史

Jack中根のクライミング道場 マントル 中根穂高

ON THE SCENE ナンガ・パルバットのテロリスト 池田常道

5.12では落ちられない 甲府幕岩 パストラル スモーキーマウンテン 松島暁人

2013年9月12日木曜日

東京国体カヌー競技開催に伴うボルダリング禁止じゃないよ。

数日前に流れた、東京国体カヌー競技開催に伴うボルダリング禁止の情報。

出所はこちら



そして、JFAも半ばこれに乗っかっちゃいました


しかし、自粛要請ならまだしも、"ボルダリング禁止"って、ほとんどあり得ないので、青梅市役所に電話して国体推進課に聞いてみました。そしたら、とても丁寧なご回答を頂きまして、やっぱり禁止じゃなくて、自粛要請だった。要請内容は以下の通り。


自粛要請期間

期間は、JFAの情報だと10月4日からとなってるけど、10月2日から公式練習が始まるので、2日から7日まで自粛してほしいとのことでした。8日以降も、テントの撤収とかで一時的に登るのを控えてもらうようお願いすることがあるかもしれないとも。


自粛要請エリア

自粛要請はボルダーエリアの一部です。範囲は日によって異なるそうです。スポーツ祭青梅市実行委員会のウェブサイトに、大会日程と会場全体図があるので、確認できます。



10月4日
ワイルドウォーター1500mという長距離の競技だそうで、御岳橋から寒山寺あたりまで

10月5日から7日まで
スラロームとワイルドウォーター・スプリントという短距離の競技で、御岳橋から御岳小橋あたりまで

加えて、上記エリアの前後の選手が水に入るところと水から出るところも控えてほしいとのこと。




規制態様

開催期間中は警備員を配置して、観覧者に危険が及ぶような所を登っていたらやめてもらうようお願いすることがあるそうです。


最後に、とても親切に対応いただいた青梅市の国体推進課の方から、ぜひカヌー競技を見に来てくださいと言われました。ということで、むしろ積極的に岩を登りに行って、ついでにカヌーも応援しよう。デッドエンドの岩は期間中ずっと登れそうだし、ロッキーボルダーも邪魔にならないだろうから多分大丈夫かな。遊歩道に荷物を広げて占拠するのはやめた方が良さそうだけど。5日以降は忍者返しの岩も大丈夫かも。

しかし、"ボルダリング禁止"ってまず無理だから、JFAが真に受けちゃダメだよね。JFAは"禁止"とは言ってないところがせめてもの救いだけど。

追記:駐車場はカヌー関係者の車で埋まってる可能性が高いから要注意。

2013年9月11日水曜日

北山公園にはじめまして

はじめての北山公園ボルダー。

夏の北山公園は暑いよと各方面から聞いていたけれど、暑いのは大好きだし、下見がてら行ってきた。

お昼頃、最寄り駅に到着。駅前のブルジョアジー御用達感を前面に出したスーパーでメロンパンとポカリスエットを調達し、いざボルダーエリアへ。

アプローチはこちらのウェブサイト。トポはこっち

テクテク歩いて、ショーギ岩に到着。暑いよ。この時点で発汗量が尋常ではなく、ポカリスエットをがぶ飲み。

ショーギ岩どーん。

さて、クライミング。クラッシュパッドを持ってきていないので、難しいのと下地が悪いのはやる気なし

まずは左カンテの《ショウギ入門》(4級)。落ちた。いきなりの本気トライで2撃。これは難しい。

ショウギ入門

木の根が詰まってなければいいクラックなんだけど、残念。

次はマントル課題の《Sakaマントル》(3級)。もっと離れてると思ってたけど、ショウギ岩のすぐ後ろだった。こちらは数トライしたけど、下地が殺人級。下地の大きな岩の間に隙間があって、そこに真っ逆さまに吸い込まれて頭が地面に埋まる可能性あり。

Sakaマントル

当然敗退。


次はあこがれエリアへ。

パチンコ岩の左の《ゼロファイター》(7級)は意味不明。激ムズ。敗退。北山公園は厳しい。

仕方ないので、右の《カトちゃん》(5級)。中間部で少々苦労した。なんとかムーブを解明して、上部リップ付近で気合のデッドムーブが不発。落下時間が長いよ。しかも瑞牆なんかと違って地面が硬くしまってるから、ケツから落ちると痛い

下地

要注意です。

痛みに耐えて気合を入れ直して、完登。体感3級。北山公園は厳しい。そして暑い。買ってきた1.5Lのポカリスエットは既に半分ほどなくなっている。ここで気付いた。北山公園は厳しい。僕には5級が限界だ。

次はあこがれのハワイ航路を見に行ったけど、草と木に覆われて課題を同定不可能。

これ?

《あこがれスラブ》(6級)は一撃。

あこがれランドに移動して、《あこがれカンテ》(4級)。2手目が出せず、敗退。レイバックの体勢に入ると左の岩に足が出てしまう。

《穴好きんちゃん》7級は快適。ネーミングが秀逸だね。穴好きんちゃんの左のフェースにトポにはないけどチョークがついていて、登ってみたら面白かった。マントルがちょいワルで緊張感があってよろしい。しかし暑い。


エレファントに移動して、《初級スラブ》(7級)。ここの情報だと上部の右カンテは限定とのことだが、下部はどうなんだろう?使っちゃったよ。上部は自然と右手をカンテに出したくなるんだけど、我慢した。なんだか不自然。そして暑い。

お隣の《初級クラック》(7級)は一撃。フィンガージャムがバチ効きで気持ちいい。

《エレファントノーズ》(3級)も触ってみたけど、下地が硬い岩盤で、落ちたら痛そうだから敗退。


ボルダータワー周辺に移動して、マントルロック。

マントルロック

下地が高くなってシットスタートとあるが、謎。右の《ソフト》(6級)は座るところが藪で、敗退。左の《ハード》(4級)は下地がえぐれていて、シットだと届くところにホールドはなし。立って登っておいた。

えぐれた下地

《滑り台》はA5級、B6級、C10級。BとCは完登。Aは左のカンテにぶら下がる様にしてスタートとあるが、その意味がわからなかった。股フックカンテの《マントルスラブ》(8級)はシットスタートなんだけど意味不明。近くの《トライアングル》(6級)は一撃。《練習マントル》(5級)は練習に最適。しかし暑い。

練習マントル

次に目をつけたのが《ミニスラブ》(3級)

ミニスラブ

せっかく来たんだから、やはり3級くらいは登って帰りたい。下地は最高。

下地

しかもトポには、細かいホールドとスタンスを刻んで登るとある。最近の小川山通いでスラブは鍛えてる。これはやるしかない。

まずはオブザベ。右の低い位置にかなりいいホールドを確認。


出だしはこれだな。左の少々高い位置にフットホールド発見。


これは使える。

右手が低いから、これはプッシュだな。そこから細かいホールドをつないでいけば登れそうだ。

さて、トライ開始。左足を高めのフットホールドにおいて、目論み通り右手のプッシュで離陸。ここから、左手を伸ばしたら、リップ付近のガバカチに手が届いて、マントル返して終了。

あれ?細かいホールドは?細かいスタンスは?全然触ってないんだけど?どこかに限定があるのかもしれないけど、両手を大きく広げたほどのこの小さなスラブに限定を設けるようなケチなことが歴史ある北山公園で行われるとも思えないし、謎。そして暑い。


次はボルダータワー。狙いは《ザ・フレーク》(6級)

これはめちゃ高い。落ちたらただでは済まない。しかもマットはない。君子危うきに近寄らず。これはやめておこう。そう一瞬思ったものの、よく考えたらこれだけ高くてしかもラインが斜めにひかれていたら、クラッシュパッドがあったところで落ちたらただでは済まない。つまり、マットがあろうとなかろうと条件は同じ。むしろマットがないこの状況ではこの課題こそお買い得ではないか。ということで、トライ開始。出だしだけちょっと悪い。フレークをとれれば一安心。フレークに生えた松の葉が目に刺さるという想定外の事態と、上部スラブの想定外の悪さに泣きそうになりながらも、完登。最高に気持ちいい。となりの岩に飛び降りる下降路が想定外に怖かった。

次に行ったホールドアップは《右》(2級)も《左》(4級)も意味不明。

ホールドアップ

左は石の上からスタートってことなんだけど、離陸不能。石の上からスタートすると落ちるのも石の上。心折れて敗退。


次は木下フェース周辺のバーカーヘッドへ。

バーカーヘッド

まずは《スラブ》(6級)。これは簡単。次は《ヒールフック》(5級)。ヒールフックはしなかったんだけど、どこでやるの?さらに《ワンムーブ》(5級)。ちょっと苦労した。

それから、《ホールド》(4級)

出だしはダブルカンテを抱え込む感じ。左足は良いのがあるけど、右足は何もなくて、初手が出ない。ああでもないこうでもないといろいろやってみた結果、右足トーフックで右手を何もないスローパーにデッドというムーブを発見。そこから、左手を大きいけど方向の悪いカチへ強引に出すムーブも発見。右足を大きくあげて、右手を方向の悪いフレークへこれまたデッド。で、身体を引き上げる。というムーブを組み立てたころにはポカリスエットはなくなっていた。暑い。

しかし、ここまでムーブを組み立てたんだから、登っておきたい。疑惑の3級がこの日の成果では悲しい。ぜひともこれを登って成果として持ち帰りたい。

十分にレストした後、本気トライ。しかし、暑い。フレークに出した右手がぬめって保持できない。フレークで落ちること数度。最後と決めた渾身のトライも、フレークに跳ね返されて終了。

といったところで水分が不足し、登る元気もなくなり終了。


北山公園、素敵な花崗岩が狭い範囲に集まっていていいエリアだった。また行きたい。涼しい時期に。

2013年9月3日火曜日

2013秋〜2014春・奥多摩のシーズンの計画

そろそろ夏も終わり。ということは、小川山のシーズンも終わり。やってくるのは奥多摩のシーズン。

ということで、シーズンの計画。

このシーズンの目標は、11台後半を登り込んで、経験を蓄積すること。

これまでに登った11台後半のルートは、

5.11d
・イクイノシシ  氷川屏風岩・C峰
・デザート・ストーム  障子岩南東面

5.11c
・スティンガー (5.11c/d) 池田フェイス
・ショアー  障子岩南東面
・ホールインワン  障子岩・三池ロック
・ロリータ桃子ダイレクト  障子岩南西面
・お局様  障子岩・襖岩

思い返すと、どれも素敵なルートだ。スティンガーは岩のいちばん高いところまで突き抜けるカッコいいルートだったし、イクイノシシを夕暮れ迫る最終便で完登した時はめちゃくちゃうれしかったし、ホールインワンのバランシーな2つの核心ムーブはしびれたし、ロリータ桃子ダイレクトの珍しい石灰岩のスラブのムーブ探りは爆笑だった。

これから、11cをあと3本、11dをあと6本登りたい。目下の狙いは以下の通り。

5.11c
・野生の風 障子岩
・合掌 聖人岩

5.11d
・大奥 障子岩・襖岩
・ラップ 障子岩
・ケンシロー 白妙橋
・ディレッティシマ・ドラゴン 河又
・アナフィラキシー・ショック 河又

あとは追々考える。オススメがあれば教えてください。河又はできれば行きたくないな。川乗あたりで探そうかな。群馬方面を攻めてみても良いかもしれないな。

このシーズンは、5.11dを1日で登れるようになるのが目標。それから、機会があれば5.12を1本登りたい。榛名・黒岩のスラブもまた登りに行きたい。やりたいことがいっぱいだ。

初めての弟岩と二度目の兄岩の小川山

いつものパートナー松氏と小川山へ。


2峰でセレクションをやるつもりだったけど、雨がいつ降り出すか分からない状況だったので、予定変更。腰痛を抱える松氏と、前夜遅く出張から帰って寝不足の僕との絶不調コンビだったので、アプローチが近い弟岩へ。


《ジョイフル・ジャム》

登ったのは《ジョイフル・ジャム》(5.8)NP。岩峰の頂上に立てる気持ちのいいルート。狭めのハンドでちょっと上がったら左のフェースのガバに手が伸びて、また狭めのハンドでがんばって、上部はバチ効きのハンドジャム。プロテクションは、出だしにキャメ4を横向きに突っ込んでおいて、あとは黄キャメまで。オンサイト。

松氏もフラッシュして、あとはトップロープで練習。左のガバを使わずにクラックだけで登ろうとしたら難しかった。ハンドは入らず、フィンガーには広く、サムロックを使おうとしてもうまくいかず、ギブアップ。最終的にはサムロックで登れる感触を得つつも、登れず終了。また来ます。

良いルートだ。


《最高フレーク》

続いて、すぐ近くの兄岩の裏面、《最高フレーク》(5.9)NP。

見たところムーブはフェース的。離陸して少々上がったところでカムを2つセットして、そこからずっと上がってフレークが水平になっているガバを掴んでプロテクションをセットしようとしたら、ガバじゃなかった。しょうがないからいまいちなホールドをもったまま目の前にカムをセットしようとしたら、クラックが浅くて効きはいまいち。落ちたら外れそう。しかも、前腕はパンプして今にも落ちそう。その上のムーブも悪そう。必死でさっきのカムのすぐ上にナッツをセット。一安心。そこからのムーブがやっぱり悪くて、落ちそうになりながらも、カムをセットしつつなんとか完登。オンサイト。

クラック内がガタガタで、その上、フェースのムーブだからクラックの中を見にくくて、プロテクションのセットが難しかった。斜めに登るから回収も大変。


《八王子ルート1P目》

次は兄岩の下部に移動して、《八王子ルート1P目》(5.9)NP。

下部はコーナーをバック&フット。プロテクションは左のクラックに小さなカムとナッツが入る。バック&フットでずりずり登るのって楽しいね。ちょうど真ん中くらいでコーナーを抜けて、左上に移ったすぐ後が核心部。左手のフレークと右手のクラックで挟み込んで、力技で切り抜けた。その後は、レイバック。中間部から、プロテクションはほぼナッツだった。

テラス上でビレーして、松氏はフォロー。テラス上には講習パーティーがおり、何も登らず裏から歩いて降りました。

コーナーのずりずり、緊張感ある核心部のムーブ、悩ましいナッツワーク、良いルートです。


《タジヤン4》

それから、腰痛を抱える松氏が腰にはスラブが良いというので、下部で《タジヤン4》(5.10a)。この日初めてのボルト・ルートのスラブ。松氏オンサイト。僕はフラッシュ。

なんてことない少々長いスラブ。トポを見ても右のルートとの関係がいまいち理解できず、また、左をどこまで使っていいのか分からなくて、モヤモヤ。


といったところで、ルートは終了。プロテクションのセットとジャミングについて大変勉強になった一日でした。

一旦駐車場に戻ってボルダーの準備をしてたら雨が降ってきて、ボルダラーも撤収開始。しばらく待ったものの、雨は強くなってきたので僕らも撤収。しかし、その後すぐやんだようで、もうちょっと待って、少々の雨では濡れないボルダーを登れば良かった。反省。