前日の予報では、到着予定時刻の気温はマイナス4度。しかし日ざしはある、ということで決行。岩場に着いた時の気温はマイナス1度。しかし、燦々と降り注ぐ日ざしにより、岩場はぽかぽか、暖かい。むしろ暑い。
《体型だけでイレブン》5.10c
この日の目標は2階の《指切りケンちゃん》と《ジョン・ガーバー》という2本の5.11aのRP。さっそく2階に上がり、《体型だけでイレブン》でアップ。いいルート。
《指切りケンちゃん》5.11a
まずは、《指切りケンちゃん》。このルート、100岩の記載と現状が一致しない。100岩だと、下のボルト3本は《体型だけでイレブン》と共有し、そこから左に分かれてボルト3本。上のボルト3本は確認できるものの、下部は不一致。上の3本のボルトの真下に1本のボルトが打たれており、直上ルートができている様子。また、100岩の通りに《体型だけでイレブン》から登り始めると、上部3本のボルトに到達するまでにプロテクションは出だしのリングボルト1本のみ。謎です。もしかしたら上部3本のボルトの位置も変わっているかもしれない。
で、直上か、《体型だけでイレブン》から入るか、どちらがいいかというと、直上から入ると少し厳しいムーブをこなさないといけないけれど、そのあと《体型だけでイレブン》から繋がる位置でノーハンドで休めるので、特に意味はない。ということで、《体型だけでイレブン》から入ることを選択。下部はボルト1本でも特段危険はなし。
------------------------以下、オンサイト狙いの方は読まないで下さい----------------------
核心は上部ボルト3本分。
《指切りケンちゃんの核心部》 |
写真の6.左カチをとるムーブが最大の核心。この部分のムーブを固めるのに3便かかってしまった。といっても、そのうち1便は足がガクガクブルブルして話にならなかったのでムーブを探ることもできずに降りたけど。
長時間のハングドッグにより、6.左カチを右手で取るムーブを試したり、いろいろやった結果、結局採用したのは、右手のサイドプルをパワー全開で引きつけて身体を巻き込んで右向きに壁に張り付いて左手をクロスで出すムーブ。
-------------------------------------ここまで------------------------------------
これで、4便目にRP。この間、松氏は2便目で余裕のRP。さらに、前回宿題になっていた《スーパー・コンダクター》(5.11b)もこの日1便目でRP。形勢逆転でプレッシャーがかかったものの、なんとかRPできてほっと一息。
このルートも、石灰岩らしく足使いが重要だった。使えそうなフットホールドからムーブを作るのではなく、手で使うホールドから考えてやりたいムーブを考える、この方法が有効。しかし、4便もかかったあたり、石灰岩の苦手克服はまだまだ先の様だ。
右端あたりが《指切りケンちゃん》 ヌンチャクがたれているのは《スーパー・コンダクター》 |
《ジョン・ガーバー》5.11a
無事1本目の5.11aをRPできたので、次は2本目、左端の《ジョン・ガーバー》。「ガバにデッド」、「ホールドが分かればこっちのもの」という事前情報を得て、松氏がムーブ探り。首尾よくガバを発見。その情報を得て、トライ開始。ガバ取りのムーブで四苦八苦。なんとかムーブを固めて、あとはバッシーーーーンと勢いで手を出すだけだ、ということで、松氏も僕もそろって2便目でRP。松氏のムーブと僕のムーブは違っていた。同じ体型なのに。次回は松氏ムーブも試してみたい。
《ショアー》5.11c
《ジョン・ガーバー》終了時点で、まだ時間がありそうだったので、天王岩に移動して宿題の《ステルス》をトライすることを提案してみたものの、さすがに移動する時間はないということで、次回の課題となる《ショアー》のムーブ探り。1階の《ショアー》は途中で敗退しても2階から懸垂で回収ができるので、気楽に取り付ける。
松氏はテンションかけつつ、トップアウト。僕は、どはまり。
以下、ムーブメモ。
------------------------------------オンサイト狙いの方は読まないで下さい------------------------------
・左のガバサイドプル
・右手でカンテの親指ポッケピンチ
・左足を右に出して振りで左上のアンダークラック。左足をできるだけ高い位置に置くことがポイント
・身体を上げて、左足を色の変わった大穴で、右手をとげとげの痛いサイドプル(ここでクリップかな?)
・左足を右に出して振りで左上のポケット。草を掃除したところ。
・左足を見えないポケットに突っ込んで、右足をヒールフックで、右手をうえの斜めホールド(だったかな?右手の寄せが入ったような?)
・左足はそのままで、勢いを付けて、左上のガバ
・マントル返してほぼ終了
--------------------------------------以上----------------------------------------------------------
これまた、トップアウトした松氏とは全く違うムーブ。次回、どうなるか楽しみ。
○石灰岩苦手克服の進捗状況
前回、《熊猫》(5.10b)と《スーパー・コンダクター》(5.11b)をRPして、石灰岩の足使いにも慣れてきたかとおもっていた。フッドホールドに規定されたムーブの組み立てではなくて、手で使うホールドの配置から考えるムーブの組み立てというやり方が上手く行っていた。
ところが今回は《指切りケンちゃん》(5.11a)にどはまりして、ひさしぶりにロープにぶら下がって途方に暮れる体験をした。苦手克服はまだまだ先か。
でも、最後に触った《ショアー》(5.11c)では、かなり長時間ハングドッグしたものの、ムーブを組み立てるのが楽しかった。楽しかったというのがすごく大事で、苦手克服に一歩前進したような気が。
一進一退です。
○新入りのギア
障子岩南東面のようなテラスに上がるのに、食料や飲み物を持って上がるためのバッグが欲しいと思っていた。立川の石井スポーツで使えそうなものを見つけたので、早速購入。
sea to summitのウルトラシルデイパック
ウルトラシルデイパック |
極薄ナイロンのデイパック。食料と水筒と多少のギアも入って、凄く便利。ただし、重いクイックドローなんかを大量に入れてしまうと、肩の接合部分が不安。入れ過ぎには注意。
○食料補給
今回は前日夜まで仕事で、イオンに行けなかったので、いつもの草大福を入手できなかった。代替品として、ぶどう味の寒天ゼリーとコンデンスミルクを用意。
まずは寒天から。一袋で800kcal程度。エネルギー的には十分。今回は半分以上は消費。しかし、お腹がぐるぐる鳴って、調子はわるかった。撤収時の空腹感も大きく、十分に補給出来ていない印象。寒天の食物繊維のせいで消化が遅いのかもしれない。あと、そもそも食が進まない。
ということで寒天は大失敗。次回はコンデンスミルクをチューチューする予定。
午前中から、足がガクガクブルブル。けしてビビってるわけじゃなくて、水分補給を怠ったために脱水気味になっていたのかもしれない。暖かくて汗をたくさんかいたわりに、水を飲んでいなかった。
冬の岩場にはお湯を水筒に入れていもって行くのだが、お湯が熱すぎると猫舌故に水分補給が進まない。この日のお湯は67度。最適な温度だった。
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