杉の向こうに南西面 |
南東面に1パーティー4名のクライマー、三池ロックに以前も見かけた2名のクライマー、計8名の大盛況。
3時頃から雨の予報だったので、登れなくなるまで《ボディウェイト》(5.11d)か《ラップ》(5.11d)のムーブ探りがこの日の狙い。しかし、週前半の雨のしみ出しによりこの2つはまったく不可能。
しょうがないので、南西面、襖岩を偵察。襖岩の右側は登れそうだったので、まずはここのオンサイト狙い。
《襖の下張り》(5.10b)
ハングをガバでグイグイ登るルート。スメアした岩が濡れていて、早々にスリップフォール。面白いんだけど、他のところも濡れていて途中で断念。RPは諦めた。松氏は力技でフラッシュ。10bのあの傾斜であんなカチは握り込みません。
《鹿ノ子》(5.10c)
気を取り直して、1つグレードを上げて《鹿ノ子》へ。ハングで足ブラとか、身体が真横になったりとか、なんかめちゃくちゃおもしろいんだけど、上部のガバポケットが水たまりになっていて、断念。水たまりに指を突っ込んでクリップするのがとても怖かった。
杉の木の左 《鹿ノ子》 |
この辺りでようやく気付いた。要所要所が濡れていて登りづらい。どちらも頑張れば登れないことはないんだけど、けっこうつらい。そして、襖岩右側のルートはめちゃくちゃ面白い。こんなおもしろいルートをコンディションの悪い時に無理して登るのはもったいないということで松氏と意見の一致をみたので、狙いを変更。
《ロリータ桃子ダイレクト》(5.11c)
南西面を見ると、登れそうなのは《穴》(5.11a)と《ロリータ桃子ダイレクト》(5.11c)のみ。《穴》はコンディションのいい時にオンサイトトライしたいので、《ロリータ桃子ダイレクト》をトライ。
前半は見た目以上に濡れていて、フットホールドはびしょびしょ。しょうがないので、下部はズルして上がって、上部の核心部のみ練習。ムーブ探りが面白すぎて笑いが止まらなかった。これは名作だ。
2トライして核心部手前から終了点まではテンションまじりで抜けられた。
------------------------以下、ムーブメモ。オンサイト狙いの方は読まないで下さい-------------------
核心部手前から、右手の極小カチと左の奥のカチを持って、左足を棚の上、右足を棚の上、左足を左の遠い極小エッジへ。右手をピンチに返して、左手をスローパー。右手を上の縦カチの下半分に2本指。これが激リーチムーブ。左手を左のフレーク状の左上のカチ。これまた激リーチムーブ。右足をトントン上げて、右手の縦カチを指4本へ。またもや激リーチムーブ。右足を極小カチへ置いて、身体を上げて左足を極小突起へ。この突起はエッジングじゃなくて、スメアで優しく包み込む。左手をフレーク状の上のカチへ上げて、クリップ。右足を正面の縦ホールドにぶつけて、左手を奥のカチの上、右足をスメアで身体をぐいっと。左手を上げて、右手をフレークへガストン、左手を甘いカチ、右手をお椀へ。右足を正面にあてて、左足をハイステップで、終了点手前の水平クラックへ。終了。
-------------------------------ムーブメモ、ここまで------------------------------------------------
1時過ぎに小雨が降り出し、終了。下部が乾いていればRP狙いでもう1トライといったところだけど、この日のコンディションでは下部はちょっと怖い。というのは甘えかな。次回同じ状況に置かれたら気合いでRPトライを繰り出す。
《ロリータ桃子ダイレクト》 |
そうそう、前に書いた《ロリータ桃子》の謎ですが、終了点の立ち木が切り株を残して折れていました。終了点がなくなったからトラバースはナシにしたってことでしょうか?水平クラックのトラバースもなかなか楽しそうですけどね。機会があればそこだけでもやってみたいです。残置のハーケンが一本ある他、カムを抱えて行けばなんとかなりそうな予感がします。
それにしても、障子岩のこの面白さは何なんでしょう?ひとつひとつのルートが面白いだけじゃなくて、それぞれが個性的。ぜんぜん違うタイプの面白いルートが山盛りです。
・障子岩の乾きに関するメモ
火曜日に33ミリ、水曜日に37ミリの雨。迎えた土曜日の障子岩のコンディション。
南面の《ボディウェイト》、《ラップ》あたりはしみ出し。コルネから水がポタポタ。
襖岩の左側は全面びしょ濡れ。右側はところどころ濡れ。
南西面の《ロリータ桃子ダイレクト》は上部はカラカラ、下部はところどころ濡れ。《穴》は下から見た限り乾いていた。それ以外は全面アウト。
南東面は見てないけど、《スーパー・コンダクター》と《デザート・ストーム》をトライしているクライマーがいたので、登れる状態だった様子。
0 件のコメント:
コメントを投稿