僕の愛用シューズのTENAYAのIntiはすごくいいんです。買ったその日から長時間はいても全く痛くない。新宿・渋谷間くらいなら歩けます。硬すぎず柔らかすぎない適度な剛正と締め付けで、スメアリング性能は抜群。僕は小川山のスラブで履いてます。甲のラバーのおかげでクラックのフッドジャムも快適。ちなみに、販売元のふれこみではエッジング最強ということになってますが、それはない。極小フットホールドのチャートの垂壁では、やっぱりもっと硬くて小さな靴が有効。エッジングは悪くはないけれどそこそこ。
このあたりのIntiのよさについてはLimestoneというジムのブログで詳しく説明されてますので、ご覧ください。
ということで、極小フットホールドの厳しいエッジングが要求されるとき以外は、だいたいIntiを履いている。あ、あと、ジムでは常にInti。そのため、我が家にはTENAYAのIntiが4足あります。
さて、このシューズの唯一の欠点は、ヒールがぶかぶかなところ。否、これはシューズの問題ではなくて、僕のカカトの問題ですね。シューズのせいにしてはいけません。
白色人種のカカトは出っ張ってるけど、日本人のカカトは平らなので、白色人種向けに作られたシューズを日本人が履くとカカトがぶかぶかってのは、常識ですね。典型的なジャパニーズである僕も、カカトは平ら。Intiを履くとカカトがぶかぶかになります。
Intiも、ラモンジュリアンが履いたらこんな感じなんでしょう、きっと。
スペイン人の足 |
ところが、僕が履くとこんな感じ。
日本人の足 |
カカトが平らな分、カカトと靴の間に空間が出来てしまうんですね。ヒールフックをかけようとすると、この空間のせいで靴がずれて、失敗することがあります。上記のライムストーンの方はヒールもピッタリ的なことを書かれてますが、僕くらい日本人らしいカカトの持ち主だと、やっぱり隙間はできます。
そこで、今日の工作の時間では、この隙間を粘土で埋めてみることにしました。こんな感じです。
完成予想図 |
使った粘土はこれ。世界堂で300円くらい。
石粉粘土 ファンド |
粘土選択のポイントは、常温で乾燥して硬くなること。180度で30分とかやったら、オーブンの中で靴が死亡しますからね。悪くするとオーブンが足の臭いで死亡します。まあ、僕の場合は靴下クライマーなので靴は臭くないですけど。ちなみに、靴下は5本指で、できるだけ薄手がいいというのも、もはや常識でしょう。5本指だと、指と指の間が汗で滑ることがない。生地が薄いと、裸足とほとんど同じ感覚です。「靴下屋」と言う名前の靴下屋に売ってます。
さて、早速工作を実行。まずは、粘土を適当な大きさにちぎって、にぎにぎして柔らかくして、ヒールとカカトの隙間を埋めるように靴に貼り付けます。以上、おしまい。超カンタンでした。
ところで、工作の時間の最中に気付いたんだが、僕が履いているシューズの中にも、ヒールが合う靴がある。ロックピラーズのオゾンQCと、5.10のブラックウィング。なんでヒールが合うかと考えると、カカトの形状との相性もあるのかもしれないけれど、単純にサイズが小さいからというのが大きい気が。この二つのシューズはサイズをかなり小さめにしたので、その分カカトがちょうど良いのでしょう。てことは、ヒールが合うようにするには単純に小さな靴を履けば良いってことなのかもしれない。しかーし、この二つのシューズは履くのは相当難儀だし、短時間履いただけでも指先もカカトの上のくびれの部分も痛くなる。
小さな靴とヒールの蜜月 |
この辺りはトレード・オフですな。
と、これまた工作の真っ最中に気づいたんだが、この工作は、要するにシューズのサイズを小さくする工作なんですね。だから、隙間を粘度で埋めるのは、大きすぎるシューズを足に合わせるのにも有効。逆に、今回のIntiみたいにゆったり目で履いている靴の隙間を埋めると、小さめサイズを履くのと同じ感じ。つま先が詰まった状態になって、快適さは損なわれ、エッジング効くようになって、もしかしたらスメアリングはやりにくくなるかもしれない。粘土の厚さの調節でうまい具合にバランスがとれると良いんですけどね。それは今後の課題。
と、これまた工作の真っ最中に気づいたんだが、この工作は、要するにシューズのサイズを小さくする工作なんですね。だから、隙間を粘度で埋めるのは、大きすぎるシューズを足に合わせるのにも有効。逆に、今回のIntiみたいにゆったり目で履いている靴の隙間を埋めると、小さめサイズを履くのと同じ感じ。つま先が詰まった状態になって、快適さは損なわれ、エッジング効くようになって、もしかしたらスメアリングはやりにくくなるかもしれない。粘土の厚さの調節でうまい具合にバランスがとれると良いんですけどね。それは今後の課題。
何はともあれ、工作の時間は終了。ヒールが効くようになったIntiは最強。
が、ここで悲報。
我が家のInti4号機から、IntiはIntiではなくなってしまいました。まず気付いたのが、3号機まではあったソール中央のカエルのペイントがなくなっていました。まあこれはデザインの問題なので、良いとして、次に気付いたのが、履く時に指を入れる輪っか2つの素材が変わっていたこと。で、履いてみると、靴全体の形状も少し変わってしまった様子。これまでは買ったその日から全く痛くなかったのに、4号機からは小指にだけ少々痛みあり。他のシューズに比べて特段大きな痛みではないけれど、Intiの良さが一つ失われて、残念。3匹のIntiをリソールして大事に履き続けようということになりました。
はじめまして。
返信削除inti購入を予定しているのでとても参考になりました
コメントありがとうございます。良い靴ですよ。
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