レディーバード・フェイスから望む聖滝 |
いつもの障子岩は一回お休み。来週から暖かくなりそうなので、宿題の《ホールインワン》は暖かくなってから。前回はビレー中に身体が冷えてしまいましたから。
久々の奥多摩方面。奥多摩駅から先は路上駐車&焚き火の煙が多数。渓流釣りの解禁日だそうです。川乗橋で釣り師の方とご挨拶。毎年どこのエリアに誰が来るかは決まっていてみんな顔見知りだそうです。
川乗橋から、川乗林道。僕らの他に1パーティー、2名。
初めての岩場なので、まずはエリア全体を見学。お待たせフェイスを見て、その後、下のメロディー・フェイス、レディーバード・フェイス、対岸の岩場と。メロディー・フェイス、レディーバード・フェイスは日当り良好。対岸の岩場はちょっと暗いかな。
それから、期待はずれフェイス、ディンギー・フェイス、ヤマネの塔と見学。こちらは木漏れ日。風が通るので、ビレー中はそれなりに寒い。岩もちょっと冷たい。チョークバッグにいれた使い捨てカイロが有り難かった。
ヤマネの塔 |
今回お世話になったのは、1995年春の岩と雪に掲載された小林敏さんのトポ。岩の形状が描かれているので見やすいです。ただし、対岸の岩場は記載がなく、これは100岩の旧版に記載あり。100岩の新版はレディーバード・フェイスと対岸の岩場が削除されているので、イマイチ。小林さんのトポ以来、初登されたプロジェクトとか、新たに引かれたラインとか、削除されたラインとかがあるので、100岩で情報を更新するのが良いかと。対岸の岩場の南面の左のプロジェクトは初登され、バグダッド・バーニングと命名されているようです。かっこいいルートでした。グレードは5.12c/d。強くなったらいつかはやりたい。
この日は様子見で、10台のルートをばしばし登って行くことに。
《期待はずれ》5.8
まずは、期待はずれフェイスの、《期待はずれ》。マスター・オンサイト。小林さんのトポでは、「快適なフェイス」というコメントが付されているが、事前に得た情報の通り、悪かった。松氏の意見も同じ。まあしかし、岩場で5.8を登って快適だったことは一度もないので、こんなもんでしょう。
《どこふく風》5.10a
次は、同じ期待はずれフェイスの、《どこふく風》。小林さんのトポによると、「最後は左手のコケの生えたフェイスは使わない」。「最後は」ってことは、途中まではOKってことでしょう。取り立てて不自然な限定とは感じなかった。マスター・オンサイト。途中2本目のクリップの時に、右の《期待はずれ》のほうに一度入ってしまって、それから左の《どこふく風》に戻ってきた感じはあったものの、良しとする。松氏はコケ・フェイスに迷い込んだ。
《うたかたの時代》5.10a
ディンギー・フェイスの《うたかたの時代》。下部が面白い。迷いに迷いつつ、粘ってマスター・オンサイト。
《ヤマネコロコロ》5.10b
上のエリアの最後は、ヤマネの塔の南東面で、《ヤマネコロコロ》。ほとんどガバで、とりたてておもしろいムーブのない、長いルート。たまにはこういうのもいいね。マスター・オンサイト。1本目のボルト付近が一番難しかったような気がする。
ヤマネの塔の南東面に残る10台の《キャットウォーク》は2つ星がついているものの、クライマーもビレーヤーも寒そうだったのでパス。北面は寒いからもちろんパス。
《壁に穴あり》5.10b
ということで、日当りの良い下の岩場へ移動して、レディーバード・フェイスで《壁に穴あり》。岩は陰になっているものの、ビレーヤーには日が当たって暖かい。ここは聖滝を望みながら登れる最高のロケーション。
オンサイト・トライ。持ちどころのないガチャガチャしたホールドを無理矢理保持してたぐり落ちしそうになりながら3本目のボルトにクリップしたものの身動きが取れなくなって、テンション。オンサイト失敗。ここが核心。このルートのオンサイトは難しい。壁の形状ゆえにホールドが見にくい、岩全体が砂っぽくて手を挙げて上の方を探ると砂埃が目に入る、ホールドに土とか植物とかが詰まっている。上まで行って下降中に掃除。ここで、ルートの名前の由来を知ることになった。
松氏はフラッシュ。僕は、《壁に穴あり》という名前を無視する激リーチムーブを発動してRP。
《イ短調》5.10d
それから、メロディー・フェイスへ移動して、《イ短調》。ガバをつないでマスター・オンサイト。5.10dにしてはずいぶん楽という印象を持った。小林さんのトポには、「快適にガバガバ登れるが、最後のレッジへの立ち込みが悪い」と書かれているが、最後も悪く感じなかった。もしかしたら途中からボルトの右じゃなくて左を登る設定なのかもしれない。あるいは、リーチがあると有利なのかもしれない。あるいは、調子が良かったのかもしれない。登ったラインも自然な感じがしたので良し。一応、オンサイトの最高グレード更新。
といったところで、もう良い時間。隣の《アンダンテ》は1本目のボルトが見当たらず、パス。もしかしたら《イ短調》の1本目を使うのかもしれない。最後にお待たせフェイスで《待ちぼうけ》(5.11b)を触って帰るか検討したものの、ここは林道のすぐわきのルート。目立つので、山ガールがいる時に登ってキャーキャー言われたいのでまた今度。と思って撤収していたら、山ガールが来た!大失敗。
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