2019年4月16日火曜日

Northumberland(ノースアンバーランド)のボルダリング

イースターの休暇を利用してNothumberlandに行って、そこで少しだけボルダリングをすることに成功した。Nothumberlandは超いいところなのに、日本語で探すとほとんど情報が出てこない。そこで、Northumberlandのボルダリング事情を少しだけ紹介しておきたい。

Northumberlandの場所


Northumberlandは、イングランドの北東部に位置している。すぐ北はスコットランドという国境のエリアだ。つまりローマ人がここまではやってきたということでもあって、歴史的に超面白いエリアだ。


アクセスは、シェフィールドからM1(A1)モーターウェイをただひたすらまっすく3時間半。ロンドンからは6時間くらいだろうか?

観光情報


The Holly Island of Lindisfarne

https://www.lindisfarne.org.uk


Holly Islandは北海に面した小さな島。島なんだけど、アクセスは車で、干潮時に海の底から道路が現れる。この道路を使って車で島に渡るところから興奮が収まらない。水没時に突っ込んで動けなくなる車が時々現れるらしい。


でっかい駐車場に車を置いて、島で唯一の小さな村を歩いて抜けると、Lindisfarne Castleが見えてくる。ここはNational Trustのサイトの一つ。城に向かうアプローチが、風情があってなんとも良い感じ。右手には海とその先にBamburgh Castle、左手には羊。城は、かつては要塞、その後に別荘として使われたもので、中も結構面白い。4月はまだ寒いけど、暖かい時期は城の下の草地でピクニックをするのがいいだろう。

村に戻ったら、Pilgrims Coffeeという珈琲屋が大繁盛しているのに気づくはずだ。ここのコーヒーはうまい。店の中で温まるのも良いし、外のピクニックテーブルでくつろぐのも良い。あるいは、コーヒーをテイクアウェイして次に行くPrioryで楽しむのも良いかもしれない。今回はタイミング的に逃したけど、チャパタのサンドイッチが大人気のようだった。


コーヒーを楽しんだら、徒歩3分でLindisfarne Prioryに向かう。Prioryというのは小さな修道院のことなんだけど、ここは果てしなく古い修道院で、今は廃墟。一部の壁とアーチが残るのみ。遠くにはLindisfarne Castleが見える。暖かい時期は、芝生に寝転んでゆっくり過ごすと最高に気持ちいいはず。ここはEnglish Heritageのサイトで、レセプションの奥に小さな展示が用意されている。この展示はこの島がイングランドの歴史と強く結びついていることを理解するのにとても良い。

Lindisfarne Prioryのすぐ隣には、今も生きている教会がある。ここも超おすすめ。入り口をくぐるとすぐに目に入る彫像は一見の価値あり。

Cragside

https://www.nationaltrust.org.uk/cragside

National Trustサイトの一つ。ヴィクトリア時代の建物がとてもいい。まず、外観がいい。ロード・オブ・ザ・リングに出て来そう。見たことないから知らんけど。建物の中もいい。特にキッチンは素晴らしい。肉をくるくる回転させるメカの動きなんか、とてもいい。家具もいい。ビリヤード台は実際に打てるし。

建物の背後の丘もいい。裏に回ると、小さな湖があって、その脇の砂岩の岩盤にベンチが置かれてて、その佇まいがとても可愛らしい。暖かい時期はなお良いにちがいなない。シャクナゲっぽい植物の密生地を利用して巨大な迷路が作られてて、超楽しい。子供達は大喜び。


Alnwick


読み方がわからなかったんだけど、アルニックって感じでいいらしい。この街の見所はAlnwick CastleとAlnwick Garden。城の方はハリー・ポッターが箒で飛ぶ授業の撮影が行われたところらしく、子供には大人気。ショップもハリー・ポッターグッズがたくさん。商業化されていて、フェイクの装飾で覆われてたり、大人には物足りない。庭園は今回は行かなかったけど、結構いいらしい。

しかし、この街で何よりも見逃せないのが、古本屋。かつての駅を改装した巨大な古本屋が素晴らしい。入り口を入ると暖炉が部屋を温めていて、頭上の本棚の上をミニチュアの汽車が走っていて、カフェもあり、丸一日過ごせる。いや、一日では足りない。

Bamburgh Castle


海辺の城。外観が勇壮でカッコいい。中はまあまあ。宿泊もできるっぽいので、大金持ちの方はどうぞ。


Hadrian's Wall


ローマ人がスコットランドとの国境に築いた長大な城壁。ブリテン島版の万里の長城みたいなもの。Northumberlandの中でも少し南側に位置していて、今回は行きに立ち寄った。イングランドの歴史を感じつつ、よくもまあこんな辺境の地まで来たもんだとローマ人に感心するのにうってつけ。いくつかのEnglish Heritageサイト(https://www.english-heritage.org.uk/visit/places/hadrians-wall/)とNational Trustサイトがあるんだけど、時間がなくて、Birdoswald Roman Fortだけを訪れた。なお、Hadrians Wallの一番の楽しみ方は、Hadrian's Wall Pathという、城壁に沿ってイングランドを横断するロングトレイルにちがいない(https://www.nationaltrail.co.uk/hadrians-wall-path)。時間と健康な膝がある方はぜひ。

宿泊


宿泊はコテージを借りるのが融通がきいて俄然おすすめ。キッチン、洗濯機、その他なんでも揃ってるところが多い。僕が泊まったところは大量のゲームがあって、ガレージには子供用のビリヤード台まであった。お昼はサンドイッチを作って持っていけば、安く済む上に岩場でピクニックできるので、最高。家族の目を盗んでクライミングに行くタイプの方は可能な限り岩場に近いところの方がいいだろう。海辺の街中から、周りに何にもない牧場の一角まで、いろんなロケーションのいろんなところにコテージを見つけることができるので、登りたい課題のある岩場の近くを狙おう。

クライミング情報


Northumberlandの岩は砂岩でフリクションバリバリ、たまにジャリジャリ。スラブのフリクション・クライミングからルーフまでなんでもある。多くの岩場が西向きで、夕日を浴びながらのクライミングが最高に気持ちいい。山ほどエリアはあるけれど、今回訪れたのは北部に位置するHepburn、Bowden Doors、Kyloe in the Woodsの三つ。他にも、Bowden Doorsのすぐ隣のBackbowden、ちょっと南の方のQueens Crag、Shaftoe、Simonside Hillsあたりが人気っぽい。

ガイドブック


Northumberland Bouldering Guide

https://www.ukclimbing.com/logbook/books/northumberland_bouldering_guide-458
Northumberlandのクライミング・クラブが発行したガイドブック。この地でのクライミングの歴史に触れることができるナイスなガイドブック。

クライミング・クラブのウェブサイト

http://northumberlandclimbing.co.uk
膨大な情報が収められている。

Northern England

https://www.ukclimbing.com/logbook/books/northern_england-443
Northumberlandから北部YorkshireまでカバーしたRock Fax社のガイドブック。ボルダリング課題も紹介されているっぽい。中を見てないから知らないけど。Rock Fax社のガイドブックは見易さには定評があるけど、岩場の歴史とか初登情報とかは弱くて味気ない。

Hepburn


https://www.ukclimbing.com/logbook/crag.php?id=9654

ここにはA Northern Soulというこの地のクラシック課題の一つがある。それを目当てに三日間ここで登った。最初の2日は、朝の観光の出発前に家族が朝が朝ごはんを食べている隙に登りに行った。3日目は家族を海岸散歩に向かわせて3時間ほど登った。

エリアは、一部は松林の中で瑞牆っぽい雰囲気、一部は林の外の傾斜地でまあまあ眺望が良い。ナタリーさんのビデオを見ると雰囲気がわかるかも。



目玉の課題はスラブにカンテとクラックという構成のA Northern Soul 7A+と、その隣のスラブのThe Governor 7C。A Northern Soulはこのためだけに3時間運転して訪れる価値あり。


Bowden Doors


https://www.ukclimbing.com/logbook/crag.php?id=824

Holly Islandの帰りに立ち寄って小一時間ほどボルダリングを楽しんだエリア。

ここは10-15mくらいの高さの岩が続くエリアで、ボルダリング課題はその下部に設定されているものがほとんど。トップアウトしないものが多い。左の方のBoulder Areaは小さめのボルダーが多くて、トップアウト。真ん中のエリアの上部は風で浸食された砂岩が波のような造形をなしていて、見るだけで楽しい。西向きで、夕陽に照らされる岩が大層美しい。下地も真っ平らで草地なので、子連れで訪れるにも最適。

Y-Front 6A+は70年代に登られたクラシック。高さもあって、岩の上に立つことができるので、超おすすめ。

かぶった壁で大きなムーブを楽しめるのが、Cave RH Problem 6B+と、Cave LH Problem 6B。Boulder AreaのScooped Wall 6Bも、その名の通りの形状とムーブで超面白い。ただし、雨の後は下地が泥っぽいかも。

難しいのだと、Jerry MofatとかMalcolm SmithとかAndy Earlとかの課題がある。

Kyloe in the Woods


https://www.ukclimbing.com/logbook/crag.php?id=838

最終日の朝に抜け出して40分だけ登った。林の中の静かなエリア。10-15mくらいの岩の下部にボルダリング課題が設定されている。ガバを保持して終了か、トラバース。7Bから上あたりのナイスな課題がいっぱいあるっぽい。



今回は時間がなくて、The Yorkshiere Manの左右のクラックを2本登って終わり。

まとめ


Northumberlandは超良いところだった。その中でもHolly Island/Lindisfarneは格別。イングランドで行ったところの中では一番好き。ウェールズのスレートの岩場と同じくらい気に入った。いつかまた訪れたい。できれば夏に。夏は砂岩のクライミングは難しいかもしれないけど、イングランドの夏は大して暑くないので、日本人は多分大丈夫。日本からもたくさんの人にぜひ訪れてほしい。