2015年2月24日火曜日

まずはお掃除@某所ボルダー

日曜日は障子岩でクライミング!と気合いを入れて、降り始めの予想時刻が早まっていたので6時集合で登る時間を確保する作戦。

6時、外は小雨。いつものパートナー松氏から中止の連絡。

7時、雨はやんだ。これは一日降らないパターンと読んで、岩掃除へ向かった。

目的の岩までちょっと遠回りをして、散策。

以前発見したものの下地が極悪で手を付けていなかったハイボルダー。なんと、数度の台風の仕業か、流木が詰まっていて、登れないことはない下地になっていた。後ろから上に回って下をのぞくと、超高くて怖すぎる。その上リップも甘いんだけど、ちょっと右に逃げるのが自然なラインで、それだったらマントルも問題ないかも。直上はやばい。


で、本題のスラブ。バケツで水をかけて、デッキブラシでごしごしこすっての掃除。むかし道ボルダーでの経験から、この手の水流に磨かれたツルツルの石灰岩は、水で濡らして擦るのが一番効きます。スラブからのランジまたはダブルダイノか。


ついでに、この右奥も掃除。大きなスクープ状をステミングで、リップに手が届くか届かないか際どいところ。


もひとつついでに、左のホールド絶無のマントル課題。


バケツで水をかけての掃除と、上から懸垂しての掃除で、おおいにはかどった。掃除だけのつもりだったけど、綺麗になると登りたくなるもので、タオルで拭いて、本題のスラブをちょっとだけやってみた。前回は一歩も進めなかったところが、今回は一歩前進。

ここに立ちます。


左カンテに活路を見出せるかもしれない。そこから先は濡れていてムーブを探れなかったので、次回の課題。

2015年2月16日月曜日

クライミングジャーナル #12

熱い熱い、クライミングジャーナル12号(1984年)


○瑞浪屛風岩の紹介
後の秀則コーナーと思われるコーナーをバック&フットで登る秀則(11歳)。

○城ヶ崎
小林敏さんによる、さついな南面、にちょう、日蓮崎、ケーブロック、オーシャンロックの報告。
「ルートのグレードというものは多くのクライマーに何回も登られて決定するものである。今までは初登時につけられたグレードが、ほとんど変更されないで使われている場合が多い。これからは既成ルートのグレードについて、多くのクライマーが意見を交換するということが、ルートの正確なグレードへの変更、今後のクライミングの質の向上に重要なことだ。」

○奥多摩・秋川流域に広がるボルダー郡は僕らのワンダーランドだ
これは見過すわけにはいきませんね。

○チェコ・スロバキアのクライミング
金属製のプロテクションを禁止した、あれ。

○北海道・小樽だより その2

○水には流せないチョゴリの後始末
K2北稜初登攀の入山料をめぐる日山協会長による横領事件。

○鈴鹿・御在所岳藤内壁 瀬古勝基 増井行照
憧れのカリフォルニアドリーミング!上部は人工。

○九州・宮崎の岩場
スケールが桁違い。「ヨセミテのグレージャーポイント・エプロンなどのスラブクライミングと同質のもの」。日本のヨセミテは宮崎に決まりですね。スラブ好きにはたまらないだろうな。

○アメリカン・エイドを求めて 藤原雅一

2015年2月15日日曜日

《アドレナリン・ジャンキー》RP@障子岩

障子岩でクライミング、いつものパートナー松氏と。6日目の《アドレナリン・ジャンキー》。信頼と実績の障子岩南東面。暖かいを通り越して、暑いです。フリースなんて着てられない。

いつも通り《ペッペッペの羽田さん》でアップ。それから、《ジェラシー '95》のシットスタートのムーブ探りでアップ。

本題の《アドレナリン・ジャンキー》

出だしのアンダー寄せムーブのバランスを思い出すのに少々苦労。ここは毎回ムーブを思い出すのに数回を要する。

この日の3回目、3本目のクリップに成功して、最高到達点を更新。草ホールドをうまく保持できず力尽きた。

草ホールドに3本目のボルトにかけたヌンチャクのスリングがかかって邪魔だったので、4本目からスリングを3本目の位置まで延ばして、3本目のヌンチャクは除去。

4回目でRP

離陸直後からずっと厳しくて、チョークアップは一度もできなかったし、それどころか、手を振ることさえ一度もできなかった。一瞬たりとも休むことは許されず、最後のガバをつかむまで集中しまくり。トラバースの草ホールドの先の一手からは、持ってるんだか持ってないんだか分からなくて、いつ落ちてもおかしくなかった。素晴らしいルートだった。

グレードは表向き5.12b。とっても厳しくて5.12後半は間違いないと話していたけれど、登れてしまえばグレード相当のような気もしてくるっていう、難解ルートのいつものパターン。勘違いだと思うけど。最高グレードが5.12bで、それも一本しか登ったことがないから、僕にはこのルートのグレードを語る資格はありません。これから沢山のルートを登る中でこのルートのグレードも理解できるようになるでしょう。

6日目でRP。一日4回から5回とすると、25回くらいかな?50回以上という目標には程遠いです。さて、次はどのルートに挑もうか。

2015年2月11日水曜日

いろいろ登った河又の岩場

週末は仕事で障子岩に行けないので、tnkさんに便乗して河又の岩場

《ミヤザキミドリ》(5.10a)
数年前に登ってるけどすっかり忘れていてほぼオンサイト。

《忍吉98》(5.9)
素直なホールドで大きな動きで、とても面白い。岩場の端にある低グレードのルートって地雷が多いけど、これは例外。とてもいい。オンサイト。

《麦畑》(5.10b)
コーナーを使ったおもしろ登りができるかと思いきや、そうでもなかった。強引に登ってしまったかも。オンサイト。

《ディスコバージョン》(5.10b)
2日目。カチの保持力勝負?上部に浮き石あり。チョークで×が描かれてるのに気付かず触ってしまった。

最後に《デザートソング》をテンションまじりで登って終了。《忍吉98》が一番いいルートだった気がする。来週こそは障子岩に行きたい。

2015年2月9日月曜日

《安近短》day3@池田フェイス、から、全天候型ボルダープロジェクト@とある隧道

昼前に雨予報。転戦も視野に入れて、池田フェイスでクライミング。いつものパートナー松氏と。

三日目の《安近短》(5.11b/c)。2度取り付いて、何も解明できずに終わった。前回のメモを確認しても、何もできなかった。これは厳しい。

池田フェイス

早々に雨が降り始め、お昼前には大雪。ホールドも濡れ始めて、ビレーヤーも濡れるので、転戦決定。一路奥多摩駅方面へ車を走らせ、かねてより目を付けていたとある隧道へ。

とある隧道

大正時代に掘られたこのトンネルは、現代のクライマーに絶妙なホールドを提供してくれています。台風でも登れる唯一の岩場。全天候型ボルダープロジェクト。岩質はチャートだけど、大正以来の土埃で、障子岩以上にホールドは粉粉。お掃除しながらトライ。

以下の4本のプロジェクト全てを完成させた。

《川の流れに身をまかせ》(5.11a)★
最初から最後まで手はずっといいけどフットホールドがシビアで、パンプする。一貫性があっていい課題。

《川の流れに逆らって》(5.11a)
こちらは保持力を要する厳しいムーブがワンポイント。

《上京》(5.11a)★
前半はガバアンダーの突っ張りムーブでパンプする。後半に厳しいカチとスローパー。しかし、セッター(大正時代の石工職人)の詰めが甘かったようで、フットホールドは豊富。

スローパー

《都落ち》(5.11a)
もろいホールドを崩壊させない様に優しく持つのが難しい。リーチがないと前半が厳しいかもしれない。

松氏はまだ不安定なホールドの崩壊に悩まされていた。日ごろの行いですね。全てを完成させたら4時半頃。一日楽しめました。

2015年2月2日月曜日

岩と雪 #161

謎は解けた!ゴリラの話しが一番面白い、岩と雪161号(1993年)。


ゴリラの登攀能力は?
「人間に登れるところはゴリラでも登れますから」と言って、上野動物園が、新設するゴリラ舎の運動場の擬岩をゴリラが登ってしまわないかの判断をJFAに依頼してきて、北山さんが試登して、弱点となるワイドハンドのクラックを見つけた話し。

○記録
・越沢・お宮のハング《ピンチは右手?》Ⅵ+

・丹沢・広沢寺・対岸の岩場《ダグアウト》、《スティックアウト》

・小川山・スラブ状岩壁南面
《穴があったら出たい》、《song of pine》、《デロリンマン》
誰に聞いても謎だった《デロリンマン》のライン取り。3がそれ。「下部は1本目のヌンチャクをあらかじめセット(2のガバから可能)してスタート。核心は左のスプーンカット状のフットホールドから右へもどり2本目のボルトにクリップするまで。」発表時のグレードは5.11c/d。右下からスタートだったら5.11c/dというグレードもあり得るかもしれない。100岩では5.11d。機会があったら登ります。


・小川山・妾岩
《クレインⅠ》、《クレインⅡ》、《ザ・ファーム》、《ジェラシー》、《テンプテーション》、《アント・アンド・グラスホッパー》

・小川山・屋根岩2峰南面
《ちゃわんむし》、《オーロラⅡ号》

・東股沢・雨降山西尾根末端壁
《時代逆行フェイス》(5.10d)20m。92年5月、北山真。林道沿いの堰堤から見える顕著な一枚岩で、傾斜は80度くらい。ボルト6本。

○アジアにもあった "本物"の石灰岩壁 南タイ プラナーン岬とピーピー島 安江斉
あこがれのリゾートクライミングの先駆け。

○フリークライミングの危険を考える 小日向徹
賠償事故。日和田山の裁判例の解説。

○ビッグウォールやろうぜ マイク・ストラスマン編 最終回
9.ソロの概念と実際 スティーヴ・シュナイダー
ソロ・システムとして、「タイイング・ノット」、「グローブ・ヒッチ法」、「ザ・チャールズ・コール法」、「ソロイストとソロエイドによる方法」、「サイレント・パートナーによる方法」を紹介。
10.初登攀するということ スティーヴ・グロスマン
「プレミアがつくような未踏の岩壁でも、よく登られている人気の岩場でも、ある種のプレッシャーによってそのパーティーの実力を見事に反映したようなルートしか、しょせんは開拓することはできない。すばらしい可能性を秘めているにもかかわらず、そうやって無理やりに開拓されたできそこないのルートを見るのは、本当に悲しいものだ。」
ある種のプレッシャーって、なんのことだろう?
11.ビッグウォールの登攀倫理 スティーヴ・グロスマン

○人工壁の老舗アントレプリーズから、電動回転式ウォール、220万円。

○日本の100岩場 六甲・不動岩

2015年2月1日日曜日

《ジェラシー '95》&《平成方丈記》@障子岩

障子岩でクライミング、いつものパートナー松氏と。僕らの他に1組2名。久々にこの岩場で人間を見ました。

2日前の雪で、《アドレナリンジャンキー》 はビッショビショ。左も右もビッショビショ。帰る頃に乾き始めていたようで、乾くのに2日は要するようです。

いつも通り《ペッペッペの羽田さん》でアップの後、《ジェラシー '95》。一回目でムーブとプロテクションを確認して、二回目でNPでRP。前回の予定から、緑ナッツを省略して、下から、キャメ2、コルネの上でマスターカム2、マスターカム4、その上にキャメ0.5、上にキャメ0.75、その上に赤ナッツ、マスターカム3。中途半端な場所にある不安な終了点を無視して、3階までトップアウト。下降時にロープがリップで擦れるってのはあるものの、このルートは上まで登った方がすっきりしていいんじゃないだろうか。

その後は、全体的に見学。襖岩はどのルートもところどころ染みだし。南西面は、真ん中あたりはいけそうだった。南面も染みだし。三ツ池ロックは状態よし超おもしろい《ホールインワン》もカラッカラ。雨後に狙い目ですよ。左奥のモミジ・スラブへ。

《平成方丈記》(5.11a)をトライ。上部トラバースの後半でライン取りに悩んで、2回でムーブを確認して、3回目でRP。絶妙なバランスで右手のふんわりデッドを出す時に、左手はよれ始めてるし、バランスが難しいから、テンショーンって言いたくなるんだけど、トラバースしてるからボルトは左の方の遥か遠くにあって、一か八かでデッドで手を出すしかない緊張感が、とてもよかった。いいルート。もしかしたら設定よりも下をトラバースしてしまったかもしれないけれど、面白かったからひとまず納得する。

明るいうちに撤収したので、帰りにmボルダー探索。雪で足下が不安で岩自体には至らなかったものの、AエリアとBエリアのアプローチは確認した。また今度。