2014年9月30日火曜日

むかし道ボルダーに初めまして、から、遼@御岳

噴火を受けて小川山を回避し、奥多摩の岩場にトラッド初登を目指して向かっている最中に、ロープを忘れたことに気づいて、仕方がないのでそのまま「奥多摩町の村長さんも大絶賛」の秘密の花園へ。今はむかし道ボルダーなんて呼ばれてますね。

1986年にクライミングジャーナル25号で発表されています。


ぜひとも登りたかったのがこの岩。ホワイト・パレス。持てるところがなさそうで、面白そう。

どーーーーん。


しかし、何かが違う。よく見ると、傾きが違っていて、写真のように立つことはできなくなっていた。そして、もっとよく見ると。岩の場所自体が変わっていた。左の人が立っている場所に、今は岩があるんです。自然の力はすごい。いや、ダムの力か。


2005年頃に作成されたらしいトポでは、この面が《むかし道ペタシ》(4級)とされている。岩の傾きが当時と同じかは不明。

岩の前に立って一歩下がったところに小さな岩があって、これに乗って地ジャンで左足に乗って左手を出すと、4級くらいだった。後ろの岩を使わず地面からやってみたら、めちゃ難しい。右手も左手もホールドと呼べるものは全くなくて、ツルツルに磨かれた石灰岩に手の平全体を押し付けるのみ。写真で指を指しているところにスメアでの離陸がまず困難。ようやく離陸に成功して、右足が上がって、左手を出そうとしても、身体が剥がされたり、左足がすべったり。何もないリップをパンパンと叩くことを繰り返す。だって、もともと何もないところに手を置いてるのに、そこからデッドで何もないところを叩くんだもん。


なにもない右手。この岩に必要なのは、チョークでもブラシでもなく、水で濡らした雑巾です。


極小のへこみをカチるカチラー松氏。そこ、不正解ですよー。

かなーり苦労してなんとか完登。いやー、面白い。2級くらいか?いや、1級ある?カチラーの5.13クライマー(笑)の松氏は敗退。



動画にすると面白さがこれっぽっちも伝わらないおそれがあるな。


ペタシの合間に、後ろのフェースも登っておいた。この辺りは普通のカチの薄被り。あと、《むかし道ビターン》SD(1級)ってのも見てみたけど、どうも様子がおかしい。シットスタートの座りどころに岩があって、すわれない&フットホールドが隠されていた。岩の傾きも変わってるかもしれない。と思ったら、ここヒントがあった。やっぱり下の岩は後から流れてきたもののようで、隠されたフットホールドを使っていた。左下の斜めホールドスタートか。と思ってさらに情報をさがしたら、なんと、ボル中さんが2012年に登ってた。あの岩は2012年以降に流されてきたのか?

ボル中さん、相変わらず面白い。あ、ここにもホールドの情報があった

次は、ホワイトテーブル。


まずは右側のマントル。下の写真の右奥。


これまた厳しかった。手のホールドは、水流で磨かれた石灰岩の甘いエッジ。左足を深いフットホールドに置いて右足ヒールをかけるんだけど、ツルツルに磨かれた石灰岩にはヒールがかかるエッジなどない。わずかなシワを狙ってかけるけど旨く行かない。何もない面に押し付けて強引にかけると、サイズが大きいインティが脱げる。御岳の《マルガリ》を彷彿とさせる右足ヒールの根性マントルで、格闘の末完登。これは面白い。2級くらいか?いや、1級ある?

それから、その左。左手をハングしたのアンダー、右手をリップでスタートしてみた。本当は両手ハング下からできたらもっといいんだけど、苦手のアンダーで段クラスの課題になる。まずは右手リップから。


一手目で、左のリップ状の何もないところ。これ、ほんとに何もないです。持てるのが信じられないくらい、何もない。


そこから、上部カンテ状のところにランジでラップ持ち。さらにガバにキャンパしてマントル。何もないところを持つのが最高に面白かった。2級くらいか?いや、1級ある?

むかし道ボルダー、面白かった。ガバのどっかぶりとか、ルーフとかもあるんだけど、目が行くのはつるつるに磨かれた石灰岩のホールドが全然ないやつ。最近はジムでクリンプを禁止してて、スローパー系の課題を好んで登っているので、岩でもそういうのに興味津々。むかし道ボルダーはさらなる可能性がありそうだ。それから、大きな岩が密集してるから、ルーフのワイドクラックも可能性あり。

○日当りメモ

むかし道ボルダーは谷底。お昼前まで陽があたらず涼しかった。お昼頃から川の上流側に太陽が回って、燦々の日差し。暑かった。冬もお昼頃から午後は暖かそう。ただし、今回は行っていない対岸はずっと陽が当たらない予感。


暑くて疲れたので、その後は御岳に移動して、《遼》。1トライ目で左足上げまで行くという信じられない好調っぷり。しかし、左足を上げると半月板が割れた左膝関節が悲鳴をあげるという悲しい事態。左足フットホールドの気持ち奥目に置くと、そこまで痛くないことを発見。暗くなって打ち止め。

2014年9月29日月曜日

クライミングジャーナル #35



クライミングジャーナル35号。めちゃ面白い。最近のロクスノの3年分くらい面白い。

○日原・御前岩、立ち入り禁止の波紋
「突然、地主と警察がやって来た!!」御前岩クライミング禁止に至るの生々しい報告。

○奥武蔵 久須美のボルダー 志賀光則
とっても面白そう。グレードは、やさしい(5.7~5.9-)、普通(5.9~5.10-)、少し難しい(5.10~5.10+)、難しい(5.11~5.11+)、超難しい(5.12以上)の5段階。超難しいは、《超人カンテ》の1本。《唯一のクラック》なんてのもあり、興味津々。

○小川山 
・テクニカル・タワー「パズル」5.11a ★★ 25m 1987年9月6日
この夏オンサイトに成功した《パズル》の記録。あそこの岩、テクニカル・タワーって言ってたんですね。初登=綱信隆・志賀光則

・テクニカル・タワー「heavenly-Bodies」5.10b ★★★ 10m 1987年9月20日
テクニカル・タワーの頭の前傾したオフウィズス。行ってみたいなー。初登=綱信隆・志賀光則

・テクニカル・タワー「夏への扉」5.9 ★★★ 15m 1987年9月27日
「出だしの前傾したクラックからオフウィズスに入るまでが核心。・・・後ろの壁は使用しないこと。」初登=木村光子・綱信隆・志賀光則

テクニカル・タワーの頭へは、右のルンゼの厳しい登りか、パズルの終了点から5.8、7mのクライミングでも到達できるようです。

・無名岩峰周辺・脚力ロック「balance of 脚力」5.10c ★★ 18m 1987年10月10日
「下部バンドはハンド・トラバースで越した。せっかく良いボルトを打ったのに5.9ではチと淋しい。そこで限定ムーブ(左のバンドに左足を乗せ、立ち込み右へスタンス・トラバース)を思いつきトライする。そしてこのルート名をつける。」「限定ルート」としか書かれていないロクスノのコメントの謎が解けた。初登=綱信隆・志賀光則

・アマックス・ロック「cybernetics(サイバネティックス)」5.10c ★★ 31m(2P) 1987年10月11日
初登=綱信隆・高橋建雄・志賀光則

・アマックス・ルート 5.11b ★ 13m 1987年10月11日
初登=山崎順一・渡辺玲子・高橋建雄・吉沢央志・長内宏之・綱信隆・堀越隆正・志賀光則

○伊豆
・マゾおけさ 7m 5.10a 1987年10月11日
初登=相川・小暮・國分

・スーパータクティクス 7m 5.12b 1988年1月3日
限定あり。「取付上にある水平ワイドクラックに立ち込んでから右手を右カンテにホールドを取るが、この時上に右手がとどく範囲までで、その後は左のカンテと左のフェースのみで登り、右のフェースとカンテは一切使わずに登る。」初登=相川・小暮・加藤・國分

・クリスマスローズ 8m 5.10b 1987年12月22日
初登=國分(単独)

・GEISHAワルツ 7m 5.11b 1987年12月31日
初登=相川・加藤・國分・小暮

・もうじきバカデス 6m 5.10d 1988年1月1日
初登=小暮・加藤・國分

「このエリアのグレードは、所見でのグレードでトップロープで何度もトライした後のリードのグレードでは無い。」年末年始に登るのは、今もむかしも変わらないんですねぇ。

○SEASIDE '87/88 Collection 大岩純一、あきこ
ホワイトシャーク(5.11c)、ピスタチオ(5.12a)、サザンクロス(5.12b~c)、チリコンカーン(5.12b)、シンデレラボーイ(5.13b)、トラのパンツ(5.13a)、トムボーイ(5.10+or−)、ペパーミントキャンディー(5.10)、ルーズガール(5.10+)、タイトボーイ(5.10+)。
「シンデレラボーイは途中で靴を脱ぐ(トゥジャムのため)ので、その練習も忘れずに。」

○連載6 クライミング・ハンドブック 第3章ムーブのテクニック 4オーバーハングしたフェースのクライミング 森正弘

○山を攀じって30年 生命と弁当は自分持ち―遭難防止条例を考える 小松猛
10日前までに山行計画書の提出が必要だけど、日本山岳協会の会員は当日でおっけーという怪しげな条例。さすがに今はもうないだろうと思ったら、まだあったよ。対象に日本勤労者山岳連盟を加えてたけど。

○50代もクライミングに熱中 深澤彰一郎 名取冬男

○ダイレクトカンテの謎〈埋もれた記録〉 遠藤甲太
川副博司氏の谷川岳一ノ倉沢ダイレクトカンテの記録を掘り返す。とてもいい記事だと思う。

○鹿児島県市比野 岩下バットレス 上内幸一

○'88年正月 穂高岳継続登攀 屏風岩東稜〜前穂東壁Dフェース〜滝谷クラック尾根
「"久々にまっしぐらな山行だった"とジンと来た。」遠藤由加

○S&Dボルダリング・プロブレム・発表会
城ヶ崎海岸「しりいだし」エリアで開催されたコンペ。前九州でやってたという生岩コンペみたいな感じか?優勝は平山祐示。「選手の使用したチョークは下降時に選手自らブラッシングするキメの細かいコンペ」。

○コンペティションを考える 森正弘

○書評「現代の冒険〈上・下〉」クニス・ボニントン著 田口治郎・中村輝子訳

○アイスクライミングの記録
北海道・層雲峡 松井傑
北海道・大雪連峰黒岳北壁北稜 北村俊之 
三陸海岸・烏頭一の壁の滝「裏びりの氷」左ルート、烏頭三の壁の滝「恐怖のバレンタインデー」。「知られざる岩手・三陸の氷瀑クライム『命いくらあっても足りねえべ』」 秋山享 
関西・大峰・大普賢岳東面覗谷左俣 永井久雄

○アルパインクライミングの記録
明神岳・2263メートル峰南壁ルンゼ(冬期初登) 鈴木伸弘
錫杖岳・中央稜P3直上ルート(冬期初登) 山田年人
甲斐駒ケ岳・サデの大岩YCCルート〜南山稜 遠藤由加
大分・あきら様の岩「イガイガジェードル」 安東桂三

○ゲレンデはタイツ花ざかり
なんかすげー


2014年9月25日木曜日

《冥土の土産》RP@天王岩から、黒茶屋ボルダー

諸般の事情により、近場でクライミング。いつものパートナー松氏ともども宿題を抱えている天王岩を選択してみた。

《クラック・ジョイ》、《涅槃の風》、《蜃気楼》を再登。

アップが終わったところで、宿題その(1)の《冥土の土産》。いつも通り、テンショーーーンの声が岩場に響いた。

さんざんぶら下がってムーブを確認した後、この日の2便目でRP。2年半に渡る戦いに終止符を打った。天王岩で最もグレードが高い《ステルス》より時間がかかった。天王岩最難まちがいなし。

それから、宿題その(2)の《ブラックボードⅠ》。ムーブをすっかり忘れていた。以前の記録を良く読み直し、2度目のムーブ探り。左の乗り込みで半月板が割れた左膝が死亡することが判明。封印決定。一応、上部ムーブを確認。厳しいムーブでとても面白いですね。最後のドーーーンは、左足を寄せてやった。

松氏は宿題の《ステルス》に挑むも、最後でフットホールドの選択を誤ってRP失敗。久々の天王岩は、2人揃って宿題に取りかかり、2人揃って敗退でした。

それにしても、休日の天王岩は大混雑。僕らは人気のないルートを登るので、登るのに支障はなかったですけど。大勢のパーティーで1人の登りを観戦して通路は塞がれ、終日タバコの煙が漂っていました。限界に挑むクライミングに取り組む環境ではないですね。膝の問題もあるし、しばらくは行かないでしょう。

早々に敗退がきまったので、後は黒茶屋ボルダー。トポはこちら

今回は、これまで登ったことがなかった亀甲岩の桑の木ハングを登ってみた。トポの左の水色のラインをスタンドスタートで登った。調子に乗って一番高いところでマントルを返したら、緊張感ある感じになった。4級くらい?トポのライン通りだと6級?シットスタートはやってないので、グレードは不明。

それから、黄色のライン。これは秀逸だった。赤のラインは登れなかった。また行きます。

黒茶屋ボルダー、面白いです。御岳あたりではあまりない指に優しいスローパーが多いのも嬉しい。

2014年9月23日火曜日

《ホップ・ステップ・ジャンプ》RPから、烏帽子岩アプローチボルダー@小川山


久々の小川山。今シーズン全く登れていないスラブの成果を求めて、《ホップ・ステップ・ジャンプ》

今回は、マラ岩のアプローチを上がって、マラ岩下ボルダーから右に踏み後をたどってみた。100岩に記載された涸れ沢のアプローチよりも楽ちん。

《ホップ・ステップ・ジャンプ》は3日目。

参考:1日目 2日目

当初あれだけ苦労した下部のムーブは問題なし。両手ポケットをプッシュして、右足でエッジに立ち上がって、左手が出る。

前回は最上部は左寄りを登ってて、かなり難しいと感じていた。今回は右のカンテ沿いのラインを登ってみた。途中までは、手か足にしっかりしたホールドがあるけど、少々厳しいムーブ。終了点直下は、傾斜は落ちるけど手も足も何も無くなって、しかも岩茸で、緊張感あり。

初登時は左寄りのラインを取った様子もあるんだけど、右寄りのカンテ沿いも一番露出した所を登って爽快だし、ムーブも楽しいので、今回は右寄りのライン取りで良しとした。あの岩は弱点を突いて一番登りやすいところを登るのがいいんじゃないだろうか。

3日目でRP。初日と3日目は午前中のみだったので、実質2日ってとこか。まだまだ実力不足。これからだ。

成果が出たところで、烏帽子岩アプローチボルダー。前回見学に行ったときはイマイチ魅かれなかったんだけど、今回行ってみたらとてもよかった。見通しのきく広場にボルダーが鎮座する雰囲気が良くて、居心地最高。トポは、ロクスノ55号で発表されて、その後、100岩の伊豆・甲信増補改訂新版瑞牆山ボルダー収録バージョンに掲載されています。最近出た日本ボルダリングエリアには何故か掲載されてないので、訪れる人が増えることはないでしょう。

まずは《Kamokana》(3級)。ガバからガバへの一手。一撃。

Kamokana

それから、《青大将》(3級)。見た目に反してパワフル。一撃。

青大将

さらに、《どんぐり》(2級)。バランシー。2撃、と思いきや、トポにはないけど、実はシットスタートという話。どうりで、同じ2級の《急流》との差が激しいと思った。

どんぐり

で、その《急流》(2級)。これは難しい。ポケットから、左のカチをとったものの、フットホールドが悪くてそこから動けない。ポケットの保持で指の真ん中あたりの皮が持って行かれるので、深追いはしなかった。今回は持って行かなかったロクスノのトポには、「顕著なポケットから豪快に上部のカチホールドを取りにいく」とあるので、もしかしたら左のカチは使わず右手出しなのかもしれない。

急流

で、本題の《濁流》(1級)。これは面白かった。下段のガバカチマッチから左上の遠い一手。そこから、右上の遠いカチへ。

途中、裏烏帽子のロケットマン帰りのクライマーがやって来て、ちょっとだけ一緒に登った。遠い一手目を、キャンパでとめていた。さらに、二手目は手に足でかきこんでスタティック。強かった。あれは3段クライマーは確実、もしかしたら4段クライマークラスかもしれない。勉強になった。

非力な僕は、一手目は右足ヒールで身体を持ち上げて、えい!手に足で引きつけができないので、足技でごまかす。右足をわずかなフリクションに頼って下部に残しつつ、一瞬マッチして、そこから右上の遠いカチへ。カチを保持したら、足ブラでスタートホールドに右足を上げて、左手寄せ。そこから、右上の丸みを伺う。

これからだ!と気合いが入ってきたころに、二手目の右手の保持で、結晶が食い込んで中指の皮が盛大に破けた。痛いのなんの。さらに、血もにじみ出てきて、終了

また行きます。


トポを見てて気付いたんだけど、ボルダーエリアのずっと先の裏烏帽子に、《窓から這い出せ》っていう5.11cのスラブがあるんだな。気になるー。

2014年9月22日月曜日

忍者返しの岩から遼から忍者返しの岩周辺@御岳

《遼》をさぐりに、御岳へ。

アップで《私の家》の後ろの二等辺三角形のカッコいい岩を登ってみた。そこそこ高さがあって、上に行く程ホールドが悪くて、なかなか面白かった。快適に身体を温められる貴重な課題。5級。(苔落としのブラッシングが)いいアップになった。ちなみに、下地にカヌー用のアイボルトが刺さっていますので、マット推奨。



忍者返しの岩に移動して、《クライマー返し》。ナックルジャムがきまらない。左足が棚に上がらない。小指側だろうなー、たぶん。あと、足首の硬さ。

気持ちいい河原

あまりにできなさすぎたので、《素登り》に手を出してみた。左カチが思ったより小さい。ヒールがヘタクソ過ぎて、右ヒールの位置をいろいろいじってたら、いたずらにトライ数が増えて行く。マット一枚ではメンタルの消耗が激しいので、早々に敗退。

本題の《遼》は、三手目のホールディングを確認。思ったより左寄りが奥がえぐれていて持てることが発覚。そこから、左足を置いて、上の水平カチを取ってみた。2年半前にやってたムーブだけど、その後ホールドが欠けて様子が変わっていた。前は小さいけどエッジが立った持ちやすいカチだった。ホールドは欠けて大きくなっていたけど、フリクションのない水平カチになっていて、保ち辛くなっていた。小指をホールドの左端に合わせて持つと、なぜかクリンプ出来ない。ホールドの右端が薄いから?小指を外して左寄りを持った方がいいかもしれない。

左手の水平カチを持って、右足をねじ込もうとしたら股関節がつりそうになる所まで確認して、終了。前は右足を外から出してたけど、カチカチ動くフットホールドが欠けたので、内側に差し込まないと行けないかもしれない。股関節の柔軟性アップが課題。

ssやんもがんばってた。


いい感じ。


あーーーーーー。

一手進む成果が出たところで、またもや忍者返しの岩周辺白狐岩を登ったことがないことに気付いたので、右の方のSD2級をやってみた。初手がめちゃパワフル。お尻をつけると足をいいところに置けない。左はそこそこいいところ。右はスメア。上半身パワーで立ち上がって、右上のガバにどーーーーん。渾身のデッド。これ、マットでお尻が10cmくらい浮いてるから左のスローパーを持てるけど、マットなしでお尻を地面に置いたら、一手下のガバからやることになって、さらに辛い気がする。スローパーにデッド?二手目以降もフットワークが難しくて、敗退

また行きます。

草敗退@裏御岳から、遼、私の家@御岳

弱いメンタルに喝を入れるべく《ミジララテスタ》でも登ってやろうと裏御岳へ向かった。

そしたら草ボウボウ、岩の上も植物が繁茂してて、闘わずしてアプローチ敗退。弱い。

ミジララテスタのアプローチ

そこで《遼》。

初挑戦から早2年半。因縁の課題。いろんなところが欠けて、2年半前とは随分変わってる。

すごく久しぶりだったので、ムーブはすっかり忘れていた。

インサイドフラッギングから、左手が一手目。この左手は、二手目の右手を出したら、持ち替える。一手目は斜め下から手を伸ばすので、指が奥までかからない。腕が長いのも関係してるかもしれない。非力な僕は、持ち替えでベストなホールディングスを確保しないと、次の右手のダイナミックな一手がとまりません。

これを確認して、三手目が出るところまでで、終了。

忍者返しの岩の対岸でハーケンを発見

それから、SENさんにくっついて、《私の家》。

一手目を出す時に後ろの岩で頭をぶつけそうで怖い。なかなか思い切ってムーブを出せなかった。メンタル弱い。

後半のスラブへの入りで半月板が割れた左膝が死亡することが判明。封印決定。

2014年9月20日土曜日

障子岩から十里木ボルダー

ちょっと前のこと。パートナー難民の週末。障子岩の様子見。

南面、南西面のルートは染みだし多数。《アーバンテイスト》から右は全部アウト。その左の数本はまあまあ。ロリータ桃子のあたりはアウト。

三ツ池ロックの右側は安定のカラカーラカラ。

《ラップ》の周辺の傾斜が盛大に崩れていた。大雨の影響か。


午後は十里木ボルダー

表面は増水で下地が減少中。登る分には問題ないけど、アプローチが大変。マットを背負っていたらたぶん無理。降りたはいいものの帰れなくなりそう。

裏の夕焼けハングのクラックを登ろうと思ったら、蛇に睨まれてアプローチ敗退。残念。

2014年9月8日月曜日

2度目の北山公園

バスが1時間に1本しかないなんて...

北山公園でボルダリング。

いろいろうまく行かず、到着したのは3時前。てくてく歩いて、ショーギ岩を華麗にスルーして、辿り着いたのはボルダータワー周辺。とりあえずってことで、《トライアングル》(6級)を登っておいた。例によってマットがないので、難しいのと下地が悪いのはやる気なし昨年はこれでもかってくらい暑かったのに今年はめちゃ涼しい。でも、なぜか空から時々雫が落ちてくる...

てくてく歩いて、木の下フェース《右》(4級)を登ったんだけど、後から調べたら右のガバは限定だとか。あれは普通使うでしょ。《左》は敗退。下が岩で着地が痛い。そして空から雫が...

下地...

フェースのプロブレムあたりでもやもやしてたら、見覚えのあるカンテが真後ろに。てことで、そっちに移動。

アドレナリンカンテ

まずは、《シャークハング》(3級)。下地がゲロ悪。落ちたらただでは済まない。でも全部ガバ。厳しい北山公園でこれが3級ってのはサービス満点。ん、空から雫が...

すぐお隣の《アドレナリンカンテ》(1級)。木に覆われていて、ここだけは空から雫が落ちて来ない(下半分はね)

慣れない花崗岩のカンテで、踏むべき結晶を慎重に選びつつ、徐々に高度を上げて行ったものの、着地の度に足の裏が痛い。地面は硬く締まっていて、そのうえ岩が露出してる。足の裏への衝撃が怖くて、なかなか一歩を踏み出せない。この課題は俄然マット推奨。

結晶

雫が随分大きくなって来たけど、この課題の下半分は被害なし。しばし打ち込んだものの、上部はさらに大きくなった雫の被害を受けている、しかも、高度が上がって着地の痛さが増す。ということで、敗退。傘をさして撤収。

帰りにテーブルロックを見学して、《ドリルマントル》(1級)ってのをやってみた。シットスタートの記載はないけど、これまた何らかの限定があるに違いない。

てくてく歩いて、ショーギ岩まで戻って来たので、昨年怖れをなして敗退した《sakaマントル》(3級)をやってみた。左抜けだけ、かつてないほど醜いマントリングで完登。折角だから動画を残しておこうと思ってもう一回やったら、さらに醜いマントリングになった。もっとキレイに登って記録に残したいとおもったけど、もう一回やったらさらに醜くなりそうで、やめておいた。動画は後日。

2014年9月7日日曜日

ROCK & SNOW #46(2009年秋)

ロクスノ史上最も熱い46号。特集は、中嶋徹のトラッドクライミング in UK。



○中嶋徹 トラッドへの一人旅 中嶋徹
○驚くべき少年"トオル" アレックス・イーキンズ
○中嶋徹インタビュー インタビュー=杉野保

15歳でUKトラッドに挑んだ中嶋徹君の記録。Simba's Pride、Gaia、Nocturnal Emission、Meshugaといったハードなルートをバッタバッタと登り倒す姿が爽快。アレックス・イーキンズによる写真もいい。ゆらゆらと揺れる意味をなさないロープが伝えるMeshugaの緊張感、スローパーマッチで左足を切る瞬間のGaiaの緊張感、初登したBlack Outのダイナミックムーブ。全てが熱い。記録を読んで写真を見るだけで指先に汗が...後にWideboyzになるPete Whittekerも、ワイヤーゲートを素手で直す怪力男として登場。


○コブラクラックとの5日間 平山ユージ

スコーミッシュのコブラクラックに挑むユージさんの熱いトライ。フィンガークラックがめちゃ痛そう。積み重ねが大事と感じた、ユージさんの言葉。


○カナダ西海岸の花崗岩 室岡照吾

スコーミッシュのエリアガイドと、おまけでバンクーバーアイランドのホーンレイク。ホーンレイクはロケーションがすごく良さそうだけど、グレードが... トラッド、前傾壁、スラブ、何でもありのスコーミッシュは熱い。


○三宅島"パシフィックオーシャン・ウォール"の発見と開拓 菊池敏之

その後一大ドラッドエリアになる三宅島のパシフィックオーシャン・ウォールを発見した驚きは想像を絶するね。熱い。いつか行きたいなー。


○日本のマルチピッチ特選ガイド[第3回]屏風岩東壁 菊池敏之

草野俊達さんによる《フリークライミング》(9P、5.10d PD)。でかい壁をオールナチュプロで、熱い。いつかはきっと...


○Deep Snow Soloing in USA 浅井和英

分厚く積もった雪をプロテクションにしてハイボール。寒そうだけど、熱い。



その他にも内容盛りだくさん

・第4回ピオレドール・アジア、チョ・オユー南東壁のカザフスタンペア
・杉野保、グランドイリュージョンを最速完登
・辺境のビッグウォール1 イターナルフレーム フーバー兄弟
・辺境のビッグウォール2 カナダ北極圏バフィン島ビッグウォール・フリー
・杣添川ボルダー発表 浅井和英
・城ヶ崎海岸の利用
・これが知りたかったくらいミンングギアの基礎知識(第2回)ロープ
・レスキュー大全(第6回)雪崩(その2)
・Jack中根のクライミング道場(第7回)外岩でのリードクライミング
・東秀磯のクライミングラボ リクエストにお応えします
・欧州情報局通信 「ガンバ」は不滅? 千葉和浩
・ON THE SCENE #17 チャールズ・ハウストン博士の死を悼む
・スキーアルピニズムの向かうベクトル 佐々木大輔、三浦大介、本田大輔、廣田勇介、加藤直之
・上高地周辺のアイスクライミングエリア
・ロックランズ 茂垣敬太