2012年12月31日月曜日

2012年の総括

2012年も残すところ2時間半ということで、そろそろ総括を。

そのまえに、2011年はどんな一年だったかというと、《忍者返し》を登って1級クライマーになり、外岩ルートデビューし、天王岩で《八月革命》を登ってRPグレード5.11bを記録し、《ファットブロッカー》を登って初段クライマーになった、という感じで外岩で登り始めた年でした。

そして、2012年の始めには以下の通りの目標を掲げておりました。

【総論】 
外岩ショートルートに力を入れたいと思います。ルートでのムーブ解決力を上げるために、ボルダーで鍛えます。クライミングの幅をひろげるために、マルチピッチにもチャレンジしたいです。それから、ナチュプロでのクラックにも。

 【各論】 
・ショートルートでは、5.12を登ります
・外岩ルートにいくために、パートナーをさがします 
・ボルダーでは、苦手ムーブを含む初段課題をたくさん登ります 
・マルチ&クラックの技術を身につけます

さて、2012年はというと、出だしは、2011年終盤から引き続き外岩ボルダー。2月に《ファットアタッカー》を完登。2本目の初段。しかし、その直後に《遼》でフォールした際に足首を捻挫。しばらくはボルダー禁止。

3月、東海地方の瑞浪屏風岩でクラックとナチュプロとスラブを体験。天王岩で《パワーシフト》を登り、RPグレードを5.11b/cに半グレード更新。5月に入り、天王岩で《ステルス》トライ開始。5.12bという分不相応なグレードの課題ではあるが、やってみたかった。これが予想外の結果を生む。松氏のモチベーションに火をつけ、以後松氏が岩場のパートナーに。

5月、初めての小川山ルート。その後、夏の間は小川山でスラブに打ち込んだ。クラックも少々。《愛情物語》で初めてのナチュプロでフォールを経験。夏の集大成として、《ジェットストリーム》をオンサイト。

10月頃から奥多摩でのクライミング再開。10月、池田フェイスで《スティンガー》完登。2日間のトライでRPグレードを5.11c/dに更新。11月、氷川屏風岩で《イクイノシシ》のトライ開始。12月に3日目で完登し、RPグレードを5.11dに更新。

チャートで成果を出したところで、石灰岩への苦手意識が発覚。以後、石灰岩に慣れることを目標に奮闘中。

最後に、2012年終了間近になって外岩ボルダーに再び手を出し、《マルガリ》完登。久しぶりの初段。

以上のような概要で、2012年に新たに登った課題は以下の通り。

フェース

ルート名グレード岩場トライ日数等
《イクイノシシ》(5.11d)氷川屏風岩C峰(3days、9トライ)
《スティンガー》(5.11c/d)池田フェイス(2days、6トライ)
《パワーシフト》(5.11b/c)天王岩(1day、3トライ)
《黒山讃歌》(5.11b)聖人岩(1day、4トライ)
《ニトロ》(5.11b)障子岩(1day)
《貂が見ていた》(5.11b)聖人岩(フラッシュ)
《ニルバーナ》(5.11b)天王岩(2days、3トライ)
《マグネットうりがもも》(5.11a)湯河原幕岩(1day)
《イヤーイヤ》(5.11a)川又(1day、2トライ)
《カイーノ》(5.11a)天王岩(1day、2トライ)
《DDT》(5.11a)小川山・屋根岩2峰(1day、2トライ)
《筋違い》(5.11a)障子岩南東面(1day、3トライ)
《シャックシャイン》(5.10d)湯河原幕岩(1day、2トライ)
《ジェラシー'95》(5.10d)障子岩南東面(フラッシュ)
《保谷納豆》(5.10c)三ノ木戸(2days)
《帰還兵》(5.10c)湯河原幕岩(1day、2トライ)
《レギュラー》(5.10c)小川山・マラ岩(フラッシュ)
《体型だけでイレブン》(5.10c)障子岩南東面(フラッシュ)
《オサムシ》(5.10b)三ノ木戸(1day)
《麦畑》(5.10b)川又(マスターOS)
《コーヒータイム》(5.10b)聖人岩(マスターOS)
《ギャオス》(5.10b)小川山・屋根岩5峰(フラッシュ)
《ファースト・フィンガー》(5.10a/b)池田フェイス(フラッシュ)
《TNT》(5.10a)障子岩(1day、2トライ)
《ミヤザキミドリ》(5.10a)川又(マスターOS)
《ダイエットシェイク》(5.10a)聖人岩(フラッシュ)
《ペッペッペの羽田さん》(5.10a)障子岩南東面(フラッシュ)
《おっとりマミちゃん》(5.9)聖人岩(フラッシュ)
《ブラウンアイズ》(5.9)池田フェイス(フラッシュ)
《ビタースウィート》(5.9)池田フェイス(フラッシュ)
《熱中症》(5.9)障子岩南東面(フラッシュ)
《ティータイム》(5.8)聖人岩(マスターOS)

スラブ

ルート名グレード岩場トライ日数等 
《フラッシュダンス》(5.11a)氷川屏風岩A峰(2days、3トライ)
《JECCルート》(5.10d)小川山・マラ岩(2days、3トライ)
《スラカン》(5.10d)小川山・屋根岩4峰(フラッシュ)
《アバタもエクボ》(5.10c)小川山・水晶スラブ(1day、2トライ)
《届け手のひら》(5.10c)小川山・マラ岩(フラッシュ)
《ノイズイノ》(5.10b)小川山・屋根岩4峰(フラッシュ)
《ブラック&ホワイト》(5.10b)小川山・左岸スラブ(1day、3トライ)
《越境者》(5.10a)小川山・水晶スラブ(マスターOS)
《直上右ルート》(5.10a)氷川屏風岩A峰(2days、2トライ)
《無名スラブ》(5.9)瑞浪(マスターOS)
《ウォーターシュート》(5.9)瑞浪(マスターOS)
《ソラマメ》(5.9)小川山・ソラマメスラブ(マスターOS)
《屋根の上のタジヤン》(5.9)小川山・マラ岩(フラッシュ)
《小川山物語》(5.9)小川山・兄岩(マスターOS)
《ダーク・クリスタル》(5.9)小川山・屋根岩2峰(マスターOS)
《川上小唄》(5.8)小川山・マラ岩(フラッシュ)
《マイルドタジヤン》(5.8)小川山・ソラマメ下部スラブ(マスターOS)

クラック

ルート名グレード岩場トライ日数等
《金太郎》(5.9)小川山・兄岩(1day、2トライ)
《余裕のよっちゃん》(5.8)瑞浪(1day、3トライ)
《コーナークラック》(5.7)天王岩
《もみじ》(ボルトルート)(5.10a)小川山・兄岩(フラッシュ)

マルチピッチ

ルート名ピッチ数グレード岩場備考
《ジェットストリーム》2P(5.10b、5.10a)小川山・屋根岩2峰1P目フォローでフラッシュ、2P目リードでOS
《ラベンダー》2P(5.10a、5.10b)小川山・おむすび山スラブ全Pフォローでフラッシュ
《春の戻り雪》4P(5.7)小川山・左岸スラブ2度目。全Pリード

ボルダーは目立った成果なし。《ファットアタッカー》と《マルガリ》の2本の初段を御岳で完登。《ワシントン倶楽部》(2級)は笠間のフリクションクライミングを満喫できて楽しかった。

当初の目標から考えると、5.12という数字はまだ先で×、パートナー松氏を得て○、初段は2本のみでそのうち一本は《ファットアタッカー》という得意系で△、マルチ&クラックは取り組み始めたばかりで△。1勝1敗2引き分けといった所でしょうか。スラブという当初考えていなかった分野を開拓出来たのは、予想外の成果。

2012年12月30日日曜日

雨後の御岳

前日夕刻から当日朝まで雨の御岳へ、昼前に到着。参加予定の2名が前日からの雨に心折れてキャンセル。9氏と2人。

ほぼ全ての岩が濡れていて、ハイキングモード。

気付いたことは以下の通り。

・丸こんにゃく岩は意外と乾きが悪い(特に左側)

・ピンチオーバハングの岩の対岸のクラック(2級)はフィンガーティップのレイバックで怖そう

・黒本にない楽しめそうな岩を発見

・鵜の瀬岩と砂箱岩最強説は本当だった

鵜の瀬岩で《立ち鵜》をトライ。数度のトライで離陸に成功。初手を確実にするためブラックウィングに履き替えたら、全く出来なくなった。インティに戻して完登。スタートは左側マッチで。

満足して4時過ぎに撤収。

高田馬場グラビティ

東京で用事を済ませた後、高田馬場グラビティへ。

3時間ほど登って、終電で帰宅。

前日の岩場10時間の後のバキバキの筋肉痛が少しほぐれた。

御岳で、遼、亀返し、マルガリ

お久しぶりの御岳でボルダリング。

鵜の瀬でアップしたあと、今年の2月に足首を捻挫して以来やっていなかった《遼》へ。

クラッシュパッド1枚とお風呂マット1枚という心もとない装備なので、一手進めては飛び降りてランディングを確認。

3手目の右手の飛ばしの後、足ブラで左足をスタートの右手のところへ置けるようになっていた。2月はこれができなくて、狭い足の踏み替えをしていた。

核心のカチを持って体を引き上げてあと少しで右手を出せるところまで行って、左手がすっぽ抜けて猫パンチ。横向きに落ちて、頭はマットの外で、居合わせたクライマーさんがスポットしてくれたおかげで助かりました。

これがこの日の最高到達点。その後は疲れが感じられて、ダメ。

2時過ぎにsghr氏がやってきて、アップのため遊歩道岩へ。2人揃って《トラバース》1級で敗退。極端にフリクションのないホールドにやられました。

その後は、アップの続きで《亀返し》。前回はお尻が全く浮かなかったけれど、今回はお尻が浮いた。大きな前進。しかし、初手が止まらない。初手以外のムーブをバラして、終了。この段階で17時。

いったん御岳のセブンで食料を補給し、sghr氏のターゲットである《マルガリ》へ。

sghr氏はマルガリ・トライ。こちらはカップラーメンを食べながら観戦。sghr氏がさくっと完登。この段階で18時。

気温は氷点下。もう帰りたかったんだけど、20時に到着するという最後の参加者を待たないといけないので、やむなくマルガリをトライ。

20時前に完登。



マルガリ 初段 from gakuhi64 on Vimeo.

その後、《遼》を再度お触りして、22時に終了。思ったより寒くなかった。

2012年12月25日火曜日

障子岩〜石灰岩でのムーブの組み立て方〜

前回のディンプル・フェイスで石灰岩の難しさに心折れたので、石灰岩とお友達になるべく、3度目の障子岩。

障子岩南東面2階から、陽も陰り始めた山並み

今回はぽかぽかクライミングを期待して、南東面へ。南東面は早朝から日が当たるようで、到着したときにはすでに日当り良好。前夜から氷点下、最高気温6度でも、日中はぽかぽかでした。

石灰岩とお友達になることが目的なので、簡単そうなルートからたくさん登ることに。

《熱中症》5.9
まずは、南東面1階の左端の《熱中症》。グレードは5.9ですが、5.9ではあり得ないホールドを2カ所ほど使いました。オブザベミス?フラッシュ。

《ジェラシー'95》5.10d
次はその右の右の《ジェラシー'95》。写真中央、出だしの巨大なコルネが印象的。コルネのおかげで出だしは130度くらい?ヒップフリクション&股フリクション全開でした。面白いルート。下部をうまくこなせて、フラッシュ。上部はガバ多数。アンダークラックの中ではコウモリ君が数匹お休み中で、クラックに手を突っ込むとキーキー鳴き声を聞かせてくれました。ここはアンダークラックは使わずに右に迂回がオススメ。

ジェラシー'95

写真左の白い部分の右端が《熱中症》、杉の木で陰になっている部分が《アドレナリン・ジャンキー》5.12b。これを登れる日は来るのか?

《ペッペッペの羽田さん》5.10a
1階の右端、小テラスから始まるのが、《ペッペッペの羽田さん》。ガバをつないで快適。これは良いルート。フラッシュ。

《筋違い》5.11a
パートナー松氏の提案によりその左の《筋違い》(5.11a)にオンサイトトライ。下部ではまってテンション。ムーブを考えようとするも、全くアイデアが浮かばず、松氏に交代。
松氏は余裕のフラッシュ。
再度トライ。が、ムーブが組み立てられず、敗退。
松氏が「ムーブを見せてやる」というので、お手本をお願い。ドはまりして抜けられない松氏。ここで出た名言が、「石灰岩は考えると登れない」でした。
その後、もう一回だけということで、ムーブを一生懸命考えて3度目のトライ。一生懸命考えたムーブとは全然違うムーブで核心を超えて、RP。
石灰岩クライミングの練習にぴったりの良いルート。もう一度やりたい。

《体型だけでイレブン》5.10c
2階に上がって、右の方の《体型だけでイレブン》。ガバをつなぐ好ルート。南東面2階に上がるのが面倒ではなくて、取り付きの足場が良くて、写真上の巨大なブロックが落ちそうで怖くなくて、ボルトがリングボルトとかRCCとかじゃなければ、10台後半を狙うクライマーにはオススメのルート。上のブロック、実際は浮いている訳ではないようだけど、マントルで踏んだときにはドキドキでした。

体型だけでイレブン

《熊猫》5.10c
最後に2階の左の方で、《熊猫》。フットホールドを定めづらい石灰岩にやられてドハマリ。一応ムーブはこなせたものの、結局RPできず。次回。

《ジェラシー'95》と《熊猫》は苦手の石灰岩とお友達になるには最適。また今度。


○石灰岩でのムーブの組み立て方
チャートでのムーブの組み立て方は、使えそうなフットホールドをいくつか探して、それを使ったムーブを考える。ムーブをつなげられそうになければ、別のフットホールドでムーブを組み立ててみる。ムーブを想定できたら実際やってみる、という感じ。
石灰岩だと、めぼしいフットホールドがない。むしろ、どこでも踏める。面全体がフットホールドになる可能性がある。選択肢が多すぎて、ムーブを考えることができない。テンションかけてムーブを探ろうとすると、途方に暮れる。
考えてもダメ、というか、考えようとしても無理。ということで、保持している手のホールドと次ぎに取りに行くホールドから考えて、置きたい場所に足を置いて、ムーブを起こしてみる。これしかないのか。


○アプローチなどなど
障子岩のアプローチは荒れ気味です。出だしの斜面が崩れかけて水の通り道になっていたり、途中で倒木が覆い被さっていたり。

南東面1階へのアプローチは、2通り。左下からフィックスロープを掴んで上がるか、右側のフィックスロープの垂れているところから回るか。両方通ってみた感じでは、右からが楽。取り付きの足下は悪いので、長めのスリング等でセルフを確保することが必要。

2階へのアプローチは、《ペッペッペの羽田さん》をリード&フォローで登る方法もあるようですが、今回は右のフィックスロープの垂れているところから回りました。1階と同じく、セルフの確保が必要です。1階へのアプローチが面倒なことをかんがえると、2階に行くのに一度1階に上がって《ペッペッペの羽田さん》をリード&フォローするメリットはないような…

南東面は全体的に浮き石も多く、落石には要注意です。

お久しぶりの荻パン

忘年会前のクライミングということで、数年ぶり?に荻パン。

1時からの予定で2時半頃に到着すると、そこにいたのはお強い3人のみ。

お強い3人と一緒にセッションして、3人が余裕で登る課題でトライを重ねて、よれよれでした。

勉強になりました。

2012年12月21日金曜日

はじめてのカメロパルダリス

sghrが行くって言うので、西立川のカメロパルダリスへお初。

西立川駅から5分くらい?不安になってきた頃に到着。

壁はスラブから薄かぶりまで。マントル壁があるのが嬉しい。

課題は違和感のないムーブばかり。

グレードは適正か。2級が1つ登れた。3級はトライしたものはほとんど登れた。

前日のトレで背中上部が軽い筋肉痛だったが、登っているうちにほぐれてきた。やはり、筋肉痛の時は体を動かすのが一番。

4時間登った後、背中の左側、脊柱起立筋?が張る。時々ある症状。

夜はストレッチポールでほぐしてみる。

インドアトレ

病み上がりディンプル・フェイス・クライミングの後、2日あいてインドアトレ。

体が重かった。というか、力が出なかった。広背筋を使う前傾壁の3級ができない。

しょうがないので、簡単な課題をいくつか登った後、軽く筋トレ。

しかしこれは大反省。調子が悪い時は、簡単な課題を丁寧に登りこむのがよい。


その翌日、インドアトレ。

前日の疲れはなし。相変わらず力は出ず、新しい課題をいくつか。

それから、広背筋トレ。

翌日は背中の上部全体が軽い筋肉痛。

ロックビーンズ2週間ぶり?

できれば毎週通いたいロックビーンズへ、およそ2週間ぶりに行った記録を書くのを忘れていた。

今回もいろいろと気付くことがあったのだが、文字にできるほどまとまっていない。

ムーブの連続性について真面目に考えないといけない、ということか。

考えたら書きます。

2012年12月20日木曜日

石灰岩クライミング

石灰岩が苦手だ。

フットホールドがツルツルで怖い。おかげで終止腕に力が入りまくり。

壁面がボコボコしていて持てそうなホールドがたくさんある割には、実際に持てるところは少ない。RPトライまでに持てるところを記憶して、持てそうで持てないところは無視。岩を登っている感じがしない。

石灰岩が苦手だ。

ちなみに、これまでの石灰岩経験をまとめてみると以下の通り。


ルート名グレード岩場
《黒山讃歌》(5.11b)聖人岩
《ニトロ》(5.11b)障子岩
《貂が見ていた》(5.11b)聖人岩
《イヤーイヤ》(5.11a)河又
《ぷらり》(5.10c)カーネルロック
《へそまん》(5.10c)カーネルロック
《保谷納豆》(5.10c)三ノ木戸
《オサムシ》(5.10b)三ノ木戸
《麦畑》(5.10b)川又
《コーヒータイム》(5.10b)聖人岩
《セント・フローリア》(5.10a)カーネッロック
《小手調べ》(5.10a)三ノ木戸
《TNT》(5.10a)障子岩
《ミヤザキミドリ》(5.10a)川又
《ダイエットシェイク》(5.10a)聖人岩
《おっとりマミちゃん》(5.9)聖人岩
《ティータイム》(5.8)聖人岩

前回の日記では石灰岩は「7度目か」と書いたけれど、カーネルロックと三ノ木戸を忘れていて、実際は10回以上行っていた。そうなると、花崗岩、チャートとさほど変わらない。でも苦手。

グレード・ピラミッドにしてみるとこんな感じ。

石灰岩グレードピラミッド

うーん、どう評価してよいものやら。3つの5.11bはすべて1日で登っているし、そのうちの1つはフラッシュ。となるとさほど苦手ではないということになりそうなんだけれど、苦手意識は大いにある。ピラミッドが形になっていないあたりを見ると、やはり単に経験不足なのだろう。

ということで、苦手意識を払拭すべく、春までに石灰岩の登り込みを実施することに決定。場所は、冬でも暖かい近場の障子岩南東面の予定。

2012年12月16日日曜日

白妙橋の岩場にはじめまして

初めての白妙橋、ディンプル・フェイス。

ディンプル・フェイス

同行はいつもの松氏と、9氏、組長。

まずは右の方の5.9でアップ。OS。

《春の雪》(5.10b)
2便かかってRP。体が硬いのは、丸一日寝込んだせいか。膝を内側に入れようとすると、脚の付け根がつりそうだった。

《ディンプル》(5.11b)×××
一本目のボルトが遠くて怖い。しかもガバじゃなくて尚更怖い。
ムーブは全て一応解決。

以下、ムーブメモ。

2本目クリップのバーから、左のスローパー、右の見えない穴のスローパーを取り、右足は右の顕著なカチ、高い縦カチを左サイドプル。左足を高く上げて、右手をスローパー。左手でガストン気味のカチ、右ガストンに寄せて、左足を出して、左の深ポケット。

このポケットと、右手を先ほどの左ガストンに寄せて、少々レスト。

右足を膝くらいのポチ、左足を左に張って、高い縦カチを右サイドプル。左足を強引にねじ込み、右足を左ガストンに上げて、右上のアンダーガバ。右手を出したいところだけれど、今のところ左手しか出ない。

左手を左のアンダーガバ。体を全体的に左に寄せると安定。右手を斜めアンダーカチ。右足で斜めフットホールドを踏んでいるところに、左足踏み替え。振りを効かせて、左上のサイドガバ。このとき、右ヒジを伸ばして踏み替えを試みると安定する。

これで実質終了。後はガバをつないで終了点へ。

次回はいけそう。

鱒釣り場のピッツァ・マルゲリータ

この日は、病み上がりクライミングでゆっくりと。お昼ご飯の時間も設けました。

石灰岩のクライミングは7度目か。つるつるの石灰岩の踏み方が分からず苦労しました。全面銀色に光っていて、フットホールドを見つけづらい。意外とスメアが効くところもあったり。困惑しました。

奥多摩でクライミングするなら、石灰岩にも慣れなければ。しばらく、石灰岩に通います。チャートが好きだけど。

2012年12月9日日曜日

氷川屏風岩でイクイノシシRP

《イクイノシシ》(5.11d)をやっつけるべく、氷川屏風岩へ。最低気温−5度、最高気温5度、風速6mという、決して良いとは言えないコンディション。

奥多摩は寒くなってきて、登っていると指先の感覚がなくなるようになったので、そろそろ南下したいところ。そのためには、イクイノシシをやっつけなければ。

いつもより遅く出発。つらい氷川屏風岩のアプローチも3度目ともなると慣れたもの。ただし、落ち葉はさらに山盛りに。ラッセルラッセル。下りのことも考えて落ち葉を脇によけながらてくてく歩き。このアプローチも今年最後にしたいところ。

C峰の頂上に到着。予報から予想されたほど寒くはなく、ほんのり温かい陽気。ただ、時折吹く強風にぶつかるとやはり寒い。

奥多摩の街を望む

この岩場はアップに適したルートがないので、早速パートナー松氏に、懸垂でイクイノシシのヌンチャクをかけてもらう。

イクイノシシのトライは3日目。初めの2日で4トライし、1度テンションまじりのトップアウトに成功。ムーブはだいたい読めている。

アップとムーブ確認を兼ねて、この日の1便目、通算5トライ目。

スタートの左サイドプル&右手適当から、右手を高いカチに運び、クリンプ。左手を指2本ほどの斜めホールドから右ガストン。左足で凹みを蹴り、体を浮かせて、左手を2本突起アンダーホールドへ。そこから、右足で右の薄い縦しわを蹴って、両足で張って右手でカチ。右足をいったん下ろして体の中心に寄せ、左足を上げて、左手からガバマッチへ。クリップしてテンション。

ここまでのムーブ、最初に取り付いた時にはパワー全開だったけれど、いまは余裕を持ってこなせる。これは行ける!

しかし、この先が最初の難所。右上のカチを持って、遠い遠い左カチ。人工壁でシミュレーションしたムーブは、右カチを持ったら右足をあげて体を引き上げ、その後で左足をあげて正体で十分に体を上げて、左カチをスタティックにとるというもの。岩の写真に身体をトレースして見た結果、右足を上げたいところがツルツルという不安を得ていたところ、これが的中。右足を置けない。しょうがないからベストとはいえないところに置いて、ちょっと体を上げて、左足を上げる。体が上がらない。左足をインサイドで踏んで、まだ腰が上がらない状態でなんとか右手を保持し、左手を目一杯のばす。届いた!

右足を両手ガバに上げて、右手でアンダーガバ。足をちょこちょこ上げ、クリップ。左手サイドプルを持ち、足をちょこちょこ動かして右足をいいところに置いて、左足で左の方の斜めフットホールドを蹴る。右足を少々強引に上げてキョン気味に体をねじ込み、体をぐいっと上げて、3つの水平ホールドの1番右を右手で取る。右足を少し右に移して、左手を真ん中の水平ホールドへ。ここでテンション。水平ホールドをうまく保持できない。ぬめってはいないのでおかしいと思ったら、乾燥しすぎてはじかれていた。この先のムーブを何度か試してみたものの、岩が冷たいのと風が冷たいのでやられてしまい、1便目はここで終了。

既にイクイノシシを数年前にRPし、この日は《トラバガニ》(5.11b)目当ての松氏が、アップがてらにイクイノシシにトライ。3つの水平ホールドのところで跳ね返されつつ、トップアウト。水平ホールドでクロスのムーブは真似できそうにない。しかし、両手ガバからの最初の難所のムーブは大発見。使ってる左足のフットホールドが違った。斜めの面ホールドじゃなくて、その右下のガチャガチャの所にスメア。これで、捻りをいれて伸びる。これでいこう。

2便目

先ほどのトライで乾燥しすぎて指がはじかれたので、今回はチョークを付けず、指先を湿らせてからトライ開始。スタートから順調。ガバマッチから右手カチを持ち、左足をガチャにスメアで捻りを入れて遠い遠い左手に届いた!右足をガバマッチに上げて、右手をガバアンダーへ。左手サイドプルから、水平ホールド。ここで両手をそろえて、右上のカチへ。適度な湿り気で指もはじかれない。そこから、右手飛ばし。左手クロス気味へガバへ運ぼうとするも、足がうまく決まらず、無理。使うべきフットホールドを確認。右手飛ばし後の左足の位置を確定。

この後、松氏はトラバガニにトライ。ルートが判然としない様子で悩みながらムーブを探っていたが、程なくトップアウト。相変わらずの軽い登りで、遠いホールドを取るのがうまい。

3便目

栄養補給と軽い休憩の後、3便目。順調に進み、ガバアンダーからサイドプル、水平ホールドまでは問題なし。が、左手の感覚がなくなりつつある。そこから、右手カチをデッド気味に。うまく持てていない。ぐりぐりっと持ち直す。持てた!左足をガバアンダーに遮られて見えないフットホールドへ移そうとして、かからない。見えないフットホールドが見つからず、探す、探す、あった!右手を飛ばし!うまく持てない。ぐりぐりっと持ち直す。持てた!足を動かして、耐えきれずフォール。今度は水平ホールドがぬめってきた。

松氏はトラバガにを見事RP。

4便目
指先の温度管理と前腕の消耗度の管理が大事と学び、レストを多めにとる戦略を採用。水平ホールドのぬめり対策で、うすくチョークを付けてスタート。水平ホールドまで到達し、右カチをデッド気味に取る。そこから、左足でフットホールドを探り、探す、探す、ない、探す、探す、ない。テンション。足が決まらない間に前腕が売り切れて、終了。左足の見えないフットホールドへの足運びを確認。

5便目
30分強の休憩の後、15:40頃最終トライすることに。夕日は既に西の山に隠れつつあり、これが本当に最終便。横になって休憩の後、散歩で体を温めようとしたけれど、この岩場は安心して散歩することさえ許してくれない。C峰のうえで肩を回して温める。スタートから順調に上昇し、水平ホールドから右手カチ。左足の置き換えは、大きく動かさず、足首をちょっと上げるだけ。一発で決まった!右足を踏み込めないフットホールドに引っ掛けて、右手飛ばし。止まった。保持力はまだある。行ける。左足を所定の位置に置いて、クロスでガバへ。ガバを譲り合って、右手でマッチ。左上の斜めホールドを、これも譲り合ってマッチ。まだ行ける!右足ヒールで体を上げて、右上のカチ。そこからリップへ。リップを両手で押さえて、終了点に1本だけクリップして、トップアウト!登れたーーーー!!

今年一番のクライミングでした。《スティンガー》(5.11c/d)以来のグレード更新もうれしい。これで安心して南下できます。

奥多摩駅の明かり

5便目で粘りのRP。この粘りは栄養補給戦略の賜物だ。岩場では黒糖パンを食べ続ける。ここぞというトライの前にはよもぎ大福。お昼ご飯は食べない。これ大事。

2012年12月7日金曜日

湯河原幕岩へのアプローチ

冬の避難場所、湯河原幕岩へのアプローチに関するメモ。

車の場合
有料道路を使って片道2時間弱。無料だと片道2時間強。100kmほど。

電車の場合
5:30発で、8:15湯河原駅着。料金は1500円ほど。

湯河原駅からバスで17分、240円。出発時刻は、9:00、10:00。徒歩だと40分。



帰りのバスは、15:05、16:08。


徒歩25分で森下公園前まで行けば、1時間2本のバスあり。






インドアトレ

インドアトレ。

筋肉痛の解消には体を動かすのが一番。ということで、インドアトレ。

3級くらいの課題を丁寧に。2級・12手のちょい長めのを1つ。

引きつけ、ロックについて話していたら、タイミングよく発売されたばかりのロクスノでジャックが解説を書いていた。

「クライマーは羽で羽ばたこう」だそうだ。イクイノシシ対策にも使えそう。次回のトレーニングで考えてみる。

インドアトレ・背中の筋肉痛

インドアトレ。

固くなった体を緩めるために1週間レスト。レスト明けのトレーニング。4級くらいの課題を丁寧に。

翌日は、背中の上の方の両側が筋肉痛になるという、前代未聞の事態。

この辺り。


考えられる原因は、

・広背筋トレーニングの負荷が変なところにかかった
・風呂上がりにストレッチポールでゴリゴリやり過ぎた

いずれにせよ、普段からこの辺りの筋肉が固くなっていることは間違いない。ストレッチとマッサージを重点的にやることにする。

2012年11月30日金曜日

インドアトレと、イクイノシシの研究

インドアトレ。広背筋を意識して簡単な課題を。

それから、イクイノシシの最初の難所のムーブを研究。良いアイデアが浮かびました。





2012年11月26日月曜日

2度目の氷川屏風岩で、フラッシュダンスをRP

天気のよい休日、2度目の氷川屏風岩へ。

木漏れ日ぬくぬく

アプローチ確認をかねた前回のクライミングの様子はこちら

前回写真を撮ったアプローチ上の黄色いポールが一本なくなっていたような気がするのは、気のせい?アプローチ上も取り付き付近も前回よりも落ち葉が山盛りで、スリップフォールに要注意です。

山火事防止の看板を右折して、まずはA峰へ。

前回敗退した《直上右ルート》5.10aに狙いを定める。

《直上右ルート》5.10a

アップできるルートもないので、いきなり気合い全開のクライミングでRP。

《直上右ルート》を登るしばさん

いつものパートナー松氏は前回RP済みの《フラッシュダンス》5.11aに取り付き、見事に敗退...

僕も、《フラッシュダンス》にトライ。前回跳ね返されたアンダーフレークの上でムーブを迷って、またもや跳ね返された。フレークすぐ上のホールド2つを一生懸命使おうとしてたけど、そこは触らずに上のガビガビのカチへ進むのが正解の様子。すっかり忘れていた。ガビガビカチを取るための足運びを確認して、下降。

《直上右ルート》をRPしたしばさんが、《フラッシュダンス》へ参戦。トライしている間に、僕は恒例の昼寝へ突入。

木漏れ日に暖められつつぐっすり眠った後、C峰を見学しに行ったり、A峰に下降したりで体を暖めて、再度《フラッシュダンス》にトライ。

フレークを右手で保持して、右足をフレーク下の縦の棚(?)の左下において、左足を縦の棚の下部に入れて、ガビガビカチを取る。右足を右に移動させて、右手を右の薄いポケットに運んで、指2本でクリンプ。パワー全開で左足をフレーク下の見えないフットホールドへあげて、右手はガストン、左手は上のカチ。そこから先のムーブは必死すぎて覚えておりません。フレークすぐ上のホールドに左足を上げて、左手でガバを取ったら、下部の核心は終了。

中間部で大レストを入れて、上部をこなして、終了。うれしいうれしいRP。



続いてしばさんもRP。初めての氷川屏風岩で5.11をRPは、さすが。

その後は、みんなでそろって《イクイノシシ》5.11dのムーブ探り。

・下部の2本突起アンダーホールドから、右足を上げて右手をカチへ出すことに成功。
・1つ目の難所、2本目クリップの両手ガバから、右手カチを持って、遠い遠い左上のカチ取りに成功。松氏のツイストロックではなく、正体ロックで行けた。左足はガバすぐ下の斜め地帯の大きな面に置く。
・上部、3つの水平ホールドから右へ移ってトップアウトに成功。3つの一番右を右手で取って、真ん中を左手で持って、右足を小ハングの下の極小水平フットホールドにおいて、遠い右のカチを取る。そこから、さらに右へ右手を飛ばし。左手をその上のガバへ。ガバをマッチしたら、左手を左上のガチャガチャホールドへ。ガチャホールドを右手に譲って、左手を左上。そこからは安心できないカチを拾って、トップアウト。途中で悪い右手を保持してスリングでのばした終了点にクリップするか、そのままトップアウトしてしまうかは持久力との相談。

《イクイノシシ》最初の難所

という感じで、2箇所でテンションを入れてトップアウト。大きな前進。

最後に、下からどこまで行けるか確認のトライを出したけれど、1つ目の難所で距離を出せず、よれていたので終了。

《イクイノシシ》の経過
11/10 ××
11/25 ××


気づいたこと
・チャートのスラブはエッジング。固いエッジングシューズが必要。
・前回とうって変わって、この日は調子がよかった。原因として考えられるのは、前日の岩の後の大量の栄養補給でアプローチのエネルギーが蓄えられていたこと、いつも通り食料を持って行って終止食べ続けたこと、昼寝したこと。

来週は週末のお仕事で岩はお休み。次回までに、ショーン・マッコールのロック・トレーニングで鍛えるぞ。

天王岩で足慣らし

グラメンバーのお誘いを受けて、十里木ボルダー&天王岩ボルダーツアーへ。

前日は半日ほどしとしとと雨が降り続き、当日も8時ごろからパラパラと。案の定、十里木ボルダーはびしょびしょで、登れませんでした。天王岩に移動。

ルートは湿っているものの、登れる。ボルダーはしみ出しがあり濡れているものの、登れないことはない。

撤収間際の暗い《冥土の土産》
まずはアップで、

《クラックジョイ》5.9
岩はとても冷たいものの、快適。

《涅槃の風》5.10b
リップがぬめぬめで怖い。

それから、もはや恒例の
《八月革命》5.11b
何回登っても面白い。

あとは、
《コーナークラック》5.7
ナチュプロの練習
・下部はナッツが良くきく。一本目もナッツで問題なし。
・上部はカムでとったけれど、ナッツの方が確実かもしれない。

トップロープをセットしたものの、下降後に勘違いしてロープを下ろしてしまい、再度《コーナークラック》。今度はスラブのボルトを使って。

《冥土の土産》5.10d
トップロープで登れた。10cだと思ってたら、10dだった。

終了間際に回収のため、《コーナークラック》をトップロープで登って、《八月革命》をリードで1テン入れて登って、終了。

結局、本気トライはなく、登ったのは8本。ナチュプロの練習ができて、翌日の氷川屏風岩への良い足慣らしもできたので、満足。

この日の最大の成果は、パートナーのナイン氏に《クラックジョイ》をRPしてもらった(させた?)ことと、ルートをやりたがらないボルダラーF氏にロープを結ばせたこと。

2012年11月23日金曜日

2度目のロックビーンズ

今シーズン2度目のロックビーンズ。

バランスが悪いときの体のねじ込み方。


左足フットホールドと右手ハンドホールドの間の安定領域に体を置く。ガストンだけども脇を締めて下に引くイメージ。壁と体の間にスペースを設ける。たぶん。この姿勢が苦手。

左足はのばした方が良いのかもしれない。次回もう一度。

その他、回復の話、筋膜マッサージの話、毎度のことながら勉強になりました。

インドアトレ

インドアトレ。

ゆるい壁の課題を1つ。フットホールドを踏み込んで身体張力で耐える。これから繰り返し練習。

傾斜壁でsghr課題をいくつか登り込み。登れば登るほど気づきがあるのがおもしろい。

2012年11月20日火曜日

インドアトレ

インドアトレ。

傾斜壁でsghr課題。ロックの体の動き。正体で反動を付けてキャンパではなくて、体をひねってロックしてスタティックに次のホールドへ手を伸ばす。広背筋を意識する。

2012年11月19日月曜日

インドアトレ

インドアトレ。

傾斜壁でsghr課題。広背筋が弱いのがよくわかった。

2012年11月14日水曜日

西の岩

すごーーーく久しぶりに調布の西の岩。

初心者様ご案内クライミングの合間を縫って、スラブ壁と奥のルーフでトレーニング。

スラブは2級まで登れた。ジムでスラブの面白い課題を作るのは難しいみたい。ここもスラブはほとんどが低グレード。

ルーフは久しぶりだったので、翌日は背中が筋肉痛。

2012年11月12日月曜日

インドアトレ

インドアトレ。

イクイノシシの下引きホールドでツイストロックを再現しようとしていろいろ試みるも、うまく行かなかった。難しい。

いつものサイドプルでツイストロックの課題を反復練習。2手目を出すときに左脇があいていたので、脇を締めることができるようにフラッギングにムーブを修正。もう5日目くらいになるけど、どれだけ登っても修正点は出てくる。

2012年11月11日日曜日

氷川屏風岩にはじめまして

初めての氷川屏風岩。アプローチがつらいという噂を聞きつつ、様子を見に行ってきました。

山の斜度にビビりつつ、アプローチ開始。(2013年4月修正しました)

氷川屏風岩・遠景

ビジターセンターの横を入って、てくてく歩く。



あいさつ通りを右へ。



消火栓を左へ。



こんな感じの細い階段を上がる。



山に入って、踏み後をたどる。写真だと分かりにくいけど、顕著な踏み後がありますよ。



しばらく歩く。黄色い道標で、左にトラバース。25mくらいで、右に上がる。



こんな感じの黄色い道標があったら、右へ。


ここからひたすらジグザグジグザグ、高度をかせぐ。ここがつらい。頑張って歩くと、山火事防止の看板。ここを左に行くと、C峰の上に出る。ちなみに、ここを右に行ってすぐ上に上がると、A峰。



途中には、何ということでしょう、はじごまで登場。



途中からトラバース。



奥多摩の町並みを見下ろしつつ、歩くと、到着。



過去最難のアプローチでした。ポンコツの膝を守るために一本ポールを持って行ったものの、傾斜がありすぎて無用の長物となりました。

さて、クライミングはというと、この日の目標は《フラッシュダンス》(5.11a)を登って、《イクイノシシ》(5.11d)をお触りすること。

まずはA峰の《フラッシュダンス》へ向かう。C峰の頂上から、B峰とA峰の間を、フィックスロープを掴んで下降。滑って落ちたら死ねる。純粋フリークライマーにはこういうのはつらい。A峰右面は、完全にスラブでした。

フラッシュダンス(5.11a)

お隣の《直上右ルート》(5.10a)でアップすることにするも、この段階でいやな予感。チャートのスラブは厳しい。なにしろ、天王岩の《冥土の土産》(5.10c)をまだ登れていない。

案の定、一本目にクリップした後にスリップ・フォール。出直すものの、上部でどはまり。ちっちゃいカチで耐えるのがつらい。テンションかけつつ、いろいろムーブを試して、一応トップアウト。もう一回やると一日がかりになりそうなので、回収。

本題の《フラッシュダンス》。こちらもいやなイメージを払拭できず、下部のフレークを抜けるところでどはまり。かなーーーーり長い間ハングドッグして、なんとか抜ける。ちっちゃいカチで耐えるのがつらい。上部でもどはまり。またもやちっちゃいカチ。どうにかこうにかトップアウト。なんだかフィジカル面でいやな感じがしたので、RPは諦めて回収。

《イクイノシシ》を触りにいくことに。取り付きは、C峰頂上から、B峰とC峰の間を、フィックスロープを掴んで下降。こちらもつらい。

イクイノシシ上部
イクイノシシ下部

《イクイノシシ》、難しい。これを登るにはよりいっそうの鍛錬が必要です。



以下、ムーブメモ

・スタートは顕著な斜めホールド。左手を奥まで突っ込むと、多少良く持てる。右手は軽くマッチ
・下の岩に右足。左足をガバ足に置いて、右上のちっちゃいカチ
・右をガッツリ保持して、左手を悪いサイドプル。指2本くらい
・右足を突起に上げ、左足を左の凹みに置いて、右手を平らなホールドへガストン
・そのままの姿勢でぐいっと体を引き上げて、左手を2本突起のアンダーへ
・この後が未定。目下のところ、右足で右上の縦ホールドを蹴って、体を安定させて、左手を右上の水平カチへクロス。松氏は、右足をさらに上の横ホールドへ上げて踏んで、右手を水平カチへ
・そこからガバマッチ。ここまでの下部ムーブがパワー全開
・大して休めないこのガバマッチから、右上のカチを右手でとる。ここは、中指を穴の中で下向きに突っ込む
・左足をガバのすぐ下まで上げて、膝を内側に折り込んで、右手パワー全開で保持しつつ、左足の推進力で体を引き上げて、遠い遠い左上のカチを左手で。ツイストロックっぽい感じ。このとき、右ヒジが上がってしまうと右手を保持出来なくて、体が上げられない。脇を締めると、右手の小指と人差し指のフリクションが生まれて、保持できる。右足は一歩上げて、横に走る亀裂に上げると良い
・左カチをとったら、体を上げて、右アンダーのガバ
・そこから、今度は上のホールドを左手で保持して、右足を上げてツイストロック。右手で上の遠い水平ホールドへ
・3つある水平ホールドをどれかを両手で持って、右のガバを目指して数手(この辺りはまだ固まっていない)。足がいいところにないのがつらそう
・ガバに到達したらほぼ終了


ということで、初めての氷川屏風岩はコテンパンに打ちのめされて終了。帰りは落ち葉に足を取られて滑り落ちそうになりつつ、命からがら奥多摩の街まで帰還。


さて、この日の調子の悪さの原因は何かというと、
・2日前に3ヶ月ぶりのジムで傾斜壁を登りまくって体幹に疲れが残っていたこと
・アプローチで疲れたこと
・朝ご飯がいつもより少なくてアプローチをこなすエネルギーが不足していたこと
・つらいアプローチにそなえて食料を少なめにしたため、休憩中の栄養補給が少なめだったこと
・実力不足

このあたりかと。

ロックビーンズ

およそ半年ぶりのロックビーンズ。ホールド替えもあり、心機一転。

期待どおりに学ぶことが多かった。

次のホールドに向けて手を出す前にあらかじめ体を寄せて、振られないようにすること。その寄せかたに秘密が。フットホールドの踏み方は大事。

三ヶ月ぶりのジムでよれよれ。

2012年11月6日火曜日

インドアトレ

インドアトレ。

いつもの10bはいつも通り。サイドプルで足を高く上げて遠いホールドを取るムーブは、進展あり。逆手のサイドプルで足を高く上げて遠いホールドを取るムーブは、設定がイマイチ。ランジの練習を数発。

というところで、松氏、sghrなどが登場。

ヒールフックとトーフックの考察。難しい。

最後はギュリッヒの前方水平懸垂についてひと盛り上がり。

2012年11月5日月曜日

インドアトレ

インドアトレ

いつもの10bでは新しい発見はなし。サイドプルで足を高いところにおいて遠いホールドをとるムーブの考察は引き続き。踏む足の置き方が難しい。前半のトラバース部分で意外な発見。ポイントは広背筋。ランジの練習を数発。

2012年11月4日日曜日

2度目の笠間ボルダー

人生2度目の笠間ボルダーへ行ってきた。前回は超初心者の時で、プラクティス岩でSDの8級とトラバースの8級を登ったのでした。

石器人スラブ

今回は、《ボストン倶楽部》初段と《石器人スラブ》初段を登るぞ!と威勢のいいことを言って出発。計3名で7時過ぎに自宅発、明大前で1人拾って、10時半頃駐車場に到着。

まずは、《ワシントン倶楽部》2級。打ちまくって完登。スタートで右手のひらの付け根のフリクションを使ってたけど、トライを続けると右手のフリクションなんてどうでも良くなってくるのが不思議。バランスがつかめると足で立てるようになるのか?

次は《石器人スラブ》。あと少しのところまでいったものの、指皮が売り切れて、足も立てなくなって、終了。



みんながエ・モーションに打ち込み始めるものの、皮がなくなった指先から液体が噴出していて、岩を触るとみんなに迷惑がかかるので、別の課題に目を向ける。

《フィンガークラック》7級
リーチの関係でかなり高いところに届いてしまう。右手でクラックのヘリをおさえて、左手を高いところにシンハンドのジャム。そこから右手でクラック左手のガバがとれる。マントルの時に左手をハンドジャム。ということで、フィンガージャムらしくないものの、すごく面白い課題。

隣の《フェース》6級
かかりのいいホールドをつないで、マントル。楽しい。

その隣の《マントル》8級
マントルがへたくそすぎて怖い。下地が良ければ20回くらい登ってマントルの練習をしたいところ。

で、暗くなって終了。

帰りは友部のジャンクションまで1時間ほどの渋滞。ジャンクション直前で渋滞30キロの情報に触れて、鶴ヶ島まで下道を選択。5時台に帰路について、家に着いたのは10時過ぎでした。

運転してくれた松氏、ありがとう。


あ、《石器人スラブ》は登れなかったし、《ボストン倶楽部》に至っては触りもしなかった。

しかし、ひさびさのフリクション・クライミングで癒された。

2012年11月1日木曜日

天王岩で少しだけ


天王岩で2時間ほど。

まずはアップで、

《クラックジョイ》5.9
再登。快適。

《蜃気楼》5.10b/c
再登。相変わらずマントルがへたくそ。

《始祖鳥》5.11a/b
フラッシュトライ。最終ボルトにクリップ後にテンション。下のボルト3本は階段で、実質は上部の2本のみ。その上部は《ドロボーカササギ》との差異を識別不可能。封印。同時にドロボーカササギも封印。

で、本題の《ステルス》5.12b。すでに6日目?やってればあと数日で登れるだろうけど、実力不足は明らか。

ムーブメモ

・フラッギング時に靴のつま先が負け始めている。リソールが必要?ニューシューズを調達?ふくらみの左側に置くとまだ行ける
・アンダー取りのときの右手は、突起を人差し指で押さえるのはやめて、突起の右に人差し指を添えて、突起を親指で押さえる
・アンダー取りは、アンダーではなく、サイド気味に指を差し込む。この2つで、アンダー(サイド)取りムーブはかなり確実に

今回はリップ取りができず終了。右トラバース時のホールドの少し上の手で使わないフットホールドに足を置くこと、忘れてしまった左足を高く置く位置を探ること。これが次回の課題。


残置について

残置物に気持ちのよくないものが多い気がする。《クラックジョイ》の終了点の残置カラビナは摩耗が進んでいたので、1枚交換した。
《蜃気楼》の終了点は以下の通り。

終了点はアイボルト。

そこから伸びるチェーンの先にあるのは、アイボルト。

さらにそこから伸びる腐りかけのスリングの先にあるのは、アイボルト。

この左の《カイーノ》の終了点も同じようなクオリティ。強度は大丈夫?

インドアトレ

インドアトレ。

いつもの長モノの下部のムーブ考察と、ランジと、スティンガーで体験したサイドプルで高いフットホールドを踏んで遠いホールドを取るムーブの考察。

成果はなし。

2012年10月30日火曜日

インドアトレ

インドアトレ。スティンガーの本気トライ後のレストあけということで、軽く。

いつもの10bの長モノでムーブ練習。もう5日目。下部トラバースで広背筋を意識したら別のムーブの可能性が見えてきた。少々バランスが悪くて嫌らしいスタートと、右手のポケットクロスムーブと、トラバースの抜け口がちょっと楽になった。

苦手なムーブについて考えてみた。

デッド・ムーブの時に広背筋を使うと楽になるんじゃないかと。広背筋を使わず肩関節が伸びた状態でやるデッド・ムーブは、指にかかる衝撃荷重が大きい。例えるならば、スタティック・ロープでフォールするような感じ。広背筋を使って肩関節で衝撃を吸収してあげれば、指にかかる衝撃荷重が小さくなって、保持力が小さくても保持できる。例えるならば、よく伸びるダイナミック・ロープでフォールするような、ショックアブソーバーを付けてるような。

蟹のトラバースとかでも使えそう。

以上の仮説に基づいてトレーニングをしてみようかなと。

軽く登ったところで終わりにしようとしてたらsghr氏がやってきて、傾斜壁で特訓となりました。


2012年10月28日日曜日

液体絆創膏

最近めっきり涼しくなり、朝晩は凍えるほど寒い日もあるほどだ。汗をかきやすい汁手クライマーの方々にとっては、これからの季節は大変登りやすいようだ。汁手クライマーならずとも、空気が乾燥するこの時期、フリクション抜群の岩を登るのは楽しいものだ。

しかし、僕のような乾燥肌クライマーにとっては、なかなか辛い季節でもある。乾燥した空気でタダでさえカサカサのお肌に、水分を吸い尽くすチョークを付けるものだから、手の甲はパッサパサ。そうなると必ず出てくるのが、ささくれだ。爪の近くの皮が剥けるあれ。剥けた部分を取り除こうとするとより一層剥けて手の施しようがなくなるあれ。この時期のクライミングにはささくれがつきもの。しかも、最近はビレーグローブを着用するから、グローブを脱着するたびにささくれをはぎ取る摩擦が加わって、クライミング終了時には流血の惨事だ。

ささくれ防止のために、ハンドクリームを塗ってみたり、テーピングを貼ってみたりしたものの、上手く行かない。ハンドクリームごときはチョークの乾燥作用には太刀打ち出来ず、指の背中側だけに貼ったテーピングはいとも簡単に剥がれてしまう。そこでたどり着いたギアが、液体絆創膏。液体絆創膏を、ささくれの傷を埋めるために使うのではなく、ささくれ防止のために事前に全ての指に塗っておく。ロクスノのハードコア人体実験室で故・新井裕己氏も紹介している由緒正しいささくれ防止法だ。

液体絆創膏にもいろいろあって、成分はどれも大差ないんだろうが、塗布方法が違う。一つは、チューブから押し出してチューブの頭で塗り広げるタイプ。代表的な商品はロート製薬のメンソレータム・キズぴったりカバージェル。このタイプは、塗りにくいのが難点。もう一つは、マニキュアの様に筒状の容器に入った液体を刷毛で塗るタイプ。代表的な商品は、小林製薬のサカムケア。このタイプは、塗りやすいものの、塗っている最中に容器の内部の液体が空気に触れて、だんだんと固まってきてしまい、最後まで使えない。そこで、この両者の利点を融合し、難点を解消するため、チューブタイプの液体絆創膏をはけに取って塗るという方法を、次回は試してみようと検討中。

2012年10月27日土曜日

池田フェイス・スティンガーRP

スティンガー登ったぜーー!!

スティンガーを登りに、池田フェイスへ。パートナーは松氏とfkuc。


これは前回の写真


前回は木曜日の雨が日曜日までしみ出していた池田フェイス。今回は、水曜未明までの雨からの、土曜日。岩の状態を心配しつつ吉野街道を上って行くと、地面が濡れいている。青梅方面は朝方雨が降った様子。車を走らせれば走らせるほど、濡れる地面。御嶽駅周辺はびしょ濡れ。一応見るだけ見に行こうと話しつつアプローチすると、岩場下の道路もびしょ濡れ。ただし、木の下は乾いている。

岩場に着くと、奇跡的に乾いていた。岩の上の木が雨を防いでくれた様子。しみ出しもなし。登れる。

まずはアップで、

《ビタースウィート》5.9
ガバでグイグイ、快適。

本題の

《スティンガー》

・1本目
思い出し便。まずは行けるところまで行ってみようというつもりで取り付く。前回は濡れていた下部のムーブを探り、中間部のジャミング・セクションをグイグイ上昇。ジャミング・セクションを抜けて、6本目のボルトに到達。ここから右カチと左サイドプルをつないで右ガストンへ、というところで、指が終了。回復出来るガバもないので、テンション。

・2本目
6本目到達時に指が終わっていると回復は不可能なので、ジャミング・セクションで休み休みムーブを起こして、疲れないように登る戦略を立てて、2本目。下部からゆっくり、一手出しては前腕をシェイク、一手出しては前腕をシェイク。時間をかけて6本目到達。まだ余裕あり。右手カチ、左手サイドプル、右手ガストンとつなぎ、左手まるっこいカチ。右手のガストンを親指でプッシュして、右上のカチを右手でとり、左のガバへ。ここで少々レスト。左手でクロス気味に上のカチをとり、右上のカチを右手で、左のサイドプルを取って、体を上げて右上のボルトのさらに右上のカチへ手を伸ばす。遠い。届かない。左手を微調整、まだ遠い。とりあえず8本目にクリップ。足を置き換えて、まだ遠い。テンション。
1テンで終了点へ。8本目前後のムーブを確認。左手サイドプルを取ったら、右足をガバへ。右膝は内側へ入れず、正対で左手を伸ばし、大の字になって右手を伸ばすと、カチに届く。

・3本目
2本目終了時点でお昼過ぎだったので、時間には余裕あり。まずは昼寝。小一時間ほど休んだ後、取り付きの辺りを小走りに駆け回り、体を温めなおし、3本目に取りかかる。
一手一手休みながら6本目に到達。まだ余裕はある。予定どおりにムーブを起こし、2本目に落ちたサイドプルに到達。右足をガバに置き、大の字で右上のカチ。左足を左手クロスしたカチに置き、左手でポケット。しっかり持ったら、右足を体の中心に寄せて、最終クリップ。そこから、右手をクロスで左上の棚へ置き、左手マッチ。右足で右のクラックを踏んで、右手をもう一つ上の棚へ。左手マッチ。左足をハイステップで一つ目の棚へ上げ、左手をリップへ。届いた。左手をリップ右の横向きのカチへ移して、終了点にクリップ。そのままトップアウト。
スティンガーRP。

その後は、トントンで打ちのめされて終了。

帰り際に御岳ボルダーでモンキーポッケーを触って、暗くなったので本当に終了。


松氏も《スティンガー》RP。fkucは《ビタースウィート》5.9をOS、《ファーストフィンガー》5.10a/bをRP。それぞれ成果を出し、いいクライミングができた。5連登にも関わらず体のコンディションも良かった。

松氏の《スティンガー》


インドアトレ

インドアトレ。4日目。

思い立ってランジの練習。

発射するフットホールドの上に重心を乗せて、それから、発射。たぶん。それがこつ。


インドアトレ

インドアトレ。

sghrがいたので、10bの長モノのムーブを聞く。一部、オリジナル・ムーブより効率的なものを習得。

あと、アンダーが弱いということで、特訓。

アンダーを効かせるには、体の中心をフットホールドを踏み込む力とアンダーを引き上げる力の間に入れなければならない。たぶん。それがこつ。

ガバ痛でホールドを持てなくなったので終了。

2012年10月24日水曜日

インドアトレ

引き続き、精確な足さばきを意識して、1時間半ほどインドアトレ。

はっきり言って、飽きる。

インドアトレ

登ってる最中に全く音を立てないクライマーを知っています。フットホールドに足をおくときに、つま先で壁を蹴る音が全くしない。それは、フットホールドのつま先を乗せたい場所に、一直線に足を運ぶから。つま先が一度壁にぶつかって、壁の上をすべってフットホールドに到達する、ということがないから。

一直線に足を運ぶことができれば、壁の上をすべる時間がなくなるので、保持力を無駄に失うことがなくなるはず。例えば、ファットブロッカーの右手のピンチをとった後に左足を上げるとき。一直線に足を運べず、壁のちょっと上に足を置いてすべらせようとすると、フットホールドの上のわずかな段差につま先が引っかかって、目的のフットホールドに足を置くのに手間取る。その間に右手のピンチの保持力は失われて行く。一直線に足を運ぶことができれば、この無駄をなくすことができる。

音を立てないことそれ自体はどうでもいいことなんだろうけど、音を立てない足運びは効率的な足運びと言えそうだ。

実際やってみると、これがなかなか難しい。狙ったところにピンポイントでつま先を置こうとすると、どうしても足運びがゆっくりになる。その分保持時間が延びて、保持力を奪われる。素早い足運びをすると、狙ったところに一直線といかず、壁を蹴ってしまう。壁を蹴らないようにすると、慎重にゆっくり足を置くことになって、保持力を失う結果になる。

はじめはゆっくり、慎重に、一直線で。それからだんだんスピードを上げて。そうやって、ブレない体幹と精確な足の運動神経を少しずつ身につけていくしかない。


足さばきを意識して、2時間ほどインドアトレーニング。




2012年10月22日月曜日

池田フェイスでスティンガーにはじめまして

松氏と池田フェイスへ。昨年冬にsghrと来た以来。

寒山寺の駐車場からテクテク歩くこと30分。坂道でバテバテになった頃に右手の林の中に姿を表すのが、池田フェイス。

池田フェイスは染み出しが激しいらしく、木曜日に降った雨がまだしたたっていた。

一夏を越した垂直の岩は苔に覆われていて、クラックからはシダ植物がニョッキと顔を出していた。


まずはアップで、

《ブラウンアイズ》5.9
気持ち悪い

《ビタースウィート》5.9
ガバでグイグイ、快適

《ファースト・フィンガー》5.10a/b
快適、アップに最適のいいルート

それから、本題にとりつき、

《スティンガー》5.11c/d
岩の一番高いところまで斜めに一直線に上がって行く見栄えのするルート。
この秋の目標はこれ。

一本目
テンションかけまくり、ズルをしながら上部まで。終了点まで行けずに敗退。
下部はビショビショで不明。中間部はシンハンドのジャム。上部はカチカチ。

二本目
テンションかけかけムーブ探り。終了点まで。

三本目
一応ムーブをすべてこなして、テンションかけつつ終了点まで。

中間部のジャミングセクションは遠いホールドが多くて、大きな筋肉をフル稼働。息が上がったところで、ちっちゃいカチを繋ぐ上部セクション。

めちゃくちゃいいルート。はじめての11台後半としては申し分なし。

次回は、びしょ濡れだった下部のムーブを固めるのと、通しでトライしつつムーブの微調整。3日目にはRPをねらう予定。

2012年10月16日火曜日

御岳ボルダーでいろいろ

2012秋5度目の御岳は、明るくなってから。

いつも通りソフトクリーム岩でアップして、暗くても怖くない課題に目星をつけるために《豚の顎》と《豚の耳》を触ってみるも、スタートが意味不明。却下。

それから、《モンキーポッケ》。進展なし。

ピンチオーバハングの岩に移動して、《ファットブロッカー》と《ファットアタッカー》を交互にトライしてトレーニング。合間に仕事。

お昼を挟んで、忍者岩に移動。暗くても怖くない課題候補である《亀返し》を触ってみるも、スタートが意味不明。却下。

仕方がないのでみんなで蟹祭りを開催していたら、仕事に行く時間になったので、終了。

今日気づいたこと。モンキーポッケをやると右ひじを打つので、次回からはサポーターを持って行く。

気づいたことその2。シットスタートにからきし弱い。広背筋だろうか?



2012年10月15日月曜日

御岳ボルダー・命ください

2012秋、4度目の御岳は、暗いうちに命ください岩へ。

寒山寺の駐車場に止めようと思ったら、通り過ぎてしまって、焦ってUターン。まだ暗いのに車が数台。

初めての命くださいの岩は、下地が岩ゴロゴロで悪くて、水溜りもあって、草も生えてて、居心地悪い。

まずは、左の《命ちょうだい》SD(2級)。

顕著なスローパーのマッチから、左のスローパーへ左手を出す。右足をスタートホールドへ手に足のヒールフック。と思いきや、右手が邪魔でヒールフックがかからない。

ムーブ変更して、スタートのマッチから、右手をクロスで綺麗なクラックのカチへ。足を入れ替えて、左手を左のスローパーへ。スタートのホールドへヒールフックで、マントル。と思いきや、TENAYA Intiのヒールが潰れて力が逃げる。

右足のみブラックウィングに履き替えて、完登。


次は、《命くださいの・中央》(2級)。激ムズ。強引に体をあげるんだろうけど、膝に悪そうなので終了。

さらに、《命ください・右》(一級)。意味不明。離陸不能。

またの機会に。




御岳ボルダー・モンキーポッケ2

2012秋、三度目の御岳は、明るくなってから。

モンキーポッケは、2手目の右が出て、3手目の左ポケットが止まった。ただし、この3手目が正解ムーブがは不明。

途中、ピンチオーバーハングの岩に移動。ファットブロッカーを触って、登れなくなってることを確認。鍛え直さないとダメだ。ファットアタッカーは多分いける。何となく怖いので、早々にここを後にして、再度モンキーポッケ。進展なしで終了。

御岳ボルダー・モンキーポッケ

2012秋、二度目の御岳ボルダーは、モンキーポッケ。

まずは、例によって溶けたソフトクリーム岩でアップ。夜明け前の暗い時にやる7級は、フットホールドがツルツルでめちゃ怖い。

その後トライしたのは、暗くても怖くない《モンキーポッケ》(初段)。昨年秋によっちゃんと触って、離陸できなかった課題。

今回は、左足だけブラックウィングを履いたら、スタートのヒールフックがきまって、一手目の左ポケットがとれた。一手前進したところで夜が明けたので、終了。



御岳ボルダーで豚の鼻

奥多摩シーズンに入ったので、岩の癒しを求めて&トレーニングの場を求めて、御岳で登り始めた。

4時頃登り始めて、明るくなってしばらくしたら帰るっていう動き。10月の御岳は、5時半になるとライトなしで登れる様子。

2012年秋シーズン第1回の御岳は、ソフトクリーム岩でアップして、《豚の鼻》(1級)をトライ。ずっとまえに中ちゃんに教えてもらって、離陸できなかったこの課題。今回は1時間30分ほどで登れた。

《豚の鼻》
ポイントはスタートの右足のヒールフック。右足だけブラックウィングを履いたらヒールのかかりが良くなって、登れた。あと、スタートの左手のブラッシングも重要。へばりついたチョークを落とすと、フリクションが格段にアップ。
一手目は右カンテの微妙な凹みを叩く。そのまま耐えて、リップ左へ右手を飛ばす。大きな凹みまで届けばいいんだけど、そこまで行けないので、手前のがちゃがちゃしたところへ。そこから、大きな凹みに。左足を踏んで左手をリップへ出して、マントル。

2012年10月5日金曜日

2012秋の目標

2012年秋の目標は、11台後半RP。

それから、2013春には、11代後半を1日で登れるようになる。そして、12aを登る。

クライミングのグレードについては、ヤマケイのクリーム色の『フリークライミング』で故・新井裕己氏がグレードのピラミッドを積み上げる理論を提唱しています。グレードを積み上げる際のルールの1つが、「あるグレードのルートを登るには、その1つ下のグレードのルートを2つ登ってなければならない。そして、そのさらに1つ下のグレードを4つ登っていなければならない」というものです。

こんな感じで、12aを登るための前提条件は、11dを2本、11cを4本、11bを8本、11aを16本登っていることです。


この理論は、バランスよく実力を上げて、かつクライミングを楽しむためにはなかなか実用性のある理論ではないかと思います。

ちなみに、現在の僕のピラミッドはこんな感じ。スラブは含めていません。垂直からです。


めちゃくちゃバランスが悪いですね。これには理由があって、10bと10bcを登った後に11bを登っちゃったんです。その後、11cが登れないのは、登ってないからで、まだ11cのルートは触ったことがありません。11dと12bはトライしたことがあるんですけど。なじみの岩場にはめぼしい11cのルートがなくて、11cにトライできないままに11bを積み重ねてしまいました。

この秋は11台後半を登ることを目標にして、甲府方面を攻めてみようかと計画中です。綺麗なピラミッドを造るために、11台前半も引き続き登り続けます。10台はアップでやります。

さて、ここからグレードのピラミッドを積み上げて行くんですが、ルールその2は、「10トライ以内」。10トライ以内でRPできなければ実力不足だそうです。この条件については、新井さんのようなフルタイムクライマー(といっても、夏だけだけど)とサラリーマンクライマーは別で、サラリーマンクライマーにとってはトライ数よりもトライ日数が大事という話が、ヘビークライマーきんさんのブログには書かれています。これには多いに同意できます。

ということで、12というグレードを見据えて、春までに11台後半を一日で登れるようにします。

ちなみに、これくらいは登れないといけないんですけどね。


2012年10月1日月曜日

2012夏のまとめ

ジェットストリームのオンサイトトライで夏が終わったので、この夏のまとめを。


この夏は初めて小川山でルートを登り、小川山に通いました。

最初に立てた目標は、いろんなエリアを登って回ること。初めての小川山ということで、全体像を把握することを目標としました。

そして何度目かの小川山で登ったのが、続々おじさん岩だと思って登ったスラブルート。後で調べたら実はダンボ岩という100岩には載っていないルートでした。ダンボ岩の右ルート《象の鼻》(5.10c)の上部のカンテを取った後のスメアリングのムーブで、スラブの面白さに開眼。その後登った水晶スラブの《アバタもエクボ》(5.10c)で、スラブにはまりました。

ここで出来た2つ目の目標が、スラブを登るでした。

エリアを回るという目標に、スラブを登るという芯が通ることで、この夏のクライミングはとても充実したものになりました。

それから、ナチュプロでクラックもいくつか。

以下は、この夏に小川山で登ったルートです。登った順に。ダンボ岩のルートは、ルートが判然としないので、載せてません。


スラブ
《川上小唄》(5.8)マラ岩(フラッシュ)
《屋根の上のタジヤン》(5.9)マラ岩(フラッシュ)
《小川山物語》(5.9)兄岩(マスターOS)
《アバタもエクボ》(5.10c)水晶スラブ(2トライ)
《ノイズイノ》(5.10b)屋根岩4峰(フラッシュ) 
《スラカン》(5.10d)屋根岩4峰(フラッシュ)
《届け手のひら》(5.10c)マラ岩(フラッシュ) 
《JECCルート》(5.10d)マラ岩(3トライ)
《越境者》(5.10a)水晶スラブ(マスターOS) 
《マイルドタジヤン》(5.8)ソラマメ下部スラブ(マスターOS) 
《ソラマメ》(5.9)ソラマメスラブ(マスターOS)
《ブラック&ホワイト》(5.10b)左岸スラブ(3トライ)
《ダーク・クリスタル》(5.9)屋根岩2峰(マスターOS)


 クラック
《もみじ》(5.10a、ボルト)兄岩(フラッシュ)
《金太郎》(5.9、NP)兄岩(2トライ)  


 フェイス
《レギュラー》(5.10c)マラ岩(フラッシュ) 
《ギャオス》(5.10b)屋根岩5峰(フラッシュ)
《DDT》(5.11a)屋根岩2峰(2トライ)


 マルチピッチ
《春の戻り雪》4P(5.7)左岸スラブ(全Pリード、2度目)
《ラベンダー》2P(5.10a、5.10b)おむすび山スラブ(全Pフォロー)
《ジェットストリーム》2P(5.10b、5.10a)屋根岩2峰(1P目フォロー、2P目リードでOS)


瑞浪の《ウォーターシュート》(5.9)が最高グレードだったスラブを、5.10dまで登れたのはなかなかの成果。《JECCルート》は充実したルートでした。マラ岩の《ガンコおやじ》(5.11c/d)と屋根岩2峰の《PTA》(5.11b)が宿題になっているので、次の夏には11台のスラブを登ることを目標にしようと思います。左岸スラブの《ジャーマンスープレックス》(5.10c)も宿題ですが、これはすぐ登れるでしょう。

マルチピッチをいくつか経験できたのも大きな成果。ジェットストリームはこの夏で一番盛り上がりました。

クラックはまだまだこれから。《龍の小太郎》(5.9)、《マガジン》(5.10a)をトップロープで登ったので、来年はこの辺りから取り組みます。あと、愛情物語(5.8)も

エリアの点では、金峰渓谷には行ってみたい。


2012年9月30日日曜日

ジェットストリーム

この夏の集大成、松氏とジェットストリームのオンサイトトライを決行すべく、小川山へ行きました。
トライしたのは、《ダーク・クリスタル》、《ジェットストリーム》、《DDT》、《PTA》。


《ダーク・クリスタル》(5.9)
久しぶりの小川山ということで、ジェットストリームの前にアップ。マスター・オンサイト。スラブのスメアリングの感覚とランナウトのメンタリティを思い出して、準備万端。


《ジェットストリーム》2P(5.10b、5.10a)

屋根岩2峰の左肩から取り付いて、特大サイズのダイクをだとってトラバースする個性的なルートで、最高に面白いです。1P目はダイクを手で持ってトラバース。1P目の終了点目前でダイクに乗って、2P目はダイクの上を歩いてトラバース。スリル満点という噂通り、高度感最高のクライミングでした。2P目でルートファインディングを誤り、命を削りました。

1P目は松氏リード、僕フォロー。2P目は僕リード、松氏フォロー。

ムーブについては後回しにして、まずはちょっと厄介な下降について。

下降方法その1
トラバースしてきたルートを逆にたどって取り付きまで戻る
命を燃やして来た道を引き返せるわけがないというこの方の意見に賛成。却下。

下降方法その2
2P目終了点から、クラックを登って上に抜ける
(たぶん)上まで抜けて歩いて降りられます。大きめのカムが必要なのと、登る気力も実力もなかったので、却下。

下降方法その3
懸垂下降
2P目の終了点から蜘蛛の糸のビレイポイントを経由して2峰の最下部まで懸垂下降。50mロープ一本だと、蜘蛛の糸のビレイポイントまで届きません。60mだと届くとか、届かないとか。
今回は、まずはパートナーを蜘蛛の糸のビレイポイントまでロワーして、その後、2P目の終了点の5mほど下にある蜘蛛の糸の終了点まで懸垂。そこでロープを懸けかえて、蜘蛛の糸のビレイポイントまで懸垂。そこから、セレクションの1P目の終了点まで懸垂。蜘蛛の糸のビレイポイントからセレクションの1P目の終了点までは、50mロープ一本でぎりぎり。今回はロープの中心がずれていたので届かず、ちょっと上でロープを外して、クライムダウンしました。クライムダウンは問題なし。左のダーククリスタルの中間の懸垂支点だと50mロープでも余裕ですが、足場が悪いです。セレクション1P目の終了点の方がオススメ。最後は短い懸垂で、地面へ。計4回の懸垂で、下りも楽めるいいルートでした。

ツインロープで登れば懸垂2回で下降できるので、一番楽かもしれません。



では、ムーブについてメモ。オンサイト狙いの方は読まないで下さい。

〈1P目〉

1P目の最初の難所はルンゼを超えて最初のダイクを取るところ。フットホールドは乏しく、かかりの悪いホールドを保持して、一つ目のダイクの右肩をエイヤと取ればOK。リードの松氏も僕も、ムーブが分からずルンゼを行ったり来たり。

中間部は特に難しいところはなく、持久力勝負です。ダイクとダイクの間にジャミングするのがポイント。

2つ目の難所は、最後。左手のかかりの良いサイドホールドから、右のガバのガストンが遠いです。その間には、かかりの悪いホールドがいくつか。スメアリングの足を信じて悪いホールドを右左とつないでガストンを取りに行くのが正解のようです。僕は、左のサイドホールドを持って、右手で悪いホールドを中継して、ガバのガストンにとばして、ぱっつんぱっつんの状態から左手を離して、マッチしました。サイドを持った左手を離した瞬間、振られて落ちそうになりました。ここを越えたらダイクの上にマントリングして数歩で終了点へ。

出だしからずっと足が信用できず、全身に力を入れっぱなしだったので、マントリングした段階で息も絶え絶え。腕は激しくパンプ。終了点まで数歩にも関わらず、その場で10分ほど松氏とお話ししながら休ませてもらいました。


〈2P目〉

1P目の終了点から1本目のボルトが見えませんが、ダイクはしっかりしてるので、特に問題なし。ただ、スリルは満点。

大きなダイクが途切れたところで、本来ならば斜めにクライムダウンして、トラバースし、クラックを登って終了点までたどり着きます。しかし、僕はそれを忘れてて、終了点までダイレクトにスラブを登ってしまいました。このスラブが、乾燥した岩茸がびっしりで、ホールドは皆無のどスラブ。岩茸を払いのけてスメアリングして、なんとか終了点にたどり着きました。10aではないです、間違いなく。終了点で下を見てボルトを発見し、ルートを誤ったことに気付いて苦笑い。フォローの松氏は、正規ルートで終了点までたどり着き、二人揃って完登しました。ルートを誤ったものの、一応完登ということにします。


高度感満点のトラバースを楽しめる、最高に楽しいルートです。ただ、限界グレードが10台のクライマーが挑むと大変なことになりそう。


ジェットストリームを終えて、残った時間で2峰下部のショートルートに挑みました。


《DDT》(5.11a)
下部はフェースっぽいムーブ、上部はスラブとマントリング。下部でちょっと苦戦して、上部のマントリングは《JECCルート》に比べれば全く問題なし。2トライでRP。

《PTA》(5.11b)
11台のスラブはさすがに難しい。実力不足で敗退。このエリアは歩いて終了点まで行けるので、回収の心配がなく安心。