2018年7月12日木曜日

初めてのSlate Quarry@North Wales - 初日

ニールさんに誘ってもらって、North Walesのスレートの岩場に行ってきた。Llanberisという街に近い岩場。スレートの岩場は、かつての石切り場だ。小さな石切り場が点々としているのかと思っていたら、全然違った。信じれらないくらい巨大な石切り場が、ドカン。


Australia


最初に行ったのは、Australiaというエリア。スレートを輸出していた先の地名がエリアの名前になっているそうだ。ここだけでルートが250本以上ある。

https://www.ukclimbing.com/logbook/crag.php?id=10#maps

Looning the Tube E1 5a


最初にやったのは、かつての送水管からトラバースするルート。以前はこの錆びた送水管がずっと奥まで繋がっていたそうだ。途中に残された錆びたチェーンにスリングを巻いたら、クラックを上がる。


スレートの石切り場でのクライミングの面白いところの一つは、こういう産業遺構が残っていて、時としてそれをクライミングに使うところだった。

オンサイト。

Exhuming the Tube E3 5c


次は、ニールさんが同じスタートからさらに右にトラバースするルートをやった。僕はフォロー。こっちはラインどりがいまいち分からず、消化不良。

Turn of the Century E2 5c


それから、顕著なコーナーを登るルート。15mか、もう少しあるくらいだろうか。ボルトが2本打たれている。加えて、下部にカムを1本。プロテクションはそれだけなので、かなりランナウトするんだけど、それほど難しくはなく、怖くもない。


スレートの岩場は、スポーツ・ルートとトラッド・ルートが混在している。それも、エリアごとに分かれているわけでもなく、すぐ脇に隣り合っていることも多い。さらに、トラッド・ルートとして形容詞グレードがついていてもボルトが打たれているものもあって、グリット・ストーンとは全く異なる規範が通用しているようだ。

Turn of the Centuryも、E2とはなっているけれど、登った感触としてはスポーツルートの5.10+と言った方がしっくりくる。初めてのE2なのにそんな気にはならない。面白いけどね。

オンサイト。

Serengeti


場所を変えて、途中でかの有名なThe Quarrymanを見学して、たどり着いたのはSerengeti。

https://www.ukclimbing.com/logbook/crag.php?id=633#maps

Seams the Same E1 5b


この日は暑かった。とても気温が高い上に、黒いスレートは直射日光を浴びると火傷しそうなほど熱くなる。日陰の岩場を探したいねと言って歩いたのに、僕にとって面白そうな岩は、思い切り日向にあった。時間はお昼すぎ。対岸の日陰の岩で陽気なイタリア人集団が初手核心のスポーツルートを賑やかに楽しんでいるのを眺めながら、熱々のスラブに走ったクラックを登った。

これは超いいルートだった。オンサイト。

Bus Stop Quarry


いよいよ暑すぎてもう無理ということで、日陰の岩へ移動。ニールさんが気になっていたというスラブを見に言ったけど、ちょっとイメージと違ったようだ。さらに移動。バス停から丸見え、徒歩3分のエリア。

https://www.ukclimbing.com/logbook/crag.php?id=5

Fool's Gold E1 5c


日が傾き、ちょうど日陰に入ったスラブのクラックを登った。下部はグルーブを辿るんだけど、プロテクションはその右のフェースのクラックで、半分ブラインドでスモールカムを突っ込むことになる。それと、あやしいワイヤー。で、その状態でハング下のグルーブから右に飛び出すところが、ムーブがわかりにくくて、ちょっと難しかった。


これはいいルート。オンサイト。

初日はこれでおしまい。

2018年7月11日水曜日

Staden Main Quarry

土曜日のお昼。ベンが木織さんを紹介してくれて、一緒にクライミングに行くことになった。

僕は木織さんのファミリー・トリップの記録が大好きで、とりわけ、「デビルズタワーのてっぺんにはウサギさんがいるんだよ。一緒に見に行かないかい?」と言って小学生の娘さんをだまして家族でデビルズタワーを登った話に大変感銘を受けたのだった。その後のスネークダイクも、モンキータワーも、何度も読み返した。

お会いできて本当に嬉しかった。

で、行き先はStaden Main Quarry。石灰岩のトラッドの岩場だ。このところピークディストリクトは天気が良すぎて雨は一滴も降らず、クライミングには気温が高すぎる。日陰の岩じゃないとクライミングにならんということで、ベンが選んだ岩場がここ。


車を止めて3分も歩くと、地面に野球場くらいの大穴が開いていて、その底が平らな草原になっている。その先に岩。岩とその手前の数メートルだけが、綺麗に日陰になっている。さすがである。

クライミングは、石灰岩のスラブのトラッドルートで、プロテクションはナッツ主体。ハーケンもあったか。僕は家族の前でトラッドのリードをしたことはなくて、怖いことをやりたくなかったので、フォローで一本登っただけ。あとはこの大草原でクリケットをして遊んでいた。娘たちもトップロープを初体験。出だしが難しくて、少ししか上がれなかったけど、楽しんでいたようだ。

なんとも贅沢なクライミングだった。


2度目のStanage Popular

ずいぶん前のことだけど、夕刻から、2度目のニックとのクライミングでStanage Popular。ニックは今回はリードするだろうか?

Inverted V VS 4b

まずはこれ。ガイドブックにはTop50の表記。名作らしい。到着すると数名のクライマーが登り終えたところのようで、様子を伺ってみると、このルートはspectacularだぜ!って連呼してた。イギリス人は何を聞いてもnot so badかせいぜいlovelyくらいしか言わないのかと思ってたけど、クライマーは例外のようだ。

ニックはリードを見合わせるということなので、僕がリードでオンサイト。ニックもフォローでノーテンで上がってきた。

これは確かに素晴らしい。初登はなんと1922年。初登者はCyril Ward。

僕がリードしてる最中に通りかかったクライマーがニックと話をしてて、このルートが彼の初リードだったそうだ。そして彼の背中には今、このルートの全景がしっかりと彫り込まれている。


Hollybush Crack VD

2本目はこれ。これもTop50。ニックはフォローでプロテクションと上部のアンカーセットを確認してからリードするかどうか決めるということで、僕がリードでオンサイト。そのあと、ニックがリード。初めてのトラッドのリードだそうだ。プロテクションセットは怪しいし、上部のアンカーも少々怪しかったけど、ともかく初リードを成功させた。

最高のクライミングだった。

2018年6月25日月曜日

Stanage Popular End

夕刻からニックとトラッドクライミングに行って来た。

ジムで会ったニックはまだリードしたことはないトラッドクライミング初心者。僕もUKでは一度しかトラッドクライミングはやったことない初心者。ということで、やさしいのからやろうということになった。

Heather Wall VS 4c

ジャムも交えつつのフェース登りで楽しい。クラックが途切れ途切れでプロテクションを受け付けるところが限られるので、初心者のリードには向かないか。

Crack and Corner S 4b

Heather Wallのすぐ隣。出だしの100万人ホールドがガラスのよう。そこさえ超えてしまえば楽ちん、と思いきや最上部が厳しかった。ラインどりを間違ったか?

Castle Crack HS 4b

コーナークラック。中間部にワイドクラックがあってプロテクションはどうなるかと不安があった。キャメ4がほぼほぼ開ききっていたけどすぐ脇に水平クラックがあって問題なし。初心者のリードにもいいかも。

ちなみに、グレードは、S (Severe)、HS (Hard Severe)、VS (Very Severe)の順に難しくなる。となると、 Crack and Cornerはやはり上部で難しい方に行ってしまったかもしれない。この中では、Castle Crackは一番良かったということで、ニックと意見が一致した。グレードではない。この辺りの感覚を共有できると、一緒にクライミングを楽しめるような気がして、嬉しかった。

全部オンサイト。


Millstone Area

Millstone Edgeの一段上のエリアに行って来た。

Mother CapとOver Owler Tor。

Blue Cap Start V0+ 5a、Jowbone V2 5c、The Eye Socket V2 5cを登った。

Conan the Librarianは敗退。Goden Aretも敗退。厳しい!

帰りにMillstone Edgeによって、Technical Master Leftをやったけど、midgiesに襲われて逃げ帰って来た。

Millstone Edge

夕暮れピクニックでMillstone Edgeへ行って来た。

Technical Biater V1 5bを登った。トポには、下降路として使われると書かれているが、ここをクライムダウンするという選択肢は僕にはない。上まで登って、ぐるっと回って降りて来た。

隣のTechnical Mater V4 6Bも登った。トポには、One of the Peak's great problemsとある。苦手のカンテ登りの歴史あるルートを登れて、超嬉しい。

Green Death Start V5 6Cは敗退。ムーブがわからん。

かの有名なMaster's Edgeを見た。London Wallも見た。Elm Streetも見た。すごいところだ。

Not to be Taken Awayを登った

曇り空で、風が強い。前回は雨の後でぬめっていたNot to be Taken Awayも、コンディションがよさそうだ。この風なら、midgiesも出てこないだろう。

ということで、朝の用事を済ませたのちに、Stanage Plantationへ向かった。

Stanage Plantationはだんだんと緑が濃くなってきている。足元ではシダ植物が背を伸ばしている。Grit stoneのシーズンは終わったと皆言うけれど、まだまだもりもり登りたい。

Not to be Take Away. 前回は、出だしの地ジャンに面くらって苦労したけど、もうそこは分かっている。あとはコンディションの良さを利用して、上部をを繋げるだけ。そこは難しくないと信じたい。

狙い通りにコンディションは上々だ。数度のジャンプを試みて、出だしのムーブを成功させた。あとは上まで確実に登ろう。と思ったけど、ジャリジャリのgrit stoneに飛びついた瞬間に指先がわずかにずれて削られた。アップも不十分で、指先が岩に慣れていないのもあり、感覚がなくなった。

飛び降りる。

これで指先の血行が良くなって、もう感覚がなくなることはない。ゆっくり休んで回復を待って、また数度のジャンプののちにジャリジャリのスローパーに飛びつくことに成功した。そして、そのまま岩の上に立った。

高さがある上に斜めに登るので上部ではマットがなくて、超怖かった。二度とやりたくない。


この課題のことを知ったのはいつだったか。僕はUKのクライミングは好きだけど、ボルダリングには疎い。たしか、ダイバーさんがLife on Holdがなんちゃらって言った時に、ボルダリング動画をいくつか見て、その時にはじめて見たんじゃないかと思う。それ以来、なんとなく気になっていた課題。

初登は1976年、John Allen。Technical Masterの時にも出てきた名前。クライミングの歴史を感じながら登ることができることは、なんて幸せなことなんだろう。

ちなみに、温まった身体を利用して前に敗退したGreen Traverseを登ろうとしたけど、あえなく敗退した。また行かないと。