2022年8月14日日曜日

妹岩でいろいろ

 山森さんと小川山。

妹岩で、カサブランカ。10年くらい前に敗退して以来の二度目の挑戦でRP。カサブランカといえば小川山レイバックをやったあとの2歩目のステップというイメージがあるんだけど、それにしてはプロテクションのセットが難しすぎる気がした。ムーブ的には、上部のダブルクラックを移るあたりのフェースっぽいムーブが核心な気がする。

ジャックと豆の木をオンサイト。核心部はたぶん下部のワイドで、しかしムーブはワイドではなくて、左手のカチの保持力と左足のスメアリングの踏みつけ力の勝負か。

次はパピヨン2P。2P目が美しいと聞いていて、僕が1P目をリードして、山森さんが2P目をリードするっていうオーダーでやったんだけど、2P目は確かに岩が汚れていないと言う意味では美しかったけど、クライミングの内容的には普通で、1P目の方がワイドっぽくて悩みがあって面白かった気がする。奥多摩でB面クライミングをやっていると、岩の汚れは人より気にならないのかもしれない。

泳いで終了。

バードウォッチング・エリア

 山森さんと小川山。

バードウォッチング・エリアで、キビタキを山森さんがオンサイト、僕がフラッシュ。左に傾いて斜めに走るクラックに左足をフットジャムすると急に安定感が増す。

オオルリを山森さんがオンサイト、僕がフラッシュ。山森さんが右向きで登ってたので、僕は左向きで登ってみた。結局中間部あたりで体が出てダイクに立ったので、大差なかったかもしれない。ダイクを全部限定してワイド登りで通したらいい練習になりそう。

ちょっと移動して、ポケットマントルを山森さんがオンサイト。

またちょっと移動して、完全なる酒乱にド敗退。

泳いで終了。

2022年6月17日金曜日

アメリカのスポーツクライミング(2)

スポーツクライミングにおけるリスクを考える第二弾。 


アレックス・ホノルドのClimbing Goldから、アメリカにおけるスポーツクライミングの生みの親であるアラン・ワッツ(Alan Watts)との対談。


https://www.climbinggold.com/episodes/cheater-cheater


スミス・ロックでラップボルトによるスポーツルートの開拓を始めたワッツは、当時すでにクラック・クライミングの分野では世界のトップレベルだった。対談では、スミスにはクラックがあまりないのでフェースをクライミングの対象として見始めた、スミスにクラックがいっぱいあったらスポーツクライミングをやってない、なんてことを言っていた。

この点については、スミスも少ないながらクラックはあって、高難度のものもあるので、文字通りスミスにクラックが無いと理解するよりも、ワッツが強すぎでクラックを登り尽くしちゃったと理解するほうが良さそう。と言う話を木織さん教えてもらった。



それから、ホノルドのコメントとして、ワッツが当時のメインストリームであったクラック・クライミングにおいてトップレベルにあったということが、ワッツが始めたスポーツ・クライミング(と言う名称は後から付けられたのだろうが)にcredibilityを与えた。

強いから新しい取り組みを初めて、強いからその取組が承認される。強さって大事と理解した。

その他、スミスでラップボルトがそこまで問題にならなかった理由として、スミスのクライマーはバラバラでメンターのような存在がいなかったことをワッツは挙げている。やめろと言われたときにその忠告に従わないといけないと感じるような存在がなかったと。

本題であるスポーツクライミングにおけるリスクについては、ホノルドのコメントがある。スポーツクライミングは「安全すぎる」との批判があることに対して、そういうことを言うやつはスミスのクラシックを登ったことがないのだろうと。スミスのクラシックは、ボルト間隔はとんでもなく離れていて、安全ではあっても登ってみると安全とは感じられない、とホノルドは言う。こういう反応が出るということは、少なくともホノルドはスポーツクライミングにおいて「安全とは感じられない」ことに積極的な価値があると考えているということだろうか?

2022年4月13日水曜日

アメリカのスポーツクライミング(1)

ラップボルトの スポーツクライミングにスパイスを求める倫理はアメリカのスポーツクライミングから出てくるのではないかという仮説のもとにアメリカのスポーツクライミングを理解する試み。

話としては、スポーツクライミングのボルトはいかにあるべきか、スポーツクライミングにスパイスは必要か、ボルトの打ち替えや打ちたしにはどのような手続きを設けるべきか、という感じで、テーマは色々あるけど、まずはアメリカのスポーツクライミングについて雑駁に勉強してみましょう。まずは、ランナウトするスポーツクライミングとして日本でも報告されているスミスロックから。

PUTTING UP A NEW CLIMBING ROUTE OR REMOVING EXISTING HARDWARE AT SMITH ROCK? NEW RULES
https://smithrock.com/news-all/putting-up-new-climbing-route-or-removing-existing-hardware-smith-rock-new-rules

2021年に確定的なルールができるけど、暫定的な措置として、2020年8月31日以降、スミスロックでのボルトの設置および除去にはpark mangerもしくはpark managerから授権された者による明示的な書面による許可が必要となるという記事。この措置は、Oregon Administrative Rule 736-010-0040 (4)という法的な根拠があるもの。違反した者は最悪の場合は州立公園への立入禁止になるとか。

フォーマルなルールに基づいて規整をするアメリカらしいやり方。おそらく、その前提となるのは、park managerがクライマーと意思疎通をしクライミングのことを理解して許可の可否を判断する仕組み。日本では容易ではないでしょう。

次。スミスロックの開拓者の姿を伝えるレポート。

Dust, Sweat, and Tears at Smith Rock - A firsthand look at the little-understood art of establishing new sport climbs. JANUARY 12, 2019 by TODD YERMAN
https://www.climbing.com/people/dust-sweat-and-tears-at-smith-rock/

The history of new-route development at Smith is inextricably linked to the rise of American sport climbing. It was here in 1983, when Alan Watts rappelled down a gorgeous pocketed face in the Dihedrals and placed expansion bolts on Watt’s Totts(5.12b), that sport climbing in America was born.
Smith Rock’s sport-climbing “Golden Age” reflected the growth of the sport not only from the standpoint of new boundaries, but with respect to a community redefining itself. Ethical debates raged over rap bolting, hangdogging, chipping, gluing, pre-placing gear, and retro-b
olting.


A related question is, How many bolts should a route have? Early sport lines at Smith Rock had as few as possible, with natural protection to fill in the blanks. Some, like Heinous Cling, the airy 110-foot, eight-bolt 5.12c in the Dihedrals, were even bolted on lead. The transition from the trad mentality was slow, and a “ground-up” attitude persisted. Even Ruana’s Forbidden Fruit project still requires a couple of cam placements. At the other extreme, some routes had bolts placed an arbitrary, uniform distance apart, turning clips into cruxes. “The problem with the way things were done at Smith is it sucks, when you think about it now,” says Thompson, who moved to the area in 1982 and witnessed the sport revolution firsthand. “There was this attitude that is has to be runout. Why?! Put the bolts where they need to be.”


アメリカのスポーツクライミング発祥の地であるスミスロックでは、ランナウトが善とされた時代が確かにあったようです。それに対して、当地のlegendary local crewの一人とされるTedd Thompsobは、今になって考えるとバカみたいだと言っている。"Put the bolts where they need to be."というのだけれど、問題は「必要なボルト」とは何かだろう。怪我をしなければいいのか、それなりに恐怖感を和らげてくれる間隔で打たなければならないのか?

ケミカルアンカーが主流となっていることに関して、

“I know glue-ins are better,” says Alan. “But my routes are new, and I don’t know if the clips are gonna work for everyone. What if I have to move them?” Caldwell concurs: “You just have to do what’s right for your routes, and go with glue-ins [later] if you need to make changes.” The message is clear: A new route is a work in progress, even after the FA.




2022年3月5日土曜日

氷細工の竹とんぼ

秋川エリアでトラッドクライミングを行った。

このエリアは、2021年1月の岩探し山歩きで発見した。1月中にクリーニングをして、翌2月に山森さんと登りに行った。山森さんのオンサイトトライを皮切りに、はじめはグラウンドアップでの完登を目指したけど、プロテクションの不確実性のために断念した。岩が安定していないのだ。誰かを誘ってクライミングをするなら岩は徹底的にクリーニングすべきであったと反省した。そういうことで、トップロープでワークアウトすることになった。

帰り道

2021年12月には、ボルダリングでエリアを再訪。大きなサイファーで失敗して、臀部を負傷した。
ボルダリング

続いて、2022年1月にはトップロープで完登。

核心部

いよいよRPを狙って再度エリアを訪れた3月、ようやくこのルートを完成させることができた。最初のRPトライでは、核心部のフットホールドが練習の時よりも小さく感じ、突入できずにテンション。ここはプアなプロテクションでランナウトするので、思い切りが必要。登ったあとに山森さんと話していて気づいたけど、核心部手前のレストポイントまでで足の疲労が溜まっていて、うまく足に力が入らず、それでフットホールドが小さく感じたようだ。

僕の失敗のあと、山森さんがRPし、ルートを完成させてくれた。僕はその後にゆっくり昼寝をして回復して、RPに成功した。フットホールドはやっぱり小さく感じたけど、もうやるしかないと決心して突っ込んだ。

核心部

トップロープを使うという決して良いとは言えないスタイルでの完登だったけれど、嬉しさに顔が緩んだ。数年ぶりにRPを狙うクライミングをしたこと、ブラインドホールドにデッドを2発叩き込むダイナミックなクライミングをナチュラルプロテクションで実践できたこと、そして何より、自分で歩いて発見したエリアで岩塔を突き上げる素直なラインを引けたこと、とてもいいクライミングだった。何度も付き合ってくれた山森さんに感謝。


ルートには山森さんが「氷細工の竹とんぼ」という素敵な名前をつけてくれた。

2022年3月3日木曜日

久しぶりの障子岩

スポーツルートやろうということで、山森さんと障子岩。石灰岩のスポーツルートを登るのいつ以来だろうと記録を見返したところ、2016年1月以来だった。6年前。信じられない。

これだけ間があくと全然登れないことがわかった。一つには、石灰岩のスポーツルートのムーブが出てこない。もしかしたら、石灰岩のスポーツルートのムーブというより、障子岩のムーブと言ったほうがいいかもしれないけど。もう一つは、石灰岩のホールドになれていない。冬の石灰岩の冷たさと、ところどころ出てくるガビガビのホールドを握る痛さ。

ということで、散々な結果だった。障子岩のルートを全部登るというクライミングにおける目標が実はあったことを思い出したし、これからしばらくまじめに障子岩に取り組もうという気になった。

ペッペッペの羽田さん 5.10a  ◯(快適)

筋違い 5.11a ✕(ムーブができず)

ジェラシー'95 5.10d ◯(スムーズではない)

穴 5.11a ✕ (ムーブが思い浮かばない。テンション混じりでトップアウト)

野生の風 5.11c ✕(ムーブができない)

ジョン・ガーバー 5.11a ✕(ムーブが思い浮かばない&もうヨレヨレ。テンション混じりでトップアウト)


2022年3月2日水曜日

数馬の岩場のアクセス

随分前に登った数馬の岩場のアクセス。まだ登ってない岩がありますが、最近いけてないのでとりあえずアクセスを紹介します。

以下は、登ったときの記録。

エイドルートのフリー化@数馬の岩場から、ランジの課題@鳩ノ巣エリア

エイドルートのフリー化完成@数馬の岩場

エイドルートのフリー化に挑むその2@数馬の岩場

奥多摩トラッド@数馬の岩場から、フィンガージャム&ダイノ・ボルダー

完成・COMPASSION@数馬の岩場から、鳩ノ巣ダイノ


アクセスと既存ルートの記録は山と渓谷387号(1970年)に掲載されています。しかし、50年前なのでアクセスには変化もあります。



「案内図」では、西側の沢からアクセスすることになっています。これは今も可能です。また、白丸駅の駐車場からアクセスすることも可能です。その場合、数馬の切通の手前から右に入って、広葉樹の樹林帯を上がって、杉の植林帯を適当に登ることになります。「案内図」にある「マツの木」はわからず、「プレート」はありません。岩がありそうなところの目星をつけて、適当に左の斜面を降ります。


たぶん下の十字の場所です。