2016年12月25日日曜日

スチャダラ通信第6号「トーフック、できた!!」

恒例の家族でクリスマスプレゼント交換会を済ませ、一人で神戸ボルダー、スチャダラです。

前回、右手の引きという気づきを得て、さらにニポナポさんからのアドバイスで、それが間違っていないらしいということで、期待膨らむトーフックです。

ダメです。

抜ける抜けるで、全然ダメです。あまりにできないので、粒踏みに浮気したりしながら、抜ける抜ける。

これは何かかが足りないということでいろいろ考えて、右足の踏みを意識してみると、なんだかそれまでと違う感触を得ました。で、思い返してみると、ニポナポさんのムーブメモには、右足で「おす!」と盛大に書かれてました。
それを激しく意識すると、できました。



前回はたまたまできた感じでしたが、今回は再現できる気がします。

右足で押して、骨盤を回して、左足を引いて、オポジション。そうすると、上体が外に出てきて、次のホールドは目の前です。あらかじめ体が外に出ているので、左手を離しても外に吐き出される具合が少ないです。

おす!

そして、体が進行方向に上がって、左足が横向きに引かれます。

オス!

さらに、これまで落ちていた左半身が上がって、左足がさらに横向きに引かれます。

押忍!

で、横向きに引かれると、トーにガバのエッジが食い込んで、抜けない。

抜けない!

ここのトーフックは面ではなく、エッジの意識。ようやく理解できました。ニポナポさんの足だけの斬新な絵のおかげです。今後はニポナポ師匠と呼ばせていただきます。

今回、初めて休みの日に神戸ボルダーに行きました。朝早くから人がいるんですね。この岩場には、僕より弱い人間はいません。トーフックを理解するのに5日もかかる人間はいないようです。なかなかシンドイですが、スチャダラの岩は先っぽが尖っててかっこいいので、気持ちを高めて頑張ります。僕は強い人に混じって登るという経験をしたことがほとんどありません。たまにはこういうのもいいでしょう。

2016年12月21日水曜日

スチャダラ通信第5号「トーフック、できた?」

1人で神戸ボルダー、スチャダラです。

珍しく先客が1人。後からもう一人いらっしゃいました。

前回、トーフックのできなさに意気消沈していたところ、大変貴重なアドバイスをいただきました。

・靴が悪い
・右手を軸に、外向きに回って吐き出されている

まず、靴はアナサジ・ピンクとヒールフックで脱げるクラック用のスクワマしかないので、試しに穴の開いた古いアナサジピンクをレースごとアナサジ・黒にしてみました。これでうまくいったら、新しいアナサジ・ピンクもアナサジ・黒にするつもり。クラック対策としても必要性を感じていたので、一石二鳥。

アナサジ・黒、キタナイ

吐き出される問題については、右足の蹴りが原因ではないかという話し。右ひざを内側に入れてキョン気味に踏んでいるので、体が変な方向に向いているとうことか?吉田さんブログによると、トーフックは内股のひねりがキーらしいです。右ひざが内側に入ると、左膝は外向きのガニ股になって、トーはかからないということではないかと考えました。右ひざを入れずに、正面もしくは気持ちガニ股でやってみましょう。

http://blog.livedoor.jp/hardlucktome/archives/1710806.html

それで、やってみると、無理。

右足のフットホールドが斜めなので、どうしても右ひざが内側に入ってしまいます。何度やっても無理。この日は進歩なしの気配が漂ってきました。しょうがないので、他を工夫しようということで、試しに右手の引きを意識したら、一回だけトーが抜けなかった。


なんかぎこちないし、再現性ないから怪しいんですけど、右手の引きがキー?

脇を締めて右を引くと、体が上がって、右によって、外に吐き出される力が弱くなる?トーの角度がついて、抜けにくくなる?ってことでしょうか?

右の引き?

ついでに、脇をしめると水平方向でも体が頭に向かって上がるので、右足と腰の距離が離れて、膝を内側に入れる度合いが減るんじゃないかと。どうでしょう?

一回しかできなかったので、次回再現を試みます。しかし、これって、右を引く力が必要なので、非力で重い僕にはかなり厳しいです。フロントレバーができるようになれば登れるかも。

あと、骨盤が立たないといけない気がする。

あ、アナサジ・黒は成功でした。全然すべらない。

帰り際に、ニーバーっぽいところもやってみようと試みました。しかし、左のヒールフックを解除して極小エッジを踏むところがうまくいきません。居合わせた強い人に教えてもらったら、右手を出すときは体を左に寄せていくらしく、そのためにはスメアじゃダメで、エッジを下向きに踏まないといけないっぽいんですけど、できませんでした。エッジの上にスメアまでは行くのに、そこから後数センチを下げることができません。体勢がうまく作れていないのか、右足に何かあるのか、あるいは半月板が割れた左膝が拒否しているのか。次回の課題です。

○コンディション
7日前午前9時まで通算32ミリの雨。手で持つホールドにかかる染み出しはなし。全体的にしっとり。右足はビショビショ。気温1度くらい?10時30分まで陽だまりがあり、暖かい。

2016年12月18日日曜日

ズリズリ仲間とズリズリ@KB岩

山森さん&じゅんさんとクライミング。

まずは、そもそも山森さんに教えていただき、僕とじゅんさんは先に登ってしまったKB岩の「アイスドール」。

いつもより下に車を置いて、歩くこと10分。いつものポイントから40分。空気はキンと冷えているけれど、岩は日を浴びて白く輝いていて、この時期でもいいクライミングができそうです。

山森さんのクライミングは、とても勉強になりました。いいところにカムを決めたら、思い切って大胆にランナウト。簡単すぎたかな?と思ったけれど、核心部ではちゃんと苦しんでいただき、楽しんでもらえたようです。オンサイト。

この岩は周囲も気になるところで、松氏が回復したらまた来るでしょう。

後は、林道エリアに移動。

入り口下の隙間はみんないい感じ。

それからナメクジスラブ。二人とも苦労してました。コツがわかれば簡単に感じます。でも結構難しいのかも。なかなか楽しいスラブ。いつまでも「ナメクジスラブ」と呼ばれるのではかわいそうなので、いい名前をつけておきましょう。


「たえなるみ歌は 天(あめ)よりひびきぬ」。

最後は、前回敗退した隙間。1回目は、出だしで敗退。1本目のカムのキャメ4を入れる場所が悪いと、フィストをきめる場所を潰してしまうようです。難しい。

2回目、2本目のカムのキャメ5を入れた後、テンション。キャメ5を上に入れると、左のアームバーをきめる場所を潰してしまうようです。

山森さんが見事RPした後の、3回目。3本目のカムのキャメ6を入れた後に、カムをつかみました。ロープを踏んでしまって手繰れませんでした。


結局、2日目の敗退。山森さんの勝因は、思い切って体を出して、カムやロープとの干渉の問題を回避できたこと。「アイスドール」に続いて、思い切りの良さを見ました。

どこに行っても、僕が登れないのは思い切り良く動けないから。どうして思い切り良く動けないかというと、先が読めないから。ランナウトして登って、この先どうなるかが読めない。次にプロテクションをセットできるポイントまで落ちずに登れるかが読めない。だから短い間隔でプロテクションをセットしてしまう。セットできないとテンション。先を読むトレーニングが必要です。今はまだ短い間隔でセットしてしまうのは仕方がない。しかし、短い間隔でセットするにしても、仮にランナウトして登るとしたらどこに次のプロテクションをセットできるか、どこまでなら落ちずに登れるか、この辺りを意識的に読みながら登るようにした方がいいのだと思いました。

ただ、クラックの経験が少なすぎるというのが根本的な問題です。これまでに登ったスポーツルートは約100本、スラブは約60本、トラッドルートは約30本。トラッドルートの中でも、まともなクラックは25本ほど。圧倒的に登った本数が少ないです。オンサイトできるかできないかのグレードのクラックを大量に登る経験が必要です。

来年のクライミングの方向性が少し見えてきました。

久々のズリズリ仲間とのクライミングで、ズリズリの会らしい隙間も登れて、小さな手でフィストがきまらないフィストクラックを登ったのりさんにも会えて、楽しい1日でした。

2016年12月15日木曜日

ROCK & SNOW #73 追悼・吉田和正

ロクスノ74号(2016年冬)。



○追悼・吉田和正
今回のメインはこれ。山野井泰史、杉野保、佐藤祐介、山村学、中根穂高、榎戸雄一、小檜山茂。城ヶ崎・MARS・岩と雪134号再掲。公表された初登ルートはそう多くはありません。それだけ難しいルートに時間をかけて挑み続けたということでしょう。

その他、なんだか盛りだくさんでした。

○御来光ノ滝左岸岸壁オールフリー「憑き物落とし」5.13a 阿部史明
バッタ先生の素晴らしい記録。5.13a、5ピッチ、130m。2008年から取り組み始め、8年間をかけて完成させた一つのルート。最終ピッチ、13aのルーフクラック。記録はこちら

○瑞牆山・文殊岩「BUM WAGON」高橋昭彦
5.11a 2ピッチ 40m。1ピッチ目が本題で、5.11aの25m。ワイド、ハンドからフィンガー?こうやって一つのルートを完成させることは、素晴らしいことです。岩の上まで抜けるために1ピッチ目の完成後に再訪して5.7の実質5mの2ピッチ目を登りに行ったっていうもの、とてもいい。記録はこちら

○トラッドで行こう
・The Millennium Arch 5.14, Canyonlandes, USA
Wide Boyz。UKCの翻訳記事。記事ではWide Boysになってるけど、Boyz。全長100mのルーフクラック。スケールがおかしい。しかも、これは彼らにとっては本題ではなく、本当の狙いはThe Crucifix Projectという別のルーフクラック。彼らの取り組みは登れたルートの記事も面白いけど、ルートを探すところから面白い。なんならこっちを紹介して欲しかった。
Hunting for The Unknown - The Holy Grail of Crack Climbing
The Millennium Archは、1ピッチで登るためには45個のカムが必要ということで、プリセットして登ってます。いつかこれをカムをセットしながら登る人が現れるでしょうか?

・Pure Pressure 5.14R, Escalante Canyon, USA
Ben Rueck。フォールのたびに3つ固め取りしたカムの2つが壊れるルートって、どういうことでしょう?ボルトルートをナチュプロで登るレトロトラッド。

・Blackbeard's Tears 5.14c, Promontory, USA
Ethan Pringle。

・Honeycomb Dome 5.13d, Liming, China
Logan Barber。

・Am I Evil? 5.13-, Boab Desert, USA
Pamela Shanti Pack。

・Thai Boxing 5.12c-5.13b, Le Couteray, France
Sean Villanueva O'Driscoll。スポーツルート全盛と思われるフランスにも、こんなワイドクラックが。やはり大陸はすごい。

・Lapoterapia 8c/5.14b, Osso, Italy
Jacopo Larcher。Prinzip HoffnungとかRhapsodyとかで話題のヤコポ・ラルケルさん。ボルトルートをナチュプロで登るレトロトラッド。

・Achemine E9 6c, Dumbarton Rock, Scotland
Barbara Zangerl。バーバラさん、Prinzip Hoffnungも登ってます。



○厳島 清盛クラック マルボーさん
西日本災難のワイド。5.11c、10m。

○ワイドクライマー返し 船山和志
松平林道のトラバースのワイドクラック。5.11b。興味アリアリ。

○三倉岳 パーフェクトスカイ 5.10d R マルボーさん
全13ピッチ中10ピッチがワイド。すごすぎる。

○僕らは考える石ころである 植田幹也 
とても面白いですね。問題は、このデータを受けて、個々のクライマーがどうすべきかですよ。縦軸に保持力、横軸に最高グレードをプロットしたグラフと、縦軸に岩場日数、横軸に最高グレードをプロットしたグラフを別々に用意した方が、わかりやすいと思います。


左が保持力、右が岩場日数。ラインは適当に引きましたけど、だいたい標準的なライン。

左のグラフでラインよりも左にいる人は、岩場日数を増やしたほうがいい。ちなみに、保持力10kgで2段の人たちは標準以上の成果を出していることがわかります。だから、岩場不足ではなさそう。

右のグラフでラインより左にいる人は、保持力を上げたほうがいい。本当は統計的な処理が必要なんでしょうけど、僕には能力ないです。

岩場日数を増やしてもグレードは上がるし、保持力を上げてのグレードは上がるとしたら、そのどちらを上げることがより効率的かを、この調査は教えてくれるのだと思います。

ただし、これはとても大事なことですが、岩場日数を上げたほうが良いと言われても、仕事が忙しくて行けない人もいます。保持力を上げたほうがいいと言われても、食が細くて上がらない人もいます。もっと言うと、岩場日数、保持力を規定する別の要素があるかもしれません。例えば、子供を持って、配偶者にも愛されまくっている人は岩場にも行きにくいし、保持力も上げにくいでしょう。他の要素も調べると、実は「独身男性は強い」が結論かもしれません。「収入が多い人が強い」かもしれません。

そのあたり、今後の調査が待たれるところです。

○インタビュー・楢崎智亜 植田幹也
とても面白い。クライマーの動きの個性とか、身体感覚とか。

○小川山・東俣沢ボルダー 青島賢一
「愛しのジョリエッタ」3段など。

○瑞牆山・宝冠岩「アショーカの樹」 福田宗一郎
5.13d 3ピッチ 100m。

○スーパー赤蜘蛛・フリーソロ 佐藤祐介

○錫杖岳・アニバーサリー、フリー化 神林裕

○たまにはマルチ 調和の幻想

○スコーミッシュ Pipeline 5.10d マルボーさん

○辺くら第6弾=佐渡島・大ザレの滝 小坂健一郎

○称名川単独完全遡行 大西良治

○フランケンユーラ Corona 小山田大

○ナーレ・フッカタイバル、Burden of Dreams 9Aを初登
UKCの記事の翻訳

○ギア・ベスト3
いまいち興味なし。

○武庫川・Chilled Out Midnight V4 一宮大介



参考に

クライミング ダイアリー
「吉田和正のこと 1 出会った時のこと」
http://stonefree47.dreamlog.jp/archives/5263051.html
「吉田和正のこと2 「40で死んでも」」
「吉田和正のこと3 後悔」
「吉田和正のこと4 一緒に登った20代」
http://stonefree47.dreamlog.jp/archives/5264650.html
「吉田和正のこと5 ローリング30」
http://stonefree47.dreamlog.jp/archives/5265182.html

Meditation Climbing~岩登りから道を見出す~「鬼才の死に捧ぐ」
http://iwaazuki.blog.fc2.com/blog-entry-201.html

岩にバッタ「吉田さん」

サルモネラ登攀日記「灯し火」
http://saruzaemon.exblog.jp/23273051/

こーどれす らいふ「デイドリーム」

雪山大好きっ子。+「吉田和正、肺ガンで死去」
http://yukiyama.co.jp/mountain/2016/09/kazumasa-yoshida-rip.php

mickipedia「眠れぬ夜に吉田和正さんの過去記事を読み返す」
http://mickipedia.blog113.fc2.com/blog-entry-154.html

さちのひとりごと「追悼:吉田和正さん」

日記 - プロヴァンス滞在記「吉田和正さん」

わたしのBlog_家族と山の日々:「追悼 吉田和正」

2016年12月12日月曜日

下のフィストクラック・RP、上のフィストクラック・ド敗退

クライミング日和、のりさんとクライミング。

まずはメゴスですが、寒くて無理。

午後はエリアを移動し、まずは下のフィストクラックを登りました。前に一度トライして早々にテンションが入ったルート。ムーブは確認していたので、今回はスムーズにRP。多分初登です。なんだかやけに嬉しいと思ったら、トラッドルートをRPしたのは、7月のトキオ83'の2P目以来でした。

僕はやっぱりこう言う小さな成果を積み上げていくことでクライミングを楽しむタイプなのかもしれないと思いました。難しいプロジェクトが目の前に立ちはだかっていますけれど、岩の上に立つ小さな充実感も大切にしたいですね。


写真は前回の使い回し。鬱蒼として暗く寒いかと思ったら、お昼過ぎは陽だまりになっていて暖かいです。上部、僕がフィストでズリ上がったところは、のりさんは「リービしかきかない」そうで、羨ましい限りです。RP後、下部のノープロのいやらしいセクションで、三角形のドガバが出てきたので、少しだけ安心して登れるようになりました。

なんだかいい岩が多いので、そろそろこのエリアのルートや課題にも名前をつけていきましょう。これは、「仰げばみ空に きらめく明星(あかぼし)」。

それから、上の岩を見に行って、立派なフィストからオフウィズスと思しきクラックをやりました。


ここは日没直前まで陽だまりになってとても暖かいです。登りの方は、大失敗。トップロープをセットして、後から登場したkonさんとhndさんに登ってもらったら、するすると登って行きました。特にhndさんの足の使い方は素晴らしく、とても勉強になりました。フットジャムには広い、ヒールアンドトーには狭いクラックでの足の使い方に悩んでいたところ、いいものを見せてもらいました。

次回はこの技を使って、こいつを登ってしまいたい。

帰りはピラニアに寄ってフリーファンとDVDを入手しようとしたけど、失敗。石和温泉近くのマハラニというインド料理屋でご飯を食べて帰りました。マトンマサラがとても美味しかった。


スチャダラ通信第4号「誰か僕にトーフックのかけ方を教えてください、まじで」

一人で神戸ボルダー、スチャダラです。

前回に続いてトーフックの練習。左手を出して落ちるだけ。動画を撮って確認したら、トーフックは1ミリもかかっていません。



なにこれ?

あと、確認してなかったトーフックの前の右足のセット。頑張れば最初から右足を右でスタートできるかもしれない。左手の譲り合いができないけど。

それから、ヒールフックからの左手ピンチを確認。ヒールをかける前、トーフックから右足でガバフットホールドのちょっと右を踏んだ方が、ヒールをかけるのは楽かもしれない。そのあと置き直すのが面倒だけど。

最後は、粒を踏んでの右手出しを練習しようと思って脳震盪落ちして意気消沈で終了。

マシンガントライすると指先の皮膚が温まってしまってぬめる。コーヒーを飲みながら休み休み登るのがいいのかもしれない。

結局、何の進展もなし。また今度。

○コンディション
雨なし、カラカラ。気温0度で暖かい。岩の前に10時すぎまで陽だまり。

2016年12月7日水曜日

スチャダラ通信第3号「誰か僕にトーフックのかけ方を教えてください」

アッキー&やまとと神戸ボルダー、スチャダラです。


岩は染み出しもなく、曇りではあるものの時々日も差し、程よい気候。

前回やった1手目とヒールフックからの1手を確認したのち、トーフック。

トーフック、きまりません。ひたすらポトポト落ちるばかり。左手でホールドを舐めて、落ちるばかり。動画を撮って確認したら、体が右に開いて左手が十分に届かず、いや、届く前に左足のトーフックが外れて先に落ちてます。

やまとがやると、体がホールドに向かって動き出す。その力を生み出すのは、多分右足。右足の力を活かすのは胸?

靴のせいか?と思ってスクワマを履いてみても、変わらず。しかも、クラック用のブカブカのスクワマは、その後のヒールフックで確実に靴ごと脱げます。やっぱりアナサジ・ピンク。

最後はちょっとだけ体が動いたけど、やっぱりトーは抜ける。結局、なんとなく正解に近づいている感触は得つつも、失敗。

なお、アッキーはヒールの感触が悪いようで、電池切れに失敗。やまとは電池切れを軽々と登ったのちに、フルチャージをこれまた軽々と登ってました。

誰か、僕にトーフックのかけ方を教えてください。

○条件
2日前の午前1時まで通算4.5ミリの雨。その後、曇りと晴れ。当日朝は曇り時々太陽。ホールドにかかる染み出しはなし。寒くもなし。

2016年12月6日火曜日

ナメクジスラブ完登

岩の感触を求めて、KB岩。

前夜の強い雨に当日朝の濃い霧でどうなることかと思いきや、このエリアは快晴、カラカラ。前にも感じたことだけれども、このエリアの岩の乾きは異様に早い。まるでここだけ雨が降っていないかのようです。しかし、雪で閉ざされる時も迫っているような気もします。

ナメクジスラブ

ナメクジスラブはやはり苦労しつつ、最後は流れるように体が動き、あっけなく右足で立ち上がることができました。トータルで6日。時間はかかったけれど、わかってしまえば&ホールドが綺麗になれば、さほど難しくはないのかもしれません。大変勉強になった、記憶に残る課題であることは間違いありません。

そのあとは、ちょっと上のカンテ。一度やってみたかったので、地ジャンスタートにしてみた。下地が斜面で、上のスラブから落ちたら転げ落ちて行きそうで、緊張しました。



スタートはピンピンに伸びてエッジを握っているので、ちょっと不自然かもしれません。目の前の手頃なホールドからスタートして完成させられるとよいでしょう。

さらに岩探しでいくつか発見。

クラックとカンテの挟み込み?

ワイドクラック

フィンガークラック

最後は、入り口下のワイドボルダーを3回登って練習して、終了。だんだん楽に登れるようになってきた気がする。薄かぶりとはいえ、上が広がった形状だから、そんなに難しいものではないはず。鼻歌交じりに登れるようにならないと。

2016年12月3日土曜日

ROCK & SNOW #32

神戸ボルダーが発表されたロクスノ32号を読んでみた。2006年夏。

○神戸ボルダー

ワールドカップに出場し、そこでボルダリング能力を高める必要性を感じた平山ユージさんが修行の場として選んだのが、神戸ボルダーでした。最初に登ったのがスチャダラ(2段)。さらにルーフの奥からつなげるムタンテを6日間のトライで完成させます。ボルダリングの能力を高め、クライマーとして進化することを求めたことから、ムタンテ(=突然変異)と名付けたようです。

○裏御岳
松島暁人さんによる紹介。

○川井ボルダー
今はなき川井ボルダー。キャンプ場内のボルダーということでキャンプ場に利用料を払って登っていたが、実はキャンプ場の敷地外であったことがのちに発覚し、利用できなくなってしまったという、不遇のエリア。

○Riders on the Storm
ギュリッヒが残したルートを、ニコラ・ファブレスが第3登。

○OLD BUT GOLD第14回「グレートテール」杉野保
東北・大日岩のグレートテール。グレートテールを初登した小野巳年男さんと、不動明王を初冬した渡辺能久さん。10台しか登れないクライマーが岩を発見し、岩がクライマーを強くし、強くなったクライマーが岩に光をあてる。素晴らしいことですね。僕はそんな岩と出会うことができるでしょうか。

○幕岩の中心で愛を叫ぶ 馬目弘仁
唐沢岳幕岩・正面壁「幕岩の中心で愛を叫ぶ」
馬目弘仁、乃村昌弘、黒田誠、花谷泰広、横山勝丘、佐藤祐介、佐藤映志

○北沢デラックス 小野寺賢治
錫杖岳前衛壁「北沢デラックス」
横山勝丘、佐藤祐介、小野寺賢治

今を輝くクライマーたちの10年以上間の記録。

○バダミのサンドストーン 南裏健康
インドのクライミング。コウモリの狂犬病の話し。

○A DAY IN THE LIFE 真達朋子・慶次郎

○モロッコ・トドラ渓谷

○大分・宇目ボルダー
砂岩のボルダー

○ニュージーランド・キャッスルヒル
草原の中の石灰岩のボルダー。美しい。

○鹿児島・金峯山ボルダー

○クロニクル
榛名黒岩、ガラメキ、エンド・オブ・ア・ギャラクシー、アプサイダー。
小川山、仏壇岩、Electric Lady Land(エレクトリック・レディー・ランド)。仏壇岩前衛壁、Voodoo Child、Stone Free。
中嶋徹、瑞牆大橋のルーフクラック(3段)を再登、3日間のトライ。小川山・転がる大根(12c)をRP。

○備中・羽山