2012年12月31日月曜日

2012年の総括

2012年も残すところ2時間半ということで、そろそろ総括を。

そのまえに、2011年はどんな一年だったかというと、《忍者返し》を登って1級クライマーになり、外岩ルートデビューし、天王岩で《八月革命》を登ってRPグレード5.11bを記録し、《ファットブロッカー》を登って初段クライマーになった、という感じで外岩で登り始めた年でした。

そして、2012年の始めには以下の通りの目標を掲げておりました。

【総論】 
外岩ショートルートに力を入れたいと思います。ルートでのムーブ解決力を上げるために、ボルダーで鍛えます。クライミングの幅をひろげるために、マルチピッチにもチャレンジしたいです。それから、ナチュプロでのクラックにも。

 【各論】 
・ショートルートでは、5.12を登ります
・外岩ルートにいくために、パートナーをさがします 
・ボルダーでは、苦手ムーブを含む初段課題をたくさん登ります 
・マルチ&クラックの技術を身につけます

さて、2012年はというと、出だしは、2011年終盤から引き続き外岩ボルダー。2月に《ファットアタッカー》を完登。2本目の初段。しかし、その直後に《遼》でフォールした際に足首を捻挫。しばらくはボルダー禁止。

3月、東海地方の瑞浪屏風岩でクラックとナチュプロとスラブを体験。天王岩で《パワーシフト》を登り、RPグレードを5.11b/cに半グレード更新。5月に入り、天王岩で《ステルス》トライ開始。5.12bという分不相応なグレードの課題ではあるが、やってみたかった。これが予想外の結果を生む。松氏のモチベーションに火をつけ、以後松氏が岩場のパートナーに。

5月、初めての小川山ルート。その後、夏の間は小川山でスラブに打ち込んだ。クラックも少々。《愛情物語》で初めてのナチュプロでフォールを経験。夏の集大成として、《ジェットストリーム》をオンサイト。

10月頃から奥多摩でのクライミング再開。10月、池田フェイスで《スティンガー》完登。2日間のトライでRPグレードを5.11c/dに更新。11月、氷川屏風岩で《イクイノシシ》のトライ開始。12月に3日目で完登し、RPグレードを5.11dに更新。

チャートで成果を出したところで、石灰岩への苦手意識が発覚。以後、石灰岩に慣れることを目標に奮闘中。

最後に、2012年終了間近になって外岩ボルダーに再び手を出し、《マルガリ》完登。久しぶりの初段。

以上のような概要で、2012年に新たに登った課題は以下の通り。

フェース

ルート名グレード岩場トライ日数等
《イクイノシシ》(5.11d)氷川屏風岩C峰(3days、9トライ)
《スティンガー》(5.11c/d)池田フェイス(2days、6トライ)
《パワーシフト》(5.11b/c)天王岩(1day、3トライ)
《黒山讃歌》(5.11b)聖人岩(1day、4トライ)
《ニトロ》(5.11b)障子岩(1day)
《貂が見ていた》(5.11b)聖人岩(フラッシュ)
《ニルバーナ》(5.11b)天王岩(2days、3トライ)
《マグネットうりがもも》(5.11a)湯河原幕岩(1day)
《イヤーイヤ》(5.11a)川又(1day、2トライ)
《カイーノ》(5.11a)天王岩(1day、2トライ)
《DDT》(5.11a)小川山・屋根岩2峰(1day、2トライ)
《筋違い》(5.11a)障子岩南東面(1day、3トライ)
《シャックシャイン》(5.10d)湯河原幕岩(1day、2トライ)
《ジェラシー'95》(5.10d)障子岩南東面(フラッシュ)
《保谷納豆》(5.10c)三ノ木戸(2days)
《帰還兵》(5.10c)湯河原幕岩(1day、2トライ)
《レギュラー》(5.10c)小川山・マラ岩(フラッシュ)
《体型だけでイレブン》(5.10c)障子岩南東面(フラッシュ)
《オサムシ》(5.10b)三ノ木戸(1day)
《麦畑》(5.10b)川又(マスターOS)
《コーヒータイム》(5.10b)聖人岩(マスターOS)
《ギャオス》(5.10b)小川山・屋根岩5峰(フラッシュ)
《ファースト・フィンガー》(5.10a/b)池田フェイス(フラッシュ)
《TNT》(5.10a)障子岩(1day、2トライ)
《ミヤザキミドリ》(5.10a)川又(マスターOS)
《ダイエットシェイク》(5.10a)聖人岩(フラッシュ)
《ペッペッペの羽田さん》(5.10a)障子岩南東面(フラッシュ)
《おっとりマミちゃん》(5.9)聖人岩(フラッシュ)
《ブラウンアイズ》(5.9)池田フェイス(フラッシュ)
《ビタースウィート》(5.9)池田フェイス(フラッシュ)
《熱中症》(5.9)障子岩南東面(フラッシュ)
《ティータイム》(5.8)聖人岩(マスターOS)

スラブ

ルート名グレード岩場トライ日数等 
《フラッシュダンス》(5.11a)氷川屏風岩A峰(2days、3トライ)
《JECCルート》(5.10d)小川山・マラ岩(2days、3トライ)
《スラカン》(5.10d)小川山・屋根岩4峰(フラッシュ)
《アバタもエクボ》(5.10c)小川山・水晶スラブ(1day、2トライ)
《届け手のひら》(5.10c)小川山・マラ岩(フラッシュ)
《ノイズイノ》(5.10b)小川山・屋根岩4峰(フラッシュ)
《ブラック&ホワイト》(5.10b)小川山・左岸スラブ(1day、3トライ)
《越境者》(5.10a)小川山・水晶スラブ(マスターOS)
《直上右ルート》(5.10a)氷川屏風岩A峰(2days、2トライ)
《無名スラブ》(5.9)瑞浪(マスターOS)
《ウォーターシュート》(5.9)瑞浪(マスターOS)
《ソラマメ》(5.9)小川山・ソラマメスラブ(マスターOS)
《屋根の上のタジヤン》(5.9)小川山・マラ岩(フラッシュ)
《小川山物語》(5.9)小川山・兄岩(マスターOS)
《ダーク・クリスタル》(5.9)小川山・屋根岩2峰(マスターOS)
《川上小唄》(5.8)小川山・マラ岩(フラッシュ)
《マイルドタジヤン》(5.8)小川山・ソラマメ下部スラブ(マスターOS)

クラック

ルート名グレード岩場トライ日数等
《金太郎》(5.9)小川山・兄岩(1day、2トライ)
《余裕のよっちゃん》(5.8)瑞浪(1day、3トライ)
《コーナークラック》(5.7)天王岩
《もみじ》(ボルトルート)(5.10a)小川山・兄岩(フラッシュ)

マルチピッチ

ルート名ピッチ数グレード岩場備考
《ジェットストリーム》2P(5.10b、5.10a)小川山・屋根岩2峰1P目フォローでフラッシュ、2P目リードでOS
《ラベンダー》2P(5.10a、5.10b)小川山・おむすび山スラブ全Pフォローでフラッシュ
《春の戻り雪》4P(5.7)小川山・左岸スラブ2度目。全Pリード

ボルダーは目立った成果なし。《ファットアタッカー》と《マルガリ》の2本の初段を御岳で完登。《ワシントン倶楽部》(2級)は笠間のフリクションクライミングを満喫できて楽しかった。

当初の目標から考えると、5.12という数字はまだ先で×、パートナー松氏を得て○、初段は2本のみでそのうち一本は《ファットアタッカー》という得意系で△、マルチ&クラックは取り組み始めたばかりで△。1勝1敗2引き分けといった所でしょうか。スラブという当初考えていなかった分野を開拓出来たのは、予想外の成果。

2012年12月30日日曜日

雨後の御岳

前日夕刻から当日朝まで雨の御岳へ、昼前に到着。参加予定の2名が前日からの雨に心折れてキャンセル。9氏と2人。

ほぼ全ての岩が濡れていて、ハイキングモード。

気付いたことは以下の通り。

・丸こんにゃく岩は意外と乾きが悪い(特に左側)

・ピンチオーバハングの岩の対岸のクラック(2級)はフィンガーティップのレイバックで怖そう

・黒本にない楽しめそうな岩を発見

・鵜の瀬岩と砂箱岩最強説は本当だった

鵜の瀬岩で《立ち鵜》をトライ。数度のトライで離陸に成功。初手を確実にするためブラックウィングに履き替えたら、全く出来なくなった。インティに戻して完登。スタートは左側マッチで。

満足して4時過ぎに撤収。

高田馬場グラビティ

東京で用事を済ませた後、高田馬場グラビティへ。

3時間ほど登って、終電で帰宅。

前日の岩場10時間の後のバキバキの筋肉痛が少しほぐれた。

御岳で、遼、亀返し、マルガリ

お久しぶりの御岳でボルダリング。

鵜の瀬でアップしたあと、今年の2月に足首を捻挫して以来やっていなかった《遼》へ。

クラッシュパッド1枚とお風呂マット1枚という心もとない装備なので、一手進めては飛び降りてランディングを確認。

3手目の右手の飛ばしの後、足ブラで左足をスタートの右手のところへ置けるようになっていた。2月はこれができなくて、狭い足の踏み替えをしていた。

核心のカチを持って体を引き上げてあと少しで右手を出せるところまで行って、左手がすっぽ抜けて猫パンチ。横向きに落ちて、頭はマットの外で、居合わせたクライマーさんがスポットしてくれたおかげで助かりました。

これがこの日の最高到達点。その後は疲れが感じられて、ダメ。

2時過ぎにsghr氏がやってきて、アップのため遊歩道岩へ。2人揃って《トラバース》1級で敗退。極端にフリクションのないホールドにやられました。

その後は、アップの続きで《亀返し》。前回はお尻が全く浮かなかったけれど、今回はお尻が浮いた。大きな前進。しかし、初手が止まらない。初手以外のムーブをバラして、終了。この段階で17時。

いったん御岳のセブンで食料を補給し、sghr氏のターゲットである《マルガリ》へ。

sghr氏はマルガリ・トライ。こちらはカップラーメンを食べながら観戦。sghr氏がさくっと完登。この段階で18時。

気温は氷点下。もう帰りたかったんだけど、20時に到着するという最後の参加者を待たないといけないので、やむなくマルガリをトライ。

20時前に完登。



マルガリ 初段 from gakuhi64 on Vimeo.

その後、《遼》を再度お触りして、22時に終了。思ったより寒くなかった。

2012年12月25日火曜日

障子岩〜石灰岩でのムーブの組み立て方〜

前回のディンプル・フェイスで石灰岩の難しさに心折れたので、石灰岩とお友達になるべく、3度目の障子岩。

障子岩南東面2階から、陽も陰り始めた山並み

今回はぽかぽかクライミングを期待して、南東面へ。南東面は早朝から日が当たるようで、到着したときにはすでに日当り良好。前夜から氷点下、最高気温6度でも、日中はぽかぽかでした。

石灰岩とお友達になることが目的なので、簡単そうなルートからたくさん登ることに。

《熱中症》5.9
まずは、南東面1階の左端の《熱中症》。グレードは5.9ですが、5.9ではあり得ないホールドを2カ所ほど使いました。オブザベミス?フラッシュ。

《ジェラシー'95》5.10d
次はその右の右の《ジェラシー'95》。写真中央、出だしの巨大なコルネが印象的。コルネのおかげで出だしは130度くらい?ヒップフリクション&股フリクション全開でした。面白いルート。下部をうまくこなせて、フラッシュ。上部はガバ多数。アンダークラックの中ではコウモリ君が数匹お休み中で、クラックに手を突っ込むとキーキー鳴き声を聞かせてくれました。ここはアンダークラックは使わずに右に迂回がオススメ。

ジェラシー'95

写真左の白い部分の右端が《熱中症》、杉の木で陰になっている部分が《アドレナリン・ジャンキー》5.12b。これを登れる日は来るのか?

《ペッペッペの羽田さん》5.10a
1階の右端、小テラスから始まるのが、《ペッペッペの羽田さん》。ガバをつないで快適。これは良いルート。フラッシュ。

《筋違い》5.11a
パートナー松氏の提案によりその左の《筋違い》(5.11a)にオンサイトトライ。下部ではまってテンション。ムーブを考えようとするも、全くアイデアが浮かばず、松氏に交代。
松氏は余裕のフラッシュ。
再度トライ。が、ムーブが組み立てられず、敗退。
松氏が「ムーブを見せてやる」というので、お手本をお願い。ドはまりして抜けられない松氏。ここで出た名言が、「石灰岩は考えると登れない」でした。
その後、もう一回だけということで、ムーブを一生懸命考えて3度目のトライ。一生懸命考えたムーブとは全然違うムーブで核心を超えて、RP。
石灰岩クライミングの練習にぴったりの良いルート。もう一度やりたい。

《体型だけでイレブン》5.10c
2階に上がって、右の方の《体型だけでイレブン》。ガバをつなぐ好ルート。南東面2階に上がるのが面倒ではなくて、取り付きの足場が良くて、写真上の巨大なブロックが落ちそうで怖くなくて、ボルトがリングボルトとかRCCとかじゃなければ、10台後半を狙うクライマーにはオススメのルート。上のブロック、実際は浮いている訳ではないようだけど、マントルで踏んだときにはドキドキでした。

体型だけでイレブン

《熊猫》5.10c
最後に2階の左の方で、《熊猫》。フットホールドを定めづらい石灰岩にやられてドハマリ。一応ムーブはこなせたものの、結局RPできず。次回。

《ジェラシー'95》と《熊猫》は苦手の石灰岩とお友達になるには最適。また今度。


○石灰岩でのムーブの組み立て方
チャートでのムーブの組み立て方は、使えそうなフットホールドをいくつか探して、それを使ったムーブを考える。ムーブをつなげられそうになければ、別のフットホールドでムーブを組み立ててみる。ムーブを想定できたら実際やってみる、という感じ。
石灰岩だと、めぼしいフットホールドがない。むしろ、どこでも踏める。面全体がフットホールドになる可能性がある。選択肢が多すぎて、ムーブを考えることができない。テンションかけてムーブを探ろうとすると、途方に暮れる。
考えてもダメ、というか、考えようとしても無理。ということで、保持している手のホールドと次ぎに取りに行くホールドから考えて、置きたい場所に足を置いて、ムーブを起こしてみる。これしかないのか。


○アプローチなどなど
障子岩のアプローチは荒れ気味です。出だしの斜面が崩れかけて水の通り道になっていたり、途中で倒木が覆い被さっていたり。

南東面1階へのアプローチは、2通り。左下からフィックスロープを掴んで上がるか、右側のフィックスロープの垂れているところから回るか。両方通ってみた感じでは、右からが楽。取り付きの足下は悪いので、長めのスリング等でセルフを確保することが必要。

2階へのアプローチは、《ペッペッペの羽田さん》をリード&フォローで登る方法もあるようですが、今回は右のフィックスロープの垂れているところから回りました。1階と同じく、セルフの確保が必要です。1階へのアプローチが面倒なことをかんがえると、2階に行くのに一度1階に上がって《ペッペッペの羽田さん》をリード&フォローするメリットはないような…

南東面は全体的に浮き石も多く、落石には要注意です。

お久しぶりの荻パン

忘年会前のクライミングということで、数年ぶり?に荻パン。

1時からの予定で2時半頃に到着すると、そこにいたのはお強い3人のみ。

お強い3人と一緒にセッションして、3人が余裕で登る課題でトライを重ねて、よれよれでした。

勉強になりました。

2012年12月21日金曜日

はじめてのカメロパルダリス

sghrが行くって言うので、西立川のカメロパルダリスへお初。

西立川駅から5分くらい?不安になってきた頃に到着。

壁はスラブから薄かぶりまで。マントル壁があるのが嬉しい。

課題は違和感のないムーブばかり。

グレードは適正か。2級が1つ登れた。3級はトライしたものはほとんど登れた。

前日のトレで背中上部が軽い筋肉痛だったが、登っているうちにほぐれてきた。やはり、筋肉痛の時は体を動かすのが一番。

4時間登った後、背中の左側、脊柱起立筋?が張る。時々ある症状。

夜はストレッチポールでほぐしてみる。

インドアトレ

病み上がりディンプル・フェイス・クライミングの後、2日あいてインドアトレ。

体が重かった。というか、力が出なかった。広背筋を使う前傾壁の3級ができない。

しょうがないので、簡単な課題をいくつか登った後、軽く筋トレ。

しかしこれは大反省。調子が悪い時は、簡単な課題を丁寧に登りこむのがよい。


その翌日、インドアトレ。

前日の疲れはなし。相変わらず力は出ず、新しい課題をいくつか。

それから、広背筋トレ。

翌日は背中の上部全体が軽い筋肉痛。

ロックビーンズ2週間ぶり?

できれば毎週通いたいロックビーンズへ、およそ2週間ぶりに行った記録を書くのを忘れていた。

今回もいろいろと気付くことがあったのだが、文字にできるほどまとまっていない。

ムーブの連続性について真面目に考えないといけない、ということか。

考えたら書きます。

2012年12月20日木曜日

石灰岩クライミング

石灰岩が苦手だ。

フットホールドがツルツルで怖い。おかげで終止腕に力が入りまくり。

壁面がボコボコしていて持てそうなホールドがたくさんある割には、実際に持てるところは少ない。RPトライまでに持てるところを記憶して、持てそうで持てないところは無視。岩を登っている感じがしない。

石灰岩が苦手だ。

ちなみに、これまでの石灰岩経験をまとめてみると以下の通り。


ルート名グレード岩場
《黒山讃歌》(5.11b)聖人岩
《ニトロ》(5.11b)障子岩
《貂が見ていた》(5.11b)聖人岩
《イヤーイヤ》(5.11a)河又
《ぷらり》(5.10c)カーネルロック
《へそまん》(5.10c)カーネルロック
《保谷納豆》(5.10c)三ノ木戸
《オサムシ》(5.10b)三ノ木戸
《麦畑》(5.10b)川又
《コーヒータイム》(5.10b)聖人岩
《セント・フローリア》(5.10a)カーネッロック
《小手調べ》(5.10a)三ノ木戸
《TNT》(5.10a)障子岩
《ミヤザキミドリ》(5.10a)川又
《ダイエットシェイク》(5.10a)聖人岩
《おっとりマミちゃん》(5.9)聖人岩
《ティータイム》(5.8)聖人岩

前回の日記では石灰岩は「7度目か」と書いたけれど、カーネルロックと三ノ木戸を忘れていて、実際は10回以上行っていた。そうなると、花崗岩、チャートとさほど変わらない。でも苦手。

グレード・ピラミッドにしてみるとこんな感じ。

石灰岩グレードピラミッド

うーん、どう評価してよいものやら。3つの5.11bはすべて1日で登っているし、そのうちの1つはフラッシュ。となるとさほど苦手ではないということになりそうなんだけれど、苦手意識は大いにある。ピラミッドが形になっていないあたりを見ると、やはり単に経験不足なのだろう。

ということで、苦手意識を払拭すべく、春までに石灰岩の登り込みを実施することに決定。場所は、冬でも暖かい近場の障子岩南東面の予定。

2012年12月16日日曜日

白妙橋の岩場にはじめまして

初めての白妙橋、ディンプル・フェイス。

ディンプル・フェイス

同行はいつもの松氏と、9氏、組長。

まずは右の方の5.9でアップ。OS。

《春の雪》(5.10b)
2便かかってRP。体が硬いのは、丸一日寝込んだせいか。膝を内側に入れようとすると、脚の付け根がつりそうだった。

《ディンプル》(5.11b)×××
一本目のボルトが遠くて怖い。しかもガバじゃなくて尚更怖い。
ムーブは全て一応解決。

以下、ムーブメモ。

2本目クリップのバーから、左のスローパー、右の見えない穴のスローパーを取り、右足は右の顕著なカチ、高い縦カチを左サイドプル。左足を高く上げて、右手をスローパー。左手でガストン気味のカチ、右ガストンに寄せて、左足を出して、左の深ポケット。

このポケットと、右手を先ほどの左ガストンに寄せて、少々レスト。

右足を膝くらいのポチ、左足を左に張って、高い縦カチを右サイドプル。左足を強引にねじ込み、右足を左ガストンに上げて、右上のアンダーガバ。右手を出したいところだけれど、今のところ左手しか出ない。

左手を左のアンダーガバ。体を全体的に左に寄せると安定。右手を斜めアンダーカチ。右足で斜めフットホールドを踏んでいるところに、左足踏み替え。振りを効かせて、左上のサイドガバ。このとき、右ヒジを伸ばして踏み替えを試みると安定する。

これで実質終了。後はガバをつないで終了点へ。

次回はいけそう。

鱒釣り場のピッツァ・マルゲリータ

この日は、病み上がりクライミングでゆっくりと。お昼ご飯の時間も設けました。

石灰岩のクライミングは7度目か。つるつるの石灰岩の踏み方が分からず苦労しました。全面銀色に光っていて、フットホールドを見つけづらい。意外とスメアが効くところもあったり。困惑しました。

奥多摩でクライミングするなら、石灰岩にも慣れなければ。しばらく、石灰岩に通います。チャートが好きだけど。

2012年12月9日日曜日

氷川屏風岩でイクイノシシRP

《イクイノシシ》(5.11d)をやっつけるべく、氷川屏風岩へ。最低気温−5度、最高気温5度、風速6mという、決して良いとは言えないコンディション。

奥多摩は寒くなってきて、登っていると指先の感覚がなくなるようになったので、そろそろ南下したいところ。そのためには、イクイノシシをやっつけなければ。

いつもより遅く出発。つらい氷川屏風岩のアプローチも3度目ともなると慣れたもの。ただし、落ち葉はさらに山盛りに。ラッセルラッセル。下りのことも考えて落ち葉を脇によけながらてくてく歩き。このアプローチも今年最後にしたいところ。

C峰の頂上に到着。予報から予想されたほど寒くはなく、ほんのり温かい陽気。ただ、時折吹く強風にぶつかるとやはり寒い。

奥多摩の街を望む

この岩場はアップに適したルートがないので、早速パートナー松氏に、懸垂でイクイノシシのヌンチャクをかけてもらう。

イクイノシシのトライは3日目。初めの2日で4トライし、1度テンションまじりのトップアウトに成功。ムーブはだいたい読めている。

アップとムーブ確認を兼ねて、この日の1便目、通算5トライ目。

スタートの左サイドプル&右手適当から、右手を高いカチに運び、クリンプ。左手を指2本ほどの斜めホールドから右ガストン。左足で凹みを蹴り、体を浮かせて、左手を2本突起アンダーホールドへ。そこから、右足で右の薄い縦しわを蹴って、両足で張って右手でカチ。右足をいったん下ろして体の中心に寄せ、左足を上げて、左手からガバマッチへ。クリップしてテンション。

ここまでのムーブ、最初に取り付いた時にはパワー全開だったけれど、いまは余裕を持ってこなせる。これは行ける!

しかし、この先が最初の難所。右上のカチを持って、遠い遠い左カチ。人工壁でシミュレーションしたムーブは、右カチを持ったら右足をあげて体を引き上げ、その後で左足をあげて正体で十分に体を上げて、左カチをスタティックにとるというもの。岩の写真に身体をトレースして見た結果、右足を上げたいところがツルツルという不安を得ていたところ、これが的中。右足を置けない。しょうがないからベストとはいえないところに置いて、ちょっと体を上げて、左足を上げる。体が上がらない。左足をインサイドで踏んで、まだ腰が上がらない状態でなんとか右手を保持し、左手を目一杯のばす。届いた!

右足を両手ガバに上げて、右手でアンダーガバ。足をちょこちょこ上げ、クリップ。左手サイドプルを持ち、足をちょこちょこ動かして右足をいいところに置いて、左足で左の方の斜めフットホールドを蹴る。右足を少々強引に上げてキョン気味に体をねじ込み、体をぐいっと上げて、3つの水平ホールドの1番右を右手で取る。右足を少し右に移して、左手を真ん中の水平ホールドへ。ここでテンション。水平ホールドをうまく保持できない。ぬめってはいないのでおかしいと思ったら、乾燥しすぎてはじかれていた。この先のムーブを何度か試してみたものの、岩が冷たいのと風が冷たいのでやられてしまい、1便目はここで終了。

既にイクイノシシを数年前にRPし、この日は《トラバガニ》(5.11b)目当ての松氏が、アップがてらにイクイノシシにトライ。3つの水平ホールドのところで跳ね返されつつ、トップアウト。水平ホールドでクロスのムーブは真似できそうにない。しかし、両手ガバからの最初の難所のムーブは大発見。使ってる左足のフットホールドが違った。斜めの面ホールドじゃなくて、その右下のガチャガチャの所にスメア。これで、捻りをいれて伸びる。これでいこう。

2便目

先ほどのトライで乾燥しすぎて指がはじかれたので、今回はチョークを付けず、指先を湿らせてからトライ開始。スタートから順調。ガバマッチから右手カチを持ち、左足をガチャにスメアで捻りを入れて遠い遠い左手に届いた!右足をガバマッチに上げて、右手をガバアンダーへ。左手サイドプルから、水平ホールド。ここで両手をそろえて、右上のカチへ。適度な湿り気で指もはじかれない。そこから、右手飛ばし。左手クロス気味へガバへ運ぼうとするも、足がうまく決まらず、無理。使うべきフットホールドを確認。右手飛ばし後の左足の位置を確定。

この後、松氏はトラバガニにトライ。ルートが判然としない様子で悩みながらムーブを探っていたが、程なくトップアウト。相変わらずの軽い登りで、遠いホールドを取るのがうまい。

3便目

栄養補給と軽い休憩の後、3便目。順調に進み、ガバアンダーからサイドプル、水平ホールドまでは問題なし。が、左手の感覚がなくなりつつある。そこから、右手カチをデッド気味に。うまく持てていない。ぐりぐりっと持ち直す。持てた!左足をガバアンダーに遮られて見えないフットホールドへ移そうとして、かからない。見えないフットホールドが見つからず、探す、探す、あった!右手を飛ばし!うまく持てない。ぐりぐりっと持ち直す。持てた!足を動かして、耐えきれずフォール。今度は水平ホールドがぬめってきた。

松氏はトラバガにを見事RP。

4便目
指先の温度管理と前腕の消耗度の管理が大事と学び、レストを多めにとる戦略を採用。水平ホールドのぬめり対策で、うすくチョークを付けてスタート。水平ホールドまで到達し、右カチをデッド気味に取る。そこから、左足でフットホールドを探り、探す、探す、ない、探す、探す、ない。テンション。足が決まらない間に前腕が売り切れて、終了。左足の見えないフットホールドへの足運びを確認。

5便目
30分強の休憩の後、15:40頃最終トライすることに。夕日は既に西の山に隠れつつあり、これが本当に最終便。横になって休憩の後、散歩で体を温めようとしたけれど、この岩場は安心して散歩することさえ許してくれない。C峰のうえで肩を回して温める。スタートから順調に上昇し、水平ホールドから右手カチ。左足の置き換えは、大きく動かさず、足首をちょっと上げるだけ。一発で決まった!右足を踏み込めないフットホールドに引っ掛けて、右手飛ばし。止まった。保持力はまだある。行ける。左足を所定の位置に置いて、クロスでガバへ。ガバを譲り合って、右手でマッチ。左上の斜めホールドを、これも譲り合ってマッチ。まだ行ける!右足ヒールで体を上げて、右上のカチ。そこからリップへ。リップを両手で押さえて、終了点に1本だけクリップして、トップアウト!登れたーーーー!!

今年一番のクライミングでした。《スティンガー》(5.11c/d)以来のグレード更新もうれしい。これで安心して南下できます。

奥多摩駅の明かり

5便目で粘りのRP。この粘りは栄養補給戦略の賜物だ。岩場では黒糖パンを食べ続ける。ここぞというトライの前にはよもぎ大福。お昼ご飯は食べない。これ大事。

2012年12月7日金曜日

湯河原幕岩へのアプローチ

冬の避難場所、湯河原幕岩へのアプローチに関するメモ。

車の場合
有料道路を使って片道2時間弱。無料だと片道2時間強。100kmほど。

電車の場合
5:30発で、8:15湯河原駅着。料金は1500円ほど。

湯河原駅からバスで17分、240円。出発時刻は、9:00、10:00。徒歩だと40分。



帰りのバスは、15:05、16:08。


徒歩25分で森下公園前まで行けば、1時間2本のバスあり。






インドアトレ

インドアトレ。

筋肉痛の解消には体を動かすのが一番。ということで、インドアトレ。

3級くらいの課題を丁寧に。2級・12手のちょい長めのを1つ。

引きつけ、ロックについて話していたら、タイミングよく発売されたばかりのロクスノでジャックが解説を書いていた。

「クライマーは羽で羽ばたこう」だそうだ。イクイノシシ対策にも使えそう。次回のトレーニングで考えてみる。

インドアトレ・背中の筋肉痛

インドアトレ。

固くなった体を緩めるために1週間レスト。レスト明けのトレーニング。4級くらいの課題を丁寧に。

翌日は、背中の上の方の両側が筋肉痛になるという、前代未聞の事態。

この辺り。


考えられる原因は、

・広背筋トレーニングの負荷が変なところにかかった
・風呂上がりにストレッチポールでゴリゴリやり過ぎた

いずれにせよ、普段からこの辺りの筋肉が固くなっていることは間違いない。ストレッチとマッサージを重点的にやることにする。