2013年4月29日月曜日

《ブラックマーケット》RP失敗の白妙橋

お久しぶりの白妙橋でクライミング。いつものパートナー松氏と。

3日目に突入した《ブラックマーケット》(5.12a)。RPトライは3日までという自主規制により、登れても登れなくてもひとまずこれが最後。

登れなかったブラックマーケット

前回の《ブラックマーケット》は3月下旬。天気、仕事、体調、家庭等、諸々の事情により1月以上あいてしまった。しかし、前回のトライ動画を48さんに撮ってもらっていたので、ムーブは忘れずにすみました。感謝。

まずはいつものディンプルフェースの右端でアップ。それから、その左でアップ。テンション入った。これはアップ向きではないなー。

で、いよいよブラックマーケット。

松氏のヌンかけ便の後、トライ開始。まずは、松氏のフラッギングムーブを試してみたら、全然だめ。

松氏はこの後2便目でRP。なんでも5年ぶりの5.12aRPだとか。めでたいことです。

2便目からは自分の正対ムーブに戻してトライ。数トライで、核心部の終わりを告げるガバ手前の数手、数歩のムーブがだんだんと固まってきた。ムーブは細かいところまで完璧に固まり、最終トライ。カンテのとばした右手とアンダーコルネの左手が保持力を失って、左足が上がらず、失敗。結局、5便だして、登れなかった。

最後は、松氏がディンプルのRPに失敗して、終了。

ディンプル

《ブラックマーケット》、面白いけど、難しい。よれてきたところで最後の数ムーブをこなすのがとても厳しい。ムーブは完璧に固めたけど、指が開いてしまってムーブをこなせなかった。実力不足ですね。

トライは3日までの自主規制もあるし、実力不足も痛感したし、このルートのトライはしばらく凍結します。あと数トライすれば登れる可能性は高いと思うけど、たまたま登れたってだけじゃしょうがないからね。5.12を登るのが目標ではないし。

RP失敗により、垂直のシーズンは終わりを告げたように感じた。しばらくはシーズンの余韻を楽しみつつ、5.11台後半で実力をつける。その後は、夏の小川山。スラブのシーズンだ!あー、楽しみ。

秋になったら戻ってきて、今度こそブラックマーケットをこそやっつける!


○ムーブメモ

アンダーコルネは最初からアンダーで持つ。アンダーコルネを持ったら、左腕を伸ばして、右腕を引きつけて、左側にスペースを作る。そこに左足上げ。右手は手前に引く。無理と思っても、強引に左足を上げると、意外と右手の引き付けが効き始める。そしたらシメシメ、右手をクリンプして、右足を上げて、右腕を引きつけて、ガバにどーーーーーん。すべては右の引き。


○グレードピラミッド

これまでに登った11b以降のルートを並べてみると、以下の通り。

《イクイノシシ》(5.11d)3日
《デザート・ストーム》(5.11d)3日
《スティンガー》(5.11c/d)2日
《ショアー》(5.11c)2日
《ホールインワン》(5.11c)2日
《ロリータ桃子ダイレクト》(5.11c)2日
《パワーシフト》(5.11b/c)1日
《八月革命》(5.11b) 3日
《黒山讃歌》(5.11b)1日
《ニトロ》(5.11b)1日
《貂が見ていた》(5.11b)1日
《ニルバーナ》(5.11b)1日
《スーパー・コンダクター》(5.11b)1日

こんな感じで、11dが2本、11cが4本、11bが7本。きれいなピラミッドにはなっている。かかった日数は、11dは3日、11cは2日、11bは1日。12aは3日かけても登れない。グレードとかかった日数が綺麗に揃っている。この関係で行くと、12aを3日で登るためには、11cを1日で登れるようにならないと。11dは2日で。しばらくは11台後半を登って実力の底上げを図る。

2013年4月26日金曜日

捜索者と、靴下と、インドアトレ

久しぶりにインドアトレ。


病後のリハビリのために一から身体作り。16手のナガモノを繰り返し。ときどき往復。

最近、こういう話を知って、小指について考えるようになった。ピンチ弱いんですよ、僕。

あと、平山ユージさんと小山田大さんの対談で、ユージさんは小指を使ってたって話もあって、小指を使えるようになったら強くなれるんじゃないかと思った。

 

小指を使えるようになったら、人差し指を温存して核心のムーブに備えるなんてこともできるかも?

てことで、小指を使う登りを身につけるため、人差し指を外して三本指で登ってみた。なかなかいいね。体幹への力の伝わり具合も違う気がする。ちょっと継続してみよう。

そうそう、今日はテナヤのインティ(通称、カエルちゃん)4号を履いた。

履くのは4度目くらいかな?足に馴染んだようで、小指の痛みはなくなりました。調子がいいので早速次回の《ブラックマーケット》で履くことにします。

カエルちゃんは変わってしまったなんて言ってごめんね。


◇漫画

休憩時間は、松氏が持ってきた谷口ジロー『捜索者』。絵に見覚えがあると思ったら、『K』の作者でしたね。

山ヤが行方不明の女の子を捜すってストーリーで、総ページ数の9割を占める300頁ほどクライミングと全く関係ない普通の人探しが続いた後、まさかの展開、ものすごいクライマックスが待ち受けていました。思わず「まじか!」って声を出しちゃったよ。クライマーなら読むべき漫画だねこれは。


◇靴下

最近巷で話題のROCK SOCKS。マーブーのオンラインショップでも絶賛されてるから、靴下クライマーとしては気になるところ。試してみました。

クライミングシューズの下に靴下を履くのは最早常識ということで、裸足との比較なんてことはしませんよ。問題は、いつも履いてる五本指靴下との比較。

で、ロックソックを履いてみた感想。

○思ってたより薄くて、はき心地は良い。足の感覚は損なわれない。

○糸がツルツルしてて摩擦が少ないから、小さめの靴も履くのが楽。ビニールを履かないと入らない靴でもこれを履いたら入るかも。

○伸びのある生地が足に密着するから、シューズの中で靴下がシワにならない。

○縫製が緻密で耐久性が高そう。

○色が明るくてオシャレ。くるぶしだけもオシャレ。

×きつめのシューズを脱いだ後の開放感がない。きつい靴を履くと足先が圧迫されて指と指がくっつく感じがあって、靴をぬいだら指と指の間を広げてリラックスさせたい。ROCK SOCKSを履いていると5本の指がまとめられているのでそれが出来なくて、足先の疲れがとれない。

ということで、良いところはいっぱいあるんだけど、最後の難点はとてつもなく大きい。だから僕はこれからも五本指靴下を履き続けます。で、ROCK SOCKSはどうするかと言うと、夏に短パン&スニーカーを履く時の靴下として利用させていただきます。なにしろオシャレだからね。

2013年4月25日木曜日

《ショットガン》に初めましての氷川屏風岩

3月24日から発生した体調不良がなんとか収束に向かいつつある。発生から3週目で医者にかかったけど、効果なし。4週目で医者に「これ肺炎ですよ」と脅されつつ検査したら、肺炎じゃなくて喘息でした。肺炎と喘息、クライマー的にどちらが良いのかは微妙なところですね。

診察の結果、大量の薬を処方され、まじめに飲んだら体調は上向きつつある。今後の参考のために記録しておくと、今回処方された薬は以下の通り。

1 アドエア500ディスカス28吸引用(サルメテロールキシナホ酸塩/フルチカゾンプロピオン酸エステル)
2 キプレス錠10mg(モンテルカストナトリウム)
3 ザイザル錠5mg(レボセチリジン塩酸塩)
4 セレスタミン配合錠(ベタメタゾン/d−クロルフェニラミンマレイン酸塩)
5 クラリシッド錠200mg(クラリスロマイシン)
6 メプチンエアー10μg(プロカテロール塩酸塩水和物)

それから、その後5週目間近で次に処方された薬が以下の通り。

1 アドエア500ディスカス28吸引用(サルメテロールキシナホ酸塩/フルチカゾンプロピオン酸エステル)
2 キプレス錠10mg(モンテルカストナトリウム)
3 ザイザル錠5mg(レボセチリジン塩酸塩)
4 ポララミン錠2mg(d-クロルフェニラミンマイレン酸塩)


体調不良も収まりつつある予感を抱きつつ、岩場へgo。

《ショットガン》の48さん

前日の昼まで盛大な雨が降っていて、乾きの良い岩場ということで、48さんと氷川屏風岩へ行ってきた。前回は12月初旬だったので、4ヶ月ぶり。

石灰岩はしみ出しが激しいだろうと予想し、ブラックマーケットはまたもお預け。前に白妙橋の岩場に行ったのは3月23日だったので、一ヶ月以上あくことになるが、果たして大丈夫だろうか。

ここ数週間寝続けてほとんど体を動かしていない。階段さえ登らない。おかげで体のあちこちが固くなっているようだ。電車の席に座ろうとしたら、腰がビキッとなった。軽度のぎっくり腰か、数日たってもまだ痛い。

さて、氷川屏風岩のアプローチは杉の枝が落ちていて少々荒れ気味でした。軽く道に迷いつつも、過去のブログを参照しつつリカバリーして、無事到着。病み上がりにはきつかった。

息も絶え絶えでC峰の頂上にたどり着いて、《イクイノシシ》(5.11d)の終了点を作って、取り付きへ。まずはシバさんがヌンチャクがけ&ムーブ探り。あれよあれよという間にムーブを作って降りてきました。

僕はというと、出だしの3、4手をこなせず、惨敗。病み上がりで弱くなってる。朝のC峰は日陰で、岩がまだ冷たかった。日が当たるのは10時ごろかな。一通りムーブができなくなってることを確認して、日が当たる前にRPトライを出したい48さんに交代。

48さんは、この日の2トライ目で見事RP。気迫が伝わってくるナイスクライミングでした。やっぱりボルダーやってると強い。見習わねば。

僕は《イクイノシシ》の再登はあきらめて、次は2人で《ショットガン》(5.12a)のムーブ探りへ。

《ショットガン》の全容

いや〜厳しい。出だしからパワー全開。フットホールドが悪い悪い。クリップポイントがないない。身体も動かない。両足の付け根と、上腕と、広背筋と、指を攣った。

次に行くのは秋になってしまう可能性が高いので、ムーブを忘れないようにしないと。以下、ムーブメモ。

一本目のボルトはイクイノシシの一本目を使って、地上から。(1)イクイノシシのスタートの左手のガバを右ガストンでスタート。(2)左足をクラックにおいて、(3)左手をイクイノシシの一手目の水平カチ。(4)右足を上げて、(5)右の遠いガバ。(6)左足を顕著なフットホールドにねじ込んで、(7)右足を白い中の茶色の"1mmエッジ"に置いて、(8)左手を寄せてマッチ。(9)右をロックして体勢を整えて2本目のクリップ。(10)右足を一歩下のエッジに下ろして、(11)右手を飛ばしてポケットへ。左足を一歩右の"悪いエッジ"に移して、(12)右足を右の斜めのフットホールドへ置いて、(13)左手を(5)のガバへ持ち替え。(14)左足を斜めのところにスメアして、(15)右足をハイステップでねじ込んで、(16)体を上げて左腕をロックして右手を見えないカチへ。(17)左足を右足のところに踏み替えて、(18)右足を下の方の詰まったへこみへ置いて、(19)左手を斜めカチへクロス。(20)足はそのままで、右手を"ガチャポケット"へ。(21)左足をカール状へクロスしてレイバックぽい体勢で、(22)左手を右手の上へガストン。(23)右足を右のL字の水平部分の"2mmエッジ"において、右足へ乗り込んで、(24)右手を斜めアンダーへ。(25)左足をちょっと上の外形フットホールドへ上げて、(26)右手の引きつけと左足のキョンで岩からはがされないようにして、右足で"2mmエッジ"に立つ。(27)左手を左上のかかりの良いところへ。(28)右足を右上の顕著なフットホールドへ上げて、(29)右手をすぐ上のガバカチへ上げる。(30)左手の人差し指のところに親指を入れてあげて、一本ずつ譲り合って、アンダーに持ち替え。(31)そのまま右手を右上の水平ガバへ。





今回のムーブ探りはここまで。(31)のガバまでで核心は越えたのではないかと予想。

あれ?でも2本目までしかクリップしてないね。(31)のガバのかなり左下に4本目のボルトがあるんだけど。

そうそう、クリップのポジションが見当たらないのですよ。たぶん、(19)から(21)の間で3本目のクリップ。それから、(27)をとった後か、(31)をとった後のどちらかで4本目のクリップ。(31)で落ちたら、ボルトは左足の高さのさらに左にあって、かなり振られて落ちる予感。しかも、3本目のボルトは錆び錆び。あー、こわい。

《ショットガン》おもしろい。しかし難しい。また難儀な宿題を抱えてしまった。

○チャートのクライミング

チャートのムーブ探りはフットホールド先行。スメアがほとんど効かないので、エッジを探す。使えそうなエッジを選別して、それを使ってどんなムーブを起こせるかを考える。1mmのエッジなんかを使ってムーブを組み立てるあたりが、最高におもしろい。

チャートは岩の王様だ。世界の潮流は花崗岩と石灰岩だなんていう人もいるけど、そんなのは僕には関係ない話し。岩の王様は、チャート。

その昔、二子山が開拓されてる石灰岩クライミング全盛の時代に、室井由美子さんは、石灰岩なんてセメントの材料じゃない、と言ったという話しをどこかで読んだことがある。さすが、小川山の母。その話を松氏にしたら、松氏は言った。花崗岩は墓石の材料じゃねえか、と。続けて松氏は言った。チャートなんてなんにも使い道ないよ、と。

そう、チャートは登るための岩なのです。まあ、火打石にしてたなんて話もあるけど、それは知らなかったことにする。


○ティックマーク

《ショットガン》のムーブ探りは最高に楽しかったけど、べっとり付いたティックマークが興ざめだった。かなり前に付けられたもののようで固まってしまっているので、ブラシで一生懸命こすっても除去は不可能。《ショットガン》は永久にティックマーク付のルートになってしまっています。残念。あれはホールドを自分で探してムーブを自分で考える楽しみを半減させるね。僕も気をつけよっと。

2013年4月19日金曜日

セルフビレーとカラビナ

うすうす気付いてはいたんですよ。セルフビレーにヌンチャク一本は危ないってことは、メインのロープでセルフビレーする時にインクノットを作るカラビナがノーマルのカラビナではまずいんじゃないかと。



で、ペツルの2013カタログを見たら、やっぱり片方は安全環つき。

安全環つき、右は普通

松氏はワイルドだから平気でヌンチャク1本でセルフビレーするけど、僕はセルフビレーする時は必ず安全環つきか、普通のヌンチャク2本。メインのロープでセルフビレーする時も、安全環つきがいいだろってことで、石井スポーツで大きめの安全環つきカラビナを一枚追加。

ちなみに、petzlさんは終了点での結びかえのときは普通のヌンチャク1本でやってる。これ、Dailaね。

終了点でセルフ

終了点の結び変えの時に普通のヌンチャク1本でセルフビレーしててグラウンドフォールした事故があることを考えると、ちょっと怖い。これね→http://www.asahi-net.or.jp/~ix3h-nmr/H1_Hokoku/Jiko_20111010.htm
たぶん「下を向いた」ってところが問題で、テンションをかけ続けて緩めなければヌンチャク1本でも外れないんだろうけど、いつもそう上手く行くわけじゃない。ということで、ビビリの僕は常に安全環つき。

2013年4月18日木曜日

川井ボルダーに3回目

48さん、さっちゃんに誘われて、川井ボルダーへバーベキュー。午前中の仕事をこなしてからなので、遅くなってしまった。ごめんなさい。

一通りバーベキューを楽しんだ後、ちょっとだけボルダーへ。

やったのは、ベッケンバウアーの右の7級?5級?3級?3つのうち2つ。違いがよく分からなかった。あと、ベッケンバウアーの左の《ミエール》(3級)。これはなかなか苦労した。

写真は、《ミエール》のムーブを探る太っちょ前腕。羨ましい。

前腕

それから、クリスタル岩の《クリスタル》(4級)。アンダーからの切り返しがなかなか面白い。高さはないけどムーブが凝縮されてて、名作だ。

と思って、youtubeの動画を見たら、みんなリップ下にランジしたり手に足したりしてた。マッチからアンダー差して切り返して左手出すほうが楽しいし楽ちんだと思うんだけど。上部リップの抜けが少々悪かった。

で、メインイベントは、《クリスタル》のさらに右の前傾クラック。

中央が《クリスタル》とクラック

めっちゃ前傾してる。出だしは奥の方のハンドか手前のフィスト。それから、ちょっと上にハンド。ここまでは下の岩に足を置けるので、まだいける。そこから足をクラックに上げてフットジャムに入ると、かぶりをモロにくらう。しかも、その後の手がハンドとフィストの間っていう一番嫌なやつ。はい、もちろん敗退しました。僕の実力では登らせてくれません。

これ、むずかしいよ。瑞牆の《デールクラック》(3級)の25倍難しい。笠間の《ターゲット》でもあんなに前傾してない。《ターゲット》よりはずいぶん短いけど。

正面から

グレードはどれくらいだろうと思って、帰ってネットで調べてみたけど、情報なし。あんな顕著なクラックを誰も登ってないってことは考えられないんだけど。

次に行くときは、ちゃんとテーピング巻いて本気トライします。

また1つ難儀な宿題を抱えてしまった。

以上、楽しめました。48さん、さっちゃん、ありがとう。

2013年4月15日月曜日

《ロリータ桃子ダイレクト》RPの障子岩

新緑が眼に優しい季節ですね。

3時から新宿あたりで仕事なので、午前中だけいつもの障子岩でクライミング。いつものパートナー松氏と。

12時下山開始の予定で登る時間を確保するため5時発の予定。しかし、松氏が靴を忘れて5時半過ぎに。5時15分まで寝てたからちょうど良かったのはココだけのハナシ。

数日前から障子岩近辺で熊の目撃情報が相次いでいたので、熊よけのラジオを鳴らしておきました。松氏は熊出没ブログをチェックしてるといってましたが、これでしょうか?しかし、11日の神戸よりちょっと手前の天狗滝の出没情報がありません。檜原村の熊出没情報は檜原村観光協会のFacebookのページが良いようです。

さて、この日の狙いは《ロリータ桃子ダイレクト》(5.11c)。前回は染み出しにより下部はびしょ濡れでムーブを固められなかったので、この日はアップを兼ねて下部のムーブ探りから。

1便目はテンションかけながらムーブを探って上まで。下部のムーブは確定。核心部のムーブを微調整。核心部の遠い2手から、右足はトントンしないで直接右の極小エッジへ。右手を4本指に持ち直して、左足を左の突起にスメア。左手を1つ上のカチに上げて、クリップ。

これは行けるね。早々にRPの流れだ。松氏も2便目でRP。

2便目は下部で足がズルズルすべって、ヒーヒー言いながら核心部に到達。遠い2手を出したところで右手の指が外れてアウト。

下部のムーブがおざなりだったのがいけなかった。

3便目。下部はスイスイ。核心部の遠い2手をこなして、右足上げ。左足を突起にスメアしたところで、なぜか右足がミシンを踏む。それでクリップに手間取り、やっとこさクリップしたものの、その上の2手が出ずに失敗。

あれれ?おかしいな?

4便目。ミシン対策で水分補給してスタート。あれ?下部のムーブが起こせない。2クリップの後のコルネに届かない。一旦降りて仕切り直し。今度はなんとか核心部に到着。遠い2手をこなして、右足上げの最中に左足の極小エッジングがズリっといって、スリップフォール。

んー、ヤバイ。どはまりだ。

5便目。下部はスイスイ。核心部の入り、遠い2手を出す手前の左手のスローパーを保持できない。なんとか持ち直そうと試みるも、ダメ。

んー、んー、本格的にヤバイ。過去最大級のどはまり。

6便目。終了時刻も見えてきてゆっくり休んでる暇もないので、シューズを脱ぐこともなく再トライ。下部は完璧。トライしすぎてムーブが完全に自動化されてしまった。核心部の遠い2手も完璧。右足上げ、左足上げも完璧。右手の持ち替えも左手の持ち替えも、完璧な重心移動でこなして、両足スメアからの左手も成功。右手のガストン、左手カチ、右手のスローパー、終了点のクラックにも手が届いて、RP。

あーよかった。相変わらずのスロースターターっぷりで、RP失敗するんじゃないかと思って本気で焦った。

《ロリータ桃子ダイレクト》、めちゃ面白い。

極小エッジの足、何にもないところにスメアリング、カチパワー全開、カチパワーをホールドに伝える微妙な重心の移動。とっても内容の濃いルート。


後は、《ボディウェイト》のムーブ探り。上のコルネから水が滴っていましたが、登るのには問題なし。ちなみに、左の《ラップ》は出だしからしみ出しでクライミング不可能。こっちも宿題になってるから、乾いたらぜひともやりたい。

さて、まずは松氏がムーブ探り。あの手この手を使ってヌンチャクをかけて、トップアウト。あれ?ほとんどムーブを探ってませんよね?

続いて僕もムーブ探り。撤収時刻が迫っていて回収に手間取って遅くなるのが嫌だったので、トップロープで。しかし、傾斜が強過ぎてトップロープには不適でした。ボルトから少し下がっただけで壁から大きくはなされてしまって、ムーブ探りどころではない。それでもがんばってムーブを考えた結果、これはめちゃくちゃ難しいということが分かった。まず傾斜がすごい。130度くらいだろうか?それから、ホールドが悪い。ホールドの向きもほとんどが縦向き。安心してレストできるところは見当たらなかった。上まで休まず駆け抜けろってことか?さらに、リップの抜けのあたりに手頃なホールドが見当たらない。ハーハーいった状態で抜けられるのか?

《ボディウェイト》

またすごい宿題を抱えてしまった。

2013年4月11日木曜日

瑞牆ボルダーにはじめまして

はじめての瑞牆ボルダー。雰囲気のいいところですね。

瑞牆の青い空と岩

同行は、sghr師、松氏、kとうさん。

ゲートが開いていないので、ゲート前に駐車して徒歩。まずは一番近い山形県エリアへ。人気課題の《阿修羅》があるところですね。sghr師によると、ガバポッケが水たまりになっていたそうです。

僕がやったのは、ツグミ岩の《ツグミクラック》(10級)。クラック右のフェイスに立ってレイバックだと楽チン。でもジャミングを一発かましたほうが楽しい。

それから、左の方の5級。ちょい苦労した。

で、《トラツグミ》(3級)。これまた難しい。

その後、キトラの岩に移動して、左端のカンテの3級。花崗岩のカンテって最高。ちょっと苦労しました。ちなみに、キトラの岩の正面は小川になってました。

次はリス岩に移動して、《デール・クラック》(3級)。スタートと1手目にジャミングで、その後はガバをとって、マントル。ジャミング面白いね。すこしだけジャミングがうまくなったような気がした。あ、マントルは無様なものでした。このマントルは難しい。お隣の《チップ・クラック》もやりたかったんだけど、上から水が流れ込んでてびしょびしょでした。

そんで、十六夜岩に移動して、《十六夜》(初段)。これは難しい。まず離陸が意味不明だった。左足で立ちこむみたいなんだけど、下にマットを置いて離陸地点を地面から10センチくらい上げないと離陸不能。で、上はというと、離陸で左足に立ちこんだ後、そのすぐ上の水平の切れ目に左右の足をそろえて、それから右足をクロス。そこに立ちこんで、悪い左足。ここが難しい。ここから本気トライだ、という頃合いで、眠りから覚めたsghr師が他のエリアに行きたいと我が儘を言うので、つきあってあげて移動となりました。

眠るsghr師

動いた先は、言葉岩。瑞牆はほんとに良いところですね。たっぷりお昼寝を楽しみました。

瑞牆いいとこ

さらに移動。次は四ノ谷。人気課題の《裂けた青空》(初段)があるところですね。たっぷりお昼寝してリフレッシュしたので、四ノ谷に着いた頃にトレーニングモード発動。kとうさんが狙う《ガリガリ君》(1級)があるガリガリ岩を片っ端から登る。

9級は簡単だけど苔が怖い。

7級は気持ちいいマントル。

5級も気持ちいいマントル。

《ガリ子ちゃん》(6/5級)も快適。

《シャリシャリ君》(4/3級)はめちゃ面白い。シットスタートから1手出して、体を入れ替えてから遠いリップへダイナミックなムーブ。1回落ちて、2回目で思いっきり声がでる気合いのトライで完登。いやー、これは面白い。

その後は、kとうさんがやってた《ガリガリ君》に参戦。kとうさんはyoutubeでムーブを研究して登る気まんまんで来てたけど、参考にした動画が激強V14クライマーの動画で、全く参考にならないという大失態。当然同じムーブなどできる訳もなく、いろいろ試したけどそろって敗退。

ここでまた移動。つぎは三ノ谷。

やったのは、夜岩の《瑞牆レイバック》(5級)。2回登ったんだけど、何度登っても楽しいってのはほんとだね。sghr師に上からホールドを教えてもらわなかったら登れなかった可能性が高いけど。案の定レイバックで右手の腱が痛んだ。

瑞牆レイバックを登るkとうさん

それから、美しき日がある岩の《日々の暮らし》(1級)。いやー、難しい。右足のヒールフックがキームーブなんだけど、ヒールが下手くそ過ぎて話にならん。sghr師はいとも簡単に登ってみせてくれて、途中からヒールフック講習会になってしまった。右手のすぐ右上にヒールを置いて左足をガニ股に開くと、ヒールが縦のシワにかかって止まるんだよね。なんなんだろこれ?ヒールを下方向に効くようにかけるとか、横方向に効くようにかけるとか、反対の足をフラッギングするかガニ股に開くかとか、どういう条件で決まるんだろうか?まったく分からん。最後の何回かでヒールフックは決まるようになったけど、ポケット状ホールドにかかる指が痛くて、終了。毎度のことながらsghr師と一緒に登ると勉強になります。

帰り際に《指人形》(1級)を触って、マントルのプッシュで右手の腱がめちゃ痛いことを確認して、ほんとにおしまい。川でアイシングしてお帰り。

はじめての瑞牆ボルダーを満喫しました。雰囲気があってとても良いところ。でもクライマーが溢れかえるシーズンはこの雰囲気も台無しなんでしょうね。

あれ?松氏は何してたっけ?


追記
sghr師が動画を公開してくれました。2回目の瑞牆レイバック。やっぱり2回目方がびびりが入って動きが固い。


瑞牆レイバック 5級 from gakuhi64 on Vimeo.

2013年4月7日日曜日

新しいギアと、新しいトレーニング場所

午前中はホームセンターへ赴き、ビレーデバイスとかスリングとかを入れる袋を買いたかったんだけど良いのが見当たらず、モンキレンチだけ買ってきました。



モンキーレンチ?モンキレンチ?と疑問に思って、ウィキペディア先生に聞いてみたら、JIS規格名はモンキレンチだそうです。

午後は、以前twitterで@go_to_rockさんが紹介してくれた戸吹スポーツ公園の人工ボルダーへ。



排水機能を備えていないようで、下地が水たまりになっていました。



こんな感じのちょっとしたハングもあって、なかなか楽しめそう。下地に少々の不安はあるものの、子供の遊具ですから、何とかなるだろうと踏んで、右端からのトラバースに挑戦。



はい、ごめんなさい。メンタル核心に負けました。だってキーホールドのガバに砂がつまってるんだもん。すっぽ抜けたら大惨事だし。次回はブラシを持って、クライミングシューズを履いて、水着を着てトライします。リップを限定してトラバースしたら初段くらいあるんじゃなかろうか。

2013年4月6日土曜日

《ロリータ桃子ダイレクト》にこんにちは

週前半の大雨と当日の昼以降の雨予報でコンディションが悪そうだったので、リーチのかかった《ブラックマーケット》はまた今度。いつもの障子岩でいつもの松氏とクライミング。

杉の向こうに南西面

南東面に1パーティー4名のクライマー、三池ロックに以前も見かけた2名のクライマー、計8名の大盛況。

3時頃から雨の予報だったので、登れなくなるまで《ボディウェイト》(5.11d)か《ラップ》(5.11d)のムーブ探りがこの日の狙い。しかし、週前半の雨のしみ出しによりこの2つはまったく不可能。

しょうがないので、南西面、襖岩を偵察。襖岩の右側は登れそうだったので、まずはここのオンサイト狙い。


《襖の下張り》(5.10b)

ハングをガバでグイグイ登るルート。スメアした岩が濡れていて、早々にスリップフォール。面白いんだけど、他のところも濡れていて途中で断念。RPは諦めた。松氏は力技でフラッシュ。10bのあの傾斜であんなカチは握り込みません。


《鹿ノ子》(5.10c)

気を取り直して、1つグレードを上げて《鹿ノ子》へ。ハングで足ブラとか、身体が真横になったりとか、なんかめちゃくちゃおもしろいんだけど、上部のガバポケットが水たまりになっていて、断念。水たまりに指を突っ込んでクリップするのがとても怖かった。

杉の木の左 《鹿ノ子》

この辺りでようやく気付いた。要所要所が濡れていて登りづらい。どちらも頑張れば登れないことはないんだけど、けっこうつらい。そして、襖岩右側のルートはめちゃくちゃ面白い。こんなおもしろいルートをコンディションの悪い時に無理して登るのはもったいないということで松氏と意見の一致をみたので、狙いを変更。


《ロリータ桃子ダイレクト》(5.11c)

南西面を見ると、登れそうなのは《穴》(5.11a)と《ロリータ桃子ダイレクト》(5.11c)のみ。《穴》はコンディションのいい時にオンサイトトライしたいので、《ロリータ桃子ダイレクト》をトライ。

前半は見た目以上に濡れていて、フットホールドはびしょびしょ。しょうがないので、下部はズルして上がって、上部の核心部のみ練習。ムーブ探りが面白すぎて笑いが止まらなかった。これは名作だ。

2トライして核心部手前から終了点まではテンションまじりで抜けられた。



------------------------以下、ムーブメモ。オンサイト狙いの方は読まないで下さい-------------------

核心部手前から、右手の極小カチと左の奥のカチを持って、左足を棚の上、右足を棚の上、左足を左の遠い極小エッジへ。右手をピンチに返して、左手をスローパー。右手を上の縦カチの下半分に2本指。これが激リーチムーブ。左手を左のフレーク状の左上のカチ。これまた激リーチムーブ。右足をトントン上げて、右手の縦カチを指4本へ。またもや激リーチムーブ。右足を極小カチへ置いて、身体を上げて左足を極小突起へ。この突起はエッジングじゃなくて、スメアで優しく包み込む。左手をフレーク状の上のカチへ上げて、クリップ。右足を正面の縦ホールドにぶつけて、左手を奥のカチの上、右足をスメアで身体をぐいっと。左手を上げて、右手をフレークへガストン、左手を甘いカチ、右手をお椀へ。右足を正面にあてて、左足をハイステップで、終了点手前の水平クラックへ。終了。

-------------------------------ムーブメモ、ここまで------------------------------------------------

1時過ぎに小雨が降り出し、終了。下部が乾いていればRP狙いでもう1トライといったところだけど、この日のコンディションでは下部はちょっと怖い。というのは甘えかな。次回同じ状況に置かれたら気合いでRPトライを繰り出す。

《ロリータ桃子ダイレクト》

そうそう、前に書いた《ロリータ桃子》の謎ですが、終了点の立ち木が切り株を残して折れていました。終了点がなくなったからトラバースはナシにしたってことでしょうか?水平クラックのトラバースもなかなか楽しそうですけどね。機会があればそこだけでもやってみたいです。残置のハーケンが一本ある他、カムを抱えて行けばなんとかなりそうな予感がします。

それにしても、障子岩のこの面白さは何なんでしょう?ひとつひとつのルートが面白いだけじゃなくて、それぞれが個性的。ぜんぜん違うタイプの面白いルートが山盛りです。


・障子岩の乾きに関するメモ
火曜日に33ミリ、水曜日に37ミリの雨。迎えた土曜日の障子岩のコンディション。
南面の《ボディウェイト》、《ラップ》あたりはしみ出し。コルネから水がポタポタ。
襖岩の左側は全面びしょ濡れ。右側はところどころ濡れ。
南西面の《ロリータ桃子ダイレクト》は上部はカラカラ、下部はところどころ濡れ。《穴》は下から見た限り乾いていた。それ以外は全面アウト。
南東面は見てないけど、《スーパー・コンダクター》と《デザート・ストーム》をトライしているクライマーがいたので、登れる状態だった様子。

《亀返し》また敗退

青梅あたりの山並みは、鮮やかな新緑とそこに落とされた桜の花の明るさで雅な薫りを漂わせておりました。奥多摩に入ると、山々は杉林に覆われて何の面白みもなく、残念でした。



前日はインドアトレ。すごく久しぶり。

簡単な課題をいくつかと、スローパーにランジしたあと逆足の反動でデッドを作るムーブが気に入って何度か練習。

翌日は午前中だけ御岳へ。9時半過ぎから11時半までの2時間だけ。

今回も狙いは《亀返し》。前回の様子はこちら

前回はネクロの手前でアップして全然温まらなかったので、今回は最初から《亀返し》の後半でアップ。

これは大成功。早々にスタートができるようになった。

つなげトライを数度。9手目までが最高到達点。

成果。1手目はオープンがいいことがわかった。といってもダンデュではなくて、アーケ。オープンクリンプって言うのかな?8手目を出す時の右足が予定してたスメアの下のエッジになってしまった。これだと、9手目は出るけど、10手目は出ない。8手目を出す時に頑張ってスメアするか、9手目を出す前にエッジからスメアに置き換えるか。さてどうしましょう。

気づいたこと。10時半ごろからの《亀返し》は後半まぶしくてホールドが見えない。

短時間ではあるけど、良いトレーニングとリフレッシュになりました。《亀返し》は勉強になるいい課題。完登してしまうのがもったいないくらいだ。

12日ほど前から続く風邪の諸症状は一向に収まりません。黄色い鼻水は少なくなってきたものの、胸の苦しさと、頭痛が。

2013年4月3日水曜日

ライノ&バード

ちょっと前になるけれど、日曜日、よっちゃんとライノ&バードへ。

7級あたりから既に非常に厳しくて、ムーブがあって面白い。

激しいトライを繰り返したわけでもなく、地味なトレーニングに徹したわけでもないのに意外と疲れた。

そしてその疲れが未だに抜けないのは、風邪をひいているからだろうか?

その後数日の間に筋肉をつけるトレーニングを軽くやったけど、筋肉がついてる実感がなく、疲労が蓄積されるばかり。

風邪の時は筋肉はつかないのか?もしそうだとしたら、神経を刺激するトレーニングの方が良いのかもしれない。

風邪の最中のトレーニングについて考えないと。

風邪の最中は休めよって話もあるかもしれないけど、僕は風邪の最中に休んだら年の半分くらいは休むことになってしまうのだ。

2013年4月1日月曜日

freefan別冊 安全BOOK3

フリーファン67号と一緒に届いた安全BOOK。



内容は前回のと同じものや以前にフリーファンに掲載されたものが多くて、新鮮味はそれ程でも。


事故事例。木を掴んだら木がすっぽ抜けたって事故は要注意。アプローチでも。

最新終了点の使い方。最近、こんなご立派な終了点にはお目にかかっていない。

危険な支点・終了点あれこれ。こっちはしばしば出会っている。

奈良・柏木の岩場での事故報告。事故の原因として「ルートに対してのシステム思考が欠如」していたことが挙げられていることが印象的。ある行動を起こしたら何が起こるのかを論理的に考えて行動しないといけないと、再認識。でも、登った後の高揚感とか登る前のルートへの意識の集中とかで、それが難しいんだけど。登った後にセルフを確保せずロープをほどこうとしたことは数えきれない。だからクライマーにかわっていつも注意してくれるビレーヤーには感謝。ビレーヤーとしても注意しないと。

ヘルメットの利用も示唆されている。フリークライマーがヘルメットをかぶらないのは何故だろう?フリーファン61号では、ヘルメットをかぶらない理由や場面がいろいろ挙げられていて面白い。特に注目したのが、軽快にシンプルに遊ぶフリークライミングの魅力が損なわれるという杉野さんの指摘だけど、これはトップクライマーの話で、僕のような初心者には無縁の話。だって、道具を軽くしたところで軽快には登れないからね。
そこには書かれていないけれど大きな理由と思われるのは、みんながかぶってないのに自分だけかぶるのはカッコわるいっていう同調圧力でしょうか。これに関しては、みんなと一緒ってことにどれだけの価値を見いだすかの個人の価値観の問題かなあ。みんなと一緒がかっこいいってのもカッコわるいけど。
あと、ヘルメットが、トップロープしかしないとか常にプリクリとか向上心のない人たちの象徴になっていて、それと一緒は嫌ってのも大きな理由でしょうか。僕も嫌だもんね。同じ理由で、メトリウスのPASは便利そうだから欲しいけど、岩場でPASをぶら下げてる人はかなりの高確率で常時プリクリの山岳会系のアレな感じの人たちだから、買うのを躊躇し続けてる。でも便利だから買おっと。

フリーファン67号

JFAからフリーファン67号が届いた。



今回斬られた岩場は岡山の王子ヶ岳。花崗岩のカンテには言葉では表すことのできない魅力がある。《安藤くんのカンテ》(2級)も、《ミヤゾノリッジ》(2級)も面白そう。
笠間の《ボストン倶楽部》(初段)は是非とも登りたい。その先にあるのは《伴奏者》(5段)か?
新田くんには、杉野さんを継ぐ書けるクライマーになってもらいたい。期待してます。

MADE IN JAPANは、ジャジー・スポルトの吉田直さん。1万人に1人になるのは難しいが、二つの分野で100人に1人になるのは…って話を思い出した。

広告欄には前橋のウォールストリートのクラック壁。一度行ってみたい。あ、ベースキャンプのクラックもやらないと。

長崎からは、奥多摩に名作と名高いウッシーシリーズを残した牛澤敬一氏のお姿。クライミングって年齢を重ねてもいつまでも楽しめるところも魅力だ。死ななければね。

みちのくボルダリングフェスティバルは公園で開催。クライミングができる公園の人工岩は探してみる価値があるかもしれない。もしかしたら美しい花崗岩のカンテが見つかるかも。

北山真さん、理事会で理事を解任される。理事を理事会で解任することは可能なのか?

室井登喜男さん、フリーファン編集長辞任。フリーファンがどんな風に変わることになるのか、楽しみだ。

クライミングがオリンピック競技になったらクライミングを始める人が爆発的に増えるはず、という前編集長D-suke氏のご意見。本当だろうか?オリンピック競技だからといってライフル射撃が大人気なんて話は聞いたことがないぞ。堀創くんがメダルを取ればって話はあるかもしれないが、メダルを取ったからボクシングジムに体験希望者が殺到なんて話も聞いたことがない。


その他にも内容は盛りだくさん。以下、目次(JFAのウェブサイトから)


  • [連載]
    新・日本の岩場を斬る
    日本のボルダリングの原点  王子ヶ岳
     [文:新田龍海 写真:福谷陽一、谷田典夫]
  • 王子ヶ岳の魅力  [文:福谷陽一]
  • [MADE IN JAPAN]
     「Jazzy Sport」代表 吉田直  [聞き手:藤枝隆介]
  • [エリア公開]
    福岡・唐泊
    [文と写真:田嶋一平  写真:枝村康弘、高木俊樹]
  • [アクセス報告]
    伊豆・城ヶ崎海岸の現状報告  [文:JFA環境委員会]
  • [エッセイ]
    電子書籍2013  [文:榎戸雄一]
  • [ローカルレポート] 2012年9月~2013年2月
    [構成:宮脇岳雄、井上大助、尾崎基文、阪井学、
    北岡和義、牛澤敬一、編集部]
    • 「ながの村」村長にクライマーが就任  [文と写真:阪井学]
    • 京都府・笠置の岩場清掃2012報告  [文:池田祐夫 写真:黒田晋生]
    • 島根半島 片句リボルトの報告 [文:阪井学]
    • 城ヶ崎大穴口のアプローチについて  [文と写真:freefan編集部]
    • 備中・長屋坂 リボルトの報告 [文:阪井学 写真:新田育夫]
    • 遠目ボルダー御披露目会 [文:牛澤敬一 写真:小池徳久]
    • 埼玉・天覧山の岩場の利用について [文:freefan編集部]
    • ランディング&スポット講習会 [文:青山勝也 写真:宮脇岳雄]
    • 紅ノ峰の岩場の駐車スペースについて [文:北岡和義]
    • 山神社左岩終了点整備報告書 [文と写真:西村良信 写真:河野誠一]
    • 北山公園の駐車場について [文:尾崎基文]
    • 古賀志山でリボルト勉強会を実施 [文と写真:佐々木穂高]
  • [The Competition]
    2012年度下半期 コンペレポート [文と写真:伊東秀和]


《亀返し》敗退

曇り時々雨の予報なのに天気がよかったので、御岳へ。

忍者返しの岩に着くと、なんと貸し切り。空は青空。岩はパリパリに乾いていてコンディションは最高。



静かな岩場でのんびりと岩と空を眺めてコーヒーを飲んだり横になったりしてると、それだけで満足ですね。

結局この日は、やってきたのは《蟹虫》トライの男性と《虫》トライの女性とそのお仲間と、一瞬だけ《忍者が返し》をトライしたクライマーさんと、ちびっ子クラーマー含む2家族のみ。

のんびりしてるだけではいかんので、気合いを入れてクライミング開始。狙うは《亀返し》(初段)。

参考:初日の《亀返し》 二日目の《亀返し》 三日目の《亀返し》 四日目の《亀返し》

初日は、スタートが意味不明で即敗退。二日目は、お尻が浮いて、初手は止まらなかったけど、初手以外はムーブバラし完了。三日目は、初手が止まって、9手目までつながった。四日目はムーブを思い出してる間によれて終了。

迎えた5日目、ネクロの手前の岩でアップして、完登する気まんまんで、スタート。


あれ?初手が止まらない。何度やっても止まらない。

早々にあきらめて、後半のムーブ確認へ。ムーブをいくつか修正。

左足は高めの顕著なフットホールド、右足は地面すれすれのマイクロフットホールドで、離陸。1手目は右ガストンカチ。右足を切ってフラッギングで、2手目の上の左カチ。足はそのままで右上のがびがびスローパーを右手が3手目。ここは親指をちゃんとかけないと手首がコリコリいって次の右手が出せない。脚はそのままで上のサイドプルを左手が4手目。右足を顕著なフットホールドに置いて、右下のガバで5手目。ここで左ヒールフックを効かせて、3手目のすぐ隣のサイドプルに左手を寄せて6手目。脚はそのままで、右上のアンダー気味のサイドプルで7手目。ここは、下の方の4本指が綺麗にかかるところを狙う。左ヒールを左手のすぐ右のガチャガチャしたところに置き換えて、右足を右に移してスメアで、左上のサイドカチへ寄せて8手目。そのまま、左手を上へとばすのが9手目。そのまま、右上奥のカチへ右手を伸ばして、10手目。ここは、親指がかかるところがあるので、それを目印に。右足を右下ののっぺりにおいて右手を奥にとばすのが、11手目。左足ヒールをさらに上げて、左手で上の顕著な丸カチを取るのが12手目。そこからカンテを足で挟み込んで体を上げて、上のガバをマッチするのが13手目と14手目。これで実質終了。

後半のムーブ固めで、3手目と4手目を保持したところからは最後まで行けた。

で、つなげトライ開始。

後半の練習でようやくアップ完了したようで、初手が止まり始めた。数回のトライで9手目まで伸びたところで、家庭の事情によりラスト・トライ。

カメラをセットして、この日のラスト・トライで完登する気まんまん。

さあスタート。

初手が止まらなかった。

終了。