2013年4月25日木曜日

《ショットガン》に初めましての氷川屏風岩

3月24日から発生した体調不良がなんとか収束に向かいつつある。発生から3週目で医者にかかったけど、効果なし。4週目で医者に「これ肺炎ですよ」と脅されつつ検査したら、肺炎じゃなくて喘息でした。肺炎と喘息、クライマー的にどちらが良いのかは微妙なところですね。

診察の結果、大量の薬を処方され、まじめに飲んだら体調は上向きつつある。今後の参考のために記録しておくと、今回処方された薬は以下の通り。

1 アドエア500ディスカス28吸引用(サルメテロールキシナホ酸塩/フルチカゾンプロピオン酸エステル)
2 キプレス錠10mg(モンテルカストナトリウム)
3 ザイザル錠5mg(レボセチリジン塩酸塩)
4 セレスタミン配合錠(ベタメタゾン/d−クロルフェニラミンマレイン酸塩)
5 クラリシッド錠200mg(クラリスロマイシン)
6 メプチンエアー10μg(プロカテロール塩酸塩水和物)

それから、その後5週目間近で次に処方された薬が以下の通り。

1 アドエア500ディスカス28吸引用(サルメテロールキシナホ酸塩/フルチカゾンプロピオン酸エステル)
2 キプレス錠10mg(モンテルカストナトリウム)
3 ザイザル錠5mg(レボセチリジン塩酸塩)
4 ポララミン錠2mg(d-クロルフェニラミンマイレン酸塩)


体調不良も収まりつつある予感を抱きつつ、岩場へgo。

《ショットガン》の48さん

前日の昼まで盛大な雨が降っていて、乾きの良い岩場ということで、48さんと氷川屏風岩へ行ってきた。前回は12月初旬だったので、4ヶ月ぶり。

石灰岩はしみ出しが激しいだろうと予想し、ブラックマーケットはまたもお預け。前に白妙橋の岩場に行ったのは3月23日だったので、一ヶ月以上あくことになるが、果たして大丈夫だろうか。

ここ数週間寝続けてほとんど体を動かしていない。階段さえ登らない。おかげで体のあちこちが固くなっているようだ。電車の席に座ろうとしたら、腰がビキッとなった。軽度のぎっくり腰か、数日たってもまだ痛い。

さて、氷川屏風岩のアプローチは杉の枝が落ちていて少々荒れ気味でした。軽く道に迷いつつも、過去のブログを参照しつつリカバリーして、無事到着。病み上がりにはきつかった。

息も絶え絶えでC峰の頂上にたどり着いて、《イクイノシシ》(5.11d)の終了点を作って、取り付きへ。まずはシバさんがヌンチャクがけ&ムーブ探り。あれよあれよという間にムーブを作って降りてきました。

僕はというと、出だしの3、4手をこなせず、惨敗。病み上がりで弱くなってる。朝のC峰は日陰で、岩がまだ冷たかった。日が当たるのは10時ごろかな。一通りムーブができなくなってることを確認して、日が当たる前にRPトライを出したい48さんに交代。

48さんは、この日の2トライ目で見事RP。気迫が伝わってくるナイスクライミングでした。やっぱりボルダーやってると強い。見習わねば。

僕は《イクイノシシ》の再登はあきらめて、次は2人で《ショットガン》(5.12a)のムーブ探りへ。

《ショットガン》の全容

いや〜厳しい。出だしからパワー全開。フットホールドが悪い悪い。クリップポイントがないない。身体も動かない。両足の付け根と、上腕と、広背筋と、指を攣った。

次に行くのは秋になってしまう可能性が高いので、ムーブを忘れないようにしないと。以下、ムーブメモ。

一本目のボルトはイクイノシシの一本目を使って、地上から。(1)イクイノシシのスタートの左手のガバを右ガストンでスタート。(2)左足をクラックにおいて、(3)左手をイクイノシシの一手目の水平カチ。(4)右足を上げて、(5)右の遠いガバ。(6)左足を顕著なフットホールドにねじ込んで、(7)右足を白い中の茶色の"1mmエッジ"に置いて、(8)左手を寄せてマッチ。(9)右をロックして体勢を整えて2本目のクリップ。(10)右足を一歩下のエッジに下ろして、(11)右手を飛ばしてポケットへ。左足を一歩右の"悪いエッジ"に移して、(12)右足を右の斜めのフットホールドへ置いて、(13)左手を(5)のガバへ持ち替え。(14)左足を斜めのところにスメアして、(15)右足をハイステップでねじ込んで、(16)体を上げて左腕をロックして右手を見えないカチへ。(17)左足を右足のところに踏み替えて、(18)右足を下の方の詰まったへこみへ置いて、(19)左手を斜めカチへクロス。(20)足はそのままで、右手を"ガチャポケット"へ。(21)左足をカール状へクロスしてレイバックぽい体勢で、(22)左手を右手の上へガストン。(23)右足を右のL字の水平部分の"2mmエッジ"において、右足へ乗り込んで、(24)右手を斜めアンダーへ。(25)左足をちょっと上の外形フットホールドへ上げて、(26)右手の引きつけと左足のキョンで岩からはがされないようにして、右足で"2mmエッジ"に立つ。(27)左手を左上のかかりの良いところへ。(28)右足を右上の顕著なフットホールドへ上げて、(29)右手をすぐ上のガバカチへ上げる。(30)左手の人差し指のところに親指を入れてあげて、一本ずつ譲り合って、アンダーに持ち替え。(31)そのまま右手を右上の水平ガバへ。





今回のムーブ探りはここまで。(31)のガバまでで核心は越えたのではないかと予想。

あれ?でも2本目までしかクリップしてないね。(31)のガバのかなり左下に4本目のボルトがあるんだけど。

そうそう、クリップのポジションが見当たらないのですよ。たぶん、(19)から(21)の間で3本目のクリップ。それから、(27)をとった後か、(31)をとった後のどちらかで4本目のクリップ。(31)で落ちたら、ボルトは左足の高さのさらに左にあって、かなり振られて落ちる予感。しかも、3本目のボルトは錆び錆び。あー、こわい。

《ショットガン》おもしろい。しかし難しい。また難儀な宿題を抱えてしまった。

○チャートのクライミング

チャートのムーブ探りはフットホールド先行。スメアがほとんど効かないので、エッジを探す。使えそうなエッジを選別して、それを使ってどんなムーブを起こせるかを考える。1mmのエッジなんかを使ってムーブを組み立てるあたりが、最高におもしろい。

チャートは岩の王様だ。世界の潮流は花崗岩と石灰岩だなんていう人もいるけど、そんなのは僕には関係ない話し。岩の王様は、チャート。

その昔、二子山が開拓されてる石灰岩クライミング全盛の時代に、室井由美子さんは、石灰岩なんてセメントの材料じゃない、と言ったという話しをどこかで読んだことがある。さすが、小川山の母。その話を松氏にしたら、松氏は言った。花崗岩は墓石の材料じゃねえか、と。続けて松氏は言った。チャートなんてなんにも使い道ないよ、と。

そう、チャートは登るための岩なのです。まあ、火打石にしてたなんて話もあるけど、それは知らなかったことにする。


○ティックマーク

《ショットガン》のムーブ探りは最高に楽しかったけど、べっとり付いたティックマークが興ざめだった。かなり前に付けられたもののようで固まってしまっているので、ブラシで一生懸命こすっても除去は不可能。《ショットガン》は永久にティックマーク付のルートになってしまっています。残念。あれはホールドを自分で探してムーブを自分で考える楽しみを半減させるね。僕も気をつけよっと。

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