2015年12月31日木曜日

大丹波ボルダー上流

大晦日、暖かいボルダーエリアを求めて大丹波ボルダー上部エリアに向かいました。お気楽クライミングです。

トポはこちら

思惑通りに日当たり良好で楽しめました。

まずは、リンク先2枚目の写真の8・9番の岩に向かったところ、下地の砂がごっそり流されていて、8番の下地は完全に水没でした。9番はかろうじて登れましたが、右手のデッドがはずれると川に転落間違いなしです。緊張感あふれるいい課題になってました。カンテの抱え込み&張り付きムーブも秀逸。


それから、一番手前の1番の岩。こちらも下地が水没していて、4・5番は取り付き不可能になっていました。1番も下地が水たまりでしたが、岩の形状がかっこよくてどうしても登りたくなって、丸太で下地を作ってトライ開始。離陸から厳しく、一手一手ムーブを確認する本気のクライミングになりました。最初はとても登れるものではないと感じましたが、丁寧にムーブを考え、完登。


水没の影響かもしれませんが、上記リンク先の写真とちがうラインになりました。

最後は、裏の6番。油断していたら、ホールドが崩壊して吹き飛ばされました。手数が多くて楽しい課題です。

結局全ての課題がお気楽ではなく、充実のクライミングになりました。良い1日でした。

第1回・隙間でズリズリ有志の会

たかとんさんにご紹介いただき、山森さんにご案内いただき、岩と岩の隙間に挟まりに行きました。ダイバーさん&いつものパートナー松氏も一緒。

ワイドな岩と岩の隙間が3本あるということで、今回はそのうち2本をお掃除&トライ。泥まみれになっての盛大な掃除の末にトライ開始。


右の隙間は、チョックストーンを使うバージョンと使わないバージョンで完登。使うバージョンは上半身のワイドムーブが、使わないバージョンは下半身のワイドムーブが、それぞれとても楽しい。とても短いですが、なかなかの隙間です。下地が極悪でスパイシー。


左の隙間は大物でした。チムニートラバースの後のフィストでの乗っ越しが難解で、4人で波状攻撃をかけたにもかかわらず、解決には至りませんでした。


第2回が楽しみです。

2015年12月30日水曜日

完登ルート、課題、宿題リスト-2015年まで-


忘れないうちにメモ。ルートとボルダーの記録。☆は個人的なお楽しみ度。

2015年版。

○スポルト


2015年12月22日火曜日

奥多摩クラック・ツアー

ダイバーさんと行く、奥多摩クラック登攀ツアー、いつものパートナー松氏と。

前週にスポーツクライミングを楽しみ、次はクラックかということで、松氏の要望によりむかしクラックへ行くことになりました。さらにダイバーさんの参加を得て、大丹波ボルダー、白妙ボルダー、むかしクラックを巡るツアーに発展。

まずは大丹波ボルダー。ここでは無事に三本のクラックの再登に成功。裏面のクラックは、今回はフィンガーのボトミングがよく効き、成長を感じました。


なお、正面左の凹角を、右の水平ホールドをスタートにして登りました。最後まで凹角を直上したかったけれど、上部で右に逃げました。心の弱さが痛恨の極みです。

上流エリアも気になったものの、先を急ぎます。

お次は白妙ボルダー。お目当ては、山野井さんのトラバース課題です。以前登った5本のクラックを横切り、更に左に抜ける課題です。思いっきり被りをくらい、ルーフのムーブに苦労しました。ああでもないこうでもないとみんなで悩んで、何とか完登。素晴らしい課題でした。


ついでにカンテの左から入るクラックの課題に取り組んで、宿題にしてしまいました。ムーブも解明できず、これは難しい。また行かないと。


なお、クラックのエリアは増水で下地が下がり、クラッシュパッドを背負ってのアプローチが少々厄介になっていました。ご注意を。

アイスキューブは復活

次はいよいよ本題のむかしクラック。松氏は一回目で悩んでいたものの、二回目でRP。お見事でした。合間に僕も一回やって、見事に返り討ちにあいました。

大丹波ボルダー、白妙ボルダー、むかしクラックと、奥多摩における山野井さんの活動を追いかけるツアーになりました。奥多摩のクラックはまだまだ可能性があると思います。奥多摩でもジャミングはうまくなれます。その可能性を少しでも追求したいです。

2015年12月14日月曜日

《デルパワーX》&《穴》RP@障子岩

雨予報の中、久々の奥多摩クライミング、いつものパートナー松氏と。奥多摩に戻ってきました。いつもの障子岩へ。

前回、1人でムーブを探って面白さに気づいた《デルパワーX》(5.11a)、ムーブ確認&掃除の後にRP。9月から3ヶ月経ち、掃除したはずのホールドにも粉が乗っていました。ストレニアスで充実します。とても良いルート。

続いて、左となりの《穴》(5.11a)。《デルパワーX》と終了点は共通で、Trで掃除&ムーブ探りを行いました。この岩場は掃除が必須なので、下から攻めるのは難しいのですが、結果的には《穴》はほとんど掃除は必要ありませんでした。ただ、1本目のボルトが高くて、その付近のホールドとムーブがわかりにくいので、僕の実力では下から登るのは難しかったでしょう。ムーブ確認後、RP。《デルパワーX》と比べると休める場所がありますが、ガバとガバの間のムーブが個性的で、楽しめました。とても良いルート。

《穴》は、初登時の記録によると、3本目のボルトの上の穴を使うムーブが核心とされています。ところが、その後、穴を使わないより楽なムーブが発見され、グレードダウン。5.11aに落ち着いています。穴を使わない《穴》。

木曜日の大雨の影響で他に登れるルートは少なく、雨も少々強まってきたので、3時前には撤収。岩見学へ向かいました。

大きな岩はあるけれど、すっきりしたルートが引けるものは少なく、フィンガークラックが1本、ハンドクラックが2本できそうなくらい。

○障子岩のシーズン

障子岩は、1982年に八王子山の会によって開拓され、その後ほとんど放置されていたものを、1987年1月から3月の間に土方敏彦さんらによってチーム多摩自慢が結成され再開拓されました。開拓当初は南西面が注目されていたようで、発表されたルートも南西面に集中しています。クライミングジャーナル誌には、「南面は日当たりは良いがルートは少なくまた短いので、エリアとしては西面に方が充実している」とあります。なお、この「西面」は今の南西面と南面を合わせた部分で、「南面」は今は南東面と呼ばれているところです。

1982年の開拓と1987年の再開拓と、二度の開拓がなされているため、ルートの初登時期は判然としません。以下で紹介する1987年の発表では、再開拓時のルート完成の経緯、日時、作成者の名前が紹介されていますが、同時に、ルートの半数は1982年に八王子山の会によって登られているとも書かれています。岩と雪154号の小林敏さんによるトポはそのあたりの事情も反映させたものになっており、《デルパワーX》も《穴》も、1987年のルート完成者とともに、1982年八王子山の会のクレジットも付されています。

《デルパワーX》は、1987年1月18日に土方敏彦さん(当時25歳)がボルトを打ち、柘植求さん(当時18歳)がマスタースタイルで完成させています。発表時のグレードは、5.11-。

《穴》は、1月25日に石山良一さん(当時26歳)がボルトを打ち、柘植さんがマスタースタイルで完成させました。2月1日には、福田そういちろうさん(当時20歳)がフラッシュに成功しています。発表時のグレードは、5.11。3本目のボルトの上のフェース面の中央に、持てそうな持てなさそうな浅いポケットがあり、ここが核心部とされています。ところが、岩と雪154号の小林敏さんによるトポでは、「3本目のボルト上のポケット・ホールドを使って登るとグレード・アップし、その方が面白い」とされ、グレードは5.11-になっています。初登後にポケットを使わないムーブで登られ、グレードは現在の5.11aに落ち着いているようです。100岩場では、初登者は石山良一さんの名前が書かれているのみで、これは誤植でしょうか?

1月から3月というと、障子岩南西面が最も冷える時期。一度雪が降ると、春まで薄い氷に覆われます。この年は暖かかったのでしょか?

2015年12月8日火曜日

《クライマー返し》day11@御岳

とにかく寒くて、登る気力がありませんでした。

ナックルジャムは問題なし。あとは、スタで左手を出せる下半身の体勢の作り方。左ひざを入れるので、半月板が割れたひざ関節に悪く、無意識にムーブを拒絶しているのかもしれません。

怪我はするものではありません。

2015年12月6日日曜日

昇仙峡に初めまして

吉田さんのビレーを務めるべく昇仙峡へ。観光シーズンは登らないとか制約があるようですが、吉田さんと一緒なら安心です。

前回の湯川講習で、フィンガージャムのきまらなさに愕然としたのですが、あんなクラックできまらないなどと言ってるのようではいけないということを認識しました。吉田さんプロジェクトの推定5.13後半のフィンガークラックを触らせてもらったところ、きまるきまらないの話ではなく、文字通り触るだけ、しかもそれを前傾壁で。あれがフィンガージャムの一つの到達点ということなのでしょうが、それを知ることができただけでも、今回は行ってよかったと思いました。

お隣の、5.10+のフィストクラックは、ワイドと聞いていたのですが、膝は入らず、ところどころギリギリきまるフィストでひたすら耐えるのみ。Trで二度ぶら下がり、ひたすら耐えると言っても、結局はムーブ、手順が何より大事だと知りました。アンダーへの切り替え、フィストをきめる場所を一旦下げる、ただただ一直線に上を目指せば良いというわけではありません。僕のきまらないフィンガージャムとの奮闘も、これからの長いクライミングライフの中では、アンダーに切り替えたフィストのようなものなのかもしれません。

河原のボルダーも幾つか登り、とてもいい課題でした。

下流の《ドグマティック》(1級/初段)は、マントルで、体を上げるための膝、指先プッシュの体勢に持っていくためにはスタートホールドの持ち、繊細な工夫が求められました。

《ドグマティック》

もう一つは、上流の課題で、松氏が登っている最中に、ルーフ部分のホールドが吹き飛び、よく持てるカチが出現しました。しかしそれでも悪いホールドでの登りを可能にする足の使い方は面白い。さらに、外のフェースでの個性的なムーブが絶品な上に、最後はリップにドッカン、デッド。名前をつけてと吉田さんに言われ、名前をつけるとしたら《小百合》ということにしようかと、岩に吉永小百合の横顔が見えたので。

《小百合》(仮)

詳細は吉田さんブログで。

2015年12月3日木曜日

《クライマー返し》day10@御岳

最早何日目だかすっかり忘れ、ナックルジャムのやりかたも、初手を出す体勢もさっぱり忘れた《クライマー返し》へ。

離陸は100%成功する様になったけれども、ジャムをもじもじして、離陸して、左手を出して、落ちる、を繰り返すだけなので、全く疲れず、体は冷えます。

すぐ近くの水の詩の裏をトラバースしてみました。甘いホールドが連続して、体を温めるには良いかもしれません。カチッと持てるホールドは1つもなく、指に優しいのが嬉しいです。せっかくだからと、左の岩との隙間に吸い込まれるまで。


以前登れなかったマミ岩SD2級を登ってわずかばかりの成長を感じ、以前登った《豚の鼻》(1級)を苦労して登って成長のわずかさを実感し、終了。

御岳はいいところです。

湯川の岩場にはじめまして

フィンガージャムをなんとかしないといけないということで、吉田さんスクールに参加して湯川の岩場。



とても勉強になりました。

ハンドジャムもやり方が違ってて、二つの流派があるみたい。ひたすらエクスパンションに頼るマッチョなハンドジャム、それと、フリクションに頼るソフトなハンドジャム。

フィンガーもいろいろと教えてもらって大変勉強になりました。しかし、頭では理解できても、数をこなさないと、できるようにはならないでしょうね。