前回の湯川講習で、フィンガージャムのきまらなさに愕然としたのですが、あんなクラックできまらないなどと言ってるのようではいけないということを認識しました。吉田さんプロジェクトの推定5.13後半のフィンガークラックを触らせてもらったところ、きまるきまらないの話ではなく、文字通り触るだけ、しかもそれを前傾壁で。あれがフィンガージャムの一つの到達点ということなのでしょうが、それを知ることができただけでも、今回は行ってよかったと思いました。
お隣の、5.10+のフィストクラックは、ワイドと聞いていたのですが、膝は入らず、ところどころギリギリきまるフィストでひたすら耐えるのみ。Trで二度ぶら下がり、ひたすら耐えると言っても、結局はムーブ、手順が何より大事だと知りました。アンダーへの切り替え、フィストをきめる場所を一旦下げる、ただただ一直線に上を目指せば良いというわけではありません。僕のきまらないフィンガージャムとの奮闘も、これからの長いクライミングライフの中では、アンダーに切り替えたフィストのようなものなのかもしれません。
河原のボルダーも幾つか登り、とてもいい課題でした。
下流の《ドグマティック》(1級/初段)は、マントルで、体を上げるための膝、指先プッシュの体勢に持っていくためにはスタートホールドの持ち、繊細な工夫が求められました。
《ドグマティック》 |
もう一つは、上流の課題で、松氏が登っている最中に、ルーフ部分のホールドが吹き飛び、よく持てるカチが出現しました。しかしそれでも悪いホールドでの登りを可能にする足の使い方は面白い。さらに、外のフェースでの個性的なムーブが絶品な上に、最後はリップにドッカン、デッド。名前をつけてと吉田さんに言われ、名前をつけるとしたら《小百合》ということにしようかと、岩に吉永小百合の横顔が見えたので。
《小百合》(仮) |
詳細は吉田さんブログで。
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