2014年9月29日月曜日

クライミングジャーナル #35



クライミングジャーナル35号。めちゃ面白い。最近のロクスノの3年分くらい面白い。

○日原・御前岩、立ち入り禁止の波紋
「突然、地主と警察がやって来た!!」御前岩クライミング禁止に至るの生々しい報告。

○奥武蔵 久須美のボルダー 志賀光則
とっても面白そう。グレードは、やさしい(5.7~5.9-)、普通(5.9~5.10-)、少し難しい(5.10~5.10+)、難しい(5.11~5.11+)、超難しい(5.12以上)の5段階。超難しいは、《超人カンテ》の1本。《唯一のクラック》なんてのもあり、興味津々。

○小川山 
・テクニカル・タワー「パズル」5.11a ★★ 25m 1987年9月6日
この夏オンサイトに成功した《パズル》の記録。あそこの岩、テクニカル・タワーって言ってたんですね。初登=綱信隆・志賀光則

・テクニカル・タワー「heavenly-Bodies」5.10b ★★★ 10m 1987年9月20日
テクニカル・タワーの頭の前傾したオフウィズス。行ってみたいなー。初登=綱信隆・志賀光則

・テクニカル・タワー「夏への扉」5.9 ★★★ 15m 1987年9月27日
「出だしの前傾したクラックからオフウィズスに入るまでが核心。・・・後ろの壁は使用しないこと。」初登=木村光子・綱信隆・志賀光則

テクニカル・タワーの頭へは、右のルンゼの厳しい登りか、パズルの終了点から5.8、7mのクライミングでも到達できるようです。

・無名岩峰周辺・脚力ロック「balance of 脚力」5.10c ★★ 18m 1987年10月10日
「下部バンドはハンド・トラバースで越した。せっかく良いボルトを打ったのに5.9ではチと淋しい。そこで限定ムーブ(左のバンドに左足を乗せ、立ち込み右へスタンス・トラバース)を思いつきトライする。そしてこのルート名をつける。」「限定ルート」としか書かれていないロクスノのコメントの謎が解けた。初登=綱信隆・志賀光則

・アマックス・ロック「cybernetics(サイバネティックス)」5.10c ★★ 31m(2P) 1987年10月11日
初登=綱信隆・高橋建雄・志賀光則

・アマックス・ルート 5.11b ★ 13m 1987年10月11日
初登=山崎順一・渡辺玲子・高橋建雄・吉沢央志・長内宏之・綱信隆・堀越隆正・志賀光則

○伊豆
・マゾおけさ 7m 5.10a 1987年10月11日
初登=相川・小暮・國分

・スーパータクティクス 7m 5.12b 1988年1月3日
限定あり。「取付上にある水平ワイドクラックに立ち込んでから右手を右カンテにホールドを取るが、この時上に右手がとどく範囲までで、その後は左のカンテと左のフェースのみで登り、右のフェースとカンテは一切使わずに登る。」初登=相川・小暮・加藤・國分

・クリスマスローズ 8m 5.10b 1987年12月22日
初登=國分(単独)

・GEISHAワルツ 7m 5.11b 1987年12月31日
初登=相川・加藤・國分・小暮

・もうじきバカデス 6m 5.10d 1988年1月1日
初登=小暮・加藤・國分

「このエリアのグレードは、所見でのグレードでトップロープで何度もトライした後のリードのグレードでは無い。」年末年始に登るのは、今もむかしも変わらないんですねぇ。

○SEASIDE '87/88 Collection 大岩純一、あきこ
ホワイトシャーク(5.11c)、ピスタチオ(5.12a)、サザンクロス(5.12b~c)、チリコンカーン(5.12b)、シンデレラボーイ(5.13b)、トラのパンツ(5.13a)、トムボーイ(5.10+or−)、ペパーミントキャンディー(5.10)、ルーズガール(5.10+)、タイトボーイ(5.10+)。
「シンデレラボーイは途中で靴を脱ぐ(トゥジャムのため)ので、その練習も忘れずに。」

○連載6 クライミング・ハンドブック 第3章ムーブのテクニック 4オーバーハングしたフェースのクライミング 森正弘

○山を攀じって30年 生命と弁当は自分持ち―遭難防止条例を考える 小松猛
10日前までに山行計画書の提出が必要だけど、日本山岳協会の会員は当日でおっけーという怪しげな条例。さすがに今はもうないだろうと思ったら、まだあったよ。対象に日本勤労者山岳連盟を加えてたけど。

○50代もクライミングに熱中 深澤彰一郎 名取冬男

○ダイレクトカンテの謎〈埋もれた記録〉 遠藤甲太
川副博司氏の谷川岳一ノ倉沢ダイレクトカンテの記録を掘り返す。とてもいい記事だと思う。

○鹿児島県市比野 岩下バットレス 上内幸一

○'88年正月 穂高岳継続登攀 屏風岩東稜〜前穂東壁Dフェース〜滝谷クラック尾根
「"久々にまっしぐらな山行だった"とジンと来た。」遠藤由加

○S&Dボルダリング・プロブレム・発表会
城ヶ崎海岸「しりいだし」エリアで開催されたコンペ。前九州でやってたという生岩コンペみたいな感じか?優勝は平山祐示。「選手の使用したチョークは下降時に選手自らブラッシングするキメの細かいコンペ」。

○コンペティションを考える 森正弘

○書評「現代の冒険〈上・下〉」クニス・ボニントン著 田口治郎・中村輝子訳

○アイスクライミングの記録
北海道・層雲峡 松井傑
北海道・大雪連峰黒岳北壁北稜 北村俊之 
三陸海岸・烏頭一の壁の滝「裏びりの氷」左ルート、烏頭三の壁の滝「恐怖のバレンタインデー」。「知られざる岩手・三陸の氷瀑クライム『命いくらあっても足りねえべ』」 秋山享 
関西・大峰・大普賢岳東面覗谷左俣 永井久雄

○アルパインクライミングの記録
明神岳・2263メートル峰南壁ルンゼ(冬期初登) 鈴木伸弘
錫杖岳・中央稜P3直上ルート(冬期初登) 山田年人
甲斐駒ケ岳・サデの大岩YCCルート〜南山稜 遠藤由加
大分・あきら様の岩「イガイガジェードル」 安東桂三

○ゲレンデはタイツ花ざかり
なんかすげー


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