久々の奥多摩クライミング。午前中は数馬の岩場。午後は鳩ノ巣エリアでボルダーです。
数馬の岩場は、1970年代はじめに登られた岩場。ジョン・バーカーのミッドナイト・ライトニングが日本に衝撃を与えたのが1980年ですから、それよりはるか前のこと。ほとんどがエイドルートです。ホールドに乏しく硬いチャートには、随所に錆び付いたハーケンとリングボルトが残っています。いつまで登られていたのかわかりませんが、20年は人が訪れていないのではないでしょうか。
午後に訪れた鳩ノ巣エリアのボルダーは、冬の岩探しでたまたま発見した岩です。課題の脇には古いリングボルトが打たれていて、遥か彼方の昔に人口で登った方がいたようです。アプローチは人気のハイキングエリアになっていて、登っているとそのすぐ背後をハイカーが頻繁に通過します。ラインホルト・メスナーの第7級に刺激を受けて劔岳をフリーで登ったと言う方から声をかけられました。まだ「フリー」という言葉がなかった時代に、劔岳を今でいうフリーで登ったんだとか。それから、ボルダリングをやってみたいと思っているという女性も。
二つのエリアでクライミングの歴史を感じた1日でした。
数馬の岩場に行くのは4度目で、登るのは初めて。1峰下部左をTRで登りました。
下半分の正面フェースは思ったより傾斜がありホールドは極小で難しすぎ手が出ず、左スラブとのコンタクトラインの凹角を登り、上部は正面フェースのクラック&フレーク。久しぶりにフェースをグイグイ登って、気持ち良かったです。カムとナッツでリードできそうなので、次回試してみようと思います。
アプローチで疲れましたが、帰りは近道を発見。杉林に入って間もなくの右の倒木の5段くらい下を左にトラバース。
鳩ノ巣エリアのボルダーは、以前発見した課題です。思った通りのフィンガーからのランジ課題になりました。指の細い僕はフレアして抜けそうな第一関節ジャム。跳んだ先のホールドははるか遠く、外傾しています。何度かやって、0.5秒保持できるところまで行って、変則的なスタートホールドで右手の皮が破けて、終了。右手薬指第一関節横の小指側はテープ必須です。
超面白いので、また行きます。
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