2017年9月25日月曜日

瑞牆大橋三段ルーフ

もうしばらく前のことだが、週末思い立って一人で瑞牆に向かった。何をするかは決まっていない。何でもできるように道具は揃えて来た。室井登喜男さん初登の三段ルーフクラックをやるのもいいし、クラック地獄あたりでリードもいいだろう。

ひとまず前からずっとやりたいと思っていた三段ルーフに向かうと、ルーフは濡れていた。冬が来るたびに落ち葉がルーフの上に降り積もり、雨をしっかりと吸い込み、少しずつルーフに向かって吐き出す。落ち葉の下の方は土に還っていて、それもルーフに流れ込んでいる。

このルーフは、毎シーズン掃除が必要なようだ。

まずはルーフの上に上がり、落ち葉を払い落とし、できる限り土を払い除ける。しかしそれにも限界がある。今度はルーフの下に潜り込んで、ムーブを考えつつ、タオルで使いそうな場所を拭き上げていく。何とかムーブ探るくらいはできそうだ。

このエリアには他にもいくつか課題があるようだが、すっかり自然に還っていて、今は訪れる人はほとんどいない。この時期は高い樹冠に覆われていて昼でも薄暗く、すぐ脇を流れる沢の湿気がまとわりつく。前に来た時は近くに熊と思しき糞を発見した。

そんな雰囲気にビクビクしながらムーブを探ると、だんだんと全体像が見えて来た。リップ上のホールドをつなげ、下半身をルーフにスタックさせて、全身を水平にしてズリズリと進む。後半は右のフィストとフレアしたシンハンドのジャムが効く。しかし問題は足。ルーフを抜ける直前の左手のシンハンドをきめるためのフットワークが複雑で、繋がらなかった。

結局、丸一日をこのジメジメしたルーフの下で過ごしてしまった。充実した1日だった。

そうそう、帰りにピラニアによって、ロックククライミング誌4号を入手した。ついでに軽くおしゃべりして、大きな目標を掲げてクライミングに取り組むことの大切さを知った。目標を定めよう。数年単位での準備が求められる大きな目標を。

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