2017年3月14日火曜日

湯河原幕岩・正面壁

トラッド・トレーニングで湯河原幕岩。例によって天気が悪いです。

そして例によってトポを持っていなかったので、方針は「おしのさんに言われるがまま」。

No. 1ルート(5.10a)、オンサイト。核心部はフレアしたクラックに第一関節ジャムでずり上がりました。5.10a?おしのさんはもっと楽そうに登っていたような気も…

小ハング右凹角ルート( 5.10a)、オンサイトしたかったけど、上部で左にトラバースすべきところを直上して右のルートに迷い込み、落ちなかったけど別の終了点に到達してしまいました。核心部のハング越えは右手のワイド・ハンドでちょっと厳しかったんですけど、おしのさんは早々に右に出て楽そうに登っていたような気が…
このルートは、岩と雪84号では、No. 6ルートとなっています。当時は数カ所にピトンが打たれていたようです。

No. 3ルート(5.10a)、オンサイトしたかったけど、先ほど迷い込んだ上部は初見ではなくなってしまっていました。落ちなかったけど。上部の残置プロテクションは使いませんでした。

小ハング左凹角ルート(5.10c)、核心部でムーブがわからずテンション。これは実力不足。
このルートは、岩と雪84号では、No. 5ルートとなっています。当時は数カ所にピトンが打たれていたようです。

使ったことのないスモールカムを使ってみたりして、大変勉強になりました。

○湯河原幕岩・正面壁

湯河原幕岩正面壁は、1981年に岩と雪84号で発表されました。そこでは、No. 1ルートからNo. 13ルートまでの13本のルートが紹介されています。そのうちNo. 1から7がフリーのルート、残りはエイド・ルートです。

今はもうないNo. 2ルートは、その後にロングランという3Pのルートが上書きされて消えてしまったようです(関東周辺の岩場より)。この辺りの経緯はこれから調べてみます。

No. 5ルートが、小ハング左凹角ルートです。No. 6ルートが、小ハング左凹角ルート。

No. 4ルートは、No. 2ルートの左で、100岩場等では守屋ルートと呼ばれているものです。グレードは5.10a、NPです。ロクスノ69号の菊池さんによる整備では紹介されていません。

No. 7ルートは、下部はフェース、上部はチムニーのルートでした。当時は当時は数カ所にピトンが打たれていたようです。ロクスノ69号の菊池さんによる整備では、上部チムニーのみが5.7(NP)として紹介されています。

No. 8以降は、その後フリー化されていろんな名前がついて現在に至っているようです。

最近ではロクスノ69号(2015)に、菊地さんによる整備後のルートが紹介され、これまでのトポでは多すぎたルートが大幅に間引きされ、グレードも改定されているようです。今回記載したグレードはこれに依拠しています。なお、ここで紹介されていないルートの中にも、ナチュラルプロテクションで登れるナチュラルなルートはありそうです。自由な目で岩を見たいものです。

ところで、この岩場は、暖かい気候がそうさせるのだと思うのですが、人の手を加えないと枝や草がどんどん伸びて収拾がつかなくなるようです。整備が必要なのですが、継続的に岩場に通っている人でなければ、どこにどう手を加えるべきかは判断できません。岩場を維持するためには、そこに継続的に訪れる特定のクライマーの存在が欠かせないのだと思います。そんなことを考えていたら、障子岩には年に数回は必ず登りに行くようにしようという気になりました。あれだけ楽しませてもらった者の責任として。

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