2022年3月5日土曜日

氷細工の竹とんぼ

秋川エリアでトラッドクライミングを行った。

このエリアは、2021年1月の岩探し山歩きで発見した。1月中にクリーニングをして、翌2月に山森さんと登りに行った。山森さんのオンサイトトライを皮切りに、はじめはグラウンドアップでの完登を目指したけど、プロテクションの不確実性のために断念した。岩が安定していないのだ。誰かを誘ってクライミングをするなら岩は徹底的にクリーニングすべきであったと反省した。そういうことで、トップロープでワークアウトすることになった。

帰り道

2021年12月には、ボルダリングでエリアを再訪。大きなサイファーで失敗して、臀部を負傷した。
ボルダリング

続いて、2022年1月にはトップロープで完登。

核心部

いよいよRPを狙って再度エリアを訪れた3月、ようやくこのルートを完成させることができた。最初のRPトライでは、核心部のフットホールドが練習の時よりも小さく感じ、突入できずにテンション。ここはプアなプロテクションでランナウトするので、思い切りが必要。登ったあとに山森さんと話していて気づいたけど、核心部手前のレストポイントまでで足の疲労が溜まっていて、うまく足に力が入らず、それでフットホールドが小さく感じたようだ。

僕の失敗のあと、山森さんがRPし、ルートを完成させてくれた。僕はその後にゆっくり昼寝をして回復して、RPに成功した。フットホールドはやっぱり小さく感じたけど、もうやるしかないと決心して突っ込んだ。

核心部

トップロープを使うという決して良いとは言えないスタイルでの完登だったけれど、嬉しさに顔が緩んだ。数年ぶりにRPを狙うクライミングをしたこと、ブラインドホールドにデッドを2発叩き込むダイナミックなクライミングをナチュラルプロテクションで実践できたこと、そして何より、自分で歩いて発見したエリアで岩塔を突き上げる素直なラインを引けたこと、とてもいいクライミングだった。何度も付き合ってくれた山森さんに感謝。


ルートには山森さんが「氷細工の竹とんぼ」という素敵な名前をつけてくれた。

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