2013年7月15日月曜日

オレンジロードRP

スラブを登りに小川山へ。いつものパートナー松氏と、sghr師と。

二転三転する天気予報は、結局13時頃から雨の予報に落ち着いた。昼まで登れれば良いかというつもりで、いつもの道を廻り目平へ向かった。

9頃、廻り目平着。3連休の中日でキャンプ場は大混雑。駐車場は満車という情報を得ていたものの、荷物だけでもあげておきたいので入場して、一応上の駐車場を見に行くと、空いた駐車スペースを発見。奇跡的に駐車できた。


この日のねらいはマラ岩の《オレンジロード》(5.11a)。ついに、5.11のスラブにトライする時が来た。


《オレンジロード》(5.11a)

ボルトはRCCが3本。1本目までは簡単。1本目をクリップして、両足ガバフットホールドに立ってから一気に意味不明に。手で持って身体を上げることができるようなホールドは皆無。足もいいのがない。早々に敗退。ここがルート全体の核心部であることは明白。

一旦松氏に交代して、次のトライ。ガバフットホールドから、左のポケットを使うムーブを発見。左手の指一本くらいの浅いポケットと、右手の浅いポケットで身体がはがされるのを防ぎつつ、左の浅いポケットに左足で立ち上がる。そこから、左手を上の大突起に上げて、右手を右のエッジに移して、右足を斜めの長いエッジに上げて立ちこみ。左足をクロスで斜めエッジの上の方へ。さらに、右足をハイステップで悪いエッジに上げて立ちこもうとして、失敗。

この立ち込みが難しくて、何度やってもダメ。左足が斜めのエッジなので力が入らなくて、腰が上がらず、右足への立ちこみの発射ができない。

左の方のポケットを使うムーブとか、右のボルトの下のポケットを使うムーブとか、いろいろ試したものの、全部失敗。午前中はずっと僕も松氏もここで敗退を続けて、RP失敗がほぼ確実な雰囲気が漂った。

左端カンテ状のスラブが《オレンジロード》

お昼の休憩を挟んだ午後、作戦を変更。これまでグラウンドアップで挑んでいたけど、2本目のボルトに先にクリップしてしまって、安心して練習できるようにすることにした。スラブはグラウンドアップでやりたいねなんて話をしてたものの、やっぱり無理。効率的に実力を上げることと成果を出すことの前には、グラウンドアップの思想は吹き飛んでしまうのだった。

松氏に2本目のボルトにクリップしてもらった後、核心部のムーブ解析へ。ガバフットホールドから、左足の浅いポケット、右足の斜めエッジまでは同じ。そこから、左足を斜めエッジにクロスではなくて、右足の真上の結晶が1つあって傾斜が落ちているところに上げて、立ち上がる。これが立ち上がれるとは信じ難いような、フットホールドとは到底言えないような代物なんだけど、立ち上がれる。そこから、右足を悪いエッジに上げて、右手を上の極小ガストンに上げて身体がはがされるのを防ぎつつ、右足をさらに一つ左上の少々良いポケットに。そこで、右手を上のダイクに伸ばして保持。身体を引き上げつつマッチ。左足を上げたら、核心部の終了。ここで2本目のクリップが可能に。

ひとたび可能性が出てくれば、一気にテンション上げ上げ。早々にRPトライを繰り出す。

が、核心部の5歩目、右足のとばしあたりで落ちること数度。ここで落ちると結構怖いんだよね。横に振られるし、ボルトはRCCだし。しかし、テンション上げ上げなのでそんなことは気にせず、マシンガントライ。

数度のトライの末、5歩目から上のダイクを取ることに成功。左足を上げて、2本目にクリップ。

そこから先は手が良くなるので、グイグイ登れる。1カ所バランスの悪いところがあるけど、左足の大きなクロスムーブで解決。最後はポケットマントルでいやという程やった両手プッシュマントルでレッジに立ち上がって、レッジを歩いてトラバースして、終了点にクリップ。

これは嬉しい初めてのスラブの5.11をRP

午前中は難しすぎてこんなの無理と思ったけど、スラブ足は乗れると思ったら乗れるものだね。必要なのは、乗る勇気。

松氏もRP。松氏は当初の左足クロスムーブから右足の悪いエッジへの立ちこみで解決。これは僕には無理だな。

《オレンジロード》良いルートだった。核心部の6歩(松氏は5歩)は秀逸。


《ホリデー》(5.8)NP&B

時間があったので、お隣の《ホリデー》をトライ。クラシカルな名作の雰囲気漂うこのルートを登りたいと前から思っていた。

このルート上の唯一のボルトであるRCCが信じられないくらい高いところにある。出だしからノープロでグイグイ登って、クラックの始まりのところで、ベロ状のアンダーにちっちゃいカムを1つ。その上のフレアしたクラックにも1つ入れたけど、これは効いてなかった。RCCにクリップした後、そのすぐ上のクラックに下のカムを移動。上のフレークに到達したら、大きなカムががっつり決まる。が、アンダーのフレークを鷲掴みにして右上に登るセクションの出だしが意外と悪かった。力ずくでねじ伏せて、後は快適に登ってオンサイト成功。

グレードにかかわらずこういうのは凄く楽しいね。


雨予報もあり、撤収が楽なボルダーへ方向転換。

黒豆(1級)

まずは既に2度敗退している《黒豆》(1級)へ。はい、いつも通り敗退

何もない黒豆のリップ上

ボルダーでも何か登って帰りたいということで、初めての親指岩下ボルダーへ。

まずは、漆岩の縦ダイク(6級)。これは出だしのバランスがめちゃ悪い。右のスラブ(7級)。スタートのポケットが持ちづらくて、それで強引に足を上げないといけなくて、出だしががめちゃ難しい。

哲学岩のフィロソフィーの左のマントル(7級)。これは激ムズ意味不明敗退

コブ岩の《コブ頭》(7級)。これは面白い。

さらに、露岩の9級マントル(8級)。8級の隣のマントル(7級)意味不明。8級から離れると超絶難しくて、不可能。8級に近づくと登れないことはない。一度マントルの最中にヒールが抜けて死ぬ思いをしたけど。でも身体が岩の上に乗った時に自然と8級のクラックに手が伸びるので、近づき過ぎの気配。しかし離れると不可能。

露岩のマントル(5級)。これは秀逸。めちゃ低い位置でマントル返すだけなんだけど、見た目に反してめちゃ難しい。しかもムーブが面白い。今回登ったボルダー課題の中では一番面白かった。

こちらは松氏によるマントルの様子。



最後は葉月岩。左奥のカンテ9級は簡単だけど面白い。右のカンテ(9級)は結構悪い。声が出た。《オハチ尾根》(8級)も面白い。どこまで行ったら良いのかが分からなかったから、左のカンテ(9級)のゴールまで行ってみたら、めちゃ長くて疲れた。あと、後半は苔だらけで怖かった。どうもそこまでは行かなくて良かったみたい。当たり前か。

最後に葱岩で敗退した段階で6時を回ったので、撤収。

あれ?雨はほとんど降らなかったな。最後まで登れちゃったよ。

帰りは境川でご飯を食べて、25キロの渋滞を避けるために、大月で高速を降りて上野原まで、上野原から檜原村を経由して帰宅。檜原村経由は、高速の渋滞に突っ込むのと比べて+30分というところか。

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