登山道をてくてく歩いて、まずはリングサイド・エリア。《ゴング》(5.9)はマスターOS。《何も言うことはない》(5.10b)は、2回目でRP。《Unspeakable》(5.10a)は、1回目でムーブを見つけて、2回目でRPを目指したものの、予定していたフットホールドがジャリジャリっと欠けて、残念。何もないところにスメアリングのムーブを組み立て直したものの、RPは次回にお預けです。
どスラブ |
このエリアのスラブは、長さは短いですが、クオリティは高いです。《何も言うことはない》も《Unspeakable》も、《ジャーマンスープレックス》より面白いかもしれない。《Unspeakable》は、岩の表面がじゃりじゃりしますが、登られていくうちに落ち着いてくるでしょう。ちなみに、このエリアの終了点は十分ではありません。歩いて上に回れますので、立木にスリングで自作して後で回収するのがいいと思います。
お昼を挟んで、もどき岩。早速《南回帰線》(2P、5.10b)。
ここからトラバース |
じゃんけんで勝った松氏が1P目をリード、負けた僕が2P目をリード。1P目はトラバース。これは文句なしに面白い。緊張感もあって、初見でリードした松氏はすごいと思います。2P目も、短いけれどもなかなかのクオリティ。予想通りの素晴らしいルートでした。下降はラペルで一回。
終了点から、いい景色 |
で、次にやった《南風》(5.10a)がすごかった。数度にわたって散々ぶら下がってムーブを探って、ようやく核心部のムーブを解明しました。100岩だと左右2通りのライン取りが書かれていますが、わかったのは左だけ。右は解明できませんでした。解明された左も、正気とは思えないムーブで、2度しか成功しませんでした。超面白いです。RPは次回にお預け。これもクオリティは高いです。終了点はありません。歩いて上に回れますので、立木にスリングで自作して後で回収するのがいいと思います。なお、《南風》は、岩と雪111号で発表された初登記録では、5.10cとなっています。僕が発見したムーブだと5.11はあると感じましたが、初登時と同じ5月だと、5.10cくらいになるかもしれません。
南風 |
2つのエリアで登りましたが、どちらも静かで居心地のいいエリアで、いいクライミングができました。もっとたくさんのルートを登るつもりでしたが、思いの外厳しくて、大変勉強になりました。
最後は、下の駐車場に車を置いて、石楠花エリアでボルダー。《筆スラブ》(5級)を登りました。
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