2013年8月27日火曜日

杉野保・杉守千晶『フリークライミング・テクニック』

今まで、いろんなテクニックについて解説してきた。登れれば楽しいし、楽しければそれに越したことはない。しかし、スポーツと冒険の両面の性格を持ち、自然を相手にするクライミングだからこそ、もう一歩突っ込んで豊かさも追及してほしい。最後に、より豊かで創造的なクライミングをするために知っておいてほしいことについていくつか書いてみたいと思う。

杉野保・杉守千晶『フリークライミング・テクニック』(山と渓谷社、1996年)



杉野さんの解説書。仕事で東京に行ったついでに買ってきた。

テクニックについては目新しいことはないんだけど、上記の一節から始まる「テクニッック以外の大事なこと」と題された巻末のエッセイがすごく良い。

登るルートをいかに選択するかは、どれだけ豊かなクライミングを体験できるかを大きく左右する。そして、誰かが付けた星の数が、自分に素晴らしい体験をさせてくれるルートを指し示しているとは限らない。

そう、どれだけ豊かな体験をできるかが、大事なんだ。

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