2014年11月4日火曜日

クライミングジャーナル #41

ああ面白い、クライミングジャーナル41号(1989年)。


ヴォルフガング・ギュリッヒ
クライミングでは創造性というものが、特別な意味を持っていることに気付いたのです。・・・もちろん他人の拓いたルートを登り、比較することも大切ですが、創造性こそがクライマーの本質であり、続登の記録ではないはずです。新たに、より高難度なルートを拓き、新たに、より良いスタイルでの続登—例えばフリーソロやフラッシングなど—を行ない、新たなエリア、新たな国を訪れる。このような新鮮な要素がフリー・クライミングにおいて、常に創造的な挑戦を可能にしているのです。」
凄く面白いインタビュー。既製ルートや既製課題を消費するだけではクライミングはもったいないと思うんです。でも、初登だけが創造だとも思わない。新手のトレーニングを考案したり、チューブチョックを自作したり。焼き石を初めて使った人の挑戦も、創造性あふれる行為だと思う。


「開拓と発表 河又の岩場を教訓にして」小林敏
右も左も官僚的意識の日本社会の中にあっては、個人的価値観の尊厳など望むべくもなく、クライミングという行為が相変わらず単に危険なものとして捉えられており、社会的に充分認知されていないという根本的問題がその中にははらんでいるのを見逃せない。」最近はクライマー自身が相互監視・規制をはじめてるようでなんとも...チョークを磨き損ねたとか、通行止めの遊歩道を歩いたとか、逐一ツイッターに晒し上げるのはよした方が良いんじゃなかろうか?


その他にも内容はもりだくさん。

ヨセミテ・クライミング・ヒストリー

小川山・おむすび山スラブ
リメンブランス(25m、5.10c)
「初めのダイクにそっと立ちこんでからラインは右左ととれるが、右の方がやや難しい。」
ジェイコブズ・ラダー(35m、5.11a)
「パワフルなフェースから微妙なムーブに移り、ワイドクラックの縁をちょっと神経質なトラバース。ワイドクラックの下の草は抜かなくても良いので残しておきたい。」また登りに行かないと。

○さあ、始めよう、フリークライミング
こんな軟弱な記事もあったんですねぇ。

○犬吠埼、怒濤巡りでクライミングコンペ。
岩が脆いのでトップロープ、プロテクションは打たない、子供が広場から石を投げることもある、高波にさらわれぬようビレーヤーはセルフビレイをとる。凄い岩場だ。

○河又の岩場が登攀禁止
観光客が近づけないこと、事故、草をはがしたりボルトを打ったりしたこと。

○パリ、ベルシー国際コンペ

○広沢寺
バタードッグ(6m、5.11a)。

○城ヶ崎海岸
八幡野港北エリア、スコール(22m、5.12a)、シーコースト(20m、5.11b)、プラス(18m、5.10b)。ファミリーエリア・ルーフ帯、ミッキー(20m、5.12a)、シュガー(20m、5.11d)、舞(15m、5.11c)彩(15m、5.11d)。

○鹿児島・八重山ボルダー

○三ツ峠ガイド

○その他記録
谷川岳・一ノ倉沢・二ノ沢マイナーリッジ、南アルプス・甲斐駒ケ岳・坊主東壁同志会ルート冬期初登、北アルプス・丸山南東壁・アペンディックス、動物ランド下部、唐沢岳・幕岩・西壁G・D・Mルート、正面左ルート、穂高岳・屏風岩・スペース・マウンテン

0 件のコメント:

コメントを投稿