2023年12月25日月曜日

北極男・兜山ボルダー

 ずっと行きたいと思っていた冒険研究所書店を訪れることができた。

https://www.bokenbooks.com/

ここは、「日本唯一の北極冒険家」荻田泰永さんが運営する書店。小田急江ノ島線という僕とは全く縁遠い場所にあるのでなかなか訪れる機会がなかったんだけど、藤沢に用事があって、ようやく。本のセレクトが素晴らしく、読んでみたい本だらけで困った。断腸の思いで10冊ほど購入した。早速、荻田さん自信の『北極男〔相補版〕』を寝る前に読み始めたら、面白すぎて寝れなくなって困った。

印象に残った話はたくさんあったんだけど、その一つは自由についての話。制約の下で自ら判断をしたときに、自分が自由であると感じる、という話。自由を感じるのは決めた後、というところが、なんか良い。

もう一つ印象に残ったのが、犬ぞりの犬は走り始めてからウンコをするという話。それで、犬ってみんなそうなのかなと思ったのが、先日の兜山ボルダーで、山森さんちのキビちゃんが、アプローチを歩き始めた途端にウンチし始めた。山森さんに聞いたところ、やはり動き始めるとウンチするらしい。犬がそうなら、もしかしたら人間もそういうところがあるんじゃないだろうか?

さて、本題の兜山ボルダーは、今回は山頂下のコルのエリア。東面はめちゃくちゃ寒くて途中で動けなくなるかと思ったけど、なんとか復活して頑張って登った。正直言って僕のクライミングは相変わらずぱっとしなかった。しかし、一緒に登ったくさのさんとお話したり、くさのさんのクライミングを見たり、くさのさんにスポットしてもらったりして、学ぶことがめちゃくちゃ多かった。落ちそうなホールドが落ちないように優しく登ることとか、立って手の届くところから自然なラインで登る贅沢なクライミングとか、こりゃマットなんかいらんよなと思わされるスポット技術とか、いろいろ。《ひも》とか《にら》とか個性的なネーミングが有名だけど、課題に名前をつける発想も面白かった。写真の課題を登って名前をつけてて、その名前はホールドの形状に由来するんだけど、登った後に下に降りてくる最中に名前が思い浮かんだそうだ。多分、登ってる間に目に入ってくるいろんなものが、登ってる間は登ることに一生懸命だから情報として処理されず、わずかな時間をおいて下降中に情報が処理され、イメージを結んで、そのイメージから名前がつけられる、ということなんじゃないかと思った。すごい面白い。




この課題は登れなかったので、また行かないと。2023年も終わりかけ。とてもいい刺激を受けた一日だった。

そういえば、くさのさんが山の斜面を駆け下りるスピートは犬並みに速かった。

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