2013年7月30日火曜日

《PTA》をRPの小川山合宿

1泊2日で馬場グラビティ・メンバーと小川山合宿。

天気予報に踊らされ、いろいろと考えた結果、初日はまずは屋根岩2峰の右下で、後からボルダー、2日目は午前中おむすび山スラブで、午後はボルダー、という動き。

○初日

2峰の右下で《これがジャックの結婚記念ルートではあんまりでせうか?》を再登。何度登っても面白いね、これ。終了点手前で落ちたらグラウンドフォールは避けられない気がするけど、これがミニマム・ボルトってやつなのか?

《コグレ大サーカス》(5.10c)はオブザベミスでテンション入ってしまった。上部もちょっと悪くて、出した答えはリーチムーブだったような気がする。リーチがない人はどうするんだろう?その後のマントルもなかなかの面白さ。100岩のコメント通り、「なかなかの好ルート」。回収便でRP。

それから、これまで2日にわたってちょっとづつ触ってきた《PTA》(5.11b)にトライ。1便目はボルト1本目付近で早々に失敗。すぐにロープを抜いて結び直して再トライ。この日2便目でRP。通算4便かな?花崗岩のスラブのRP最高グレードを更新。これは嬉しい。下部はスラブ内でステミングのイメージ。中間部はスメアリングのどスラブ。特に中間部の1歩目の右足はちょっとしたふくらみを右足の親指の腹で押さえつけて立ち上がる楽しい1歩。足裏感覚抜群のTENAYAのIntiがその性能をおおいに発揮してくれた。全体を通して、不安定なまま次の足を出してしまうっていう新たなスラブの登り方だった。

最後は《星と光》(5.12a)を触ったみた。こりゃ凄い。まず離陸困難。数度のトライの後どうにかこうにか離陸したものの、2本目のボルトまで到達できず、敗退。地道に実力を上げないとこのグレードは登れないぞ。

それから、ちょっと移動して、ソラマメ下部スラブで《甘食》(5.10b)。上部のハングを巻くところのフェースが核心だけど、全く問題なし。マスター・オンサイト。前の人の登りを見てたからフラッシュか。

ついでに、見た目に反して悪いと噂の《ワイルドタジヤン》(5.10c)も触ってみた。確かに悪かった。ジャックと同じグレードのルートとは思えない。でも良く観察すると踏めるエッジがあって、何とかなる。見た目に反してエッジング系だった。ムーブは全部できたから、次回は登れるはず。

あとはボルダー、のつもりが、家族対応が発生したため不参加。


○2日目

前日18時頃の土砂降りにより登れるかどうか危惧されたものの、朝になったら続々とクライマーが屋根岩方面へ向かって出発していく。我々も遅れて出発。おむすび山スラブへ。

到着すると、ガイド・パーティー3名が先着。僕らが狙っていた《無名ルート》(5.10a)を登るとのことだったが、トップロープを貸していただいて助かった。とても感じのいいガイドの方で、お客さんを褒めまくって登らせるのが斬新だった。「その一歩、最高ですね!」

《無名ルート》を待っている間に、僕は《ほんにゃらごっこ》(5.10c)を登ることに。《リメンブランス》、《ラベンダー》は《無名ルート》と終了点を共有するので避けての選択。出だしと中間部にカムが必要ということで、じゃらじゃらと大量のヌンチャクとカムをぶら下げてトライ開始。前日の豪雨にも関わらず風が強くて岩はカラッカラ。

出だしでちょっと緊張するけど難しくはなく、1本目のボルトに到着。ポケットにカムを入れなくても、ボルトに届くじゃないか。てことで、ヌンチャクをかけてクリップ。そこから左に回ってマントルで2本目のボルトにクリップして、その後のマントルが激しく難しかった。テンションかけつつ、長ーい時間をかけてさんざんムーブを探った結果、出した答えはハイステップで右足でエッジを拾って、左右の手はほとんどホールドがない状態で、右足一本で立ち上がる。これはシビレタ。そこから先のスラブもなかなかのランナウトっぷりで、緊張感たっぷり。いろいろズルしながら終了点に到着。

終了点のボルトはサビサビ。ハンガーはケービング用のアルミハンガーで、左はクルクル回ってた。これにトップロープをセットしていいものかどうか判断できなかったので、右のルートの立派な終了点から一応バックアップを取っておいた。あれ、どうなんでしょうか?そうそう、中間支点もケービング用のアルミハンガーでしたよ。

さて、ロワーダウンして、9氏とつ氏にトップロープでトライしてもらって、雨が降ってきたので回収のため僕もトップロープで登って、降りて、ふと気付いた。カムを1個も使ってない。ほんにゃらごっこ》を登るつもりが、左隣の《ジェイコブズラダー》を登ってたよ

ということで、以上のルート情報は《ジェイコブズラダー》(5.11a)のものです。ボルトがあればクリップして、ボルトに導かれて登ってしまうってのは、まだまだ甘いですね。

最新の100岩で従来の5.11aから5.10dにグレードダウンされた直後にホールドがかけて5.11a相当に難しくなったという《ジェイコブズラダー》。確かに難しかった。しかし、5.10cだと思ってたら登れるもんで、トップロープで登った回収便はノーテンでサクサク登ってしまいましたよ。やっぱりスラブは信じる心だね。ルートを間違ってたのは9氏とつ氏には秘密。

後はボルダー。KINGの4年来のトラバース課題があるということで、水晶スラブ下エリアの犬岩へ。
前回僕が敗退した犬岩のトラバース(6級)。早速セッション開始。が、僕は岩の前で家族対応のため不参加。

KINGが落ちる、9氏が落ちる、ShigeEriが落ちる、つ氏まで落ちる。みんなが落ちる姿をよーく観察して、オブザベして、ムーブを読み切った。この日は一撃。しかし、ぜーぜーはーはー息があがった。体感3級。

その後は、前回僕が敗退したホワイト・ティアーズ(4級)。早速セッション開始。が、僕は岩の前で家族対応のため不参加。

KINGが落ちる、9氏が落ちる、ShigeEriが落ちる、つ氏まで落ちる。みんなが落ちる姿をよーく観察して、オブザベして、ムーブを読み切った。この日は一撃。しかし、とても難しかった。体感3級。

以上、グラ・メンバーとのクライミングはいつ行っても楽しいなー。


○岩場の選択

日常的に岩場に行かない人たちと行くのに良いエリアってどこなんだろう?やっぱり難しいのにトライするより、比較的簡単のをたくさん登る方が良いのだろうか?今回はみんな経験が少ないスラブだったから、もっと簡単なところでも良かったのかもしれない。そうなると、ガマスラブとか?


○スラブ内マントルのセオリー

スラブ内マントルのセオリーが分からない。これまでいくつかのパターンを経験したけど、どういう場面でどういう技術を使うのか、さっぱり。とりあえず思いつくのは次のものだけ。マントル・ポイントの上に良いホールドがあったらなんとでもなるので、上にはホールドがない場合の話し。

・両手プッシュマントル
両手でプッシュできる良いホールドがあって、そのすぐ近くに足をあげる場所もあるとき。先に両手でプッシュの体勢に入って、それから片足をあげる。その後は、片手プッシュで反対の足を手に足であげる。これがいちばん楽チンで確実。

・片手プッシュマントル
片方だけプッシュできる良いホールドがあって、そのすぐ近くに足をあげる場所もあるとき。片手プッシュで足をあげて、もう片方の手は悪いホールドをおさえる。そのまま立ち上がる。これもまあまあ楽チンで確実。

・足先行マントル
手だけで完全に身体を持ち上げてプッシュできる良いホールドがないとき。足を手と同じ高さに先にあげる。そのあとは、手に足プッシュできるくらいのホールドがあれば、手に足。この場合、手に足プッシュの手の平がスリップしたら大惨事。プッシュできなければ、そのまま立ち上がる。これがいちばん難しい。ジェイコブズラダーはこれだった。

こんな感じかな?よくわからん。プッシュできる/できないも、技術によって変わってきそうだし。うまくなれば何でもプッシュできるようになるのか?教えて!強い人!

1 件のコメント:

  1. ああ、やっぱり先を越されちゃいましたね

    行きたかったなあ;;

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