今回は新しいボルダー課題を登った。場所はマラ岩裏。
第一の課題は、川上小唄の取り付きの台座。厳密に言うと、台座の下の隙間。
第一の課題 |
上と下に巨大なチョックストーンがあって、それをくぐって越えてすすまないといけなくて、パズル的な面白さがある。行きより帰りの方が難しく、2つのチョックストーンの間に身体がチョックしてしまって出れなくなって一生チョック人間として暮らすことになるんじゃないかという恐怖核心。
初登者のssやんによるグレードは7級。中が砂埃だらけで全身で岩を掃除しながら登ることになることから、ssやんが《クリーニング》と命名した。
第二の課題は、第一の課題の右となりからスタート。顕著なガバからトラバースして、台座の後ろの隙間から上がってくる課題。
第二の課題 |
抜け口はチキンウィングがバチ効き。第一の課題の隙間に両足を突っ込むと両手を離せて、楽に上に抜けられる。
抜け口 |
グレードは7級。ssやんはチキンウィングができなくて大変そうに登っていた。
第三の課題は、レギュラーの後ろの岩とその後ろの岩の間でマントル。一番狭いところでマントルを返すと、レギュラーの後ろの岩の助けを背後から受けることが出来て嬉しい。グレードは7級。
第三の課題 |
シットスタートの座る位置のすぐ横にシカの糞があって、マントルに失敗するとシカの糞の上に尻餅をつく恐怖核心。
といったところで、ssやんの川上小唄の4人待ちの順番が回ってきたので、ボルダー開拓は終了。ssやんは余裕の一撃。待ち時間の方が長かった。
《龍の小太郎》1P目(5.9)
いろいろあって、なにか登って帰りたいということで登った《龍の小太郎》1P目(5.9)。昨年の矢崎さんの講習でトップロープで登ったことがあった。1年越しのリード・トライ。
夕暮れ迫る《龍の小太郎》 |
出だしでいきなりスリップしてこけそうになったけどなんとか耐えて、あとはバチ効きのハンドジャム。ダイクに立って、広いところは矢崎さんにならってクラック登りしようと思ってたけど、途中で断念してやっぱりレイバック。レイバックの抜け口が悪いって記憶があったんだけど、上手いことガストンカチを捉えることが出来た。完登。
松氏もトップロープで登った。その後僕もトップロープで再度登って、こんどはクラック登り。でも右のフェースのカチを使わないと登れなかった。次回はクラックのみで勝負。
あ、本題の《てんかちゃん》(5.11b)はド敗退。ライン取りも謎だったんだけど、一応ムーブメモ。
核心の始まりは両足ポケットから、左側2つ並びのポケットに両手。右足をポケットの右下のエッジに上げる。右手はポケットを親指プッシュ、左手はポケットをアンダークリングで、右足に立ちこみ。途中から両手を離して、ノーハンドで右足一本で立ち上がる。左足を右手でプッシュしてたポケットへ。右手を右上のアンダーフレークに添えて、右足を右の何もないところにスメア。左手でアンダーフレークを保持して、右手でフレークの右の外傾ポケットをエクステンディッド・グリップで真下に引いて、左足を切って右足一本に。左足を左の結晶に置いて、そのまま右足を右のさらになにもないところへスメア。右手をアンダーフレークに移して体勢を整えて両足で立って正面を向く。右手を右の少々遠い凹みに添えて、左手のアンダーフレークとで挟み込む感じで、右足をちょっと左のさらに何もないところへ移動させて、左足を少々強引に薄いフレーク状の上へスメア。右手を左上の効かないポケットに添えて、少々強引に右足をアンダーフレーク右のふくらみへ。
この先が未解明で、たぶん右のポケットへ右足を一歩上げる。手がなくなるので、もしかしたらほぼノーハンドで右足一本でたちあがるのかも。
そこから、先も未解明で、左足を上げる場所がない。
もう一歩上がったと想定して、その上はまたアンダーフレークで数歩。その先も未解明
という感じでいくつかのパートのムーブは解明したものの、未解明セクションは多い。それから、後から調べてみたら、とちゅうから《ときめきをありがとう》のラインに迷い込んでいた可能性あり。さらにそこから《てんかちゃん》と《ときめきをありがとう》の間のブランクセクションに迷い込んでいた可能性あり。
颯爽と《てんかちゃん》を登るssやん |
《てんかちゃん》のライン取りについてはまた改めて。
ということで、終了。勝手に敬愛する池田フェイスのこーたろーさんとブログで奥多摩界隈の情報を提供していただいている鈴木牧えさんにご挨拶できたのが最大の成果であった。
こーたろー氏に話をうかがって拝見させていただきました。
返信削除機会がありましたら、またよろしくお願いします。
鈴木牧えさん、わざわざコメントを残していただいてありがとうございます。
返信削除また岩場でお会いすることもあると思いますので、その際にはいろいろ教えて下さい。よろしくお願いします。