2013年11月2日土曜日

ナーガ完登の、小川山から瑞牆ボルダーはしご

秋晴れの一日、小川山へ。

sghr師が便乗ということで小川山を選択したものの、前日に恵那でしこたま登ってばきばきだそうでキャンセル。となると小川山である必要はなく、黒岩で《ロックダンサー》(5.11c)という選択肢も浮かんだ。しかし、気持ちは既に小川山にあり、結局変更なし。

前日に予想外の雨が降り、道中は道路はビショビショ。廻り目平もビショビショ。午前中は乾きのいい左岸スラブで遊ぶことになりました。

《ジャーマンスープレックス》をなるべく指を使わないようにして登ってみたり、《アルピニスト》にトップロープをかけて登ってみたり。《アルピニスト》は難しかった。核心部にたどりつくだけでヒーヒー言わされて、核心部は何もできなかった。

他パーティーもいたので早々に切り上げて、午後はボルダー。

まずは懸案の《黒豆》(1級)。前回の様子はこちら。最初から左足を上げて、その後左手を出すムーブに光明を見出すものの、完登には至らず。難しい。これ登るのにあと何シーズンかかるのだろう?

早々に諦めて、これまた宿題のジャックの新ボルダーのスラブ課題《ダウンはいらない》(1級)。こちらは雨が上から流れ込んでいて登れませんでした。闘わずして敗退。悔しい。

《ダウンはいらない》

近くにあるファンタジー岩を見に行ったら、なかなかのスラブ。スラブ面を全部登った。

《ファンタジア》(6級)は、トポには「小川山にありそうでなかった、真のスラブの6級課題」とある。その通り、スメアリングで高度を上げる素晴らしいスラブ課題。お隣の4番(4級)は《ファンタジア》のガバ限定課題って感じだろうか?ライン取りが不明。《J&Sスラブ》(4級)は上部の大穴でのマントルが緊張感ある好課題。その左の3番(3級)は大穴限定ルートで、左も右も隣の課題が近いから、ライン取りが左右にぶれないように気を遣う。右は端の《スクープオンサムバディ》は、出だしで右カンテを使っちゃったけど、良かったのか?トポには「大きく凹んだスクープ上に立って直上」とある。立つまではどうでもいいと解釈したけど、今トポを見たらラインはスクープの左から出てる。これはアウトかな。最後は《Goマントル》(2級)。一撃。これが2級で《黒豆》が1級か...納得いかないよ。

最後にマントルを登った松氏が、ファンタジー岩のすぐに後ろに割れ目を発見。こんなのでした。

ファンタジーの後ろ

下に引くホールドは使わず隙間を登ったら難しかった。

右向きはまずまず簡単。左向きは果てしなく難しく感じた。あれこれ試した結果、スタートから右手プッシュで良しとした。


と言ったところで満足したので、瑞牆に移動。目標は《ナーガ》(1級)。薄暗い中トライ開始。

瑞牆ボルダーは乾きが悪いイメージがあって心配していたら、案の定ビショビショ。クラックの中は水の筋道が幾つもできていて、スタートホールドには今にも水が流れ込もうとしていた。タオルでフキフキして、トライ開始。

出だしから激しく難しくて、初手が出ない。左の方の小さなホールドをマッチスタート。ここはギリギリ保持できるものの、とにかくフットホールドがない。以前見た動画では左の方に足を出していた。その辺りをみると、ほとんど閉じたクラックがびしょ濡れになって佇んでいた。これは使えない。灯りを照らしてよーく観察して、右にエッジを発見。これを使って、なんとか離陸に成功。しかし、右手を離した瞬間に右足は切れて、ほぼキャンパ。数度のキャンパで初手のスローパーを止め、そこからキャンパでハンドジャム。これまた数度のキャンパでジャムできるようになった。しかしその後のクラックパートで力尽きて落下。

これはまずい。クラックパートは両手ハンドからフィストまでは良いものの、そこから右に出るあたりは広くなっていて辛い。フィストの位置をよく考えないと行き詰まる。ここだけムーブ練習したいけど、練習で力尽きて完登できなくなる予感。フィストの痛さもすごい。悩んだ挙句、リハーサルせずに休んでスタートから完登狙いのトライ。

キャンパでジャムを決めて、ハンドジャムとフィストジャムでひたすら耐えて、右のガバを掴んで、右足のフットシャムで這い上がった。そこから先が真っ暗で何も見えなくてビビりながら右に抜けて、完登

あーいろいろ嬉しい。ちょっと前だったら絶対無理だったキャンパを成功させたこと。ちょっと前は全く知らなかったハンドジャムとフィストジャムができたこと。成長を感じた。2013年の数少ないボルダーの成果になったことも嬉しい。《黒豆》、《ダウンはいらない》に続く一級課題の三戦三敗を免れたことも嬉しい。とにかく嬉しい。



○海への道

《黒豆》はまた登れなかった。マントルは難しい。でも《Goマントル》は一撃だった。マントルはわからない。

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