2013年11月24日日曜日

《野生の風》はやっぱり濡れていた@障子岩

1週間まるまる快晴が続き、《野生の風》(5.11c)の湿ったポケットも乾いた頃と確信し、障子岩へ。いつものパートナー松氏、48さん、新撰組と。


48さんと僕がアップしている間に先に《野生の風》に取り付いた松氏から、ポケットが湿っているとの情報が寄せられた。

取り付いてみると、やっぱりポケットは湿っていた。前回ほどではないものの、触れた途端に指先がヌルヌル。これは中からしみ出しているというよりは、ポケットに詰まった粉が水分をすってセメント状になっている状態。チョークをはたいても尚更ドロドロになるだけなので、ブラシでセメント除去に努めた。限界有るんだけどね。ムーブを探ってみても、やっぱりポケットが持てなくて、ブランクだらけ。ワイヤーブラシが有れば...と一瞬思ったものの、ここは岩が柔らかいから、それは不可。

《夏立ちぬ》(5.11a)をRPした48さんも参戦して、一緒にムーブを探ってたら、中間部までの湿ったポケットセクションのムーブは解明できた。午後になってポケットの状態は改善。人がたくさん触るとだんだん乾いてくるみたい。でも、上部の遠いホールドの核心部は未解明。

《野生の風》の核心部

数度の探りを入れた結果、核心ムーブを含む全てのムーブを解明したのが14時半。15時まで休んでRPトライを繰り出した。

ムーブは解明したとは言っても、このルートはつなげ核心。離陸後は安心して休める場所は最終クリップまで皆無。湿ったポケットを触ったらチョークアップしたいけれど、それも辛い。クリップさえハラハラドキドキ。繋がるかどうか半信半疑だったものの、最終クリップのクリップホールドまで駆け抜けた。

《野生の風》(5.11c)RP

《野生の風》

このルートは間違いなく三つ星。12mの中に気の抜けたパートは一カ所もなく、密度の高い好ルート。ポケットを使うムーブの読みが最高に面白い。まさか核心部で両手のあのホールドをあんな風に持ってあんな体勢になるなんて、下から見て誰が予想できるだろう?素晴らしい体験だった。

《野生の風》RP後は、《ラップ》(5.11d)のムーブ探り。下からかなりのムーブが解明されたものの、上部で水平ホールドへの手に足ヒールフックムーブが登場。落ちると半月板が割れた左膝がお亡くなりになりそう。ヒールフックを回避したムーブを発見できなければ、このルートはお蔵入りか。

《ラップ》はかぶってる

最後は、2週連続で暗闇の中ヘッデン下山となりました。



これで5.11cは7本目。これまで登った5.11cはこんな感じ(5.11c/dを含む)。

・《スティンガー》(5.11c/d) 池田フェイス
・《ショアー》障子岩南東面
・《ホールインワン》障子岩・三池ロック
・《ロリータ桃子ダイレクト》障子岩南西面
・《お局様》障子岩・襖岩 
・《ロックダンサー》榛名黒岩
・《野生の風》障子岩南西面

なんだか障子岩ばっかりだ。障子岩のルートは本当に個性的で面白い。《ホールインワン》、《ロリータ桃子ダイレクト》、《野生の風》は唯一無二の存在。

3 件のコメント:

  1. 昨日はお疲れ様でした。
    完登の様子は爆笑とともに色々学ばせて頂きました。
    ラップのムーブ、僕は左手水平、右手板コルネをピンチで左足を玉下辺りまで乗り込んで、左の斜めカチに飛ばし→右手で茶色コルネ鷲掴みです。一応これで3Pのクリップ体制から繋がってます。

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  2. 今回もご指導ありがとうございました。グレードは低いとはいえ、マスターOSできてとても嬉しかったです。次回もよろしくお願いします。

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  3. 松氏、ぜんぜん想像できてないんですけど、ヒールフックを使わない可能性もあるってことで、次回探ってみます。

    新撰組、おつかれさん。またね。

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