小川山でバイシクルダイクのムーブ固め!と計画を立てた週末、雨雲レーダーとにらめっこし、廻り目平のすぐ手前まで行ってみると、雨で登れなそうな様子を察知し、事前の計画通りに八千穂高原ボルダーへ転進しました。
ルーフクラックday2!
前回は松氏&ダイバーさんと雨でビショビショの岩にビビりながらぶら下がったルーフクラックは、今回は良いコンディションでした。
まずは、上からロープを垂らして、苔まみれ、落ち葉まみれ、泥まみれの上部と、埃が乗ってザラザラの上部クラック内のお掃除。浅井さんの初登から4年。この岩はほぼ自然に帰っています。秋は落葉樹の葉が降り注ぎ、冬に氷で固められ、春は融け出した水が流れ、夏は林の湿った呼吸に包まれ、あっという間に苔に覆われるのでしょう。この岩を登るのであれば、残念ながらロープによる掃除は必須のように思われます。浅井さんもやはりロープにぶら下がったのでしょうか?それにしても、藪に囲われて遠くからは視認できないこの岩をどうやって発見したのか、謎です。そして、このルーフクラックを発見した時の興奮はいかばかりか。
追記
ロクスノをよくよく読むと、このクラックは以前からカムでリードされていて、それを浅井さんがボルダーとして登ったということのようです。
そんなことを考えつつ、ムーブ探り。高さがあり、ルーフに張り付いて体がほぼ真横になる態勢にビビりながらも、早々にリップまでは到達。しかし、抜け口のムーブが最後まで見つかりませんでした。フェイスのホールドか、ジャミングか。右手か左手か。体をどちらに向けるのか。足をどう処理するか。悩みながらムーブを探り、高さのあるリップから何度も飛び降りました。よく考えたら、これだけの傾斜のルーフからの厳しい抜け口のムーブはこれまで体験したことがなく、ムーブがわからなくても不思議ではありません。
一度は、ジャミングがすっぽ抜けてコントロールされない落ち方をして、スラブに叩きつけられ、マットのないところに落ちて、かかとを下の岩に強打しました。大きな怪我にはならなかったものの、数日経った今でも痛みます。捻挫、悪くすれば骨折していてもおかしくない状況で、反省。
結局、最後まで抜け口のムーブはわからず、雲に包まれ湿度が上がり岩が湿ってきたために危険も感じて、敗退となりました。
この岩のシーズンは短いでしょう。夏の湿り気が飛んで、冬の雪に包まれるまでの極僅かな期間だけではないでしょうか。さらに、来年はキシャヤスデの大発生の年になるはずです。この秋の間になんとかしたいものです。
そのあとは、瑞牆の岩と岩の隙間の掃除。雨でびしょびしょでした。この日は、瑞牆は立派な雨でダメ、小川山は雨は朝だけで1日しっかり登れたそうです。前回少しだけ試みた隙間は、例の隙間とは別の隙間であることが発覚。前回の隙間も本当の隙間も、上部を掃除して、次回のトライに備えました。これも登りに行かないと。
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